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ベットマン憎けりゃポクリントンを恨め

NHLPAの親玉、ボブ・グッドナウ氏。
今後の動きとして管理人予想では「24%ペイカットの話はなかったことに!」と出るかと思いきや、今度は「NHL試算の数字はでたらめ(「でたらめ」という言葉に「hogwash=豚さんのエサ」などという言葉をお使いになっております)」とNHLの会計手法を非難してました。

NHL試算だと、今後のNHL全収入の成長率は年3%、対して選手年俸高騰率は年12.1%になると予測。ちなみにこの12.1%との数字は、過去10年間での年平均だそうです。

が、この数字にNHLPAは「リーグ全収入成長率3%はないだろ。過去5年間は7.8%だった。年俸高騰率も、過去5年間では7.3%だったし〜」と、いちゃもんをつけたのです。
NHLとしては、今後はTV放映権収入が減収に転じるために、成長率が3%に留まると説明していたのですけどね〜。

いずれにしても、前にもフォーブス誌試算とズレがあるってやってましたっけね。またあのレベルに交渉が戻ってしまったってことでしょうか。もう12月なんですけど
ね・・・あんたたち、重症だわよ。


ところで「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」とはいいますが、ここでこんな記事が。

「ベットマンが憎けりゃポクリントンを恨め」。ポクリントンといえば、もちろん80年代エドモントン・オイラーズ黄金時のチームオーナー、ピーター・ポクリントン氏であります。

グレツキーを「LAに売った男」として知られるポクリントン氏は、その後自らの事業が不振となり、結果的にチームを手放しました。しかし、ベットマン氏がNHLコミッショナー就任前には、NHLでも有力オーナーのひとりとして知られていたのです。

で、前NHL会長(当時NHLはコミッショナー職がありませんでした)ギル・スタイン氏の後任を決定する審議委員会(5名のオーナーから構成。横綱審議委みたく胡散臭そう)のひとりとして、ベットマン氏を強力プッシュしたのが、他でもないこのポクリントン氏だったそうです。最初は他の候補が優勢だったらしいのですが、当時NBAのナンバー2として活躍中だったベットマン氏は、面接でそのエネルギッシュな一面を披露。結果、NHL初代コミッショナーの座を射止めたのでした。

というわけで、ベットマン憎けりゃポクリントンを恨め。エドモントン発の記事でありました。

NHLPAグッドナウ氏、NHLを非難
ベットマン憎けりゃポクリントンを恨め
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by hockeyworldjapan | 2004-12-19 20:50 | CBA

マジでダメかも・・・今季NHL開催

予想通り、NHLがPA提案を拒否しました。

そしてNHL側からPA側にお返し提案。この内容がまたまた非常に強硬でした。
PA側は、いったん選手側で幹部会議を開いた後で、このNHL提案を拒否。
結局、いったん高まりかけたNHLシーズン開幕への期待は、見事に萎んでしまったのでした。

この危機的状況に、「モントリオール・カナディアンズファン」と自認するカナダ・
ポール・マーティン首相が連邦的介入を申し出るという一幕もあったようです。しかしNHL&NHLPAは知らんこっちゃない・・・という感じであります。

CPによる関連記事では「10年前のロックアウト時も、両者の対話に間隔が空いたことはあったが、1月中旬に妥結した」と、少なからず楽観論も述べてます。しかし、NHL側のお返し提案内容、PA側が弱気とみるやいなや、取引するんではなくって、ますますPA側に一方的に譲歩を迫ろうかとの勢いで。そう来られると、いったんは懐柔策に出ようとしたPA側も、また態度を頑にしてしまうのでは・・・と、管理人はついつい先を案じてしまうのです。

まずは、12月9日にPA側が「清水の舞台」とは言わないにしても、「新宿コマの舞
台」から飛び降りたくらいの気持ちで提示した一律24%のペイカット。これをNHL側は「そのアイデア、いただき!」と言わんばかりに、NHLの都合に合わせてこんな風に加工してしまいました。

*年俸80万ドル未満:ペイカットなし(349人、全NHL選手の43.8%にあたる)
*80万ドル〜150万ドル未満:15%のペイカット(191人)
*150万ドル〜200万ドル未満:20%のペイカット(58人)
*200万ドル〜400万ドル未満:24%のペイカット(133人)
*400万ドル〜500万ドル未満:30%のペイカット(24人)
*500万ドル以上:35%のペイカット(41人)

この内容からなにが読み取れるかというと、他でもないPA側の団結を崩すことであります。以前から「低年俸選手の不満」や「PAの運営は一部の高額選手主導」などと、足並みの乱れが露出し始めていたPAですが、NHLはこの提案によって一気にPAの足元=半数近くに及ぶ低年俸選手を、切り崩すことを狙ってるわけです。一般世論的にも「選手年俸高すぎ」という論調は根強いですし、累進的にペイカット率をアップさせたことは、ファンからのサポートを得ようという戦略も匂わせます。

NHL計算によると、このペイカット案によって得られる経費削減額は、向こう3年間で5億900万ドル。PA側の一律24%ペイカット案での5億1100万ドルと、ほぼ同レベルだと、NHL側が提出した資料には唄われています。

で、PA側の提案に戻りますが、ペイカット案以外の年俸抑制策は、贅沢税(かなり緩
め)、ルーキーキャップ、年俸調停、FA選手への権利保有提示ルールの変更などと、それほどめぼしいものがありませんでした。PAにとっては、24%の一律ペイカットだけでも、全選手の了承を取らずに執行部だけで「エイッ!」と決めてしまったくらいの賭けでもありましたし、実際選手側から24%という数字については「譲歩しすぎ」との不満の声も挙がってました。それだけに、PA側としては、ペイカット以外の分野での譲歩など考えられなかったわけです。

しかし、PA側が下手に出て来たのに乗じて、NHLはペイカット以外の分野でも、さらに大きな譲歩を引き出そうと強気な内容を突きつけました。

*ルーキーキャップ:85万ドルという年俸最高額には合意。しかしキャップ年数を現行の3年から4年に延長を要求。さらに年俸高騰の原因となっている契約料や出来高ボーナス(実質無制限)の廃止を求める。

*年俸調停:年俸高騰の原因となっているため、廃止を求める。

*贅沢税vsサラリーキャップ
PA側提案:チーム年俸総額4500万ドル以上で20%、5000万ドル以上で50
%、6000万ドル以上で60%。2度目の違反から5%税率アップ。税額対象となるチーム年俸総額は、毎年協議する。
NHL側提案:リーグ全体の選手年俸総額の、ホッケー関連リーグ全体収入に対する割合を54%とする。各チーム年俸総額は、全体収入を30で割った数字の51%(3460万ドル)以上、57%以下(3860万ドル)とする。

*制約つきFA選手権利保有提示額(Qualifying offer)
PA側提案:66万ドル以下の選手は110%、66万ドル〜100万ドル:105%、100万ドル以上:100%
NHL側提案:PA側提案では年俸高騰の要因となる。NHL側は具体的な%は提示していないが、100%未満の数字でこの制度の維持を求める。

・・・などなど。細かい部分はすっ飛ばしましたが、骨子はこんな感じであります。

追加として、NHL側は「(NFLスタイルの)保証付き契約廃止を提案する気はない」と明言してますが、それをしないとサラリーキャップとなる3860万ドル以内に収められなくなるチームが続出するはず。リンク先のCP記事は、トロント・メイプルリーフスを例に挙げてますが、この上限以内に留めるにはリーフスは2000万ドル以上のチーム年俸カットを強いられることになってしまいます。

まずは管理人の率直な感想を。これだけガチガチにルールを作っておけば、そりゃ今後年俸が高騰する可能性は少ないでしょう。それにNHLの、相手が弱ってると睨んで強気に出た動きは「狡いけど上手い」と正直思ったのですが、グッドナウ&サスキンのPA組にだって意地があるわけです。あの内容突きつけられてボコボコにやられ、情けない面さげてさっさと折れるわけにもいきません。そうなると「もうペイカットは撤回!」と言い出しかねないでしょうし、そうこうしてるうちにロックアウトが長引いてタイムリミット・・・という最悪の結末が待ってるような気がしてなりません。

自分が単なる悲観論者であればいいのですけどね。

風邪が流行ってるせいでしょうか、気が滅入っただけでなく頭痛もしてきたので、今日はこの辺で休みます。

皆様のご意見、お待ちしております。

現地12月14日(火)の一連の流れはこちらを参照してください。
NHL側のお返し提案内容はこちら。
NHL側とPA側の提案比較はこちら。
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by hockeyworldjapan | 2004-12-15 20:48 | CBA

NHL、PA提案を拒否(の予定らしい)

はあ〜、脱力です。またしても。

12月9日のNHLPA提案(ペイカット24%含む)に対し、現地時間12月13日(火)にNHLが返答する予定になっているのですが、その返答内容が何らかの経路でカナダTV局のTSNにすっぱ抜かれました。

NHL副会長ビル・デイリーの書面として、NHLから各30チームに送付された8ページに渡る極秘文書には「PA側の提案は重大な短期的解決策を提示してはいるが、根本的なシステム変更を提供するに至っていない」との説明が。要は一律24%ペイカットを実施しても、長期的な報酬システムの提案が甘いために、2、3年もすればすぐに選手年俸は今の基準に戻ってしまうだろうという見解です。

このデイリー氏の書面には、PA側の24%ペイカット提案に潜む意図を「かなりの譲歩という態度を見せて、選手間の団結を図ろうとしたまで」と、シニカルにコメントした部分もあったそうで。

さらにNHLは、PA提案に含まれたルーキーサラリーキャップの変更、FA権利保有のための提示(Qualifying Offer)、年俸調停に対する内容についても、全て「不足」と突っぱねてます。ううう、NHL、かなり強硬であります。PA側が「弱ってる」と察知し、このまま強気路線を突っ走れば、PA側はまだまだ譲歩すると読んだのかも知れません。

しかし、そこまでナメられると、PA側もまた態度を頑にしてしまう・・・というシナリオが浮かんでしまいます。すると今季開催へのタイムリミットと言われる12月後半に間に合わず・・・という最悪の結末が待っているわけで。リーグ側は13日トロントで、現地時間午後1時にカウンターオファーをするようですので、そちらの内容が注目されます。

しっかし、TSNに抜かれちゃったNHL。どのチーム関係者がこの「極秘文書」をリークしたのでしょうか? チーム側へのNHLの罰金、25万ドルを課せられるのはどこのチームかと予想するのも一興ではあります。罰金にならなかったら、NHL側が確信犯的にリークしちゃったという可能性もあるでしょうけど、この期に及んで対話の姿勢を見せなければ批判されるのはNHLの方。おそらく純粋にスクープされちゃったのだと予想します。


ソース記事:NHL to reject NHLPA proposal
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by hockeyworldjapan | 2004-12-14 09:11 | CBA