2004年 12月 22日 ( 2 )

NHL選手@ヨーロッパ

NHLロックアウトで、今季シーズン開幕はほぼ絶望状態。選手たちはプレーする土地を求めて続々とヨーロッパ入りしており、その総数300人を超えてます。

故郷のチームに戻る選手もあれば、北米出身者なれどヨーロッパのチームに所属して、観客動員に貢献する選手もあり。はたまたNHL選手という看板掲げ、ナメ切ってヨーロッパに行ってみたらコンディション最悪でダメプレーヤーの烙印を押され、北米に出戻ってきた選手もなかにはいるようで。国際規格のリンクやルール、生活習慣の違いなど、戸惑いを見せる選手も少ないありません。

ここではそんな選手たちの状況をちょっとまとめてみました。

ヨーロッパで輝いてる選手たち:
ショーン・ホーコフ(エドモントン):NHLではあまり知られていない存在ですが、スウェーデンではピーター・フォースバーグとスコアリングリーダーを争う出来で、もはやスター扱いに。
ブレンダン・モリソン(バンクーバー):ホーコフ同様、スウェーデンで好調。フォースバーグとスコアリングリーダーを争ってます。サイズがある方ではないし、スペースが多くて当たりが少ないヨーロッパは、スキルのあるモリソン向きなのかも知れません。
リック・ナッシュ:昨季NHL得点王を分けたナッシュは、現在スイスリーグでも得点王。
ジェイソン・ウイリアムス(デトロイト);昨季はデトロイトでファームと1軍を行ったりきたり。でもフィンランドリーグで現在スコアリングリーグ25傑に入ってる唯一のNHL選手。

ヨーロッパで冴えない選手たち:
ブライアン・マッケイブ(トロント):スウェーデンでプレーしたが、現地では不調(10試合で1ゴール、マイナス12)。ヘッドコーチに「今日はベンチに入れるけど使わん」と言われ、キレてカナダに帰国。世界選手権ではいい仕事をしてたので、国際規格には自信を持っていたらしいが・・・。
ブライアン・ブシェ(フェニックス):昨季は連続完封記録を作ったが、今季スウェーデンでは同チームに所属した無名ゴーリーよりも成績が劣り、結局アメリカに戻るはめに。
タイラー・アーナソン(シカゴ):スウェーデンでプレー。コンディション最悪なくせに酒場を渡り歩いたりで悪評判。まあ昔から悪童ぶりは伝えられてましたが・・・
マーク・サバード(アトランタ):アーナソン同様、現地ではコンディション最悪で加入し、試合に出られず。この人も昔から悪童ではありました。
エリック・ボガニエッキ(セントルイス):ヨーロッパで今季2つのチームから解雇され、現在はセントルイスのトップファームAHLウスターでプレー。
ブラッド・リチャーズ(タンパベイ):ロシアの金持ちチーム、アクバルスに所属も、臀部と腹部故障により帰国。チームに合流してスケーティングを開始直後にすでに痛みには気づいていたらしい。臀部から痛みが始まって、腹部までその痛みが広がってしまったという最悪パターン。検査の結果、いわゆる「スポーツヘルニア」の初期と判明し現在は休養中。

またプレー機会をヨーロッパでなく、北米マイナーリーグに求めた選手もいましたが、ここにも冴えない選手たちがいます。

ドナルド・ブラシアー(フィラデルフィア):ケベックのマイナーリーグ(LNAH:昨季まではセミプロリーグだったそうです)に所属したが、試合中の乱闘で相手が氷上に倒れた後も、何度も殴ったことが原因で、今季残り出場停止処分に。
ブラシアーといえば、マクソーリー事件では被害者として氷上に頭を叩き付けられたことで有名ですが、なぜ今度はこんな形で加害者になるんだろう? と不思議に思いますよね? 調べてみると、どうもブラシアー自らこのリーグでは乱闘は控えていたそうで、レフェリーに「オレのことをルールで守ってくれていない」と不満を漏らしていたらしい。つまりブラシアーとしては「いつNHLが開幕してもいいように、コンディションを整えたい。余計なプレーに絡んでケガはしたくない」という、他のNHL選手同様の目的があったように思われます。
ただリーグ側としては、チケットを売るためには当然「NHLトップのタフガイ、ブラシアー」という看板が必要だったわけで、乱闘しないブラシアーなんていわば無用の長物状態。そのあたりでリーグ側とブラシアー本人の意図における乖離があったようです。
一方、同リーグの別チーム所属のGKセバスチャン・カロン(ピッツバーグ)は、所属してたチームが営業不振のため、途中解体という憂き目に遭ってます。


ひとくちに、「ヨーロッパでプレーする」といっても、万一故障した場合に備えての保険加入などの費用(かなり膨大らしい)を考えたら、多くの選手たちは今季収支トントンになってしまうんだとか。つまり、あくまで「1年間ブランクを作らない」というのが主題になってしまうわけで、モチベーション維持は結構大変そうです。

しかしダレたプレーを見せてしまっては、ヨーロッパのファンも黙っていないでしょう。実際スロバキアでは「NHL選手排斥運動」まで起こってたとか。今季全体のキャンセルが決定してしまったら、一部の選手は北米に戻ることを考えるでしょうしね。

そう考えると、今季日本にロックアウト中のNHL選手がやって来なかったのは不幸にして幸いだったのか? なんて考える昨今ではあります。

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by hockeyworldjapan | 2004-12-22 10:17 | NHL overall

ハシェク、リンドロス、マカーティその他

なんとなくまとめてみました。NHL関連ゴシップ集です。

ハシェク、デトロイトでも店じまい。でも借金は残った
チェコでスタートした自らの衣料ブランド「ドミネーター」の店舗を、デトロイト近郊のショッピングモールにも展開していたドミニク・ハシェク(オタワ)。今年10月にデトロイトの店舗のひとつが閉店となったが、過去3ヶ月分の店舗賃料が滞納に。ショッピングモール側は、この滞納賃料に加え、契約下にある2008年までの賃料約50万ドルをハシェク側に請求してるらしいです。一方のハシェク側は、逆にモール側を訴える用意をしてるとか。
知り合いのチェコ人記者さんから、「チェコで店舗賃料滞納してるよ〜」との噂を以前から聞いてたので、管理人は何ら驚きませんけどね。当のハシェクは現在IMGヨーロッパツアーに参加中で不在。「他店と公式サイトからの販売は好調」らしいですが、ホンマかいな?

マカーティ率いるバンド「グラインダー」が五輪記録映画に参画
ダレン・マカーティ(デトロイト)がボーカルを務めるバンド「グラインダー」ですが、2006年トリノ五輪に備えるアスリートたちをフィーチャーしたオンライン映画に、楽曲提供するらしいです。その映画はこちらのサイトで今後観ることができるとか。gforcefilms.tv.
さらにマカーティは、ホッケー関連のドキュメンタリーにもナレーターとして出演するらしい。こちらは来年1月25日、地元デトロイト地区のFOXでの放送となるそうです。

リンドロス、トロント大学で学ぶ
このロックアウト期間を利用して、昼間にトロント大学で経済学を学んでいるというエリック・リンドロス。身長193cmの彼は大学構内でも思いっきり目立つ存在の彼が、「450〜500人の大クラス」での授業に紛れてる姿を想像すると笑えてきます。現在は3月に手術した方をリハビリしながら、週に4、5回氷に乗ってるそうです。現在契約なしで2月には32歳。父も会計士というリンドロスですから、今後の人生設計もそろそろ考え出してるのかも知れません。トロント地区に家を買って「I've Martha Stewart-ed it up.(マーサ・スチュワートのごとくリフォームした)」したらしい。以前にフィラデルフィアの番記者に聞いた話なのですが、自分でレシピを調べて彼女に料理を作ってあげたりしていたらしく、結構家庭的な一面もあるようです。

マクファーレン、漫画部門が破産へ。原因はツイスト裁判(12月18日)
スポーツ選手フィギュア製作などでも知られるトッド・マクファーレン氏の漫画部門が、12月17日破産申請しました。マクファーレン氏の漫画シリーズ「スポーン」では、登場人物のひとり「アントニオ・トニー・ツイスト・ツイステリ(NYヤクザのボス)」が、元NHL選手トニー・ツイストの承諾なく漫画内で登場。ヤクザのボスに仕立てられたツイストは、自分のイメージダウンにつながったとして訴えていたもので、セントルイス地方裁判所の陪審員たちは、ツイストにその補償として1500万ドルを与える判決を出してました。

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by hockeyworldjapan | 2004-12-22 09:56 | Gossip