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アジアリーグ、今季は9チーム体制で!

アジアリーグ
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HWJ掲示板でも速報をお伝えしましたが、2005−06年アジアリーグには、新たにカンウォンランド、ノルディックバイキングスの2チームの加盟が内定。よって計9チームによって争われることが、7月21日の記者会見にて明らかにされました。 (まずは、アジアリーグジャパンオフィスからのリリースを、HWJ掲示板にてご確認ください) まずは、いったんアジアリーグ参加断念を表明していたカンウォンランド。しかし、本拠地を置く江原道には、ピョンチャン(平昌)が2014年冬季五輪誘致に乗り出すという追い風効果がありました。(注:ピョンチャンは、2010年をバンクーバーと争ったことでも知られる。2014年冬季五輪には、このピョンチャンの他、ソフィア(ブルガリア)、ザルツブルク(オーストリア)、トビリシ(グルジア)、アヌシー(フランス)が名乗りをあげています)カンウォンランドという会社は、政府の援助を多く受けているらしく、そもそもウインタースポーツの代表地でもあるカンウォンで、ホッケーのレベルアップを図ろうという韓国政府の強い意気込みも感じられます。 チーム陣容としては、リリース内にある内容の他に、メンバーのうち7名が2005年世界選手権代表なんだとか。またアジアリーグ内でのチーム力均衡を図るために、カンウォンランドの外国人枠は5人と決定。今後のプランとしては「カナダ人のヘッドコーチを雇い、カナダでキャンプを張り、外国人選手をセレクションしたい」とチームマネジャーのパク・チョルン氏は明かしています。その具体案として、7月29〜9月20日までカルガリーでキャンプを実施し、この期間に10試合以上地元チームと対戦する予定も既に計画中。本拠地は、江原道チュンチョンとなるそうです。 そして気になるのがやはり、ノルディックバイキングスの加入でしょう。 まずは、アジアリーグチェアマンの富田正一日ア連会長から、次のような経緯説明がありました。 「昨季は8チーム、ゴールデンアムールが参加して日本リーグとは違ったホッケーができる楽しみがあったが、8チームが同レベルで均衡したホッケーができていなかった。特に下2チームについては、試合をする前から結果が見えていた」 「すでにこの問題について、昨年11月から懸念していた。メディアやファンの反応も気になっていた。下のチームをどう上に引き上げるのか。アジアリーグ目標は五輪に出場できるチームをアジアから、そして世界選手権でメダルを取れるチームを出すのが究極目標である」 「そんな時、国際アイスホッケー理事会中に、IIHF事務局長スウェーデンのヤンアンケ・エドビンソンから、ノルディック・バイキングスという組織について知らされた。彼らがアジアリーグに興味が持っているので、いろいろ説明して欲しいと依頼された。7時間に及ぶ話し合いをした結果、バイキングス関係者が『一度日本に行ってみる』と言い出し、その後はとんとん拍子で話が進んだ」 「ただ、アジアの国でない選手たちがアジアリーグに参加していいのか? という論議は当然あった。しかしアジアリーグ実行委員会はこの2日において、ノルディックバイキングスがこちらから提示した条件をすべて揃え、選手レベルについてもアイスホッケー先進国としてのプライドをもってそれに相応しいメンバーを揃えたと確認。それで全員一致でリーグ加入を承認するに至った。あとはアジアリーグオーナー総会(9月2日中国)で、最終承認の運びとなる」 「8月7日、バイキングスは中国のチームとともに、北京でプレシーズンマッチ(vsハルビン)を開催する。あの人口の中国で、ホッケー登録人口はたったの400人。アジアリーグを活用しながら、今後は中国ホッケーの底上げを狙いたいとの意志を伝え、バイキングスも中国ホッケーの支援を了承してくれた。日本のファンにも面白い試合展開を提供できればと、期待している。北欧というアイスホッケー先進国が入ってくることによって、アジアホッケー全体のレベルアップを目指す」 そうした一連の話はあったものの、なにせこれまでチームの実体が明らかにされていなかっただけあって、この記者会見ではバイキングスのチームオーナー、オウェ・アンダーソン氏に向けて、質問が集中しました。 ここでは、その場で明らかになった内容を列記することとしましょう。 *チーム構成:チーム全体のレベルとしては、アジアリーグで上位、優勝も狙える。ヘッドコーチには八幡真を起用。この八幡が自身のコネも使い、選手選考に尽力してきた。その陣容は、スウェーデントップリーグでの経験を有する4人のベテラン選手、6人の中国人選手に、今後はスウェーデントップリーグでプレーする力がある19〜20歳という若手選手となっている。うち若手数名は、スウェーデンジュニア代表入りを果たしている。 *チーム概念:スカンジナビア諸国のホッケースキルをアジア諸国に輸出するというのが狙い。人口が多いアジアは潜在性の高い市場であるが、ホッケーはまだよちよち歩き。富田氏から中国のレベルアップ必要性の話を聞き、中国人選手をウチのチームに絡めることを考えた。6名の中国人選手をバイキングスに所属させる他、4人のスウェーデン選手とコーチ1人をチチハルに、3人のスウェーデン選手とコーチ1人をハルピンに派遣する予定でもある。 *チーム形態、チーム財政:ノルディックバイキングとは、純粋にアイスホッケーをプレーする会社。日本や中国のように、他の業務をやりながらホッケーチームを持つのではなく、ホッケーをプレーするのが仕事。元アイスホッケー選手たちがチーム概念に賛同してくれており、個人投資家からの資金を投資する。今後は大口スポンサーも得られると確信している。年間チーム運営費は120万ドルを予定している。会社自体はまだ登記されておらず、今後はチーム立ち上げの公式発表を含め、手続きに移行する。 *選手待遇その他:若手選手については、1年間北京でホッケーをプレーすることに加え、大学で教育を受けられる機会を提供する。1年間アジアに滞在して日本や韓国、中国を移動し、ホッケーをプレーするというのも素晴らしい経験になるはず。 選手たちにとってはおそらく、スウェーデンでプレーしていた方が給料はいい。彼らのバイキングスでの給料は、中国滞在中の生活で消えて行く程度しかない。それでも、スウェーデンでのオファーを蹴り、敢えてアジアで新たな経験を得ることを選んでいる。実際にこのチームコンセプトは、公式発表すらしていないのに口コミで広がり、多くの選手が興味を示してくれた。必要があれば、2、3チーム造れるほどの反響に至った。結果、フィンランド、ノルウェー、デンマーク、アイスランドからも選手を集めることができている。 さらに補足情報として、北京には15000人収容の多目的アリーナがあり、ここを8月7日の試合で使用するのだとか。併設のサブリンクは通年営業だそうですから、こちらで早い時期から練習は可能でしょう。さらに「交換留学」プログラムの一環として、バイキングスと中国チームの対戦については、北欧のどこかでの試合開催を、リーグ関係者は許可する見込みとか。 中国国内には、今年南京にも1万人収容のリンクがオープンするとの旨を、富田チェアマンが明かしていました。ハルビン、チチハルなどの中国でもほんの一部の地域限定スポーツだったホッケーは、北京進出でメジャー化への第一歩を記すんでしょうか? まずは、8月7日の試合の反響が気になるところです。 ご感想はHWJ掲示板まで
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