NHL Notebook

アイダホ州ボイジとは?

Fuku-chan report
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ホッケーのお陰で、いろんなところに出張している私であります。 今回やってきたのは、アイダホ州ボイジ。昨季ECHLチャンピオンとしてケリー・カップを獲得したアイダホ・スティールヘッズの本拠地です。 小さなダウンタウンの中心にあるバンクオブアメリカセンターが、そのスティールヘッズのホームリンク。宿泊するホテルと隣接していて、ホテルから直接アリーナのスタンドに通じているという便利さです。アリーナの観客席サイズは長野ビッグハットのそれと同等。8年前にオープンしたという点でもビッグハットに通じるものがあります。ただひとつ大きな違いを述べるとすれば、このアリーナにはちゃんとラグジュアリースイートが設けられていることでしょうか。 で、なんでここにやって来たかというと、他でもない福藤豊選手(ECHLベイカーズフィールド・コンドルズ所属)の取材であります。私にとっては今季初の海外取材。成田〜サンフランシスコ〜ボイジと乗り継ぎ、その足でアリーナに直行といういつもに違わぬ強行軍ですが、疲れなんて感じるもんですか。もうそれはバリバリに覚醒してました。 ただし、ウオームアップで最初にシュート練習を受けたコンドルズのGKは、44番(注:福藤選手)ではなく、31番(ペトルク選手)。ホッケー観戦歴の長い方ならもうお分かりでしょうが、これはこの日の先発はペトルクであるというサインになるのです。満ち満ちていた気合が脆くも崩れかけたものの、プレスボックスでベイカーズフィールドのPR部長兼ラジオ実況を務めるケビンに「明日は福藤が先発だよ」と言われ、「おっしゃ〜あ!!!」とリチャージ。少しは気を取り直しました。 が、しかし。 コンドルズ、1ピリはボロかった・・・ GKペトルクがそれほどひどい訳でもないのに、第1ピリオドにいきなり4失点してしまったのです。とにかくチーム全体がひどいプレーをしてました。ケガ人が多いということもあるのでしょうが、これでよくディビジョントップを走ってられるなという展開でした。FWは小粒な選手が多く、スピードを生かせないと厳しい。アグレッシブに行かずに怠慢なスティックチェックに出るとペナルティ多発に繋がる(真面目にコンドルズ、ペナルティ多すぎ。チームPIM総計はリーグ4位で、マイナーペナルティだけに限局するとリーグ2位の多さ。特に福藤選手の出番の試合になぜだか多発傾向にあり)。DFはベテランが多いせいか動きが緩慢で、ゴール前で相手のマークを外したり、リバウンドを先にクリアできなかったり・・・という状況でした。おそらく悪い時のコンドルズ(11月の不振時とか)も、きっとこんな具合だったのね・・・と容易に想像できるような内容でした。 試合の流れを変えるという意味で、2ピリに福藤選手の出番があるのかもと思っていたのですが、残念ながら今日はそんな機会はなし。でも試合後、そのことを福藤選手に聞いたら「当然出たかったです。あの失点はGKの責任じゃないですけど、4点とられたところで、僕の番かな? とも思いました。でも自分で決められることではないので、我慢しました」。 そうは言いつつも、東海岸でのツアーでは好調を維持していた福藤選手。ホームに戻ってのvsラスベガス戦では「ゴール前になだれ込まれてマスクが脱げ、顔にすり傷、歯が欠けた」そうですが、比較的明るい表情でした。 トリノ五輪予選出場に関しては、今日コンドルズのマーティー・レイモンドコーチから話を切り出されたそうです。 実はコンドルズには、福藤選手同様、今回の五輪予選に出場するであろう選手がもうひとり所属しているのです。ノルウェー出身のラース・ペダー・ナグルがその選手。ナグルはここまで35ポイントと、チームトップの数字を残していますが、ポジションがセンターであるため「ウチはセンターが5人いるから大丈夫」ということで、すでに五輪予選出場を許可されたらしいのです。ただし、福藤選手はレイモンドコーチから「ただGKは2人しかいないから・・・」と渋い顔をされたそうで、五輪予選出場に関しては依然微妙な感じです。 日ア連としても、なんとか福藤選手を五輪予選に参加させようと、福藤選手の代理人や、コンドルズ・レイモンドコーチと接触しているようなのですが、まだその最終回答は得られていません。コンドルズとしては「NHL今季全面中止が決定になれば、福藤選手が五輪予選出場期間にNHLのGKと契約することも可能」という考えを持っているらしいのですが、果たしてそんなアテがすでにあるのかどうか。 ちなみに福藤選手は「五輪出場がかかった大事な試合だし、そんな舞台でプレーできれば自分の成長に繋がりますからね」と語っていました。強豪スイスとの対戦は、おそらくECHLレベルよりも数段高い内容になると想定されます。そういう意味では、日ア連関係者としても、福藤選手をドラフト指名したNHLロサンゼルス・キングズに「彼がこの五輪予選に出場できれば今後のキャリアアップにつながる経験ができる」と説明しているようです。 しかし、この五輪予選の前後は、かなりのハードスケジュールがコンドルズを待ち構えているのです。そんな難局が分かっていて、果たしてコンドルズは福藤選手の五輪予選参加を許可してくれるのか? コンドルズにとっては、かなり難しい判断が必要となりそうです。 それにしても、私にとっては昨季のシャーロット取材以来となったECHLホッケー。そういえば、このリーグのスキルレベルとは、この程度だったなあ・・・というのを思い出しました。確かにパスやシュート、ボディチェックなどのパワーは凄いですが、だからといってみんな上手いわけではない。まあ逆に言えば、ゴール前の混戦からのゴールとかが増えるため、GKにとっては防ぎにくい失点も増えてくわけですが。 いずれにせよ、こんなシチュエーションで某日本人選手がいたら、スルスル抜けてゴールを決め、会場を沸かせるんじゃないか・・・なんてことを何度も想像してしまいました。真面目にこのレベルだったら、日本のトップレベルの選手は問題なくプレーできるんですけどね。 さあて明日は午前練習取材に、夜はいよいよ福藤選手出場予定試合取材です!!!
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