カテゴリ:NHL overall( 41 )

久々に小ネタ出し

暗いニュースばっかりでうんざり・・・とお嘆きのホッケーファンの皆様に、少しでも笑っていただけるニュースを探してみました。

といっても、私の走る先は80年代NHLというちょっぴり懐古主義。80年代NHLに興味ない方は、前半部分は読み飛ばしてね。


NHL選手から航空会社パイロットへの転身
元NHL選手で、かつてはそのフィジカルなプレーで知られたアル・シコード(私は結構好きだった)が、なんと1998年からアメリカン航空のパイロットに転身していました(知らんかった〜!!!)。
というわけで、北米の空港でパイロットをみかけたら「アル・シコードと思え!」というのが、80年代NHLファンの正しき心得です。実際シコードは、トロントやシカゴではよく声をかけられるそうです。
元NHL選手が航空会社のパイロットか・・・あと10年もすると、アレクセイ・コバレフ(飛行機操縦免許アリ)がアエロフロートのパイロットになってたりする可能性もあるかな?
http://www.twincities.com/mld/pioneerpress/sports/10704823.htm


スウェーデン代表HCにグスタフソン
80年代前半にワシントン・キャピタルズのメンバーとして活躍したベングト・グスタフソンが、スウェーデン代表のヘッドコーチに就任しました。現役時代はかなりオフェンシブな選手でしたから、スウェーデン代表のホッケーにこれがどう影響するか楽しみです。
契約期間は2月14日から2年。グスタフソンは1997〜2001年までスイス代表のアシスタントコーチも担当していたんだとか(知らんかった〜!!!X2)。
ご存知の通り、昨年夏のワールドカップではスウェーデン代表は準々決勝でチェコに惨敗しており、その責任を取らされ代表HCハーディ・ニルソン(2002年ソルトレーク五輪での「トーピードでねーよ、ビッグアイスホッケーだべよ」発言はいまだ記憶に新しい)は解任に。で、そのニルソンは現在、フォースバーグ父に代わって、スウェーデンリーグ・モドのヘッドコーチに就任しているそうです。
http://www.washtimes.com/sports/20050128-122515-6805r.htm


フュア、切手の図案になる
80年代ホッケー愛好者垂涎アイテムがこれ。
カナダでグラント・フュア他、往年の名選手を配した切手が発行されました。過去にはホッケー殿堂で同様な選手たちの切手が発行されてたのですが(私は持ってるよん)、こっちもなかなかよさそう。
で、その図案を見たフュア本人の弁がまた笑える。
「オレがバタフライセーブしてる。オレのキャリアの中でもごく珍しい瞬間を捉えたね」
ご存知の通り、フュア独特のゴールテンディングスタイルは、バタフライスタイルとははっきり言って対極にある。図案練り直した方がいいんじゃないの? とツッコミ入れたくなりました(笑)。ただ、カナダ郵便局のサイトでその図案を見た限りではそれほどひどくない。バタフライセーブというよりは・・・という感じですな。ま、確かに両膝は氷面についてるけど。
で、グレ様つながりでフェニックスのGKコーチに就任したフュアの近況も記事には載ってました。最近はファームAHLユタ(AHL最下位を爆走中!)に出かけたりで、近頃はあんまりゴルフはしてないらしく、プロゴルファーへの夢は潰えそうになってる模様ですが「カナディアンツアー資格はまだ狙ってる」ともコメントしておりました。でもあの腹じゃ無理だと思うけどな・・・
http://www.canada.com/edmonton/edmontonjournal/news/sports/roadrunners/story.html?id=19ce3ed0-99c0-4aab-898a-76d514ba6ea3
http://www.rpsc.org/cp2005.htm


女性DF、CHLで試合出場。1アシストを記録
プロホッケーの女性進出というと、GK以外は難しいというのが過去の定説でした。
しかし遂に、DF選手が北米マイナーリーグCHLでデビューしました。アンジェラ・ルジエロさん(25歳、1998、2002年アメリカ五輪女子チーム代表)がその選手です。
昨季高橋朋成選手が在籍したことで日本のファンにも馴染みがあるタルサ・オイラーズのメンバーとして、彼女はデビュー戦で1アシストも記録。また同チームのGKビル・ルジエロは彼女の弟だそうで、姉弟での揃ってのプロホッケー試合出場も史上初と記録づくめでした。
同試合3回目のシフトで強烈チェックをもらったルジエロさんは、その直後に相手選手(もちろん男性)にボード際で強烈チェックをお見舞いしてお返ししたんだそう。なかなかの頼もしさですねっ。
これで北米プロリーグに出場を果たした女性選手は、マノン・レオーム(カナダ)、エリン・ホイッテン(アメリカ)に続き、彼女が3人め。北米以外では、2003年にフィンランドリーグでヘイリー・ウイッケンハイザー(カナダFW)が男性リーグで初ゴールを挙げています。
またオーストリアではバーバラ・ジーマンさん(6年前にホッケーを始めた銀行員GK)も昨年オーストリアのチームで試合出場を果たしましたが、デビュー戦で10失点とその出来は散々だったようです。その後はどうなったかな?
ルジエロさん、タルサ・オイラーズのHPに写真付きで出てます。なかなかカワイイ人ですね。
http://tsn.ca/nhl/news_story.asp?ID=112959
http://www.tulsaoilers.com/?doc=headlines.php&hl=3098
http://www.tulsaoilers.com/?doc=headlines.php&hl=3107


オーストラリア出身の14歳、トロントのミジェットAAAに挑戦
オーストラリアと聞いたら、ラグビーとか水泳王国とか想像しちゃいますよね。
そのオーストラリア出身の14歳が、ホッケーの本場トロントでミジェットAAA(この年齢ではトップレベルです)に挑戦するなんて記事がトロント地元紙に載ってました。
で、この選手ですが、もうすぐ15歳にして身長190cmっつ〜のがハンパじゃない。やっぱり体格の良さには勝てません。イアン・ソープみたいなのがみんなホッケーやり出したら、オーストラリアはすんごく強くなるでしょうね。
その他、この記事内で紹介されてましたが、ダーシー・タッカーのいとこがオーストラリアでホッケーやってるってのが笑える。そういえば、中島谷友二朗選手のノートルダム高校時の知り合いも、オーストラリア国籍取ってナショナルチーム入りだもんねえ。結構ホッケーでオーストラリアに流れているカナディアンは多そうです。
で、近い将来、野球同様にホッケーでも強くなったオーストラリアは、アジアリーグ参戦? ってことで、アジアリーグはいずれ「アジア・オセアニアリーグ」と改名されるのでは・・・なんて大予想打ってみる。
http://www.thestar.com/NASApp/cs/ContentServer?pagename=thestar/Layout/Article_Type1&c=Article&cid=1106693414939&call_pageid=1044442959412&col=1044442957278


「スタンレーを解放せよ!」
・・・って名前のサイトが立ち上がってます。
「今季NHLがシーズン全面中止ならば、スタンレーカップ当初の精神に則り、今季スタンレーカップはカナダのアマチュアや、北米マイナーリーグチームなど全ての頂点に立ったチームに与えられるべき」というのが、このおっさん3人たちの持論。
その持論を展開すべくHPを立ち上げるや、ニュースに飢えてる北米メディアから意外なる反響が。レクソルプレイス外グレツキー銅像前で記念写真を撮ってるこのおっさん3人、なんだかやけに楽しそうだ! いいな、いいな!!!
しっかし、AHL、ECHL優勝チームにアランカップ優勝チームもチャンスがあるのなら、最近アマチュアでプレーが認められたセオレン・フルーリーに、ECHLトップを争うベイカーズフィールド所属の福藤選手まで、スタンレーカップ獲得の可能性があるわけで・・・な〜んて、また私の妄想癖を思い切りくすぐる情報でした。
http://freestanley.com/
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by hockeyworldjapan | 2005-01-31 15:04 | NHL overall

フルーリー、アマチュア復帰希望もむなしく・・・?

セオレン・フルーリーがアマチュアホッケーにて試合復帰・・・というプランは、どうも頓挫してしまったようです。

禁止薬物使用で2003年以来NHLから出場停止処分となっているフルーリー(フルーリー本人はあくまで「薬物乱用ではなくアルコール依存」と主張してます)ですが、カナダ・アルバータ州のアマチュアシニアリーグのチーム、ホースレイク・サンダーの一員として加入を発表。1月6日の試合に出場予定・・・とカナダで報道がありました。

「スタンレーカップに世界ジュニアは優勝したけど、アランカップ(カナダ・アマチュア優勝チームに与えられるトロフィー)はまだ獲ってない」と語ったというフルーリー。付ける背番号(74番)まで決定してました。同チームには、かつてNHLで活躍したタフガイ、ジノ・オジックも加入しており(FWではなくDFとしてプレーするんだそう)、カナダ先住民族ゆかりの土地にあるチームにおいて、フルーリーやオジックといった先住民族の血を引く選手は人気が出そうと予想されていました。

アランカップ優勝チームといえば、毎年長野カップにカナダ代表としてやってくることでも知られています。フルーリーがこのチームと一緒に日本に来たら面白いだろうな、でも前科があるから入国審査でストップされちゃうのかな? などと思案してたら、アルバータ州ホッケー連盟から登録拒否されてしまいました。

登録拒否の理由は「昨季NHLで契約下にあったため」。アルバータ州ホッケー連盟によると、NHLがロックアウトに入った昨年10月の時点で「ロックアウト中のNHL選手はプレーさせない」というルールを制定。これに則り、12月にはライアン・スミス(エドモントン)が兄のいるシニアホッケーチームでプレーを希望したものの、却下されるという一件がありました。

しかしフルーリーは、サンダーでのプレーを諦めておらず、登録権を巡って現在提訴中となっています。当初フルーリーは、「(ホッケーカナダの)ボブ・ニコルソン会長に直訴する」と記者たちに語っていたそうですが、ニコルソン会長は「アルバータ州ホッケー連盟が決定を下すべき」旨をフルーリーに通告。ホッケーカナダとしては、NHLとNHLPAからフルーリーの契約形態についての情報を得るための協力を申し出るに留まることを明かしています。

一方、フルーリーが昨季在籍したNHLシカゴ・ブラックホークスのGMボブ・パルフォードは「フルーリーがホッケーを他のどこかでプレーすることで、病気を克服することができるのなら、歓迎したい」と、フルーリーの立場を表向きにはサポート。ただしその言葉の裏には「他のチームでプレーしてもらって全然構いません。もうウチでは要らないからご自由に」と、フルーリーを突き放す意味合いも潜んでいるような気がしてなりません。

正直なところ、アルバータ州ホッケー連盟が一番恐れてるのは「前科ある人間のプレーを許可するのか?」という倫理問題かな? という気もします。もし出場を許可すれば、他チームからだけでなく、ホッケーというスポーツに教育性を求める親御さんたちからの抗議も予測できる。よって裁定を委ねられたアルバータ州ホッケー連盟としては、微温的決断はここではタブーです。

加えてバーツッジ問題と同じで、NHLから出場停止が解けてない選手を、アマチュアリーグとはいえアルバータ州ホッケー連盟が「プレーOK」の許可を出せるのか? という問題もあり。NHLやNHLPAとの根回しもないうちに勝手に許可してしまったら、それこそNHLやその他組織への造反と受け取られかねない。そんな背景もあるのだと思います。

逆にフルーリーとしては、NHLからプレーを許されてないがゆえに、アマチュアプレーすることで少しでも自分のココロの闇を追い払いたい。そんな気持ちがあるんでしょうね。それに「プロとしてお金を稼ぐわけではない」のだから、アマチュアホッケーなら復帰は可能だと考えたことでしょう。

でもたとえアマチュアといえどもトップレベルであれば、その最高峰アランカップという究極目標がある。ゆえに選手の資格審査には公平を期する必要があるわけです。

さらに一番の問題は、フルーリー自身がアマチュアとしてプレーするにあたり、好奇に満ち満ちた一般大衆の視線や、時には冷酷な憫笑に耐えうるだけの精神力を回復しているのかという部分。フルーリーが再びまずい言動を残せば、また集中砲火を浴びることは必至です。残念ながら、フルーリーはそこまでの思慮は持ち合わせていないでしょう。今は藁をもつかむ思いで一杯なはずです。フルーリーに立ち直りのチャンスを与えてやりたい気持ちは、私も当然あるのですが・・・難しい問題です。

現地の関連ニュースを読む
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by hockeyworldjapan | 2005-01-10 16:34 | NHL overall

NHLの経営者たちってナニ?

米経済誌「ビジネスウイーク」が、年間ベスト&ワースト経営者が発表。世界中139人のライター&編集者による投票で決定したというこのリストですが、全世界からたった7人しか選ばれてない栄えある(?)「ワースト経営者たち」のそのリストに、NHLコミッショナー、ゲイリー・ベットマン氏がランクインしてしまいました。

ベットマン氏、その一週間前には「スポーティングニュース」紙の「スポーツ界での権力者トップ100」で、1年前に13位だった順位が40位まで墜落。これは、宿敵NHLPAの親玉ボブ・グッドナウ氏(39位)より下位にランクされるという体たらくです。さらに「スポーティングニュース」紙は「ご両人とも『スーパーボウルでポロリ』のジャネット・ジャクソンよりも下位にランクされている」とコメントし、2人揃って嘲笑対象として晒されてた模様です。

ビジネスウイークの記事に戻りますが、その他「ワースト経営者」リストには、ベットマン氏と仲がいいと伝えられるウォルトディズニー会長で、NHLアナハイム・マイティダックスのオーナーでもあるマイケル・アイズナーの名前も。さらに「落ちぶれ経営者」には、かつてNYアイランダーズ現オーナーのチャールズ・ウォング氏の右腕として活躍し、アイランダーズにも共同出資していたサンジェイ・クマール氏までノミネート(この人、不正証券取引で消えたんだよね)。

う〜ん、なんかNHLってダメ経営者の巣窟みたいな気がしてきたぞっと。
TSNの関連記事を読む
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by hockeyworldjapan | 2005-01-08 16:25 | NHL overall

NHL選手@ヨーロッパ・パート2

その後のNHL選手@ヨーロッパ情報です。

スウェーデン
スコアリングリーダーに収まってるのが、やっぱり強いピータ−・フォースバーグ(コロラド)。30試合で37ポイントと伸ばしています。これを前半好調のショーン・ホーコフ(エドモントン)やブレンダン・モリソン(バンクーバー)に、ヘンリク・ゼッターバーグ(デトロイト)、クリスチャン・フセリウス(フロリダ)の地元勢が追う展開とか。
フォースバーグは、現在故郷モドに戻ってプレーしており、マティアス・ワインハンドル(NYアイランダーズ:左目視力に障害を抱える選手です)と組んで好調らしいです。また途中からスウェーデン移籍のマリアン・ホッサは、15試合出場ですでに23ポイントと猛追中だそうでこっちも要注目。

スイス
スコアリングトップを争うのは、ステーシー・ルースト、ジャン・ギイ・トゥルデル、ナット・ドメニケリといったNHLリジェクトされた選手たち。これをジョー・ソーントン(ボストン)が追う形となっているようです。ソーントンは32試合で47ポイントだそうですから、スイスはスウェーデンよりもハイスコアリングな展開なのでしょうか? 

ロシア
アブラモビッチ氏所有チームで知られるオムスク所属のヤロミール・ヤーガー(NYレンジャーズ)は、14試合で19ポイントと移籍後爆発中だそうです。しかしイリヤ・コバルチャク(AKバルスカザン:アトランタ)は30試合で21ポイント、パベル・ダツック(ディナモモスクワ:デトロイト)は27試合で14ポイントと伸び悩み。同じくディナモモスクワ所属のマーティン・ハブラットは、9試合で2ゴールのみ、ヴァンサン・ルカバリエ(AKバルスカザン:タンパベイ)は9試合で2ゴール3アシストと、NHL選手たちの停滞状態が目立ちます。やっぱ、お金でモチベーションは買えないってことかしらん?

チェコ
マーティン・ルチンスキーがスコアリングトップ争い。その他NHL選手では、ミラン・ヘイドゥク(コロラド)、マーティン・イーラット(ナッシュビル)に、DFながらトーマス・カベルレ(トロント)が好調とか。

フィンランド
スティーブ・カリヤが、ここまで33試合で32ポイントとリーグ5位の好成績。

ドイツ
リーグトップのスコアリングを突っ走るのは、ヨーロッパで10年選手のカナダ人パトリック・ルボー。

オーストリア
元NHL選手マイク・クレイグが28試合51ポイントでトップ。NHL選手としては、ジェイソン・クローグ(アナハイム)の32試合38ポイントが全体5位で最高とか。

日系人選手じゃあ、スティーブ・カリヤ@フィンランドに続いて、クローグも頑張ってるね! カリヤ家三男マーティン(アジアリーグ・日光アイスバックス所属、ここまで4試合で2ゴール3アシスト)もがんばれっ!
原文記事を読む

そしてもひとつ気になるのが、AHLです。
AHLでは、ジェイソン・スペッザ(オタワ:AHLビンガムトン)が、スコアリングリーダー争いをしながら、課題の守りのプレーを向上中とか。
その他、管理人が気になるところでは、オーストリア出身で知られるトーマス・ヴァネク(AHLロチェスター)が、ここまで15ゴールでルーキー部門ゴールトップだそうです。ミネソタ大学からプロ入りしたヴァネク(バッファローのドラフト1巡目選手です)ような選手、日本人から出て来て欲しいです。このあたり、スイスだけでなく、オーストリアにも日本はかなり水を空けられたな・・・といつも思います。
さらにGKでは、カリ・レートネン(AHLシカゴ:アトランタ)が、12月を9勝1敗2完封、防御率1.70、セーブ率.948の好成績で、月間ベストGKに選ばれています。
原文:AHLスペッザその他の選手関連記事を読む
原文:AHL月間ベストGK
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by hockeyworldjapan | 2005-01-05 14:08 | NHL overall

NHLニュースもろもろ

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
今年もこのホッケーワールドジャパン及び、NHLノートブックの方を、よろしくお願いいたします。

さて、年明けとなったはいいのですが、どのNHL関連HPも実に殺伐としてきました。ホントにニュースが少ないのです。どこも閑古鳥状態。でも、めげずに続けます。NHLニュースもろもろ、いってみよ〜っ!


コヨーテズ身売り?
カナダ全国紙「グローブ&メイル」は、フェニックス・コヨーテズの大株主がチーム身売り先を探していると報じました。

その大株主でチーム株約70%を保有するジェリー・モイズ氏とは、ちなみにこんなお方。コヨーテズだけでなく、新アリーナ建設費(注:総工費2億2000万ドルのうち、1億8000万ドルは地元グランデイル市が負担)、周辺地域の不動産開発を含めて2億ドル以上を投資しているんだそうです。

そのモイズ氏、アメリカでも有数のトラック会社「スイフト」の創業者としても知られるそうですが、現在インサイダー取引疑惑がかかっており、すでに会社社長を辞任したという裏事情あり。さらにNHLロックアウトで新アリーナにイベントが埋まらない、このアリーナの名称権を購入してくれるスポンサーが出て来てない、NHL開催中の昨季も新アリーナでの観客動員は芳しくなかったなどの苦境を、この記事は身売り希望の理由に挙げています。

さらにコヨーテズのシーズンチケット販売数について、かつて最高数の1万6000という数字から、2000までに落ち込んだとの報道も。2000という数字はヒドすぎですが、果たしてこれが事実なのか。コヨーテズはシーズンチケット販売の実数は公表していないようです。

「コヨーテズ身売りか?」の報道後、チーム会長で約30%のチーム株主でもあるスティーブ・エルマン、さらに渦中の人物モイズ氏自らもフェニックス地元紙に否定コメントを寄せています。

それにしても、このグローブ&メイル記事によれば「現在、こっそり売りに出ているNHLチームは約10はあるだろう」と指摘している関係筋も。それがホントだとするとオーナー陣、労使交渉での結束なんて所詮口裏合わせだけって感じもするのですが。
グローブ&メイル紙の記事を読む
フェニックス地元紙の記事を読む
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NHLシーズン全面中止ならロンドンに行け?
英国のトップリーグ「エリートアイスホッケーリーグ」所属のロンドン・レイサーズが、NHLシーズン全面中止となればGKにロベルト・ルオンゴの補強を狙っているとか。すでにこのチームには、エリック・ケアンズ、スコット・ニコルという2人のNHL選手が加入済。ルオンゴがダメならトレバー・キッドに行くなんて噂もあるようで。ロンドンには友達も住んでる管理人、ルオンゴが加入するなら行ってみようかな・・・
トロントサン紙の記事を読む
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しつこく、NYポスト記事
先日大きく取り上げたので、しばらく放っとこうか? と思っていたラリー・ブルックス氏の記事です。ブルックス氏、クリスマス、年末という休暇の時期なのに、NHL批判の記事をまたもやねちっこく書いてます。

「見て見ぬ振り」してやり過ごしたいのだけど、やっぱり気になる。これだけNHL関連のニュースが手薄になってくると、やはり貴重な情報源ということでしょうか。管理人にとってブルックス氏情報は、もはや長井秀和にとってのさとう珠緒のような存在になってしまったのかも知れません。

今度の記事でも、ブルックス氏は執拗にNHLの収入分配策を強烈非難。管理人が以前に説明(以前の記事を読む)したように、プレーオフ出場損という理論を展開するだけでなく、この収入分配策の恩恵に授かるには、そのチームは収容人員の80%を満たさないとダメという条件をNHLは付けていると報道しています。

そうすると、理論上収入の少ないワースト10に入ってるチームの中で、ナッシュビル、ワシントン、カロライナ、ピッツバーグは、この条件に届かず。さらにTV市場として250万世帯以上の大市場を持つ地区のチームとして、アナハイムも対象外になる。昨季ファイナルまで進出したカルガリーは、レギュラーシーズン収入は少なくともプレーオフ収入はゴッソリ持って行かれる。そうすると、昨季の条件で、まともにこの収入分配策の恩恵を受けられるのは、フロリダ、アトランタ、エドモントンのみとなってしまう・・・のだそうです。エドモントンだって、ちょっと頑張ってプレーオフに手が届いたら、授受側から拠出側へと転落してしまいます。

現在もNHLとNHLPAの水面下での交渉(あくまで実務者レベルというやつね)は続いているとの噂ありですが、ブルックス氏情報が事実としてオーナー側に通知されてるのなら、それを心底賛成し続けるオーナーの気が知れません。

それにしても、PA提案だって追及すればボロボロだってことは分かってるのに、敢えてそこは手を緩めてるブルックス氏。このあたりは相当粘着質のベットマン嫌いってことで結論付けできそう。いまやPAにとってブルックス氏とは、米・民主党にとってのマイケル・ムーア的存在かも。
NYポストの記事を読む
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で、そんだけ話題のないNHLだけに、いまとなってはカナダの順当勝ちが見え見えな世界ジュニア選手権ですら、視聴率沸騰中だそうです。

この記事のトロントスター紙記者さん、実況アナ&解説者諸氏について辛口批評をよく載せるのだけど、TSN解説者ピエール・マグワイア氏については「1つの文章を150ワード以内に留める術を依然として学ぶべき」と指摘(爆)。「依然として」っつーことは、過去にも同様の指摘を何度をしたという事情がうかがえます。

マグワイア氏の解説、管理人は個人的に好きです。最初は「まあ、なんて偉そうな解説。自分なんてダメコーチだったくせにさっ」と思ってましたけど、言ってることは正しい場合が多い。だけど、その解説聞いてると確かに「どこで息継ぎしとるんじゃ〜?!!」と、こっちが呼吸困難に陥る時があります。

それでもなんか好きなんだよな〜、マグワイア。チャームポイントはやっぱりあの頭でしょうか? (世界ジュニアの開催地グランドフォークスは寒そうだから、ニット帽かぶって防御してね♡)
トロントスター紙の記事を読む
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by hockeyworldjapan | 2005-01-04 17:06 | NHL overall

ダックス買収話その他

アナハイム・マイティダックスに、また新たな買収話が持ち上がっています。

今回名乗りを挙げたのは、H&Sベンチャー社。ダックスの本拠地であるアローヘッドポンドの管理会社として知られ、その一家はアナハイムと同じオレンジ郡に位置するアーバイン市を拠点とするコンピュータチップメーカーの創業者としても知られるそうです。

ディズニー所有のNHLチームとして1993年にリーグ加入したアナハイム・マイティダックスですが、2002年9月にディズニーのチーム売却への方向が露呈。ディズニーのABCなどメディア買収などによる株価下落が起因となり、ダックスを切り離す方向に株主からプレッシャーがかかっていた模様です。

その後、ダックスはマーケティング会社を雇い、売却先を探す動きに出ていました。一時はNBAサクラメント・キングズのオーナー、ジョー&ギャビン・マルーフによる買収話が浮上。マルーフ家はチーム買収後、ダックスをサクラメントに移転させるという噂もありました。しかしその後1年以上が経過して依然買収話は動かず。その後、元NHLハートフォード、NHLピッツバーグを所有したハワード・ボールドウインが買収に名乗りを挙げていましたが、この話も未だ具体的な進展が見られていません。

オレンジカウンティレジスター紙の原文を読む


昨年はSARS、今年はNHLロックアウトの余波を受けているトロントのホッケー殿堂。現在の地区に移転直後の1993年に50万人と史上最高の入場者数を記録後、年間入場者数は35万人程度となっていたのですが、昨年はSARS打撃で20万人以下と激減。今年は20万人はなんとか上回れそうだそうですが、カナダドルの高騰とNHLロックアウトのダブルパンチで、依然入場者数が戻ってきていないそうです。

トロントスター紙の原文を読む


ウエイド・レッデン(オタワDF)は、ロックアウト中の休みを利用し中国に10日間滞在。自らウエイクボード関連の会社を所有するレッデンは、中国の製造拠点見学を兼ねて上海、北京も訪れたとか。万里の長城観光も果たしたそうです。
オタワサン紙の原文を読む


10月に「NHLが代理選手を立てるのなら喜んで出場する」と発言してしまったタフガイのロブ・レイ。11月26日にNHLPAからの書簡で「ロックアウト中の支給金、福利厚生の対象外とする」との通告を受けてしまいました。

ロックアウト中には月額5000〜1万ドルが選手には支給されることになったのですが、レイにはこれが全く支給されていないのだとか。レイがPA側に文句をつけると、PA側から「君はもう引退する運命にあると見ている」と言われたらしい。

昨季オタワでプレーしたレイは、現在制約なしFAとなっていますが、まだ引退の意志は固めておらず、PA側から支給が打ち切られた理由はおそらく10月の発言にあるのではと、彼の弁護士は語っているそうです。う〜、団結破りのツケってコワイ!
オタワサン紙の原文を読む
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by hockeyworldjapan | 2004-12-31 19:19 | NHL overall

バーツッジ、試合復帰に向け根回し

先日お伝えしたように、司法取引を進めてさっさと有罪宣言をしたトッド・バーツッジ。次のステップであるNHL復帰への根回しを、早くも彼の代理人が着手したようです。

トッド・バーツッジの代理人パット・モリスは、試合復帰を求めてベットマンコミッショナーとの会見を要求。NHL側は「PAからの反対がない限り、コミッショナーはミーティングに応じる用意がある」と回答したそうです。PA側もバーツッジを支援する予定とみられています。

ロックアウトで開幕していないNHL側から試合復帰OKが出れば、次のバーツッジ陣営の動きとしては、今季中にヨーロッパでプレーすることを模索することでしょう。しかしそれには国際アイスホッケー連盟(IIHF)からの承認を得ることが必要。その承認作業は、1月14日欧州クラブ選手権@ロシアで13人のIIHF評議員からの投票いかんにかかっているそうです。

現在の状況では、バーツッジはNHL出場停止処分下にあることから、IIHFからヨーロッパでのプレーも禁止されています。ただし、NHLでの試合復帰が認められれば、ヨーロッパのでプレーが許可される可能性があり、その後はスイスのチームに加わることが予想されています。当初はカナックスでのチームメートであるマーカス・ナズランド(現在はWHLバンクーバー・ジャイアンツの練習に参加中)とともに、スウェーデン・エリートリーグのモドに加入が予測されていました。が、現在スウェーデンではヨーロッパ以外の外国人選手は2名までと限定されており、モドにはすでにブライアン・ミュアー、ダン・ハイノートの2人が加入しているため、バーツッジのための空きはないものと見られています。ヨーロッパでプレーするための移籍申請期限は1月31日。時間的には十分余裕があると言えるでしょう。

しかし、北米リーグで出場停止、もしくは追放処分にあった場合にも、ヨーロッパでは「別口扱い」ということで、加入が認められるケースもあるようです。昨季AHLにてスティックで相手に重傷を負わせたロシア人選手アレクサンダー・ペレジョギンは現在AHLでは出場停止中にもかかわらず、今季ロシア・スーパーリーグでのプレーが認められています。また少年への性的虐待でカナダからコーチとして追放されているグラハム・ジェームズも、スペインで短期間コーチを務めていた実例があるようです。

ただし、バーツッジ陣営にとっても、まだムーア側が民事裁判に持ち込む可能性が残っており、事態が100%解決したわけではありません。NHLとしては、そもそも「ホッケー界で起こった事件は内部解決を」とのスタンスを有していたので、刑事裁判が早々に片付いたことでほっとしていると思いますが、今回のバーツッジの出場資格についての対応いかんによっては、CBA関連の世論の動きにも影響しかねない問題に発展するかも知れません。今後の動きも予断を許しません。

関連記事:トロントスター紙の原文を読む
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by hockeyworldjapan | 2004-12-31 19:08 | NHL overall

バーツッジ裁判その後

なんだか暗いニュースばかりですみません。

でもこの一件について、状況が変わったので一応報告ということで。その前に、まずはあの忌まわしい事件を振り返らなければいけません。

2004年3月8日バンクーバーでのvsコロラド戦にて、トッド・バーツッジ(バンクーバー)が、相手選手のスティーブ・ムーアを後ろから殴るという事件がありました。被害者のムーアは氷上で流血してしばらく倒れたまま動けず。担架で運び出されるという事態に。その後、頸椎2カ所にヒビと脳しんとう、顔の裂傷という診断を受けています。危害を加えたバーツッジには、NHLから「プレーオフを含むシーズン残り出場停止」の処分が課せられました。

そのバーツッジの刑事裁判が、当初は1月17日に予定されていました。しかしバーツッジは有罪答弁取引(軽い休憩など検察側による譲歩と引き換えに被告側が有罪を認めること)に応じることに方針を変え、12月22日バンクーバーの裁判所にて有罪を認めたのです。これによってバーツッジには、これまで前科がないことから条件付き釈放(1年の保護観察、80時間の地域サービス)という判決が与えられたのです。

しかしこれに猛反駁したのが、被害者のムーア側。22日当日ムーアが裁判所に出頭できなかったことについて、翌日ムーア側はトロントの弁護士事務所にて記者会見を開き、不満を表明したのです。ムーアの弁護士によると、この有罪答弁取引についてムーア側に通知があったのが、12月20日の遅い時間。そのためムーアの弁護士は「実質1日の準備期間では、ムーアを審議のために22日バンクーバーに向かわせることができなかった」と語り、日程の変更を申し出たが拒否されたと、ブリティッシュコロンビア州司法長官を暗に批判しています。

直接法廷に出向く代わりに、ムーア本人と両親は被害者側声明文を作成し、これが有罪答弁取引中に検事側から朗読されました。その内容をここでちょっと紹介しますが、かなり痛々しいものでした。

「自宅では過去に病に倒れた妻が泣き叫び、神経衰弱寸前に。(スティーブの兄)マークは親戚に電話しまくってスティーブの容態を探し出そうと必死になり、自分は心臓手術から回復中の身で、ショックのため座ったまま固まっていた。心臓発作にならないように精一杯落ち着こうと努めていた・・・夜中にあのシーンが何度も目に浮かんで目覚めたこともある。(父ジャック氏)」

また、母のアンナさんは「NHLとNHLPAは、息子が退院後はまったく連絡をよこして来ない」と、両陣営を非難しています。

会見では、バーツッジの判決内容について、ムーア本人はノーコメント。また今後の民事裁判の可能性については、ムーア側弁護士は「現在は考えていない。体調を回復してホッケーをするのが優先順位」とコメントしているものの、その後の回復が芳しくなければ民事裁判に至る可能性も示唆していました。

3人が全てハーバード大学出身という秀才3兄弟で知られるムーア家。マーク(兄)ドミニク(弟)とともに記者会見に応じたムーア本人は「首の負傷はいい具合に回復しているが、まだ脳震盪の後遺症がある」と自らの体調を説明していました。民事裁判の期限は2006年3月8日。もしムーアがこの事件が要因で今後現役復帰が無理となることがあれば、NHLとNHLPAから障害保険(18万ドル)が給付されるそうですが、もちろんそれだけでは足りない。となれば、事態は民事裁判に持ち越されるということになるわけです。

現在ムーアは、自身が卒業したハーバード大学近くのボストンでリハビリ中だそうです。昨季はコロラド・アバランチでプレーし、今夏は契約が切れてFAとなっている彼ですが、そのリハビリにかかる治療費はアバランチが引き続き負担しているらしく、この記者会見でもアバランチに対する感謝の意が述べられていたそうです。

メディア全般は、このムーアの状況に同情的でした。
しかしTSNではブライアン・バーク(バーツッジ事件時はカナックスGMだった)が、バーツッジのこの動きは「皆によってベストの方法」とコメントしました。確かに以前から「NHL内部の問題は裁判所の手をかけずにNHL内部で処理すべき」という声もあり、これ以上法廷での審議期間を長引かせてはNHLだけでなくホッケーというスポーツのイメージに大きな傷が付くことを懸念している人も多いのです。

ですが、このバーク発言は「ムーア側にあまりにも配慮なし」と捉えられ、多くの記者やファンが反論。さらに記者によっては「かつてNHL副会長という立場にいたバークだけに、今後の職探しも含めてのNHL寄りの発言」と皮肉る記者も出て来ています。

ただし、実際のところムーア側弁護士を非難する声も少なくないのです。ムーアがこのバンクーバーでの有罪答弁取引に参加できなかったのは、ムーアの分のバンクーバーまでの旅費は裁判所側が負担できても、弁護士分の旅費はムーア側が負担する必要があったこととも報じられており、それゆえにバンクーバーでの出廷が「無理」だったのではなく「出廷しないことを自ら選んだ」のだと、指摘する記者もいました。

さらに、この有罪答弁取引が22日に実施されることは、すでに12月18日にはカナダのメディアで全国的に報じられていたそうで、「いまさら『1日の準備期間では出廷できない』という言い訳は通用しない」と書く記者も出て来ています。

いずれにしても、次の焦点は(1)バーツッジのNHL復帰時期(2)ムーアの回復状況と民事裁判の可能性、の2点になると思います。

(1)については、今回具体的に判決結果を得たことで、バーツッジ側はまず復帰への最初のハードルをクリアしたと考えていることでしょう。とはいえ、肝心のNHLは現在ロックアウト中ですから、労使交渉妥結の方が問題としては先なのですけどね。

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by hockeyworldjapan | 2004-12-26 08:25 | NHL overall

IMGワールドツアー

世界的に有名なスポーツマネージメント会社IMG主催による、ロックアウト中のNHL選手たちのワールドツアー(といってもヨーロッパだけですが)が、先日行われました。わずか14日で10試合とかなり強硬スケジュールでしたが、その成果のほどはいかがだったのか? その模様を時系列的ダイジェストでお送りいたします。

12月8日
最初の滞在地であるラトビア到着。集合場所のトロントからチャーター機14時間、3回の給油が必要だったらしい。9日@スポルタピルスアリーナにて試合。試合のチケットは35〜160米ドルと高かったが、キャパ3800人収容のこのアリーナはソールドアウト。50年前に建設された古い会場だったそうですが、すごい熱気に溢れてたそうです。試合前に選手たちは、故セルゲイ・ジョルトクの墓地を訪れていました。
それまで知らなかったのですが、ワールドスターズのコーチは、な、なんとマーク・バージュバン!!!(爆) 「おいしいコメントを出せそうだから」という期待に基づいた人選かと思いきや、IMG代理人パット・ブリッソンによる「参加選手たちが旅行中に楽しく過ごせるように」との配慮だったそうで(笑)。バージュバン、スーツケースの中にはカツラだの、コスプレ用衣装だの入ってたりして・・・と思ってたんですが(実際ノルウェーの試合では、ロッカールームで仕切る時に毛皮かぶってました)、いちおうラインチェンジとかに真面目に取り組んでるらしく、コーチングの難しさを実感してるそう。アシスタントコーチはマーティ・マクソーリー&ピーター・スボボダでした。キャプテンがブロデューアってゆーのも笑える。
対戦チームのHKリガ2000は、ジョルトクの#33を胸につけてプレーしました。2006年世界選手権開催会場となるリガでは、現在11000人収容の新アリーナ建設中だそうです。試合は4−2でワールドスターの勝利でした。

12月11日@モスクワvsロシア代表戦
5−4でロシアの勝利。スランプが報じられてたイリヤ・コバルチャクも1ゴールを挙げてます。
すでに何試合も出場しているロシア人選手に比べ、北米出身者も多いワールドスターズの選手たちのキレの悪さが目立った模様。また氷の状態もかなりヒドかったようです。

12月12日@セントペテルスブルグvsロシアもひとつの代表戦
5−4でワールドスターズがPS戦での勝利。マッツ・サンディン、ジョン・マイケル・ライルズ、マティアス・ノーストロム、グレン・マレーがレギュレーションタイムで1ゴール、4−4の同点で終了後は4オン4のOTではなく、PS戦にもつれた。ここではサンディン、ルュク・ロバタイユがゴールを決めて勝利に貢献したとか。
ロシアンオールスターズには、ロシアリーグでも随一のタフガイで巨漢のDFアレクサンダー・ユディンという選手がおり、タイ・ドミとのファイティング対決が期待され、両選手が同時にオンアイスという状況もあったらしいですが、結局乱闘は勃発せず。黒人選手アンソン・カーターに向けて、バナナが投げ込まれるという不幸な一件もありました。

12月13日@チェコ・ピルゼンvsチェコ代表戦
8−3でワールドスターズの勝利。試合は大差がついたけど、会場満員の8000人のファンは両チームに大きな声援を送っていたとか。試合終了後、ワールドスターズのバスを数百人のファンが取り囲み、サインを求めるという光景もあったらしいです。翌日のラリオノフ引退試合のため、GKブロデューア他、フェドロフ、ドレイパー、ロバタイユ、ホイットニーがロシアに留まったため、代わりにGKにはチェコ出身ボクーンが入ってました。
トニー・アモンテが2ゴール、ピーター・ネドベド、マッツ・サンディン、グレン・マレー、バレット・ジャックマン、アレクサンダー・デイグ、タイ・ドミがそれぞれ1ゴールをマークしてます。
当初、この日はスロバキアの首都ブラチスラバで試合が開催される予定だったのですが、スロバキア国内では「NHL選手が流れて来て仕事を奪っている」との非難が高まっていたため、チェコ・ピルゼンでの開催に変更されたとか。

12月13日@モスクワ、イゴー・ラリオノフ引退試合
12月3日で44歳となったラリオノフですが、相変わらずお若い。さてはワインのお陰でしょうか? 余談ですが、ラリオノフのプロデュースするワインの名前は「トリプルオーバータイム(オーストラリア産シラーズ)」に「ハットトリック(ナパ産の赤)」で〜す。
試合前には、ギンギンのレーザーショウがあった模様。そして、ラリオノフが所属したことでも知られるロシアのチーム、チェスカ(レッドアーミー)ではなく、彼が77年に最初に所属したプロチームであり、故郷のチームであるヒミックのジャージを着た子供が、ラリオノフにスティックを手渡すという演出があったそうです。
試合中には、ロシア代表キャプテンのラリオノフと、世界代表キャプテンのアイザーマンが、お互いにユニフォームを交換。3ピリは、ラリオノフは世界代表、アイザーマンはロシア代表に混じってプレーしたそうで。またロシア代表には、旧ソ連時代からの盟友であり、いまやロシア・スポーツ大臣として活躍中のスラバ・フェティソフの姿もあったとか。アイザーマンは、一度「ロシアには行けない」と断りの電話を入れたそうなのですが、車を運転中に翻意してのロシア入りとなったそうです。
試合は6−5でロシア代表の勝利。ラリオノフは1ゴール(フェドロフのアシスト、相手GKはオズグッド)を挙げたそうです。第1ピリオド終盤には、このラリオノフのパスからゴール前のフェティソフがシュートを放つも、パックは枠を逸れる・・・という見せ場もあったとか。現在はロシアのスポーツ大臣として政治家活動中のフェティソフですが、この2日後の12月15日には国際アイスホッケー連盟のホッケー殿堂入りも果たしています(トロントの方のホッケー殿堂にはすでに2001年に殿堂入り済)。「仕事のストレスでやせちゃったよ〜」とご本人は語っていたそうですが、サッカー、テニス、ウオーターポロでシェイプアップしていたらしい。でもスケーティングからはちょっと遠ざかっていたみたいです。
膝がボロボロでNHLではしばらくプレーしていないパベル・ブレもこの試合に出場。気になるのは(1)どんなプレーをしていたのか?(2)フェドロフとのニアミスは問題なかったのか(注:一時期アンナを奪い合った2人であります)の2点であります。詳細をご存知の方、管理人までご連絡を!

12月15日@スイス・ベルン
7−6でワールドスターズの勝利。ブレンダン・シャナハン、レイ・ホイットニーが2ゴール、クリス・ドレイパー、セルゲイ・フェドロフ、イアン・ラペリエルがそれぞれ1ゴール。またベルンの一員として、NHL選手ダニエル・ブリエール(バッファロー)も出場し4アシストをマーク。またベルンのGKとして、第2ピリオド途中からデビッド・アービシャー(コロラド)が出場していたそうです。
通常のスイスリーグの試合では14000人の観客を動員するベルンですが、この試合は8221人と少ない入り。NHLロックアウトの影響でNHL選手も流れてはいるのですが、だからといってリーグの観客動員が増えているのではなく、スイスではNHLよりもスイス人選手を応援するというのがファンのスタンスらしいです。

12月16日@スウェーデン・ファージェスタッズ戦
1−6でワールドスターズの負け。唯一のゴールはレイ・ホイットニーが挙げています。これでホイットニーは5試合で6ゴールめと好調。ファージェスタッズに加入したNHL選手(ズデノ・チャラ、シェルドン・スーレイ、マイク・コムリー)はいずれもクリスマス休みのため故郷に戻っており、この試合には出場していませんでしたが、シーズン真っ盛りのファージェスタッズは得意のシステムプレーで、連戦疲れのあるワールドスターズから多くのターンオーバーを誘発していたらしいです。
また試合残り2分の場面で、ホイットニーの父フロイドがGKとして出場する場面もあったそうです。フロイドさんはエドモントンで警官をしているのですが、過去にオイラーズの練習GKを務めた経験の持ち主。このツアーでもワールドスターズの練習GKとして同行していた51歳の彼は、試合終盤2分3秒で2本のシュートを受け、見事無失点で乗り切ったそうです。この日の出場は、午前中のスイスからの移動の飛行機の中で言い渡されたらしく、背番号2のジャージがちゃんと用意されていたとか。場所がスウェーデンだっただけに、「地元ファンは『オイラーズが、トミ・サロを首にした後で雇ったのはまさかこのとっつぁん?』と思ったかも」なんてオチを、ツアーに同行したエドモントン地元紙記者(この人も相当のとっつぁん)がつけてました。

12月17日@スウェーデン・ジョンコピング戦
5−1でワールドスターズが勝利。レイ・ホイットニー、アレクサンダー・デイグ。ジャマル・メイヤーズ、ジョン・マイケル・ライルズ、セルゲイ・フェロドフがゴール。GKは前半ハシェク(1失点)、後半はブロデューアが出場。

12月19日@スウェーデン・リンコピング戦
4−6でワールドスターズの負け。スウェーデンリーグ2位のリンコピングとの試合はペースがあまりにもスローで、リンコピング社長が「恥ずかしい内容。この試合のチケットを買い求めてくれた5000人のファンに悪いと思う」と語るほど、両チームともやる気のなさが目立った試合だったと伝えられています。
まあワールドスターズ側としては、11日で8試合めという言い訳もあった模様。この過酷なスケジュール中に、風邪をこじらせる選手も増えてたそうです。
タイ・ドミが2ゴールと、ここまで8試合で3ゴール1アシストと好調。この試合後に、地元メディアがワールドスターズから3名インタビューを要求した際には、フェドロフ、ブロデューアに加えてドミもインタビューに呼ばれるという人気ぶりだったとか。このドミに加え、トニー・アモンテ、アレクサンダー・デイグ、ジョン・マイケル・ライルズの4人は、ここまでツアー全試合出場でした。
スウェーデン地元紙は、この試合の前日夜にワールドスターズの選手たちがストックホルムで遊びまくっていたことが、翌日のこの試合での惨敗に繋がったと報じてました。スウェーデン地元紙、以前もリーフスがスウェーデンでキャンプを張った時も、こういう醜聞を流してましたっけ。結構目敏いですね〜。

12月21日@ノルウェー・オスロ、vsノルウェー代表戦
7−6でワールドスターズの勝利。第2ピリオドを終了して4−5とリードされた後、第3ピリオドはノルウェー代表を圧倒しての逆転劇でした。
アンソン・カーターが2ゴール2アシストと活躍。また試合前半を守った後「テニス肘を氷で冷やしたかった」というブロデューアに代わり、後半はハシェクが登場。そのハシェクの控えには、16日の試合で出場して話題を呼んだレイ・ホイットニーの父フロイドさんが、第3ピリオドにまたまたベンチ入りして場内を沸かせたが、この日は試合出場はなかったそうです。
しかし6500人収容のアリーナ「スペクトラム(オスロ市内中心地のリンクです。管理人も99年世界選手権時に会場と間違えて行ったことがあります)」には、わずか2500人の観客の入りと、ワールドツアー中最低数となってしまいました。
スペクトラムには、1994年NHLロックアウト時にウエイン・グレツキーのツアー時に満員となった経緯があるそうですが、ノルウェーの国内リーグにとっては「収容人員が多すぎる」とのことで、オスロ地区2つのチームは現在別のリンクをホームとしているそうです。観客動員の少なさについては、ノルウェー人NHL選手として知られたエスペン・クヌーツェンは、脳震盪のためこの試合を欠場していたのも痛かったかも知れません。ただ、氷の上やノルウェー代表のジャージには広告が全く付いておらず、ノルウェーでのホッケー人気の厳しさを物語っていたなんてレポートもありました。
ここまでツアーに参加していたマッツ・サンディンは、クリスマスをスウェーデンで家族と過ごすためにここでツアーを離れることに。代わってマーカス・ニルソン、ダン・ボイルが途中合流しました。

12月22日@ポーランドvsポーランド代表戦(ツアー最終戦)
4−3とPS戦でワールドスターズの勝利。2−3とリードされて試合終盤PPのチャンスを得たワールドスターズは、GKブロデューアを上げて6人攻撃。残り4秒でセルゲイ・フェドロフが同点ゴールを決め、PS戦にもつれてました。PS戦ではブロデューアは相手5人のシューターを全て阻み、ワールドスターズはフェドロフ、エリック・ベランジェがゴールを挙げたそうです。
ポーランド代表のキャプテンは、マリウス・チャーカフスキーが務めてました。

これでワールドスターズは、7カ国10試合のスケジュールを7勝3敗で打ち上げ。
でもでも、やっぱり日本にも来て欲しかったな〜っと。

ちなみにCPは、参加選手たちのプレーの評価表を作ってますので、参考までにどうぞ。
Whitney, Draper, Brodeur were bright lights

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Worldstars end Eurotrip

この眼鏡のおっさん、怪しい人ではありません。ワールドスターのコーチです
インパクト強すぎの2人@スイス

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by hockeyworldjapan | 2004-12-23 14:14 | NHL overall

NHL選手@ヨーロッパ

NHLロックアウトで、今季シーズン開幕はほぼ絶望状態。選手たちはプレーする土地を求めて続々とヨーロッパ入りしており、その総数300人を超えてます。

故郷のチームに戻る選手もあれば、北米出身者なれどヨーロッパのチームに所属して、観客動員に貢献する選手もあり。はたまたNHL選手という看板掲げ、ナメ切ってヨーロッパに行ってみたらコンディション最悪でダメプレーヤーの烙印を押され、北米に出戻ってきた選手もなかにはいるようで。国際規格のリンクやルール、生活習慣の違いなど、戸惑いを見せる選手も少ないありません。

ここではそんな選手たちの状況をちょっとまとめてみました。

ヨーロッパで輝いてる選手たち:
ショーン・ホーコフ(エドモントン):NHLではあまり知られていない存在ですが、スウェーデンではピーター・フォースバーグとスコアリングリーダーを争う出来で、もはやスター扱いに。
ブレンダン・モリソン(バンクーバー):ホーコフ同様、スウェーデンで好調。フォースバーグとスコアリングリーダーを争ってます。サイズがある方ではないし、スペースが多くて当たりが少ないヨーロッパは、スキルのあるモリソン向きなのかも知れません。
リック・ナッシュ:昨季NHL得点王を分けたナッシュは、現在スイスリーグでも得点王。
ジェイソン・ウイリアムス(デトロイト);昨季はデトロイトでファームと1軍を行ったりきたり。でもフィンランドリーグで現在スコアリングリーグ25傑に入ってる唯一のNHL選手。

ヨーロッパで冴えない選手たち:
ブライアン・マッケイブ(トロント):スウェーデンでプレーしたが、現地では不調(10試合で1ゴール、マイナス12)。ヘッドコーチに「今日はベンチに入れるけど使わん」と言われ、キレてカナダに帰国。世界選手権ではいい仕事をしてたので、国際規格には自信を持っていたらしいが・・・。
ブライアン・ブシェ(フェニックス):昨季は連続完封記録を作ったが、今季スウェーデンでは同チームに所属した無名ゴーリーよりも成績が劣り、結局アメリカに戻るはめに。
タイラー・アーナソン(シカゴ):スウェーデンでプレー。コンディション最悪なくせに酒場を渡り歩いたりで悪評判。まあ昔から悪童ぶりは伝えられてましたが・・・
マーク・サバード(アトランタ):アーナソン同様、現地ではコンディション最悪で加入し、試合に出られず。この人も昔から悪童ではありました。
エリック・ボガニエッキ(セントルイス):ヨーロッパで今季2つのチームから解雇され、現在はセントルイスのトップファームAHLウスターでプレー。
ブラッド・リチャーズ(タンパベイ):ロシアの金持ちチーム、アクバルスに所属も、臀部と腹部故障により帰国。チームに合流してスケーティングを開始直後にすでに痛みには気づいていたらしい。臀部から痛みが始まって、腹部までその痛みが広がってしまったという最悪パターン。検査の結果、いわゆる「スポーツヘルニア」の初期と判明し現在は休養中。

またプレー機会をヨーロッパでなく、北米マイナーリーグに求めた選手もいましたが、ここにも冴えない選手たちがいます。

ドナルド・ブラシアー(フィラデルフィア):ケベックのマイナーリーグ(LNAH:昨季まではセミプロリーグだったそうです)に所属したが、試合中の乱闘で相手が氷上に倒れた後も、何度も殴ったことが原因で、今季残り出場停止処分に。
ブラシアーといえば、マクソーリー事件では被害者として氷上に頭を叩き付けられたことで有名ですが、なぜ今度はこんな形で加害者になるんだろう? と不思議に思いますよね? 調べてみると、どうもブラシアー自らこのリーグでは乱闘は控えていたそうで、レフェリーに「オレのことをルールで守ってくれていない」と不満を漏らしていたらしい。つまりブラシアーとしては「いつNHLが開幕してもいいように、コンディションを整えたい。余計なプレーに絡んでケガはしたくない」という、他のNHL選手同様の目的があったように思われます。
ただリーグ側としては、チケットを売るためには当然「NHLトップのタフガイ、ブラシアー」という看板が必要だったわけで、乱闘しないブラシアーなんていわば無用の長物状態。そのあたりでリーグ側とブラシアー本人の意図における乖離があったようです。
一方、同リーグの別チーム所属のGKセバスチャン・カロン(ピッツバーグ)は、所属してたチームが営業不振のため、途中解体という憂き目に遭ってます。


ひとくちに、「ヨーロッパでプレーする」といっても、万一故障した場合に備えての保険加入などの費用(かなり膨大らしい)を考えたら、多くの選手たちは今季収支トントンになってしまうんだとか。つまり、あくまで「1年間ブランクを作らない」というのが主題になってしまうわけで、モチベーション維持は結構大変そうです。

しかしダレたプレーを見せてしまっては、ヨーロッパのファンも黙っていないでしょう。実際スロバキアでは「NHL選手排斥運動」まで起こってたとか。今季全体のキャンセルが決定してしまったら、一部の選手は北米に戻ることを考えるでしょうしね。

そう考えると、今季日本にロックアウト中のNHL選手がやって来なかったのは不幸にして幸いだったのか? なんて考える昨今ではあります。

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by hockeyworldjapan | 2004-12-22 10:17 | NHL overall