NHL Notebook

世界選手権@オーストリア

その他
元のサイトで完全版を読む
始まりましたね〜、世界選手権@オーストリア。 っつっても、もう予選ラウンドは終了してます。 ちなみにここまでの経過はこんな感じ。カナダ、チェコ、スウェーデン、スロバキアが各組1位になってます。旧ソ連邦から独立したカザフ、ウクライナ、ラトビア、ベラルーシが健闘中。逆に、地元オーストリアに、ドイツ、デンマークがちょっと元気がない。さらに、ディビジョン1からの昇格組であるスロベニアは苦しい戦いが続いています。 で、この予選ラウンドを通じて、小ネタを拾いましたので、こちらでお知らせすることにします。 (除:カナダ代表。情報が多すぎてここには収まらないので、カナダについては改めてまた後日。取り急ぎカナダファンのお方は、スーレーvsターコの練習中乱闘シーンでもご覧あそばせ。しっかし、キャプションがないとこれがターコだって誰も分かんないんだけど) まずは、スロベニアから。 かなり旗色悪そうな出足ですが、まず驚いたのがスロベニア国内のホッケー登録選手数がたったの888人(!)という事実。(注:ちなみに日本は3万人弱と言われています)しかも、成人男子に至ってはたったの103人。なんと少数精鋭な人たちなのでしょうか。まるで「ミステリーアラスカ」の世界を彷彿とさせますわ。 世界選手権出場はこれが3回め(過去に2002年、2003年と出場)。ヘッドコーチはフィンランド人のカリ・サボライネンが務めています。そのスロベニア代表で、いま最も注目されているのが、アンゼ・コピターという17歳のFW選手です。 コピターは、過去にディビジョン2のU18大会、ディビジョン1のU20でベストプレーヤー、ベストFWに選ばれた経験の持ち主で、2003−04年は弱冠16歳でスロベニアトップリーグでプレー。日本でいえば、アジアリーグで高校1年生が混じってプレーするようなものです。 今季はスウェーデンのジュニアリーグでプレーし、スコアリングでリーグトップの成績を残したとか。そのおかげで英語もマスターしており、CSBランクも10位に浮上。すでに、大物代理人として知られるドン・ミーアンが後ろ盾についてるそうで、「スロベニアのシドニー・クロズビー」との異名さえ聞こえてきています。このコピターは1987年生まれなのですが、デンマークには1986年生まれトリオというのが存在する。下位リーグに回った諸国でも、こうして新しい選手たちが着々と育っているという事実は見逃せません。逆に、日本でそういう若手が出て来ない理由を、真剣に考えなければいけない時期に来たか? とも思えます。 一方、NHLなら気になるのが、「スイスのゴーリー、なんでアービシャーが出てないの?」という疑問。2月の五輪予選でも、マーティン・ガーバーが1番手として選ばれ、アービシャーはメンバー入りすら果たせませんでした。 ちなみに、今回の世界選手権では、アービシャーはいちおうスイス代表3人のゴーリーには名前を連ねています。しかし、予選ラウンド3試合ここまででまだ出番はなし。そのあたりについては、スイス人記者さんがこんな記事を書いてました。要約するとこんな感じです。 「今季は故郷フライブルグでプレーが予想されたアービシャーだが、フライブルグ関係者によると『アービシャーは我々が出せるよりずっと高い金額を要求した』とのことで物別れに。しかしワンマンで知られるフライブルグGMが、アービシャーのようなスター選手は欲しがらなかったという説も根強い。ちなみにアービシャーの代理人によると、アービシャーが要求したのは年俸12万フランで、これはスイスリーグの平均値だったそう。 フライブルグでのプレーを断念したアービシャー陣営は、第2候補としてローザンヌと接触。ローザンヌはアービシャーの故郷からわずか車で1時間と好条件にあったが、すでにこのチームはマルタン・サンルイ獲得を決めていており、結局アービシャーが行き着いたのはルガノだった。億万長者のジオ・マンテガッツァ氏所有のこのチームには、すでにロニー・ルーガーという1番手ゴーリーがいたが、ルガノはアービシャーを他チームに取られたくないがために、アービシャーと契約。シーズンを通じてアービシャーを2番手として飼い殺し状態としたのだ。 もちろん、この状況はアービシャー本人にとっては非常に不本意。2004年年末のスペングラーカップでは、そんなアービシャーの境遇を知ってか、スパルタプラハがワンポイントで契約を申し込んで来た。しかしそれまで十分な試合出場もままならなかったアービシャーは、スペングラーカップ第1戦で途中交代の屈辱を味わってしまう。 そんな彼には、2月の五輪予選でもスイス代表からお呼びがかからずしまいだった。 そして、さらなる困難がアービシャーに降り掛かる。スイス代表の五輪予選中ブレイクに合わせて、アービシャーはなんと、ルガノのファームチームでプレーする惨めさを味わっていたのだ。その試合は、チームが国内2部リーグ転落を防ぐのに大事な試合だった。その試合の対戦相手チームは、クレージーなオーナーで有名らしく、このオーナー直々に選手たちへ『アービシャーの守るゴールになだれ込め』と命令したんだとか。 ただそのあざとい戦術には、なんとかケガなく切り抜けたアービシャー。そしてルガノ1軍でプレーオフで出場のチャンスが巡って来た。アービシャーはいいプレーをしていたのにもかかわらず、ルガノはファーストラウンドで1勝3敗と追い込まれた。そして大切な第5戦にアービシャーは出してもらえず、結局ルガノはプレーオフ敗退。レギュラーシーズン1位のチームが、スイスリーグプレーオフのファーストラウンドで敗退したのはこれがスイスホッケー史上初の不名誉な記録となってしまった・・・」 う〜ん、こんなことがあると、来季NHLが開幕した後でもトラウマ化してしまわないかと不安。特にゴーリーというポジションは、ある程度まで行った選手であれば後は精神性というか、自信でプレーするような部分がありますし。 NHLロックアウトが、思わぬ形で選手に影響を与えたほんの一例でありました。 ご感想はHWJ掲示板まで
もっと見る