マンチェスターの夜は更けて

いきなり予告もなく、マンチェスターに来てしまいました。

もちろん、イギリスのマンチェスターでなくって、アメリカ・ニューハンプシャー州の方です。

最近、なかなかこちらのブログの方を更新することができなかったのですが、最近めっきり他の仕事に追われ(テニス関係のドキュメンタリー制作とか、ワイン関連の通訳とか)、なかなかホッケーモードにどっぷり漬かることが困難でした。この怠慢ぶりをどうかお許し下さい。

で、マンチェスターに5時頃到着していきなり夜に試合取材を入れました。
ホームのヴェライゾンワイヤレスアリーナで、マンチェスター・モナークスvsハートフォード・ウルフパック戦。

残念ながら、福藤選手は出場せず。この日を含めてホーム、ホーム、アウェイと3連戦なのですが、明日のホームでのvsスプリングフィールド戦にも福藤選手は「出さない」と、今日の試合後ヘッドコーチのジム・ヒューズから言い渡されました。しかし管理人が試合後ヒューズコーチと話したところによると、「明日のvsスピリングフィールド戦か、もしくは@ポートランド戦のいずれかで、フギー(*)を出場させるつもり」とのことでしたので、12月4日@ポートランド戦での出場に期待したいところです。

(*フギーとは?:福藤選手は現地で「フジ」というニックネームで呼ばれているが、それをFUJIではなく、FUGIと綴る人がいる。どうもヒューズコーチは彼のニックネームを「フギー」だと誤認してしまったようです。ま、小さいことですが気になったので)

今日のハウザーはいい結果を残したので、明日もハウザーで行って確実に格下のスプリングフィールドからポイントを挙げたいというヒューズコーチの思惑か? というのが、まず心に浮かびました。

それ以外に、もうひとつ要因らしきものがありました。実はこの日は、ロサンゼルスからキングズのアシスタントGM、ケウ゛ィン・ギルモア氏が、モナークスの視察に訪れていたのです。

ギルモア氏曰く、当初予定では「今日はvsハートフォード戦を観て、明日はボストン・カレッジの試合に行く。キングズのプロスペクト、ブライアン・ボイル(2003年全体26位指名、身長2mの巨漢センター)を観るためなんだ。明後日はポートランドでもう1試合モナークスを観て帰るんだ」とのこと。つまり、ギルモア氏が観るという前提で、福藤選手の先発を@ポートランド戦に合わせたという考え方も十分できるというわけ。

ちなみにこのギルモア氏ですが、本当にマメなお方。キングズGMデイヴ・テイラー氏譲り(テイラー氏もマメさには定評あり)なのかどうかは分かりませんが、とにかく気遣いのできる人なのです。

管理人はこの日、成田からシカゴ経由でマンチェスター入りしたのですが、このシカゴからのフライトが、ギルモア氏一行と同じ便だったのです。管理人が長旅に疲れて搭乗口でボケーと待っていると、ギルモア氏がやってきて「日本の記者の人でしょう? マンチェスターはどこに泊まるの? 僕たちレンタカーを借りるから乗せていってあげましょうか?」と申し出てくれました。ギルモア氏の横には、かつてキングズPRで勤務していた顔見知りのスタッフがいたのですが、敢えてギルモア氏自ら動くというこのフットワークの良さ。それにまず驚きました。

で、フライト中。ギルモア氏は、管理人の2つ前の列に座っていたのですが、なにやら客室乗務員の女性と話し込んでいる。数分後、その女性が戻ってきて、満面の笑顔で「ありがとうございます。機長もみんなもすごく喜んでいるわ」と、ギルモア氏に告げていました。ギルモア氏、このフライトのクルーが同じホテルに宿泊していることを知り、「よかったら皆さんで今日の試合を観に来て下さい」と声をかけていたのでした。

さらに敬服したのは、空港からホテルへ向かう道での出来事。
1ヶ月に1度は、トップファームの責任者としてマンチェスターにやってくるというギルモア氏にとって、マンチェスターの街はお馴染み。そこで、同乗者のキングズ元PRスタッフと管理人に対し、マンチェスターという街のガイド役までを務めるマメマメしさだったのです。

「もうすぐ、こっち側に野球場ができるんだ。その隣にヒルトンが建つから来年はそっちに泊まろっと」
「マンチェスターの街は、19世紀前半にケベックから移民がやってきて織物業を発達させたんだ。だから川を挟んでこちら側の街は、今でもフランス系の人達が住んでる」
「5年前は、ホントに田舎で何もないところだった。(モナークスが設立されて以来)最近は、来るたびに新しいレストランやバーができてる。試合当日にはどこも満員らしいよ」

NHLのGMや幹部にはいろいろタイプはあるんだろうけど、キングズ首脳はやはりこのマメマメしさこそが魅力。チームの中では人事を掌握する立場にある彼らですが、他チーム首脳を人事情報を交換しつつ良いトレードを敢行するためには、敵を作っていたら損ではある。もちろんオレ様系GM(どのチームとは言いませんが)も存在するNHLですが、威厳をひけらかしたからって成功するわけでは断じてないわけで・・・。

そこで、とあるエッセイストが、「恋愛においてマメな男は、その女性を愛しているからマメというわけでなく、生来マメな性格なのである。むしろ女性にマメにする自分が好きなのだ」と書いていたのを、ふと思い出しました。

テイラー氏&ギルモア氏のマメさが、お二人の女性に対しての接し方にも適用されるのかどうかは判別不能ですが、少なくとも彼らのマメさは付け焼き刃的なものではなく、天性のものではないかと実感した今日の出来事でした。

あ、余談ですが、この日の対戦相手、レンジャーズのトップファームのハートフォード・ウルフパック。ヘッドコーチは、ESPNの解説などでも知られていたジム・ショーンフェルド、そしてアシスタントコーチには、ウルフ・サミュエルソンがおりました。ウルフィー、チーム名と駄洒落ってるのが妙で笑えますが、彼の現役時代のプレースタイルとは裏腹に、この日着用していたシャツがパステルピンクだったのがお茶目でした。

マンチェスター、ひたすら寒いです。
釧路人の福藤選手も「寒い!」と震えるような、冷え込みと風の強さ。
それに、この街のひっそり度もその寒さに拍車をかけているような・・・なにせ「アリーナの建ってる場所=ダウンタウン」ですから。大したものはなさそうなので、仕事に専念できそうです。

まだまだ書き足りない情報はたくさんあるのですが、夜も更けてしまったので本日はこの辺で。
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by hockeyworldjapan | 2005-12-03 17:09 | Fuku-chan report


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