プレーオフ準決勝&東伏見改善策

昨日は、プレーオフ準決勝第2戦取材のため、東伏見に行ってまいりました。

試合の方は、0−2とリードされた地元コクドがその後追いつくという展開。まずいペナルティもあって、その後にゴールされるという内容は反省点も多かったかも知れませんが、押され気味の第1OTをよく耐え凌ぎ、第2OTでの劇的逆転勝利でした。OTゴールを挙げたのは、今洋祐選手。パーピックのシュートのリバウンドを、右ゴール前でうまくバックハンドですくいあげ、アムールGKオグレシニコフのグラブハンドを破りました。やられたGKオグレシニコフ、しばらくショックのせいでゴール前に突っ伏してましたね・・・

今回の準決勝は、第5戦まで至ると8日で5試合という超ハードスケジュール。これに加え、ハバロフスクと東京間のきつい移動、さらに勝負がつかなければ延々サドンデスのOTを繰り返すプレーオフフォーマットゆえ、コクドとしては第3戦で決めて、王子とクレインズとのシリーズが長引くのを高見の見物と行きたいところでしょう。

チーム存続問題もあって、微妙な心理状態で戦っているはずのコクドですが、その本拠地の東伏見に加え、他の首都圏のリンク2つ(東大和、新横浜)の存続も問われている今、この第2戦を取材して「これでいいのか東伏見?」と真面目に考えざるを得ない私でした。

かつて「品川ギャル」からホッケーファン歴をスタートさせた私にとっては、東伏見全体の環境が、果たして訪れるホッケーファンや、あるいはリンクの利用者にとって魅力があるものなのかどうか、改めて問うてみたいと思ったわけです。

「遠い」「寒い」という問題は当然ある。ならばそれを凌駕するような利点をアピールせねば、ファンには足を運んでもらえません。

「寒い」については、会場で膝掛けサービスがかなり徹底され、このサービスを利用されているファンの方も徐々に増えて来たと思う訳です。こういう地道な努力は高く評価したいとは思います。そうしたサービスがあるだけで、ファンの方にはある種の温かさが伝わるいい手段であると考えます。

ただ、まだ改善点は山ほどある。例えば売店で販売されている食べ物。ここ数年代わり映えのしない内容です。昨日改めてあそこのうどんを食べてそう思いました。売店で仕事をされてる方たち、ごめんなさい。実際に販売に携わる方々を批判をする気は毛頭ありませんので、どうか誤解されないように。これはあくまでマーケティング的、もしくは経営判断的な問題なのです。

品川時代を振り返ると、ホッケー会場で販売されてる肉まんに、カレーライスが名物でありました。私は個人的に品川で食べる肉まんが好きだったし、選手たちもあのカレーライスを楽しみにしてたという話をよく耳にしました。

ただこれだけ飽食時代となった今、当時と同じ味を再現して販売しても、もはや名物としては通用しないでしょう。つまり、そういう名物を開発して、販売しようという気概はないのか? そういうものを作ろうとするマーケティング戦略すらないのか? というのが、私の意見であります。お金がないから出来ないという言い訳はここには通用しません。枯渇しているのは、資金ではなくアイデア。「貧しても鈍さず」であって欲しいと思います。

売店での食べ物も含め、周りの文化がどんどん進化しているのに、東伏見だけ80年代の遺物を引き継いでいる印象を受けるのは私だけでしょうか? 同じことが軽井沢のスケートセンターにも言えると思います(こっちは70年代かな?)。もっと言えば、プリンスホテルグループの施設全体に言えることかもしれません。これじゃあどんどん外資系のホテルにやられるばかりです。

東伏見だけの問題ではありません。新横浜についても同様です。個人的に気になるのは、アリーナ隣にある飲食店。プリンス系のレストランカフェとして現在営業中ですが、現在プリンスホテルというブランドイメージが著しく損なわれている中、正直今回の一連の問題が発覚する前から、あそこのメニューは魅力的とは思えなかった私としては、あのレストランカフェをスポーツバーに変貌させるなどの大改革を提言したい。で、試合中に「お食事でご利用の方に無料ドリンク進呈」かなにかのチケットを配布する。それくらいの商売魂がないとダメでしょう。試合中だけじゃありません。リンクを練習などで利用してもらった人たちにも、どんどん足を運んでもらう。名物スポーツバーとして、近隣オフィスビルのOLさんなどにもランチやアフター5にも足を運んでもらい、ついでにホッケーの試合やスケートリンクでの滑走をしてもらう・・・くらいの戦略が欲しいものです。

うわべだけのお洒落度を追求するつもりはありません。本当に見たいのはホッケーなのですから。でも、お洒落なところにしか、お金を落としてくれる顧客は集まらないのも事実です。なのに、試合直前にこれまた70年代の遺物としか思えない童謡アニメ調のチームテーマを、聞こえよがしにアリーナ内にフルボリュームで流すあのセンスのまずさには、もう耐えられません。これまであの曲が流れる時には押し黙って素知らぬふりをしてきた自分ですが、正直言ってもう限界です。

ただでさえ寒い会場をこれ以上寒くしてどうする? 変わろうとする気持ちがない人たちには、何を言ってももうダメなのでしょうか? アジアリーグを改善したい、リンクを存続させたい、そういう志のあるホッケーファンの皆様。どうか辛口批評を続けて下さい。ウチの掲示板でよろしければ、どんどんそうした意見を書き込んでいただきたい。じゃないと、真面目にこの国のホッケーは下降線を辿るばかりです。

東伏見でも新横浜でもいい。なんとか幸運にもいずれかのリンクが存続可能となった暁には、このリンクを日本のホッケーの旗艦店的存在にすべくピカピカに磨いて欲しい。といってもその文字通り床をピカピカに磨けと言ってるわけではありません。

伝統を尊ぶのでもいい。売店に名物を置くのでもいい。手法は問いません。いずれにしても、ホッケー選手&ホッケーファンが胸を張って足を運べるリンクを愛情込めて育てて欲しいのです。別に観客席を増設しろとは言いません。私が求めるのはあくまでも「貧しても鈍せず」です。どこを変えるべきか、利用者の視点になってもっと切実に考えて欲しい。それができなければ、たとえ存続が可能となっても、今後の行く末は明るくはないと断言します。


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by hockeyworldjapan | 2005-03-14 11:20 | アジアリーグ


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