NHL Notebook

世界選手権もろもろ(その1)

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まずは、チェコの選手のみなさん、世界選手権優勝おめ!  思い起こせば、フリンカさんが昨夏事故で亡くなった直後の2004年ワールドカップ。準決勝でカナダと対戦した際には、OTではチェコの方が押してましたもんね。それを考えれば、「めざせ世界選手権3連覇!」とか、「世界選手権史上最強チーム」と唄われたカナダ(しかもカナダはロースター24人中、14人が今季ちゃんとしたチームに所属してプレーしてなかった)よりも、チェコ(今季は選手全員がヨーロッパでプレー)の方が勝って然るべきだったのかも知れません。 で、大会優秀選手が発表されてますので、まずはその話題から。 大会MVP:ジョー・ソーントン(大会スコアリングリーダー、6G10A) ベストDF:ウエイド・レッデン(カナダ) ベストGK:トーマス・ボクーン(チェコ) ベストFW:アレクセイ・コバレフ(ロシア) ベスト6:GKボクーン、DF二クラス・クロンウォール(スウェーデン)、マレク・ジドリツキー(チェコ)、FWソーントン、リック・ナッシュ(カナダ)、ヤロミール・ヤーガー(チェコ) 個人芸ということになると、やはりカナダの2人(ソーントン&ナッシュ)は触れずにはいられません。この2人は共に今季はスイスリーグ・ダボスでプレーしており、世界選手権でもラインメートとして大活躍していました。 ダボスのメンバーとして、12月31日にスペングラーカップで優勝、スイスリーグ優勝を飾っており、世界選手権で優勝すれば今季3冠。ソーントンに至っては、2004年ワールドカップも合わせると4冠がかかっていただけに、今大会で銀に終わったのは無念ではあったでしょうね。 MVPこそソーントンがかっさらっていきましたが、大会前半で目立っていたのはむしろナッシュの方。その活躍ぶりは、ひとえにナッシュのゴールのお陰で、カナダは勝てた試合もあったといっていいほど。しかし今大会中のナッシュには、ちょっとしたトラブルもありました。 ナッシュは、決勝ラウンドvsスウェーデン戦(5−4でスウェーデンの勝利)で、レフェリーをスティックで引っかけ、ラインズマンを押しのけるという所作が問われ、その処遇が注目されていました。というのは、この試合を放映していたスウェーデンのTV局がその試合部分のビデオをIIHFに提出し、ナッシュの処分を求めていたからです。 IIHFでは、大会チェアマンを務める富田正一IIHF副会長も含め、このプレーを協議。結局このプレーは「故意ではない」と判断されて、ナッシュはお咎めなし。そして晴れて出場したvsウクライナ戦では、このナッシュの大会9ゴールめが決勝弾となり、カナダが2−1で辛勝・・・というシナリオになりました。 が、不思議なことに、カナダ人の記者たちからは「あのフッキングは明らかに故意。NHLなら3〜5試合出場停止」と、冷静な意見が聞こえていたのです。とある記事は、OHL時代にナッシュがレフェリーとの接触で5試合出場停止になった件に触れ、ナッシュが「あの接触は故意ではなかった。この判定はビョーキだ!」と猛反駁していたことまで説明。ま、出場停止になっていたら、カナダのメディアからの反響はその程度で済まなかったのかも知れませんが、興味深いカナダ人記者たちのリアクションではありました。 話題はチェコに戻ります。 そういえば、大会とは直接関係ないのですが、チェコ関連で気になったのが、パトリック・エリアシュがA型肝炎を発症したというニュースでした。 エリアシュは今季当初、チェコリーグでプレーしていたのですが、その後かつてのチームメートであるピーター・シコラと共に、ロシアリーグのチームに移籍。ロシアに移ってからどうも発症したらしいのです。 この記事によると、A型肝炎は通常水や食べ物などを通して経口感染する。まだ衛生管理ができていない国での感染が多く、エリアシュはロシアでプレー中に食べ物から感染したと見られている、とのこと。特効薬があるわけでないので、休息と食事が治療方法となるそうです。 エリアシュが症状に気づいたのは3月上旬。最初は高熱が1週間ほど続いたので、風邪かと思っていたそうです。しかし症状が収まらないので、代理人が工面した専用機でチェコに戻り、3月11日プラハの病院に入院し4月7日まで病院暮らし。つい最近アメリカに戻って来たんだそうです。全快するにはあと3〜6ヶ月はかかるとのデビルズのチームドクターの診断が出ており、来季トレーニングキャンプに間に合わないかも。発症後は30パウンドも痩せてしまったそうで、治癒後の体力回復も気になるところであります。 2004年11月3日ラトビア・リガでの試合で急逝したセルゲイ・ジョルトク同様、ロックアウトさえなければ、エリアシュもNHLで病気することなく元気でプレーを続けていたのかも・・・と考えると、複雑な心境になります。そういう意味でも「もうイイ加減ロックアウトやめて」と呟きたくなる私ではあります。 世界選手権オフィシャルHPはこちら ご感想はHWJ掲示板まで
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