2005年 10月 19日 ( 2 )

取材こぼれ話

ずっとホッケーを取材してきて思うのは、「広くて狭いホッケー界」ということ。
先日も、こんな出来事がありました。

福藤選手の周辺取材ということで、ECHLレディング・ロイヤルズのカーク・テイラーヘッドコーチに、電話インタビューをした時のことです。

ここで、まずはテイラーコーチのプロフィールをご紹介。ロイヤルズでは、昨季まで2年間ヘッドコーチを務めていたデレク・クランシーが、AHLマンチェスターのアシスタントコーチに昇格しており、その後任としてテイラーが8月22日にヘッドコーチに就任しました。現在のロイヤルズは、2001−02年開始前にコロンバスからチーム移転したもので、移転後5年めでテイラーは4人めのヘッドコーチとなりました。

テイラーによると、昨年、今年と夏のロサンゼルス・キングズの若手育成キャンプ(@ロサンゼルス)で、ゲストコーチを務めていたのが、今回のコーチ就任のきっかけとなったそうです。過去2年間はカナダの大学(ウォータールー大学)で2年間ヘッドコーチを務め、それ以前も1997年からカナダの大学(ニューブランズウイック大学)でアシスタントコーチ職を経て、レッドディア短大でのヘッドコーチ職に就いていました。現役時代は、FWとDFを両方こなすいわゆる「スイングマン」(テイラーコーチ曰く「自分はどっちもちゃんと出来なかったから(笑)」)だったそうで、1988年からOHLで3年間プレー後、ニューブランズウイック大学ではキャプテンを務めていたんだとか。

で、カナダの大学でずっとコーチをやっていた彼が、なぜキングズとのコネを作っていたのか? と疑問に感じた私。大きなお世話だろうなと思いつつ、その辺をテイラーコーチに聞いてみました。苗字が「テイラー」だけに、GMデイウ゛・テイラーと親戚か? と、当然疑いましたとも。

すると、テイラーコーチ、ノンストップでたくさん喋りまくってくれました。

「まず僕は、カナダ・ナショナルチームのプログラムに参画していたんだ。そこでマイク・ジョンストン(現バンクーバー・カナックスアシスタントコーチ、かつてカナダ・ナショナルチームでアンディ・マレー(キングズヘッドコーチ)の下、アシスタントコーチとして活躍)と知り合いになった。そしてジョンソンからアンディ・マレーを紹介してもらったんだ」
「それから、キングズのトレーニングコーチのマイク・ケイダーともそこで知り合った」
「さらに、アンディ・ノウィッキ(キングズGKコンサルタント)、レイ・ベネット(キングズ・アシスタントコーチ)は皆、レッドディア短大で指導していたんだ。そこで知り合ったんだよ」

なるほど、カナダ・ナショナルチーム&カナダの大学繋がり恐るべし。

NHL全体としては少数派のイメージはあるけど、かつてコクドでも指導したビル・モアーズ(現エドモントン・アシスタントコーチ、かつてアルバータ大学のヘッドコーチ)は、戦略派コーチとしてNHLではトップに数えられる。そのモアーズの師匠にあたるクレア・ドレイク氏は、地元エドモントンではまさに伝説的コーチ。エドモントン出身のケン・ヒッチコック(フィラデルフィア・ヘッドコーチ)などは、エドモントン遠征の時は必ずドレイク詣をしている。また、レッドディア短大といえば、マイク・バブコック(デトロイト・ヘッドコーチ)も、一時指導していた。徐々にではあるが、現在のNHLで地味だがじわじわ勢力を伸ばしつつあるのが、こうしたカナダの大学出身の指導者なのかも知れない。

テイラーコーチに、モアーズの話を向けると、今度は彼の「日本繋がり」の話が堰を切ったように飛び出した。

「ビル・モアーズ? もちろん知ってるさ。あ、ウイリー・デジャーデン(元西武鉄道、雪印コーチ、現WHLメディスンハットGM兼コーチ)も知り合いさ。あと、ランディ・エドモンズ(元日光アイスバックス監督)も知ってる。そう、お互いノースベイ出身(注:カナダ・オンタリオ州)だからね。あ、ちなみにエドモンズの方が歳は5つ上さ。これは秘密だけど(笑)。彼は今、ドイツでコーチをやってるよ」

懐かしい名前を聞いてしまった。

本当にホッケー界は狭いです。
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by hockeyworldjapan | 2005-10-19 20:00 | その他

NHL小ネタ集

Canadiens pay tribute to departed Expos, Youppi! a hit with fans
以前もこちらでお伝えしたネタですが・・・
今季からカナディアンズのマスコットを務めることになった「ユッピ!」。
かつてMLBモントリオール・エキスポスのマスコットとして人気があったのですが、エキスポズは2004年にワシントンにチーム移転。以来職にあぶれていたところを、今季からカナディアンズへマスコット界初の「FA移籍」。アンドレ・ドーソン、ゲイリー・カーターという2人の往年のエキスポス選手と一緒に試合前のセレモニーに出席していました。
カナディアンズ入りが正式発表された頃のインターネットによる調査では、「ユッピ!」の加入には2対1で反対という結果が出ていたものの、この日のベルセンターの観衆は「ユッピ!」に大歓声を送っていたとか。
背番号はエキスポス時代からの「!」だそうです。

Adrian Aucoin has come a long way since he and a guy named Naslund were struggling Canucks
シカゴで今季からキャプテンに就任したエイドリアン・オコインについての、バンクーバーの記者のコラム。ナズランド同様、キーナンには虐げられていたというオコイン。ナズランドは、モギルニーが膝を故障したことで、キーナンがメシエのRWがいなくなったことでチャンスを掴んだが、オコインはその後タンパベイ、NYアイランダーズと渡り歩いて、今夏シカゴではぐっと価値が上がった選手。
確か日本開幕戦で来日した頃のオコイン、攻守ともにまだまだ・・・という感じでしたよね。メジャージュニアでなく、大学ホッケーを選んだ選手は往々にしてフィジカルさが足りないとか言われる傾向があるのですが、彼もその例に漏れなかったと思います。
しかし、現在のルール改正がそのままNHLに根付けば、大学ホッケーで伸び伸びとオフェンス力を身につけたディフェンス選手は、かなり将来が明るいかも知れないなと思う今日この頃。

Wild: Special teams rolling, but don't say anything
ペナルティ増加の今季、鍵を握るのはスペシャルチームス(PPとPKね)ってことは明白。で、両部門でリーグトップを突っ走ってるのが、なんとミネソタ・ワイルド(「なんと」というのは、ジャック・ルメア爺に失礼かしらん)。まだシーズン始まったばかりなので、なんとも言えませんが、太もも付け根故障のマリアン・ガボリク抜きで、PP成功率33.3%、PK阻止率95.0%という数字というのは大したもの。
ちなみに現在はガボリクの代わりに、マーク・シュイナール(アナハイムでは「ジギーの親友」として知られてたけど、ワイルドでは今やスコアラー)、ピエール・マーク・ブシャール(小さいけど速い!)が、頑張ってるようです。ちなみにPP、PKともに最下位はカルガリー(68.2%、6.7%)。ふーむ。

Bolts, Walgreens Strike Deal For Coins
ライトニングは、アメリカ大手のドラッグストアチェーン「ウォルグリーンズ」とスポンサー契約。タンパ地区での「ウォルグリーンズ」では、ライトニングの選手を象った銀のコインを販売(1セット$12.95)するんだとか。まずは第1弾としてブラッド・リチャーズのコインが10月21日vsオタワ戦で5000セット無料配布される模様です。今後はパウ゛ェル・クビナ、ルスラン・フェドテンコ、ダン・ボイル、ヴァンサン・ルカウ゛ァリエ、デイヴ・アンドレチャク、マルタン・サンルイのコインが発行されるそうですが・・・リチャーズ、似てない(笑)。
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by hockeyworldjapan | 2005-10-19 19:25 | NHL overall