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福藤選手@キングズキャンプ詳報

毎日のNHL関連ニュースは、NHL備忘録でチェックしてね!

は〜、時差ぼけ著しい管理人@ロサンゼルスです。

福藤選手、今日はすんごく冴えていました! キャンプ初日から今日ですでに4日目ですが、初日からいきなりスタートしたチーム内トーナメント(3つのグループに分かれています)「ロギー・ウ゛ァーションカップ」にて、自ら所属する「チームゴアリング」を見事優勝へと導きました。

そこで、まずは今季のキャンプここまでのあらましをお伝えしましょう。

キャンプ初日の9月14日は、早朝6:30から身体計測・健康診断。
通常はキャンプ初日はこれだけで終了してしまうチームも多い中、今季のキャンプ期間が通常よりも短いことを意識してか、その後いきなり練習〜ロギー・ウ゛ァーションカップ=試合形式と、慌ただしいスケジュールでした。

ちなみに福藤選手はこの日、早朝の身体計測・健康診断を済ませた後、7:45からGKのみの特別練習に参加。その後ビデオセッションをはさんで、8:40からチームゴアリングの全体練習がスタート。そしていきなり9:45から紅白戦1試合めの後半に出場。ここでは、チームゴアリングが、チームベリー(GKはクルティエ、テイラー、バーニエが所属)を6−0で下す快勝。チームゴアリングは、ガロンが前半25分、福藤選手が後半25分に出場しており、ともに無失点。マンスはフィジカルの遅れのため不出場だったそうです。朝7:45から練習開始で、氷上練習は12:30には全て終了というスケジュールは、どうもクロフォード新HCのアイデアらしい。あのお方、朝からテンション高そうですものねえ。
福藤選手にとっても、この朝早いスケジュールはちょっと厳しいらしく、目の下に青クマを作っていてビックリ。若くてもクマってできるのですねえ(笑)。

キャンプ2日目の9月15日も、また福藤選手は7:45からのGK朝練に出席。そのためには、6:30にシャトルで宿泊先ホテルを出発しなければならないそうです。そしてこの日も、朝9:45から試合(vsチームマーフィー)でしたが、チームゴアリングが4−2で勝利。福藤選手は後半15分をプレーして1失点。マンスと交代直後に許したゴールをかなり悔やんでいた様子だったそうです。

キャンプ3日目の9月16日は、福藤選手のチームゴアリングは試合なし。しかし9:45からGK特練でみっちりしごかれていました。ビル・ランフォード新GKコーチ指導の下、昨季までの「しごき魔コーチ」アンディ・ノーウィッキとは異なり、現役生活でのスタンレーカップ獲得GKの教えは、選手たちにも納得しやすい部分が大きいとか。ただシゴキをするだけでなく、理論について選手たちととことん話をするのが、どうもランフォードのスタイルらしいです。

現役時代のランフォードは、それほど「熱血」というイメージはなかったのですが、コーチとしてはかなりの熱血ぶりを早くも見せています。練習内容は、ゴーリーのポイントとなる動きをかいつまんで、みっちりやり、練習後はGKをひとりひとりコーチ部屋に呼び寄せ、ビデオを使って綿密に指導。昨季までのノーウィッキ氏がGK2、3人を集めて一緒にやっていたのと、またここでも違いがあるようです。

それにしてもランフォード、GKにしては、プレーヤースティックを握ってのシュートやパックハンドリングのスキルがうまくってびっくり! 福藤選手については「全体的にスキルはしっかりしている。あとはパックを目でしっかり追うようになれれば・・・今季はAHLでの仕事を争うことになるだろう」とコメントしていました。

ところで、今年キングズのキャンプで開催されているチーム内対抗戦「ロギーカップ」とはなんぞや? について説明したいと思います。まずはキングズの今季キャンプ参加選手総勢65人を3つのグループに分け、総当たり戦を最初の3日間で実施。最後は上位2チームによる決勝で優勝を争います。それぞれのチームには、70年代にキングズで活躍した往年の選手(ブッチ・ゴアリング、ボブ・ベリー、マイク・マーフィー)の名前を冠し、優勝杯の名前は当時の名GKロギー・ヴァーションの名前が付けられています。優勝したチームには、表彰式でヴァーション本人からトロフィーが渡されました。

で、福藤選手のチームゴアリングは、見事総当たり戦を1位通過で、キャンプ4日目9月17日の決勝に進出したわけです。決勝では30分1ピリオド(時計を止めずに流します)を2度戦います。2つのピリオドとも一方のチームが制すれば、そのチームの勝利。1つずつ各チームが勝利すれば、勝負を決するシュートアウト合戦がその後に用意されています。

決勝の相手は、総当たり戦では4−2で下している相手、チームマーフィー。相手チームのGKには、ジェイソン・ラバーベラ、バリー・ブラストがいます。

第1ピリオドは、チームゴアリングからはGKはマチュー・ガロンが、チームマーフィーからはジェイソン・ラバーベラと、共に大将格同士が出てきました。

ガロンはリバウンドからゴール前フリーで打たれる、GKとしては仕方ない感じで1失点した以外は、安定した出来。ロギーカップ3試合でたった1失点と、8人のGKのうち最高の出来を見せていました。

GKが3人いるチームマーフィーは、1ピリ20分を回ったところで、2番手のライアン・マンスにスイッチ。どうも試合前に「1番手はガロンが出るとして、2番手はどちらが出るか?」ということで、マンスと福藤選手との話し合いになったそうです。で、マンスが「俺が先に出たい」と申し出て、マンスが2番手となったそう。

しかしそのマンスですが、味方のペナルティは即PSという大会特別ルールにより、PSにてフロロフ、グリーナンに連続ゴールを許します。

一方のチームマーフィーのGKラバーベラも、それほどいい出来ではなかったのですが、30分を2点に抑えて、第1ピリオドは3−2でチームマーフィーの勝利となりました。
  
製氷を挟んで、続く第2ピリオドは、チームゴアリングはそのままマンスが引き続き出場。チームマーフィーはブラストがゴールを守ります。

2ピリ途中から、マンスの後を引き継ぐことが分かっている福藤選手は、2ピリ開始前にリンクに出て、入念にストレッチを実施します。

マンスが最初の10分を無失点に抑えて、福藤選手が出てきました。背番号はちょっと見慣れない33番。「特に愛着のない番号ですから」と福藤選手はさらりと語っていました。自分がこだわる44番は、ちなみに同じチームゴアリングのラウリ・トゥコネンが着けています。

福藤選手、この日は本当に冷静なプレーが光りました。例えばセーブ後パックがこぼれても慌てることなく、その後のカバーが非常に早かったです。しかし順調にセーブを重ねた終盤、外からDFグリーソンが放ったシュートが、誰かに当たって方向が変化。ブロッカーサイド上を抜かれて1点を献上します。

ただ、そうしたアンラッキーなゴールをされても、崩れないのがいいところ。その失点の直後のフロロフのPSを、グラブハンドでしっかり止めていました。

一方、相手GKブラストは、2ピリ開始間際にいきなりファーストショットでオサリヴァンにやられ、その後もコンロイのリバウンドショット、さらにPSでモーミナに決められ、このピリオドだけで3失点。チームゴアリングが3−1と試合をリードします。

リードされたチームマーフィーは、最後はGKブラストを上げて6人攻撃を仕掛けますが、その猛攻も福藤選手はよく凌ぎました。受けたシュートは14本(最初の枠内に流れて来たルースパックを止めたのを含む)で、1失点は上出来だったと思います。

そして、大会特別規定により、勝負を決するシュートアウトが実施されました。
2ピリに出場していた福藤、ブラストの両GKが、そのままゴールを守ります。
このPSに勝利したチームが勝ち。福藤選手にとって大きな見せ場がやってきました。

チームマーフィー1人め:×
キングズでも若手シューターナンバーワンのフロロフ。すでに福藤選手はこの日、フロロフのPSを1本止めていましたが、今度はフロロフはあっさりとシュートせず、右側に巻き込んできました。そこを福藤選手はよく我慢してスペースを詰める好守ぶり。フロロフのシュートは枠を外れて行きました。

チームゴアリング1人め:×
キングズの「PR部長」クレイグ・コンロイ。早いモーションから鋭いシュートを放つも、ブラストが身体を張ったダイビングを見せてセーブ。

チームマーフィー2人め:×
キングズ期待の大型ルーキー、スロベニア出身のアンツィ・コピター。コピターもフロロフよろしく、右サイドから切れて、今度は左サイドを狙ってきましたが、福藤選手はこの動きをよく読んでセーブ。

チームゴアリング2人め:○
スピードとスコアリングが魅力のマイク・キャマレリ。キャマレリが放ったシュートは、大型GKブラストが守るゴールのグラブサイドトップコーナーぎりぎりに突き刺さってゴール。

チームマーフィー3人め:×
ノア・クラークのシュートが、福藤選手のスティックサイドわきあたりを狙うも、枠を外す。

チームゴアリング3人め:○
エリック・ベランジェが、右からゴール前を左に横切り、ブラストが体勢を崩すのを我慢して待ってから、クロスバーすれすれにシュートを放つ技ありゴール。

ここまで両チーム3人ずつを終了して、2−0でチームゴアリングがリード。
福藤選手は、次のシューターを止めれば、5人まで行かずしてシュートアウトでの勝利となります。

チームマーフィー4人め:×
ショーン・エイブリが、福藤選手の足元を狙ってシュートを放つも、きっちりとこれを福藤選手が前にはじいて、試合終了!

勝ったぞ! とグラブを掲げて喜ぶ福藤選手に、チームメートたちが駆け寄り、労をねぎらっている姿が印象的でした。

試合後、福藤選手は「昨季はシュートアウトでは一度も勝てなかったので、うれしいです」と語っていました。

2ピリのPS、シュートアウトと、フロロフを2回連続で止めたことについては、「マンスに対する1ピリのPSで、フロロフがファイブホールを狙ってきた動きを見ていたので、参考になりました。フロロフがファイブホールに来るのを想定しながらも、それ以外の方法として、おそらく巻いて来るだろうなと予想していたら、本当にそうなったんです」と、頭脳戦でフロロフを制したことを明かしていました。

また、クロフォードコーチは試合後、こんな風に福藤選手についてコメントしていました。

「福藤はルーキートーナメントの頃からずっと好調で、メインキャンプでも実力を発揮している。キングズのGK選手層をかけ登ろうという勢いだ。彼がマンチェスターでの仕事を争うのに実力は十分あると思うし、マンチェスターでいい仕事ができれば彼にとって今季プラスになるだろう。性格もいいしハードにプレーしている。彼のプレーには満足している。彼がこのままいいプレーを続けてマンチェスターでの座を確保し、NHLへの道を切り開いていって欲しいと思う。マンチェスターまでこぎつければ、NHLまではあと1歩だよ」

また、クロフォードコーチに、今季プレシーズンゲーム出場の可能性を問うと、
「今のところ1試合半分の出場を、ブラスト、福藤、バーニエのうち、誰を出場させるかを、向こう2日間で考えたい」
と答えていました。

ただ、9月18日のアナハイムでのプレシーズンゲームでは、すでにラバーベラ、ガロンの出場が決まっている模様。翌19日のステイプルズセンターでの試合では、その半分をクルティエが出場することが予想され、残り半分をこの3人のGKのうち誰か、という決定を下すというのが、クロフォードコーチのコメントの趣旨かと思われます。

それにしても福藤選手、昨年のキャンプは、各練習でも100%を出し切っていて、余裕がなく悲壮感が漂っていたのです。でも今年は違う。練習では冷静で穏やか。でも今日の試合前の練習で集中力を徐々に高め、試合でいいものを出すという方法でいい結果を出している感じで、すごくいいです。

しかしながら、キングズ首脳陣は、福藤選手の好守に気を良くしながらも、当面は1軍契約GKが3人(クルティエ、ガロン、ラバーベラ)いるという状況に頭を悩ませることになりそうで、そっちで手一杯という雰囲気もしっかり伝わってくるのです。

まあ、このあと順調に、1軍契約GKを3人から2人に減らしてくれれば(ラバーベラをどこかのチームがウエーバーで引き取ってくれれば)、福藤選手、うまく今季はマンチェスターで開幕スタートが切れるんじゃないか、という気がしているのですが・・・さてどうなるでしょうか? 今後も注目してくださいね!
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by hockeyworldjapan | 2006-09-18 15:56 | Fuku-chan report

福藤選手情報&マンチェスター雑感

はあ、やっぱり取材は楽しいなあ・・・っと。もう書ききれないほど情報が一杯なので、乱暴ですか箇条書きにさせて下さい。

その1:今日の試合
vsスプリングフィールドですが、昨日もこちらでお伝えした通り福藤選手は出番なしで、1−0でモナークスのOT負け。最後はカウンターから2オン1の形を作られ、ゴール前でパスアクロス。それまで5オン3のピンチを2回守り切ったハウザーも、最後に力尽きた感じでした。

その2:対戦相手のスプリングフィールド・ファルコンズ
タンパベイ・ライトニングのトップファームなのですが、ライトニングのプロスペクトだけでなくって、アンダーズ・エリクソン(98年にはデトロイトでスタンレーカップを獲得)にジム・キャンベル(こいつ、まだいたのか〜! って感じです。もう32歳になりました。NHLセントルイスで2年連続20ゴールを挙げたのは、もう8年も前のこと。以後、マイナーリーグとNHLを渡り歩いて、2003−04年はロシアまで行ってました。スプリングフィールドが実にプロ16チームめ)とかが在籍していて驚きました。

その3:ファルコンズのGK2人
ライトニングのゴーリーと言えば、ジョン・グラハムとショーン・バークの2人の大型GK(グラハムが187cm、バーク193cm)ですが、トップファームのファルコンズにいる2人は、さらに大きい(ブライアン・エクランド:195cm、ジェラルド・コールマン:193cm)。ゴールネットのスペースをいかに埋めるかという点でサイズのあるGKが有利なのは明らかですが、福藤選手曰く「AHLでは、選手のサイズがアップするのでゴール前のスクリーンが結構大変」なのだそうで、背が高ければそれだけスクリーンされにくくなる。そのあたりも大きなアドバンテージになるわけです。

その4:ファルコンズのヘッドコーチ
ファルコンズのヘッドコーチですが、NHLシカゴでもヘッドコーチを務めていたダーク・グラハムでした。グラハムといえば、確か黒人の血も混じっていたんですよね(黒人&北米先住民族だったはず)。昨夜のハートフォードのコーチ陣といい、意外なる有名人がチームを仕切ったりしているのに、全然AHLについては無知な管理人。己の愚かさを知らされました。モナークス広報さんから、「AHLレコードブック(NHLにもあるオフィシャルレコードブックのAHL版です)」を頂戴したので、これを読んでもっと勉強しま〜す。

その5:AHL本部の所在地は?
その本によると、AHLの本部はなんとスプリングフィールドにあるのだとか。ファルコンズの本拠地の近くに位置してるんだそうで。今年がリーグ創設70周年って(知らなかった〜!)、これまた結構凄いです。

その6:AHLゲームの感想
2試合観たAHLの感想ですが、試合の展開はECHLと似ているかも。NHLのような鮮やかなゴールは少なく、いわゆる「ガベージゴール」と呼ばれるような、ゴール前の混戦からの得点などが多い感じです。ただ、ECHLよりもサイズ&スピード&スキルがアップしているのは確か。なので、ECHLから昇格した選手は多かれ少なかれ、順応を強いられるようです。

その7:マンチェスターのアリーナについて
それから、モナークスのホームアリーナのヴェライゾンワイアレスアリーナについて。
名前が「ワイアレス(携帯電話会社ですが)」なだけに、アリーナ内部は無線LANが完備されていて、インターネットもサクサクでした。こんなひっそりした街、マンチェスターに1万人近くを収容できる立派がアリーナがあるのは、ホントに羨ましい。それに、モナークスの観客動員ですが、今季ここまで1試合平均8232人で、これはリーグ2位の数字。他にあまり娯楽がないと言ったらそれまでですが(マンチェスター市民の皆様、暴言お許し下さい!)、かなり強いファン基盤があるようです。明日のポートランドでの試合も、ファンクラブからバスツアーが出るようでした。
こちらで現地観戦される場合は、アリーナはす向かいの「ラディソン」が便利です。

・・・と、駆け足で情報を書きなぐってしまいましたが、ここで福藤選手情報をひとつ。

福藤選手、今季がスタートしてから坊主頭にした髪も、そろそろ伸びてきました。

福藤選手の中学、高校時代の映像を観る機会が以前にあったのですが(いずれも坊主頭)、現在の福藤選手はまさにそんな感じ。日本であの姿で歩いたら、高校球児と紛れてしまいそうな雰囲気です。福藤選手自身も「中学、高校時代から全然変わってないね」とよく言われるのだとか・・・(いずれその画像はアップします)。

モナークスの選手たちが住むアパートに空きはあるものの、数週間後にまたレディングに送られる福藤選手には「安住」は約束されないのです。よって現在もホテルでひとり暮らし。チームメートとの交遊はあるものの、生活面ではいろんな不便さも経験しているようです。現在心配なのは、自炊ができないために栄養が偏ったりという面などでしょうか? 福藤選手の顎に出来た、赤黒い大きなニキビが、そのあたりを物語っていました(これがまた、高校生っぽさを演出してたりして・・・福藤選手、ごめんなさい)。

明日の相手、AHLポートランド・パイレーツは、NHLアナハイムのトップファーム。今季序盤を1軍で過ごしたコーリー・ペリー、ライアン・ゲツラフが現在降格しているので、得点力はアップしているものと思われます。実際、福藤選手は今年9月のルーキートーナメントで、このポートランドの面々とは対戦しているので、まったく知らないメンバーでは決してないわけです。

さらに、見所としては、現在AHLポートランドのゴールを守っているのが、ネイサン・マースターズ。福藤選手を応援しているファンの方なら聞き覚えのある名前でしょう。2004年夏の若手キャンプでは、キングズは福藤選手よりもこのマースターズの方を高く評価していて、実際にデイブ・テイラーGMも「ウチはおそらくマースターズと契約に至るだろう」と語っていたのです。

ところが、実際にこのキャンプが進むにつれ、当初はあまりキングズ首脳陣に期待されていなかった福藤選手がメキメキ頭角を現した。そして9月のマンチェスターのトレーニングキャンプにおいて、キングズは「マースターズよりも福藤」の方針を打ち出したのです。

その後、マースターズはキングズ支配下から外れたのですが、ECHLルイジアナに在籍。キングズと契約に至れなかった悔しさからか、シーズン前半は素晴らしいプレーを見せてECHLオールスターゲームにも出場していたほどでした。しかし、無理な起用が祟ってか、シーズン中盤から失速してしまい「今季はどこでプレーするのだろう?」と思っていたところで、「アナハイムのキャンプに呼ばれている」という情報を今年の9月に耳にしたのです。

そのマースターズ、今季ここまでAHLポートランドですでに12試合出場、8勝3敗、セーブ率.920と、なかなかの出足なのです。おそらく明日パイレーツは、このマースターズを起用してくるでしょうから(今日はもう1人のGK、グレッグ・ノーメンコ(こちらも福藤選手とはECHLシンシナティ時代に一緒にプレーした仲)が出場し、25セーブ5失点で敗れています)、福藤選手との直接対決が期待されます。アナハイム参傘下のポートランドだけに、明日の試合はダックスのGKコンサルタント、フランソワ・アレール氏(日本でもお馴染み、北米では伝説的GKコーチとして知られています)も観に来るんだとか。彼にも、福藤選手の評価をしっかり聞いてくることとします。

まだまだネタは書ききれないほどあるのですが・・・残りは明日以降、もしくは「In the crease」の方でお伝えすることといたします。
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by hockeyworldjapan | 2005-12-04 14:37 | Fuku-chan report

マンチェスターの夜は更けて

いきなり予告もなく、マンチェスターに来てしまいました。

もちろん、イギリスのマンチェスターでなくって、アメリカ・ニューハンプシャー州の方です。

最近、なかなかこちらのブログの方を更新することができなかったのですが、最近めっきり他の仕事に追われ(テニス関係のドキュメンタリー制作とか、ワイン関連の通訳とか)、なかなかホッケーモードにどっぷり漬かることが困難でした。この怠慢ぶりをどうかお許し下さい。

で、マンチェスターに5時頃到着していきなり夜に試合取材を入れました。
ホームのヴェライゾンワイヤレスアリーナで、マンチェスター・モナークスvsハートフォード・ウルフパック戦。

残念ながら、福藤選手は出場せず。この日を含めてホーム、ホーム、アウェイと3連戦なのですが、明日のホームでのvsスプリングフィールド戦にも福藤選手は「出さない」と、今日の試合後ヘッドコーチのジム・ヒューズから言い渡されました。しかし管理人が試合後ヒューズコーチと話したところによると、「明日のvsスピリングフィールド戦か、もしくは@ポートランド戦のいずれかで、フギー(*)を出場させるつもり」とのことでしたので、12月4日@ポートランド戦での出場に期待したいところです。

(*フギーとは?:福藤選手は現地で「フジ」というニックネームで呼ばれているが、それをFUJIではなく、FUGIと綴る人がいる。どうもヒューズコーチは彼のニックネームを「フギー」だと誤認してしまったようです。ま、小さいことですが気になったので)

今日のハウザーはいい結果を残したので、明日もハウザーで行って確実に格下のスプリングフィールドからポイントを挙げたいというヒューズコーチの思惑か? というのが、まず心に浮かびました。

それ以外に、もうひとつ要因らしきものがありました。実はこの日は、ロサンゼルスからキングズのアシスタントGM、ケウ゛ィン・ギルモア氏が、モナークスの視察に訪れていたのです。

ギルモア氏曰く、当初予定では「今日はvsハートフォード戦を観て、明日はボストン・カレッジの試合に行く。キングズのプロスペクト、ブライアン・ボイル(2003年全体26位指名、身長2mの巨漢センター)を観るためなんだ。明後日はポートランドでもう1試合モナークスを観て帰るんだ」とのこと。つまり、ギルモア氏が観るという前提で、福藤選手の先発を@ポートランド戦に合わせたという考え方も十分できるというわけ。

ちなみにこのギルモア氏ですが、本当にマメなお方。キングズGMデイヴ・テイラー氏譲り(テイラー氏もマメさには定評あり)なのかどうかは分かりませんが、とにかく気遣いのできる人なのです。

管理人はこの日、成田からシカゴ経由でマンチェスター入りしたのですが、このシカゴからのフライトが、ギルモア氏一行と同じ便だったのです。管理人が長旅に疲れて搭乗口でボケーと待っていると、ギルモア氏がやってきて「日本の記者の人でしょう? マンチェスターはどこに泊まるの? 僕たちレンタカーを借りるから乗せていってあげましょうか?」と申し出てくれました。ギルモア氏の横には、かつてキングズPRで勤務していた顔見知りのスタッフがいたのですが、敢えてギルモア氏自ら動くというこのフットワークの良さ。それにまず驚きました。

で、フライト中。ギルモア氏は、管理人の2つ前の列に座っていたのですが、なにやら客室乗務員の女性と話し込んでいる。数分後、その女性が戻ってきて、満面の笑顔で「ありがとうございます。機長もみんなもすごく喜んでいるわ」と、ギルモア氏に告げていました。ギルモア氏、このフライトのクルーが同じホテルに宿泊していることを知り、「よかったら皆さんで今日の試合を観に来て下さい」と声をかけていたのでした。

さらに敬服したのは、空港からホテルへ向かう道での出来事。
1ヶ月に1度は、トップファームの責任者としてマンチェスターにやってくるというギルモア氏にとって、マンチェスターの街はお馴染み。そこで、同乗者のキングズ元PRスタッフと管理人に対し、マンチェスターという街のガイド役までを務めるマメマメしさだったのです。

「もうすぐ、こっち側に野球場ができるんだ。その隣にヒルトンが建つから来年はそっちに泊まろっと」
「マンチェスターの街は、19世紀前半にケベックから移民がやってきて織物業を発達させたんだ。だから川を挟んでこちら側の街は、今でもフランス系の人達が住んでる」
「5年前は、ホントに田舎で何もないところだった。(モナークスが設立されて以来)最近は、来るたびに新しいレストランやバーができてる。試合当日にはどこも満員らしいよ」

NHLのGMや幹部にはいろいろタイプはあるんだろうけど、キングズ首脳はやはりこのマメマメしさこそが魅力。チームの中では人事を掌握する立場にある彼らですが、他チーム首脳を人事情報を交換しつつ良いトレードを敢行するためには、敵を作っていたら損ではある。もちろんオレ様系GM(どのチームとは言いませんが)も存在するNHLですが、威厳をひけらかしたからって成功するわけでは断じてないわけで・・・。

そこで、とあるエッセイストが、「恋愛においてマメな男は、その女性を愛しているからマメというわけでなく、生来マメな性格なのである。むしろ女性にマメにする自分が好きなのだ」と書いていたのを、ふと思い出しました。

テイラー氏&ギルモア氏のマメさが、お二人の女性に対しての接し方にも適用されるのかどうかは判別不能ですが、少なくとも彼らのマメさは付け焼き刃的なものではなく、天性のものではないかと実感した今日の出来事でした。

あ、余談ですが、この日の対戦相手、レンジャーズのトップファームのハートフォード・ウルフパック。ヘッドコーチは、ESPNの解説などでも知られていたジム・ショーンフェルド、そしてアシスタントコーチには、ウルフ・サミュエルソンがおりました。ウルフィー、チーム名と駄洒落ってるのが妙で笑えますが、彼の現役時代のプレースタイルとは裏腹に、この日着用していたシャツがパステルピンクだったのがお茶目でした。

マンチェスター、ひたすら寒いです。
釧路人の福藤選手も「寒い!」と震えるような、冷え込みと風の強さ。
それに、この街のひっそり度もその寒さに拍車をかけているような・・・なにせ「アリーナの建ってる場所=ダウンタウン」ですから。大したものはなさそうなので、仕事に専念できそうです。

まだまだ書き足りない情報はたくさんあるのですが、夜も更けてしまったので本日はこの辺で。
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by hockeyworldjapan | 2005-12-03 17:09 | Fuku-chan report

福藤選手、AHLマンチェスター入りに向け大きく前進

さて、お待たせしました。福藤豊選手関連ニュースです。

現地時間9月26日から、NHLロサンゼルス・キングズの2軍にあたるAHLマンチェスター・モナークスのキャンプに参加していた福藤豊選手。27日から氷上練習を開始し、30日、10月1日は、2日連続での紅白戦に出場しました。HWJ掲示板でも速報をお伝えした通り、福藤選手はこの2試合で十分に持てる実力を発揮しました。

まずは9月30日の内容から。ニューハンプシャー州マンチェスターで午前11時から実施された紅白戦。福藤選手は1試合を通して出場し、33セーブ2失点で、チームの勝利に貢献(3−2)しました。相手側のGKとしては、バリー・ブラストが前半27分をプレーして15セーブ1失点、ライアン・マンスが後半に出場し18セーブ2失点という数字でした。

経験の少ないマンスはさておき、マンチェスターでのGK残り1席を争う相手となるブラストを差し置いて、1試合全てに出場させてもらえたということ自体、モナークス首脳陣の福藤選手に置ける大きな信頼と期待が窺えるところです。

福藤選手がこの紅白戦で「1試合通して出場」を言い渡されたのは、この日の朝だったそうです。許した2失点のうち、2点目はやや悔やまれる内容だったそう。「あれは僕のミス。ディフェンス選手のシュートでした。パックがちゃんと見えていたのに、シュートがジャストミートじゃなかったために、うまくセーブできなかった(福藤選手)」とのこと。セーブし損ねて、今度は右膝にパックを当ててしまい、その右膝が少し腫れているのだそうです。古傷の左膝に加えて、今度は右膝? と心配したのですが「ちゃんと治療しているので大丈夫」との、明るい声が返ってきました。

この試合は、福藤選手にとって、9月16日キングズキャンプでの紅白戦以来実に2週間ぶり。それだけに、試合感やケガをした箇所への不安など尽きないのではとも考えたのですが、それは管理人の杞憂でした。

「この日をすごく楽しみにしていたんです。2週間ぶりだったけど、実力通りのプレーしかできないのだから、後悔のないようにやろうと思って」

そして、翌10月1日。前日同様福藤選手は1試合通しての出場となり、対して相手チームはブラストが1試合通しての出場と、モナークスでの仕事を賭けての一騎打ちとなりました。
福藤選手はこの日も19セーブ1失点と安定した内容で、チームは2日間連続勝利(4−1)。失った1ゴールは「味方の身体に当たって入った」ゴーリーとしては仕方のない失点だった模様。「昨日も1試合通しで出場させてもらったし、調子はいいですよ」と、福藤選手からは頼もしいコメントが。一方のブラストは、20セーブ4失点とやや乱調気味だったようです。

さて、モナークスでは、この紅白戦2試合でほぼ今季ロースターが決定するようで、明日(現地10月2日)にもカットされる選手が発表されるのだとか。キングズではカットされる選手がひとりずつ面談されるという形で通告されましたが、モナークスの場合はまずはロースターリストがロッカールーム外に貼られるという方法で選手たちに知らされるんだそうです。そして、チームから放出された選手は、コーチとひとりずつ面談となるんだとか。昨年は放出される側だった福藤選手ですが、今年はかなり期待を持って明日のロースター発表に臨めるのではないでしょうか?

ちなみに、マンチェスターでの本拠地ヴェライゾンワイヤレスアリーナのロッカールームでは、キャンプイン当初から福藤選手のロッカーが「背番号44」でちゃんと用意されていたそうです。
キングズのキャンプでは、チームから与えられた36番という背番号で通すことを強いられた福藤選手ですが、マンチェスターでは最初から44番が与えられたことも、モナークス首脳陣からの期待の現れであると言っていいでしょう。

さらに追加情報ですが、福藤選手の元にやっと今季規定内のゴーリー防具が届いたそうです。
届いたのが試合前日だったため、まだ着用して練習はしていないそうですが、ぱっと見た目がすでに「ああ、小さいなあ」という印象が大なのだとか。今後こちらのブログでも、モナークス・ロースター発表の内容や、新パッドの感触などについても、電話インタビューを含めてお送りしていきたいと思います。

さて、余談になりますが、モナークスのニュースのチェックは、モナークスHP並びに地元紙「ユニオンリーダー」でどうぞ。地元紙の方には、福藤選手のコメント(短いですが(笑))も載っています。

ご感想はHWJ掲示板まで
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by hockeyworldjapan | 2005-10-02 08:53 | Fuku-chan report

福藤選手、次はAHLキャンプへ

HWJ掲示板でも速報をお伝えした通り、NHLロサンゼルス・キングズのトレーニングキャンプに参加していた福藤豊選手が、キングズのキャンプから放出され、2軍にあたるAHLマンチェスター行きを言い渡されました。

この日は、当初は午前10時からと、午前11時45分と、2グループに分けての氷上練習が実施される予定でした。しかし前日夜のフェニックスでのロードゲームで、キングズが勝利したため、遠征参加組のこの日の練習はキャンセルに。福藤選手を含む居残り組が、11時45分から氷に乗る予定でした。

しかし、11時45分になっても、選手はリンクに現れる気配がない。最初はキングズ広報担当者さんも「あと2、3分すればみんな出て来るよ」と言っていたのですが、実はそうではありませんでした。この時点で既に練習はキャンセルされ、放出される選手にはキングズ首脳陣から個別面談による通告がなされていたのです。

キングズは翌22日から、遠征先のラスベガスに出発。23日は練習とチームスポンサーイベント、24日はアバランチとMGMグランドで試合というスケジュール。管理人はその予定に合わせてフライトやホテルも押さえていたのです。ただ、前日20日のファーストカット後も48人とまだ大所帯であり、ラスベガス遠征前にセカンドカットがあるかも・・・とのニュアンスを、アンディ・ノウィッキ氏(キングズGKコンサルタント)はこの前日に匂わせてもいました。この日のカットでは一挙17人が放出され、キングズのロースターは31人まで絞られています(31人の内訳はGK3人:ギャロン、ラバーベラ、ハウザー、FW18人、DF10人。開幕ロースターは23人)。

2日連続のカットについて、福藤選手は「何の前触れもありませんでした」とのこと。
「すごく悔しいですけど、ケガをしたから仕方ない」としながらも、「デイブ・テイラー(キングズGM)は、ベイカーズフィールドでの僕のプレーをよく観に来てくれて、過去1年ですごく伸びたと評価してくれた。アンディ・マレー(キングズ・ヘッドコーチ)も、キャンプ中は一番の出来だったと言ってくれたし、僕が1年で身体をサイズアップしてきたことを誉めてくれたんです」と、マンチェスター送りとなるキングズ首脳陣からのフィードバックは上々。もちろんショックはあったものの、ポジティブな気持ちですでにマンチェスターでのキャンプを見据えているようでした。

さて、マンチェスターでのキャンプなのですが、9月26日に身体測定などが実施され、27日から氷上練習が開始。10月1日には試合形式でのキャンプへと移行していく模様です。またここでも厳しいセレクションが実施されるわけです。

ここで、この日までにカットされた選手リストを紹介しておきます。

ファーストカット(9月20日)
AHLマンチェスターへ降格
GREG HOGEBOOM :Center
RYAN MUNCE : Goalie
STUART KERR : Defenseman (training camp tryout)
TYLER HANCHUCK:Defenseman (training camp tryout)
MARTY WILFORD :Defenseman
SHAY STEPHENSON:Center
ERIC NEILSON :Left Wing
BRAD FAST :Defenseman
CHRIS BARR :Defenseman (training camp tryout)
ERIC WERNER : Defenseman
DOUG NOLAN :Defenseman

ジュニアチームに戻り
NED LUKACEVIC : Left Wing (Spokane ミ WHL)
JOHN SEYMOUR :Left Wing (Brampton ミ OHL)
DANIEL TAYLOR :Goalie (Kingston ミ OHL)
RYAN McGINNIS :Defenseman (Plymouth ミ OHL)
ANDREW DESJARDINS : Left Wing (Sault Ste. Marie ミ OHL)

トレーニングキャンプから放出
SHAWN LEGAULT :Left Wing

セカンドカット(9月21日分)
AHLマンチェスターに降格
BARRY BRUST - Goalie
YUTAKA FUKUFUJI - Goalie
BRENDAN BERNAKEVITCH - Center (training camp tryout)
MATT RYAN - Center
KONSTANTIN PUSHKAREV - Right Wing
RICHARD SEELEY - Defenseman (training camp tryout)
JEFF TAMBELLINI - Left Wing
BRAD SMYTH - Right Wing
LAURI TUKONEN - Right Wing
JOEY MORMINA - Defenseman
DANY ROUSSIN - Left Wing
PETR KANKO - Left Wing
CONNOR JAMES - Center (training camp tryout)
RYAN MURPHY - Left Wing (training camp tryout)

Sodertalje SK (Swedish Elite League)に所属決定
ANZE KOPITAR - Center

ECHLベイカーズフィールドに降格
NATE METCALF - Defenseman (training camp tryout)
ORIEL McHUGH - Defenseman (training camp tryout)

・・・ということで、26日AHLマンチェスターでのキャンプ開幕時には、GKは福藤選手、ブラスト、マンスの3人がキャンプインすることになります。そしておそらく、NHL開幕寸前にハウザーがAHL1番手GKとして降格されるであろうと予想されています。なので、福藤選手としては、まずはブラスト、マンスとの戦いに勝利し、AHL控えの座を確保したいところです。

AHLキャンプ開幕の26日までまだ日数がありますが、この期間に北米出身者はいったん自宅に戻されるんだそうです。ただ、福藤選手は太もも付け根の故障に、日本出身という部分もあって、マンチェスター入りの日程が決定するまでLAで調整するんだとか。明日も太もも付け根に問題がなければ、練習に出るそうです。

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by hockeyworldjapan | 2005-09-22 13:18 | Fuku-chan report

福藤選手続々報

今日は福藤選手、試合には出場していなかったのですが、会場には姿を見せていました。膝の方は大丈夫とのことですが、念のためLAに戻って検査をするかも知れないとのことでした。ちなみに昨日はチーム広報から「翌日に膝を検査する」とのことだったのでしたが、特にそういった検査はなかった模様です。

ちなみにキングズ、今日午後4時半からの決勝戦には3−4で負けてしまい、そのままバスでLAに戻りました。福藤選手がAHLマンチェスターでの控えの座を争う相手と目されるバリー・ブラストがこの試合全てをプレーしましたが、1点め、4点めの失点は、彼にとっては悔やまれるゴールだったでしょうし、正直あまりよい出来ではなかったと思います。

さて、今後の福藤選手とキングズの予定ですが、現地時間の明日12日は練習はお休み。すでにルーキートーナメント参加選手の大半は、メディカルチェックなどを受けているので関係ないのですが、それ以外のキャンプ参加者の選手たちがこの日、そういった検査などを受け、地元メディアとの昼食会などのスケジュールをこなすそうです。

実際のトレーニングキャンプとしてのスケジュールが開始するのが、翌13日。キャンプ参加者がかなりの人数(キングズ公式HPでは、65人になっています)なので、3つのグループに分けて氷上練習をスタート。15日あたりからチーム内練習試合が実施され、17日に今季初のプレシーズンゲーム(vsアナハイム戦)が行われます。

ちなみに、キングズのプレシーズンゲームのスケジュールは以下のようになっています。

9/17 vs Anaheim 7:30pm
9/18 @ San Jose 5:00pm
9/20 @ Phoenix 7:00pm
9/24 @Las Vegas MGM Grand
9/25 vs Colorado 7:30pm
9/27 vs San Jose 7:30pm
9/29 @Colorado 6:00pm
9/30 @Anaheim 7:30pm

また、これもキングズ広報担当の話なのですが、17日、18日の両日は上記予定以外にも、2軍の試合として前座試合のような形でもう1試合ずつ組まれる予定とか。なので、福藤選手がその両日のいずれかの試合に出場する可能性はかなり大きいと言えます。

管理人は、ここでいったん日本に戻りますが、その後再び19日に日本を発ち、その後のプレシーズンゲーム取材に出かける予定ですので、今後ともこちらのブログのチェックをお見逃しなく!
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by hockeyworldjapan | 2005-09-12 15:06 | Fuku-chan report

ゴーリーパッド規制について

NHLのスター選手には、そろそろ届き始めている新規格のゴーリーパッド。

幅が昨季までの最大12インチから、今季は11インチへと規制されるため、ゴーリーたちはかなりの順応を強いられるものと思います。

この規制の影響としてまず考えられるのが、(1)以前防いでいたはずのシュートがパッドの下からすり抜けてしまう、(2)膝周辺などのプロテクションが十分でないために故障が心配、というゴーリーたちにとってはネガティブな要素。しかし(3)幅が狭くなった分、パッドが軽くなって脚への負担が軽減される、というポジティブな意見も聞かれています。

福藤選手は、昨季までITECH社のパッドを使用していましたが、今季からはVAUGHNにスイッチするんだとか。すでにキングズカラーのパッドは発注済だそうで現在は納入待ちという段階だそうです。

今回のルーキートーナメントに集まったキングズのゴーリー4人のうち、この新しい規格のパッドを使用している選手は皆無。この4人のひとりであるダニエル・テイラーは、リーボック社製の真新しい黒いパッドを着けていましたが、今季1シーズンはすでにジュニアに戻ることを予定しているため、12インチのものを新調したとか。メジャージュニアでの新規格採用は、テイラーによると2006−07年シーズンからになるそうです。

いずれにしても、この新規格ゴーリーパッドはなかなか生産が追いつかない状態。NHLのスターゴーリーたちは、すでにこの新規格パッドを入手しているようですが、今季マイナーリーグに送られる選手たちに届くのはかなり遅れてしまう可能性も。なので、「NHLロースターに残った選手は、NHL開幕日(10月5日)までに新規格パッドに変更することが義務づけられるものの、マイナーリーグの選手については12月15日までに移行すればよいという猶予が設けられるとの噂がある」と、日本でもお馴染みのアナハイムGKコンサルタント、フランソワ・アレール氏は語っていました。

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by hockeyworldjapan | 2005-09-11 23:57 | Fuku-chan report

福藤選手続報

現地発続報です。

まずは今日の試合(vsサンノゼ・シャークス戦)なのですが、結果は5−4でキングズの勝利。この試合に先発した福藤選手は、第3ピリオド5分22秒に負傷退場しましたが、それまで36本のシュートを3失点に抑えるというまずまずの出来。1アシストもつきました。

シャークスのペナルティが7回に対し、キングズのペナルティが18回。それだけにキングズは試合を通して終始相手にパワープレーを許すという苦しい展開でしたが、それだけに福藤選手の好セーブが光った試合でした。

試合開始前から、いつもよりもテンション高めだった福藤選手。序盤からかなりの集中力の高さを見せていました。第1ピリオドはシュート数にしてキングズ7本、シャークス19本。パワープレーの回数もキングズ1回、シャークス4回と、キングズ大劣勢の中、相手のパワープレーで許した1点のみに抑えるいい守りを見せました。味方の援護もあって、第1ピリオド終了時は2−1とキングズリード。うち、キングズの1点目は福藤選手がゴール裏からのパックを出してからのカウンター攻撃からのゴールだったので、福藤選手にアシストがつきました。試合のスタッツシートは、シャークスのオフアイスオフィシャルが手書きで記入したものだったのですが、得点者記入欄のスペースが限られていたせいか福藤選手の名前は「FUKU」と省略されていました(笑)。

第2ピリオドはにもキングズは順調に加点。このピリオドに3点を加点して福藤をサポートしました。福藤も13本のシュートを1失点に抑えるいい守りを見せます。失った1点は味方のペナルティで5人対3人という状況であり、福藤本人も試合後「仕方ない」という、GKとしてはほぼ成す術のない失点でした。

第2ピリオド14分16秒には、今季からの新ルールである「ゴール裏台形ゾーンの外にて、GKはパックハンドリングをしてはならない」にひっかかり、試合遅延のペナルティを取られました。ゴールライン手前に転がったパックをハンドリングしようと出た福藤選手でしたが、パックに追いついた頃にはゴールラインをパックが割ったので、すかさずレフェリーにペナルティをコールされました。今季のNHL、キングズのペナルティが多かったのも、ルール改正による「妨害プレーの取り締まり強化」に起因するもの。今季はこうした新ルールに基づくペナルティが多発する予感です。

そんな具合で、この試合は前半からかなり攻め込まれていたキングズ。それだけにGK福藤の疲労も第3ピリオドでは募っていたようです。

シャークスのパワープレーとなった序盤の4分31秒には、シャークスの2005年1巡目指名の日系人選手、デヴァン・セトグチにゴール前に切り込まれてファイブホールを割られ、スコアは5−2に。そしてシャークスのパワープレーが続いた5分22秒、相手のシュートを1度ブロックし、そのリバウンドを止めようと左脚を伸ばして後ろ向きに倒れたところで、福藤選手は動けなくなりました。負傷後は、苦痛に表情をゆがめ、しばらくそのままの体勢で氷に横たわった状態。トレーナーが駆けつけた後は左膝の内側側副靭帯をグラブで示すような仕草をしていたので、それはもう目を疑うような恐ろしい光景でした。そしてトレーナー2人が福藤の両脇に入って支え、抱えられるようにして退場していったのです。

左膝内側側副靭帯は昨季4月2日ラスベガスでの試合で相手選手にゴール前で突っ込まれて故障し、プレーオフでの欠場を余儀なくされた箇所。ケガ直後のリアクションが深刻だったので、同じ箇所がかなりひどく損傷したのではと危惧されたのです。しかし試合終了後に着替えを済ませて記者たちの前に現れた福藤選手は特に左膝をかばう様子もなく、普通に歩行できる状態だったので安心しました。表情もいつも通り穏やかで冷静さを取り戻していましたし、ファンのサインに気軽に応じ、バスにも自力で問題なく乗り込んでいました。

福藤選手によると、ロッカールームに引き上げた後、しばらく氷で負傷箇所を冷やしたら、かなり痛みが収まったのだそうです。キングズ広報担当者の話では、大事をとって明日にでも医師に診断してもらうとのことです。福藤選手は「たぶん2、3日休めば大丈夫。ただ膝の負傷は、悪い時は翌日に腫れが出る」と語っており、まずは翌日の様子を見て、9月13日からのキングズのメインキャンプに最初から参加できるかどうかが、決まりそうです。

福藤選手退場後、キングズのゴールを引き継いだGKブラストは、11本のシュートで1失点。キングズはこの勝利で、明日の大会最終日は優勝をかけてアナハイム・マイティダックスと戦うことになっています。明日の試合には、このブラストが1試合通して出場する予定だそうです。このブラストが今回4人の中では福藤にとっては最大のライバルなので、明日の試合でのブラストの出来も注目されるところです。

福藤選手試合後コメント「膝は大丈夫。ちょっと違和感があるだけ。あの時は感覚がなくなったけど、冷やした後は痛みがひどくなくなった。膝がつったような感じだったので大丈夫だとは思ったが、立った時にちょっと痛んだため、その後は無理して出ない方がいいと思った。ブレイスをしていたので助かった。あれがなければ結構ひどかったはず。(負傷直後診てもらったドクターには)「特にひどくはない。何日か休めば大丈夫」と言われた。第3ピリオドは久々に疲れていた。許した失点も相手のいいシュートだったので反応が遅れたが、今の時期にああいう形でミスが出てくれれば、シーズン開幕までには直せる。1点目、3点目は防げるシュートだったと思います。そういう反省を生かしたい。プレッシャーは特に感じていないです。1試合通して出ろといわれて結局こういう結果になってしまったが、いいアピールができたので満足しています」

アンディ・ノウィッキGKコンサルタント「今日の福藤は素晴らしい仕事をしていた。相手の再三に渡るパワープレーのチャンスにもかかわらず、素晴らしいセーブを何度も見せてくれた。彼のおかげで4、5失点は免れたと言える。ここぞという場面で止めて、キングズに勝利をもたらしてくれた。負傷したのは残念だったが、負傷はプレーにつきもの。負傷後に彼と話をしたが、いつもの冷静で勇敢な彼のままだった。もちろん負傷して残念がっていたが、コンディショニングの良い選手なので、これを乗り越えてくれることだろう」
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by hockeyworldjapan | 2005-09-11 23:06 | Fuku-chan report

ルーキートーナメントvsシャークス戦

現地9月10日サンノゼで行われたルーキートーナメント、キングズvsシャークスは、5−4でキングズが勝利しました。

福藤選手は、第1ピリオドにシャークスのシュート19本の猛攻を1点に抑える活躍。その後第2ピリオドも13本のシュートを無失点に抑えていたのですが、第3ピリオド5分22秒に相手のリバウンドをセーブした際に左膝を負傷し、退場。トレーナー2人に抱えられてロッカールームに下がる様子は冷や汗もので、ケガの度合が心配されたのですが、退場後はロッカールームに戻って氷で冷やした後は、それほど膝をかばうことなく歩いていました。本人の表情もそれほど大事には至っていないという感じですが、念のため明日医師の診断を仰ぐ予定と、チーム広報さんの話でした。

結局この日打たれたシュートは36本に対し33セーブ3失点という内容。
福藤選手が退場後、出場したGKブラストは11本のシュートで1失点でした。

また詳しいことは、この後こちらにてお伝えしようと思います。
まずは速報まで。

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by hockeyworldjapan | 2005-09-11 08:50 | Fuku-chan report

ルーキートーナメント@サンノゼ

管理人、やっとサンノゼ入りしました。

HWJ掲示板でお伝えしてきた通り、サンノゼではパシフィックディビジョン4チーム(サンノゼ、アナハイム、LA、フェニックス)による、ルーキートーナメントが開催されています。そして、LAキングズから指名された福藤豊選手が、この大会に参加しているのです。

大会2日目のこの日でしたが、すでに1日目に試合に出場した福藤選手には出番はありませんでした。この日は、観客席でチームメートのプレーを見守っていました。観客席では、サンノゼ在住の日本人ファンの方々と記念撮影をする姿も。かなりの人気者ぶりでした。

で、話は戻りますが、前日(現地時間9月7日)のvsアナハイム戦に先発した福藤選手。試合前半と、その後試合終盤にも少し出場(途中で試合を引き継いだGKライアン・マンス負傷のため)し、16セーブ2失点という内容でした。

その試合を観戦していたシャークス実況アナ、ダン・ルサノスキー氏によると「福藤はいいプレーをしていたよ」とのこと。同じく会場を訪れているフランソワ・アレール氏(アナハイムGKコンサルタント)も、「あの2失点はGKとしては仕方ないものだった」と語っていました。

福藤選手本人によると、1失点めは「PKで相手選手が放ってきたシュートがいわゆる『ヘラヘラ(パックをスティックの芯で捉えられずに打ったシュート)』だったために、タイミングが狂った」シュートで、レッグパッドの下を抜かれたとのこと。2失点めは、「ゴール前で味方DFが相手FW(ライアン・ゲツラフ)に抜かれてシュートを打たれた」もので、「あれは止めたかった」と悔しそうでした。

それにしても、この試合でハムストリングを痛め、試合途中で退いた福藤選手のライバルGKのひとりであるマンスですが、この日は松葉杖をついていたほどのかなりのケガを負ってしまったようです。というわけで、4チーム最多の4人のGKが参加しているキングズですが、今後この大会はGK3人で回す可能性も出て来ました。

さて、2日目の大会様子なのですが、まず第1試合は、3−2でキングズがコヨーテズをOTで破っています。まず気になるところは福藤選手のライバルGKたちの出来ですが、前半出場したバリー・ブラストは11本のショットで2失点(1点目:PPからのターンオーバーで、最後は相手DF2にゴール前で切り込まれて右肩口を抜かれる。2点目:相手PP、完全にスクリーンされた状態で外からシュートを打たれた)。後半出場のダニエル・テイラーは、それほどピンチはなかったものの、9本のシュートを要所要所で押さえて無失点という内容でした。

その他、キングズで気づいた有望株では、DFでは福藤選手の現在のルームメートでもあるリチャード・ペティオットが攻守になかなかいい動きを見せていました。それから大会直前にキングズと契約した2005年全体11位のアンゼ・コピター(スロベニア出身)が、かなりのいい出来でびっくり。フェイスオフは強いし、スケーティングはガタガタした感じだけど、なかなか倒れない強さがありました。リストも強そうで、シュートは小さなモーションで、しかもかなりのスピードでもってしっかりリフトしてくる。課題とされていたセンターの仕事のひとつ、守りにもこの日は及第点が付けられたと思います。

ところで、HWJ掲示板で話題になっていた福藤選手の髪型ですが、現地入りする前にカットしたんだそうです。「もううっとうしくなってきたんで」というのがその主たる理由だったそうですが、「ヨン様に似てる」と言われたのが福藤選手的には違和感があったようです(笑)。現在は、黒髪に、ツンツンヘアを生かしたソフトモヒカンといった感じ。こちらの方が本人としてはやはりしっくりくるようです。

9月3日に日本を発った福藤選手でしたが、アメリカ滞在のためのビザが9月2日にやっと下りるというスリリングな展開だったそうです。明日9月9日は試合が予定されていないので、午前中の練習後はチーム行事としてサンフランシスコ観光が組まれているそうです。また今日は夕食に、サンノゼでは知る人ぞ知る「サンノゼ豆腐」を食べて満足気でした。

で、試合の内容に戻りますが、今季からのオブストラクション取り締まり強化もあって、昨日、今日とかなり多くのペナルティがコールされています。ちょっと触っただけですぐ「フッキング」「インターフェアランス」がコールされる。もう転んだ者勝ちというとこでしょうか? いずれかのチームがほとんどPPかPKという状況で、イーブンでやる時間帯が実に少ない。こうなるとホッケー自体が変わってしまうかも知れません。「こういうホッケーをNHLは求めてるんですかね?」と福藤選手も嘆いていました。PPが続くと速いペースでパックが動くため、GKとしては、動体視力と視力自体の持久力まで求められそう。こんな風にホッケーが変わったりしたら、GKのトレーニング自体も変えて行かないと今後は追いつかなくなるか。ちなみに今日のキングズvsコヨーテズの試合は、レフェリーがAHL、ラインズマンはAHL、ECHLひとりずつが務めていました。またルール変更といえば、GK防具のサイズも気になるところですが、福藤選手の元にはまだ新規格の防具は届いてない模様です。

話題はちょっと変わって、ルーキートーナメントの開催地、サンノゼ・ロジテックアイスの中は、各チームの首脳、スタッフ、コーチ陣で溢れまくり。4チームのGMがそろい踏み(シャークス:ダグ・ウイルソン、コヨーテズ:マイク・バーネット、キングズ:デイブ・テイラー、ダックス:ブライアン・バーク)なのですが、好対照だったのがテイラー氏とバーク氏でした。

テイラー氏は、日本人ファンのみなさん&日本人プレスに紛れ、ちんまりとスタンドに腰を降ろし、穏やかな表情で試合を眺めるその姿は静謐そのもの。一方、隣町のロマンスグレーGMバーク氏は、一般人とは一線を画したガラスの仕切りの向こうで携帯電話片手に、「ザ・GM」といわんばかりのド派手な雰囲気を醸し出しておりました。

2試合めのシャークスvsアナハイムは途中までしか見られませんでしたが、2005年シャークス1巡目指名の日系人選手、デヴァン・セトグチくん、いい動きをしていました。ガツガツいくタイプとは聞いていましたが、なかなかスケーティングもよろしい。ゴール前での頑張りからいいゴールも決めてくれました。パックを持つプレー、パスなどのスキル、守りを磨くとなお良くなるのかな? というのが、1つのピリオドだけ見た印象。今大会でもっとじっくり見てみることにします。

まずは第1報ということで。
明日以降も続きます(たぶん)。

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by hockeyworldjapan | 2005-09-09 18:07 | Fuku-chan report