まだまだ引っ張る? いえ、もう限界?

2月3日、4日の連日の会合もむなしく、NHLとNHLPAは決裂してます。

こうなると「じゃあシーズン全面中止宣言はいつよ?」という報道が今度は過熱するわけです。

まずは、ESPNマガジンのEJラデック記者が「あるオーナーが『今後48時間以内にシーズン全面中止になる』と語った」と報じました。が、まだいまのところ中止宣言は出されていません。ただし「そうなるのも時間の問題」というニュアンスの記事が後続を断たないことも確かです。

はたまた、JRことジェレミー・ローニックは、ESPNとのインタビューで「サラリーキャップ制の下でも、NHL選手たちは生き延びることができるかも(「現在提示されているような甚だしいレベルでないものだが」と、JRは付け加えてはいましたが、これが選手によるキャップ容認宣言と受け止められてみな大騒ぎ)」「個人的には選手投票に賛成」と発言。これが呼び水となって、今度は「選手全員による、NHL提案についての投票を実施しろ」という後続記事が後を断たず、さらには「ベットマンをクビにしろ(トロントサン紙の記事:「ビル・デイリーの株が上がってる。デイリーはウイニペグ出身ででホッケーに馴染みあり。でも一番の後任候補はルー・ラモリエロ」だってさ)」「グッドナウをクビにしろ」系の記事も続出。こうなるとどさくさに紛れてやりたい放題、混乱の極みです。

さらにバンクーバー地元紙は、「世論調査によるとトレバー・リンデンの好感度がアップした」と報道。1月28〜2月2日に339人を対象とした面接調査で、コアなNHLファンのうち41%、ホッケーファンでない人のうちでも30%が、以前よりもリンデンに敬意を抱くようになったとか。逆に「敬意を失った」としたコアファンは18%、非ホッケーファンは17%だったらしい。日本のプロ野球でいう、古田敦也の人気がアップしたのと似たような現象でしょうか?(争点は全く違うんですが)

ま、そのあたりの報道は、「あ〜、やってるな〜」と適当に流しておいてよろし。

ただし、この報道だけには、ついに眉間に皺を寄せてしまった(寄せたくな〜い!)私なのでありました。

このままNHLが開幕せずに今季全面中止となった場合、アメリカの労働法によりNHLは2004年9月のロックアウト宣告以来12ヶ月後の2005年9月には、トレーニングキャンプを実施し代理選手を送り込むことになる。
(注:カナダの労働法はアメリカのそれと異なる。ケベック、BCの2州では代理勤務者を立てることは禁止されているが、両州での労働局関係者によるとNHLPAは労働組合として公的に認められていないとの話も)

そうなると今度はNHLPAがこのNHLの行為を「不当」とアメリカ全国労働関係委員会(労働条件を監視する独立機関)に訴えることになるだろうと、法律専門家は予測。そうなってしまうと、この問題解決には非常に長い時間を要するであろうということなのです。つまり、公的機関に裁定を仰げば仰ぐほど、法廷でケリがつくのに時間がかかってしまうという意味であります。

この記事にはこんな記述もありました。

1994−95年MLBのストライキ時には、オーナーは95年春のキャンプに代理選手を導入しようとしたが、この全国労働関係委員会(NLRB)へ選手たちが訴えたことで、結局オーナーは再び交渉の席に付く事になった。逆にNFLの場合は、1987年にNFL側がNLRBに「PAがちゃんと交渉に応じようとしない」と訴えた。ただNLRBによる審議が長引く間に、NFLは合意の得られぬままサラリーキャップを導入した上で、代理選手も雇用した。そしてついにPAが音を上げてストライキを止めたという一件もあったそうです。

つまり、この法的介入というのは、どっちに転ぶか分からんという代物らしいのです。いずれにしても決着するまでに、時間がかかり過ぎるのがイタイ。そんなことしてたら、今季だけでなく2005−06年シーズンも危ぶまれてしまうかも・・・というわけです。


・・・で、NHLはそんなんですが、マスコットはちゃんと仕事してますからっ!
君、レイオフされなくってよかったね。この記事内にある「偽物巨大スタンレーカップ優勝リング」ってのを早く観たいです。

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by hockeyworldjapan | 2005-02-06 18:45 | CBA


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