NHL Notebook

ついに合意! 新協定内容

CBA
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ついに、ついに、待ちわびたNHL新労使協定が正式承認されました!!! 7月21日にはPA側の投票が実施され、87%が賛成票で承認(532票のうち賛成464、反対68)。翌日7月22日にはオーナー側が満場一致にて承認となったそうです。 その新協定の大まかな内容をこちらにざっとご紹介しておきます。(また詳細についてはのちほど改めて。取り敢えず速報ということでご了承ください) 協定期間 6年(2010−11年まで)。ただしPAは4年目(2008−09年)終了後に協定内容を再交渉するオプション、さらに2010−11年終了後、もう1年協定を延長するオプションも有する。 選手年俸のリーグ収入における割合 リーグ収入が22億ドル未満の場合、54%。 22〜24億ドルの場合、55%。 24〜27億ドルの場合、56%。 27億ドルを超える場合、57%。 チーム年俸 2005−06年のチーム年俸は、下限2150万ドル、上限3900万ドルとする。この額には選手年俸、契約時ボーナス、出来高制ボーナスを含む。 下限については、故障による長期欠場(最低24日、10試合以上)の場合を除き、これを下回ってはいけない。上限については、故障による長期欠場選手の年俸分を、他選手獲得で補うことができる。他選手獲得分年俸は、チーム分サラリーキャップの対象にはならないが、リーグ収入における選手年俸割合計算には含める。故障選手の復帰に合わせ、チームはただちにサラリーキャップで定められた年俸額への調整が求められる。 リーグ選手最高、最低年俸 最高年俸: チーム年俸上限の20%以内。2005−06年の場合は780万ドル。 最低年俸: 2005−06、2006−07年:45万ドル 2007−08、2008−09年:47万5000ドル 2009−10、2010−11年:50万ドル 2011〜12年:52万5000ドル すでに2005−06年に最低年俸以下の契約を有する選手については、チームはバイアウトが可能。バイアウトしない場合は、最低年俸までその選手の契約を引き上げなければならない。 出来高制ボーナス 以下の場合のみ認められる。 (1)エントリーレベルの契約(注:ルーキーとして契約する最初の3年間) (2)長期故障欠場から復帰して1年契約を結んだ場合(過去に400試合出場以上の経験を有し、その前シーズンもしくは直近契約にて100日以上故障者リストに入っていた選手) (3)35歳以上で1年契約を結んだベテラン選手 一律24%ペイカット 現在契約下にある選手年俸(契約ボーナス、チーム所属ボーナス、出来高制ボーナス、マーケティング料、その他現契約下のいかなる支給額をも含む)は、一律24%カットとなる。2004−05年シーズン分の契約内容は、すべて無効とする。 バイアウト期間 今夏限定6日間が認められる(7月23〜29日)。この期間にバイアウトされた選手に支払われた額は、サラリーキャップ対象として含まれない。バイアウトしたチームは、同シーズン中にその選手との再契約には至れない。 収入分配 チーム収入がリーグ内下位(下から15位まで)で、TV視聴者が250万人以下の市場に位置するチームは、収入分配の恩恵を受けることができる。 五輪 2006年(トリノ)、2010年(バンクーバー)五輪については、NHLとNHLPAは参加合意。今後は諸条件についてIIHFとの協議を進める FA 制約なしFA: 2005−06年:31歳(4年間のプレー経験が必須) 2006−07年:29歳(4年間のプレー経験が必須)、若しくは8年間のプロ経験を有する選手 2007−08年:28歳(4年間のプレー経験が必須)、若しくは7年間のプロ経験を有する選手 2008−09年以降:27歳(4年間のプレー経験が必須)、若しくは7年間のプロ経験を有する選手 制約つきFA:契約期限は12月1日とする。この期限までに契約できなかった選手は、同シーズンにNHLでプレーすることはできない。 エントリーレベル(ルーキーサラリーキャップ) 最高年俸(契約ボーナス、出場試合数ボーナスを含む): 2005、2006年指名選手:85万ドル。 2007、2008年指名選手:87万5000ドル 2009、2010年指名選手:92万5000ドル 2011年指名選手:90万ドル 契約ボーナス: その選手年俸の10%以内とする 出来高制ボーナス: 各項目最高21万2500ドル、総計85万ドルまで設定可能(スケジュールA)。またリーグ側からの表彰につき、リーグからボーナスを得ることが可能(スケジュールB)。さらにこの表彰分につき、チームからもボーナスを得るよう設定可能で、その総額は最高200万ドルとなる。 契約期間: 18〜21歳の選手は3年間、22〜23歳は2年間、24歳は1年間となる。 2003、2004指名選手: 2004年指名選手の最高年俸は98万4000ドル、2003年指名選手は94万2400ドルとする。これは前協定で定められた額から24%ペイカット分を除いた数字。契約ボーナスはその選手年俸の30%。出来高制ボーナスは前協定内容に準ずる(実質無制限)。 エントリードラフト これまでの9巡目までの指名から7巡目までに縮少する。 2004年7月1日〜9月15日に、FAグループ3で選手を失ったチームには、2005年ドラフトにて補償指名権が与えられる(指名順位は前協定規定に準ずる)。ただし、2006年ドラフト以降はこうした補償指名権は与えられない。しかし1巡目指名選手と契約に至らず、その選手を失ったチームについては、こうした補償指名権が認められる。 ドラフト資格は前協定と同じ(ドラフト開催年の9月15日までに18歳)。以前は18歳選手は「ドラフトにエントリーする」との意思表明申請が必要だったが、今後この制度は廃止となる。 年俸調停 申請資格: 前協定の3年間NHL経験のある選手から、4年間の経験へと改正に。選手側からだけでなく、チーム側からも調停に持ち込むことができる。チーム側から調停に持ち込めるのは以下の選手の場合。 1)前年に150万ドル以上の年俸選手(調停に持ち込むにはクオリファイイングオファーが必要) 2)他のグループ2選手 クオリファイイングオファー(制約付きFA選手の交渉権留保への提示額) 選手年俸66万ドル以下:前年比10%アップ提示 66〜100万ドル以下:前年比5%アップ提示 100万ドルを超える選手:前年比同額提示 すでに契約期間にある選手の契約内容を、上方もしくは下方に修正する再交渉は認められない。契約交渉が認められるのは契約期間最終年のみで、チームキャップ上限に収まる額での契約延長のみ認められる。 レギュラーシーズンスケジュール 82試合のまま10月5日開幕。最短で184日間に渡り実施され、最初の3日間、最後の3日間には最低1試合ずつ予定される。各チームは同ディビジョン4チームとの対戦を8試合ずつ(32試合)、同カンファレンスで異なるディビジョン10チームとは4試合ずつ(40試合)、残りの10試合を異なるカンファレンスチームと対戦する。2005−06年シーズンについては、ノースイーストディビジョンのチームは、パシフィックディビジョンのチームとホームで、ノースウエストディビジョンチームとはアウェイで戦う。アトランティックディビジョンのチームは、ノースウエストとの対戦はホームで、セントラルとの対戦はアウェイ。サウスイーストのチームは、セントラルとの対戦がホーム、パシフィックとの対戦はアウェイとなる。 トレーニングキャンプ ベテラン選手(前シーズン50試合以上出場):20日以内 その他の選手:27日以内 ただし、2005−06年シーズンについては、ベテラン選手は23日以内、その他は30日以内と規定。プレシーズンゲームの試合数は、前協定同様9試合以内のまま。 共同委員会の設置 オーナー側と選手側は以下の共同委員会を設置する 1)ルール変更などに関して議論する競技委員会 2)放送・マーケティング委員会 3)引退選手基金の使途を監視する緊急援助基金運営委員会 ウエーバードラフト 今後は実施しない トレード期限 前協定でのレギュラーシーズン終了日から数えて26日めから、40日めに変更。 禁止薬物検査 毎シーズン2回までの抜き打ち検査を各選手に実施。うち1回はチーム全体での検査を実施する。初回陽性反応で20試合出場停止(給料なし、NHLが提供する禁止薬物乱用更正健康プログラムへの出頭義務)、2回め陽性反応で60試合出場停止(給料なし)、3回め陽性反応で最低2年間出場停止だが、永久追放と見なされる。ただしその選手は2年後に復帰についての申請は可能。 NHLとNHLPAは、禁止薬物リストを共同で作成する。このリストには世界反ドーピング機関(WADA)の規定に含まれる薬物を含むこととする。 プール金 選手年俸のリーグ収入における割合(54%)を満たすために、NHLは各選手からその年俸の数%をプール金として徴収する。このプール金の%は、シーズン中4回の時点で評価決定される。 ・・・と駆け足で紹介いたしましたが、合意後のベットマンコミッショナーの記者会見では、噂にあったNHL新ロゴも披露されていましたね。(あ、そういえばIIHFもロゴを今年変えたんですが、気づいた方いました?) というわけで、やっと小躍りしたい気分になってきました。選手が動き出す日本時間明日には、大躍りかな?  続いて、ルール改正についてご説明するといたしましょう! ご感想はHWJ掲示板まで
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