2005年 10月 02日 ( 2 )

福藤選手、AHLマンチェスター入りに向け大きく前進

さて、お待たせしました。福藤豊選手関連ニュースです。

現地時間9月26日から、NHLロサンゼルス・キングズの2軍にあたるAHLマンチェスター・モナークスのキャンプに参加していた福藤豊選手。27日から氷上練習を開始し、30日、10月1日は、2日連続での紅白戦に出場しました。HWJ掲示板でも速報をお伝えした通り、福藤選手はこの2試合で十分に持てる実力を発揮しました。

まずは9月30日の内容から。ニューハンプシャー州マンチェスターで午前11時から実施された紅白戦。福藤選手は1試合を通して出場し、33セーブ2失点で、チームの勝利に貢献(3−2)しました。相手側のGKとしては、バリー・ブラストが前半27分をプレーして15セーブ1失点、ライアン・マンスが後半に出場し18セーブ2失点という数字でした。

経験の少ないマンスはさておき、マンチェスターでのGK残り1席を争う相手となるブラストを差し置いて、1試合全てに出場させてもらえたということ自体、モナークス首脳陣の福藤選手に置ける大きな信頼と期待が窺えるところです。

福藤選手がこの紅白戦で「1試合通して出場」を言い渡されたのは、この日の朝だったそうです。許した2失点のうち、2点目はやや悔やまれる内容だったそう。「あれは僕のミス。ディフェンス選手のシュートでした。パックがちゃんと見えていたのに、シュートがジャストミートじゃなかったために、うまくセーブできなかった(福藤選手)」とのこと。セーブし損ねて、今度は右膝にパックを当ててしまい、その右膝が少し腫れているのだそうです。古傷の左膝に加えて、今度は右膝? と心配したのですが「ちゃんと治療しているので大丈夫」との、明るい声が返ってきました。

この試合は、福藤選手にとって、9月16日キングズキャンプでの紅白戦以来実に2週間ぶり。それだけに、試合感やケガをした箇所への不安など尽きないのではとも考えたのですが、それは管理人の杞憂でした。

「この日をすごく楽しみにしていたんです。2週間ぶりだったけど、実力通りのプレーしかできないのだから、後悔のないようにやろうと思って」

そして、翌10月1日。前日同様福藤選手は1試合通しての出場となり、対して相手チームはブラストが1試合通しての出場と、モナークスでの仕事を賭けての一騎打ちとなりました。
福藤選手はこの日も19セーブ1失点と安定した内容で、チームは2日間連続勝利(4−1)。失った1ゴールは「味方の身体に当たって入った」ゴーリーとしては仕方のない失点だった模様。「昨日も1試合通しで出場させてもらったし、調子はいいですよ」と、福藤選手からは頼もしいコメントが。一方のブラストは、20セーブ4失点とやや乱調気味だったようです。

さて、モナークスでは、この紅白戦2試合でほぼ今季ロースターが決定するようで、明日(現地10月2日)にもカットされる選手が発表されるのだとか。キングズではカットされる選手がひとりずつ面談されるという形で通告されましたが、モナークスの場合はまずはロースターリストがロッカールーム外に貼られるという方法で選手たちに知らされるんだそうです。そして、チームから放出された選手は、コーチとひとりずつ面談となるんだとか。昨年は放出される側だった福藤選手ですが、今年はかなり期待を持って明日のロースター発表に臨めるのではないでしょうか?

ちなみに、マンチェスターでの本拠地ヴェライゾンワイヤレスアリーナのロッカールームでは、キャンプイン当初から福藤選手のロッカーが「背番号44」でちゃんと用意されていたそうです。
キングズのキャンプでは、チームから与えられた36番という背番号で通すことを強いられた福藤選手ですが、マンチェスターでは最初から44番が与えられたことも、モナークス首脳陣からの期待の現れであると言っていいでしょう。

さらに追加情報ですが、福藤選手の元にやっと今季規定内のゴーリー防具が届いたそうです。
届いたのが試合前日だったため、まだ着用して練習はしていないそうですが、ぱっと見た目がすでに「ああ、小さいなあ」という印象が大なのだとか。今後こちらのブログでも、モナークス・ロースター発表の内容や、新パッドの感触などについても、電話インタビューを含めてお送りしていきたいと思います。

さて、余談になりますが、モナークスのニュースのチェックは、モナークスHP並びに地元紙「ユニオンリーダー」でどうぞ。地元紙の方には、福藤選手のコメント(短いですが(笑))も載っています。

ご感想はHWJ掲示板まで
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by hockeyworldjapan | 2005-10-02 08:53 | Fuku-chan report

お知らせ

まずは、こちらに来てくださっている皆様、いろいろご心配を頂いてしまってすみません。

HWJ掲示板でもお伝えしましたが、LAでトラブルに巻き込まれてしまい、本来であればマンチェスターまで足を伸ばす予定だった福藤選手取材を途中断念せざるを得ない状況に追い込まれてしまいました。

単刀直入にまず私の身に何が起こったかと言いますと、LA近郊で強盗に遭ったのです。場所は、キングズ練習施設からも近いフードコートの一角で、白昼堂々の事件でした。キングスキャンプ中は、選手たちがランチしているところをちらほら見かけたくらいの場所ですので、まさか自分の身にそんな災難が降り掛かるとは思ってもおりませんでした。おそらくそうした油断がこの犯罪を招いてしまったのでしょう。

「Kinko's」というショップの前に駐車してあった車から、助手席から降りて来た黒人男性にいきなり銃を突きつけられ「Don't move. Just give me your purse」と言われました。なので抵抗はせず、バッグ一式さっさと渡しました。

我ながら、その場は意外に冷静だったような気がします。万が一、犯人がこっちに向かって銃を発射してくるのに備え、身を翻しながら考えたのは「あ、あのバッグの中にパスポートも入ってた。まずいな〜」でした。

バッグの中には、アメリカ国内の飛行機移動では書かせないIDのひとつ、パスポートも含まれていました。盗られた現金は戻らないにしても、クレジットカードなどは緊急カード発行が可能だし、失った仕事道具なども現地で買えないことはない。ただ「911」以来、アメリカ国内ではセキュリティチェックが非常に厳しくなっており、パスポートのような写真付き身分証明書がないと国内線は利用できないのです。日本だと1週間で発行できるようになったパスポートですが、LAで再発行するには2週間かかるとのことでした。

その後は、日本領事館の方の「ポリスレポートがあれば航空会社によっては移動が可能かも」という情報を元に、最後まで取材続行を模索しました。しかし航空会社からは「たとえポリスレポートがあっても、写真付きIDを保持していない旅行者の受け入れは、保証できません」とつれない返事が。泣く泣く取材続行を断念するはめになったのです。福藤選手が100%の力を出してくれれば、必ずやAHLマンチェスターの残り1席は確保できると信じていただけに、諦めるにも諦めきれない心情がそこにありました。

状況が状況だっただけに、精神的にトラウマ化するかな? とも危惧していたのですが、周囲の方々の暖かいサポートもあって我ながらかなり早い立ち直りを見せています。特にLAでは、同僚ホッケーライターのKさんに多大なるご親切を頂戴しました。この場を借りてお礼しきれるものではありませんが、改めてお礼を申し上げたいと思います。

また、現場が比較的通行量の多い土地だったため、この事件には目撃者もいました。その目撃者の方がご自身へのリスクを冒してまで途中まで犯人を追いかけてくれて、さらに「ウチはこの近所だからなにか困ったことがあったら、いつでも言ってね」と優しい言葉をかけてくださったり。宿泊先のホテルでは、事件を知ったフロントの人がギフトを渡してくれたり。こうした境遇に陥ってみて、改めてアメリカという国の懐の深さを知らされました。

さて事件後は、現地警察やら(生まれて初めてパトカーに乗りました。しかもアメリカで。犯人護送用だからでしょうか、後部座席はクッションがなくてお尻が痛かった)、クレジットカード会社やら、日本領事館やら(パスポート発行には時間がかかり過ぎるので、帰国のみの1回旅券「渡航書」を発行してもらいました)と、対応に追われました。保険会社との折衝がこの後まだ残ってはいるのが気がかりではありますが。携行品の補償って、取得年月から償却分が差し引かれるので、手元に返ってくるのはほんの一部なのですね。悲しいかな。

まあこれも人生勉強のひとつとして乗り越えることとします。幸いにして元気でいられるのですからね。

というわけで、この一件について書けと言われれば、しばらく書き連ねることは可能なのですが、この辺でやめにしてと・・・徐々にホッケーモードに戻るとします。
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by hockeyworldjapan | 2005-10-02 07:26 | その他