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もうYONDA? THNのおちゃらけ特集号

もうYONDA? THNのおちゃらけ特集号_c0012636_11381816.jpgNHLも開幕2週間を過ぎ、すでにチームによっては明暗分かれつつある展開になってますね〜。

オタワ&ナッシュビルが快調に飛ばす一方で、ピッツバーグはズタボロになりつつも今季1勝目を目指し、アトランタは出入りチームへと変貌・・・とリーグの話題については、また後ほどお伝えするとして、まずはこっちの本の話題から。

ホッケー関係の刊行物では老舗の「ザ・ホッケーニュース」が遂に出しました、この手の特集号を。題して「Lighter Side of Hockey」。NHLにまつわるおバカなストーリーを1冊の本にまとめあげたというこの雑誌(計164P)の表紙を飾るのは、ご存じ映画「スラップショット」のハンソン兄弟のお三方です。

で、気になるその内容のほんの一部だけ紹介すると、こんな感じ。

*思わず笑いが漏れる写真が満載。ライトニングファンの息子の上で「この子をもらって」とサインをかざすフライヤーズファンの父。レンジャーズファンと乱闘するマイク・ミルベリー(現NYアイランダーズGM)、フィル・エスポジトの現役時代のロッカーに掛かるお守りの数々(「壽」マークって?)、カルガリーのストリーキング、トレーニングキャンプでエアロビに夢中のロビー・フトレク(なぜだか他の選手と仕様が違うのが彼らしくて笑える)、ロックアウト中のNHL選手ヨーロッパツアーでいたずら中のマーク・バージュバン、今となっては懐かしいイリヤ・コバルチャクの王冠姿&アレクサンダー・デイグのナース姿&セオレン・フルーリーのサンタ姿、バーニー・ニコルズの80年代ファッション(ジュニア時代には毛皮のコートを着てたらしい)などなど。

*ハンソン兄弟のインタビュー記事:バッファローを訪れた際には、当時のテッド・ノーランコーチに「試合前にスピーチして欲しい」と頼まれた。で、セイバーズはこの試合に勝利し、テッド・ノーランコーチはハンソン兄弟のスピーチを絶賛したんだとか。このインタビュー記事の締めくくりに、NHLゲイリー・ベットマンコミッショナーの暴力とホッケーを切り離すスタンスについて、映画では明らかに暴れまくってるハンソン兄弟たちのコメントが載せられているのが、いかにもTHN的。

*ケリー・フレージャーのヘアスタイル@ロックアウト編:レフェリーたちも仕事がなくって経済的に困っていたという2004−05年NHLロックアウト。ケリー・フレージャーの妻キャシーさんは、新聞折り込みなどのクーポンを集めて少しでも安い買物をしようと家計をやり繰り。これを見たフレージャーは「節約のため、美容院に出かける間隔を長くしたら、プレスリーの下手な物真似になってしまった」とのこと。ちなみに残念ながら写真はありません。う〜ん、見てみたかったそのヘアスタイルを。

30チームのビートライターたちが、それぞれのチームについてのネタを2ページ費やしたコーナーもあるんですが、ここでは各記者たちの実力差がくっきり現れているような・・・中にはそのチームのビートライターになってあまり年月が過ぎてない人もいるし、ロードゲームには帯同していない人もいるので、ご用心。

いずれにしても、制作したのがTHNなので渋めのネタがほとんど。ESPNマガジンが同様な企画を練ったら、もっとおバカさを前面に打ち出した内容になったのではと予想できるのだけど、そこはホッケー大国の老舗紙の矜持が邪魔をしたためか、抱腹絶倒というよりは、含み笑いで読み終える内容がほとんどかも。

ここ最近北米ホッケーでは、OHLウインザーの一件を発端に、ルーキーに対するイジメ(いわゆるイニシエーションですね)にスポットライトが当たってしまっており、いわゆるプラクティカルジョークというやつに対して、どこまでが冗談でどこからがイジメなのか、このご時世は微妙な判断が求められるわけなのです。良質なプラクティカルジョークとはなにかを示すのに、皮肉にもタイムリーな一冊でありました。
by hockeyworldjapan | 2005-10-24 11:37 | NHL overall


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