交渉期限は今週末!

・・・って、宣言する意味があるのかどうか。

お騒がせ中でありますNHL労使交渉ですが、いよいよ今季幕引きのための交渉期限が「今週末」とNHL側から明言されました。仮にそれまでに妥結できたら、レギュラーシーズン28試合で開幕する。決裂となれば、翌2月14日にも今季全面中止宣言がなされるのでは、と見られています。

で、その期限までに交渉が妥結する確率ですが、相変わらずかなり厳しいといっていいでしょう。2月9日、10日の両日にも交渉が実施されましたが、その内容はある意味逆戻りでした。

2月9日の会合では、NHL側が噂通り新提案を提示しました。しかしその内容というのは、新提案でもなんでもない。12月9日のPA側提案(24%一律ペイカット、贅沢税、収入分配)をとりあえず実施し、その結果NHL側が提示する4つの条件のいずれかひとつにでもあてはまった場合は、2月2日のNHL提案に即移行するという内容でした。

NHL側の提示する4つの条件とは以下の通りです。

1)リーグ全体の選手総年俸支出が、リーグ収入の55%を超える
2)高額年俸チームのトップ3の平均額が、低額年俸トップ3の平均額を33%以上上回る。
3)高額年俸トップ3のいずれかが、4200万ドルを超える
4)平均チーム総年俸が3650万ドルを超える

PA側は、上記の条件のうち少なくとも1つは即座に該当すると主張し、この提案に意味なしとして、ばっさり拒否しています。

NHLベットマンコミッショナーは、2月9日に提案後、会見を通じ「今回の提案で我々は非常に寛容な提示をしたつもり。これが最大限の譲歩」とコメントしています。「PA側の提案を試行する機会を与えてやったのだから、我々ってな〜んて太っ腹」といいたげです。

う〜ん、確かにその論理は正しいし、ある意味完璧である。これが秘密裏に行われてる交渉だったら、やり込められた側はもう降参してるかも知れない。それで「ベットマンすごい! さっすがやり手弁護士」ってことになるんだけど。

でもこの提案は、PA側へのあてこすりと挑発に満ちている。だからPA側が折れるわけがない。それにファンに対して「NHL側はやることやりました。今季が潰れたら後はPAのせい」と今季全面中止となった場合の責任の所在をPAに押し付けるという要素も、多分にあるとは思います。

しかし問題は、メディアも、そして敏感なファンも、その辺のベットマン氏のトリックの胡散臭さを敏感に嗅ぎ取ってるってこと。そんな小細工は、ただでさえシラケ気味のホッケーファンを余計に呆れされる。

いっそのこと「申し訳ないが今季はもう全面中止にする。だが一刻も早く交渉妥結し、来季予定通りの開幕を死守するために今後も交渉を続ける」とコメントした方が潔いばかりか、よっぽど誠意がある。リーグ収入と選手年俸の割合を一定化するって理論だって、もっとうまくアピールできるはずではないか・・・私はそう思います。

現地2月10日の会談も3時間で物別れ。交渉にはアメリカ人仲裁者が加わったそうですがこれも効き目なし。PA側は「NHL側は真面目に交渉する気がない(PAナンバー2のテッド・サスキン)」と言い捨てるほど、交渉の雰囲気はかなり悪化している模様です。

まあ、そう言いつつも、私だって一縷の望みはまだ捨ててはおりませんが・・・(しつこい?)
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by hockeyworldjapan | 2005-02-11 19:30 | CBA


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