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オイラーズ、WHLチーム獲得を熱望中

今季からファームチームのAHLロードランナーズを、お膝元のエドモントンに移したオイラーズ。そのロードランナーズは、今季プレーオフ進出はならなかったものの、ホッケーに飢えたエドモントンの人々の心をとらえて、観客動員はAHL3位と好調でした。おかげで親会社のオイラーズは、今季運営費(約1200万ドル)のうち、少なくとも100万ドルはロードランナーズからの利益で補えるという嬉しい報告もあったようです。

ただし来季、予定通りNHLが開幕した場合、ファームのロードランナーズが今季同様の観客を集められるとは予想しがたい。しかもオイラーズの場合、以前からエドモントンで欲しがっていたのは、AHLチームではなく、実はWHLチームだと言われています。

実際オイラーズは、これまでWHLのフランチャイズ権を獲得しようと積極的に活動を続けて来ました。一時は、2004−05年シーズンから加盟できるWHLフランチャイズを求めて、「チームを売却してくれたオーナーには500万ドル」なんてオファーを提示したことも。また過去に2回トライシティ・アメリカンズの買収を仕掛けていました。しかし当時、アメリカンズはブリティッシュコロンビア州バンクーバー近郊に、オーナーたち(グレン・セイザー、ブライアン・バークら)がチーム移転させる計画があったようで、オイラーズは今年3月にもそのオファーを蹴られたばかりでありました。

しかしオイラーズのWHLフランチャイズ獲得計画が遅々として進まない中で、周りは着実に動いてました。トライシティのオーナーグループは、なんとバンクーバーの東のチリワックにWHLエクスパンション権(2006-07年からWHL加入予定)をゲット。そしてアメリカンズを別のオーナーグループ(この中にはオリー・コルジグの名前も含まれているそう)に売却してしまったのです。

オイラーズとしては、来季もAHLロードランナーズをエドモントンでプレーさせることで、すでにスケジューリングをAHLに依頼しており、WHLチーム招致は急を要するものではないのかも知れませんが、オイラーズ幹部にとってトライシティでの顛末は心穏やかなものではないでしょう。

そこで、オイラーズが次に望みをかけるのは、WHLのエクスパンション。4月18日に実施されたWHL代表者電話会議の際にも、エドモントンでのWHLエクスパンション案が議論されたそうです。WHLは長い間、エクスパンションには反対の姿勢を示してきました。というのは、主にカナダ西部を基盤とするWHLですが、これまでですでに20チームというチーム数の多さを誇り、その一方でタレント不足が叫ばれても来たのです。そして今回チリワックの新チーム創設で、WHL全チーム数は21に。6月のWHL代表者会議では、エドモントンも含めて今後のエクスパンションの可能性も議論されるかもしれないとは言われていますが、エクスパンション権承認には代表者の3分の2の同意が必要だそう。他チームの同意を得るには、事前の根回しもしなければならないでしょうし、前途はまだ多難にも思えます。

オイラーズがAHLよりもWHLにこだわる理由はこんな感じです。

1)まずAHLロードランナーズの場合、来季NHLが開幕してしまったら訪れるファンは急減することが容易に予想される。1軍の試合が見られるのに、わざわざ2軍の試合まで見たいと思うファンは少ない。チケット価格もバカにならない。もちろん、トップチームが1軍のお膝元にあれば、スカウティング面や、ファームから昇格した選手たちの移動面でも、利便性、費用削減などの利点はある。

2)WHLの場合、AHLほど遠距離移動は少ないことから、航空運賃、ホテル代などが節約できる。選手年俸(AHLロードランナーズは総額200万ドル)も大幅に縮小できるなど、費用面で有利。

3)地元出身の選手たちを獲得したり、またレッドディアやカルガリーなど、アルバータ州の近隣都市とのライバル関係も相まって、ファンの根強い応援も期待できる。

・・・と考えると、オイラーズにとってWHLチーム経営はいいことづくめみたいですねえ。あ、その一方で、以前にもお伝えした通り、NHLカロライナ親会社が保有するOHLプリモス(デトロイト近郊です)は、現在売却の噂がありますから、やみくもにNHLチームがメジャージュニアチームを経営すれば儲かるというものでもなさそうですが・・・

オイラーズとWHLフランチャイズ関連記事を読む
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追記:Yellerさん@カルガリー在住のご指摘で、一部チーム表記を訂正させていただきました。Yellerさん、ありがとうございます。
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by hockeyworldjapan | 2005-04-25 08:13 | NHL overall

小ネタ大放出

チェリオス、キャメロン・ディアスとTV出演!!!
これって日本のMTVでも観られるのかしらん?
ロックアウト中はボブスレーやってコケたり、UHLの試合に出場してマイナー選手からケチつけられたりと、なにかと話題の多めなチェリオスですが、カップ獲得時も俳優の知り合いたちが、ロサンゼルスの彼の自宅の元を訪れたりなど、ハリウッド系にも顔が広いのですよね・・・
一方、チームメートのマカーティは、「グラインダーズ」とともに全国50カ所コンサート中。ロックアウトの恩恵というべきか、自らがシンガーとして率いるバンド「グラインダーズ」の活動に専念という今季。現在は2枚目のアルバム録音も進めているとのこと。
http://www.freep.com/sports/redwings/line22e_20050422.htm
http://slam.canoe.ca/Slam/Hockey/NHL/Detroit/2005/04/22/1008444.html

アメリカvsカナダ第2戦@ケベックシティでのハプニング
2005年世界選手権@オーストリアの前哨戦を戦っている両チーム。しかしこの試合での国歌シンガーが、なんとアメリカ国歌を途中で失念。2回止まったあとで、カンニングペーパーを取りに行って戻って来たそうですが、今度は赤い絨毯の上で思い切りズッコケ。というわけで、結局国歌演奏はなされずに試合開始となってしまったそうです。
しかし15399人収容のル・コリゼには、たった7166人の観客のみ。高すぎるチケット(25〜65ドル)がその要因らしい。ケベックシティは2008年世界選手権開催地(予選ラウンドはハリファックスと共同開催)なのにこれでいいのか? の声も挙がっているようです。ちなみに2008年はIIHF100周年の記念すべき年だそう。試合は、カナダがいったんは3−1とリードしたものの、その後守りのミス連発で4−5と逆転負けでした。
http://slam.canoe.ca/Slam/Hockey/World/2005/04/22/1009079-cp.html

スタスニーの長男、アメリカ代表入り
往年の名選手ピーター・スタスニーの息子、ヤン・スタスニーが、上記のvsカナダ第2戦で1ゴールを挙げています。
このスタスニー長男ですが、ケベックシティ生まれで、ここ2シーズンはドイツリーグでプレー。父はもちろんスロバキア人なのですが、7歳の時にケベックシティからアメリカに移り、ニュージャージー、セントルイスで育ったという背景から、アメリカ代表に今回選出されました。ちなみにスロバキア代表になるためには、IIHFの規定(代表国に数年居住経験がある、その国内リーグでのプレー経験があるなど)に抵触するため、おそらく不可能だったと本人は語っています。
ノートルダム大学でプレーした彼は、2002年ボストンに8巡目指名。ここ2シーズンはドイツリーグでプレーしているそうですが、AHLよりも多くの滞氷時間が得られるという理由でドイツを選んだんだとか。当初は、ECHLアラスカでプレーしていたスコット・ゴメスのプレーオフ進行次第だったという彼の代表入りの可能性も、ゴメスがプレーオフファーストラウンド第4戦@ベイカーズフィールドで、骨盤骨折の故障を負った(このニュース、アラスカの地元紙が人体図入りで大きく取り上げてました)ために、この度代表入りが決定した模様です。
スタスニー家といえば、次男ポールが、デンバー大学の一員としてNCAAタイトルを獲得したばかり。父ピーター(ご存じ現職政治家@欧州議会)に言わせると、ポールの方が自分のプレースタイルに似ているらしく、ヤン(身長5フィート8と小粒です)はピーターの弟であるアントン(スタスニー兄弟の三男。ピーターが次男で長男はマリアン)に似てるんでは? との声があるようです。
あ、カナダ代表については、あまりにも情報が膨大すぎるので、またどこかで改めて・・・
http://www.theglobeandmail.com/servlet/ArticleNews/TPStory/LAC/20050423/USCAN23/TPSports/Hockey

パット・バーンズ:大腸がんから回復中
昨季シーズン中の3月に下血し、何かがおかしいと気づいたというパット・バーンズコーチ(ニュージャージー)。それまで疲れやすく、体調面で何かがおかしいと感じることがあったそう。そのため3月23〜26日のフロリダ、アトランタのロード中にチームドクターに相談を持ちかけた。その後の検査の結果、2期の大腸がんであることが判明した。
不幸中の幸いはリンパには転移が認められなかったこと。2期の場合、60〜75%が再発なく回復するとのデータありだそうです。7月9日に腫瘍摘出手術に放射線治療、さらに辛いことで知られる化学療法も乗り越えました。2004年は奥さんも胃の手術を実施、さらにハリケーン「チャーリー」がフロリダの自宅を襲うという不幸があったバーンズコーチですが、フロリダ療養中の現在は、すでにハードにトレーニングを実施するなど、順調に回復しているようで一安心ですね。
今年7月1日でデビルズとの契約は切れるそうですが、GMラモリエロは「バーンズこそがデビルズのコーチ」とすでに明言しているそう。ただし、コーチ職が負担になってもいけないってことで、今後のことはGMラモリエロと協議の上で決めていくとのことです。
http://www.nj.com/devils/ledger/index.ssf?/base/sports-1/1113545439288350.xml

ESPN、NHLとの来季オプション契約期限は6月1日
「4月15日」と以前にお伝えしていたESPNのNHL放映権オプション期限(1年6000万ドル)は、どうも6月1日に順延された模様です。
ただ、NFLと8年90億ドル(年額に直すと11億2500万ドル。実にNHLの19倍です。ぎえ〜!!!)という契約更新したばかりのESPNだけに、NHLに対してはより強気な立場を貫けるのでは? というのがこの記事の見解。
あ、全然余談ですが、デトロイト地元紙のコラムや、ESPN出演、さらには著書「モリー先生との火曜日」でも知られるミッチ・アルボム氏が、自らのコラムで誤った情報を流したために現在地元紙停職中、ESPNも出演自粛中とは知りませんでした。実力のある人だし、詳細をねじ曲げて書く必要は全くないとは思うのですが・・・あるいは、名声を手に入れてしまったがために、つい慢心からそうした危険かつ楽ちんで美味しい道に走ってしまったのか? どういう事情だったのか気になります。
http://www.nypost.com/sports/23391.htm
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by hockeyworldjapan | 2005-04-24 12:11 | NHL overall

そろそろ白い煙希望!

ちょっと話題は古いですが、皆様。「コンクラーベ」の結末をご覧になりました?

意外に日本でも、各マスコミが大きな取り上げ方をしてましたっけね。その弊害か「コンクラーベって根比べね」っつー、「コーディネートはこーでねーと」みたいな忌み嫌われる駄洒落まで発生。ローマ法王の力って、こんなに大きかったのね〜と実感したのでした。

新法王選出決定後に例の白い煙が立ち上り、システィーナ礼拝堂の鐘が一斉に鳴り渡った時の、バチカン市国の人々の嬉しそうな顔また顔ったら。私、別にカトリック教徒でも、信心深い仏教徒でもありませんが、ついその出来事に胸を熱くした次第であります。

さあ、NHLもこれにあやかって、白い煙を上げるのじゃあぁああ! と、ひとり気勢をアップしてはみたものの、事態はまだ妥結には至っておらず。でもちょっとだけ、進捗があったので、いろいろとお伝えすることにします。(超長文になりますんで、どうぞ覚悟して読んでください)

4月19日、4月4日以来のNHLとNHLPAとの会合がNYで実施されました。ここでは6時間の会談が持たれたのですが、大きな進展はありませんでした。情報筋によると、ジェレミー・ジェイコブズ(ボストンオーナー)が「NHLPAのコンセプトはNHL側の求めるリンクシステムではない」と発言したのがきっかけとなり、両陣営が激しい論争を繰り広げたのだとか。その論争に、大切な6時間半のミーティングタイムの大半が費やされてしまったらしい。う〜ん、もったいない。(4月4日の会合内容はこちらをご覧下さい

しかしその翌日の4月20日には、また新たな展開がありました。NHLはNYにて代表者会議を実施。4時間に渡るミーティングでは、新労使協定が合意に至らない限り、2005−06年シーズンは開幕しない。つまり代理選手導入は当面棚上げと、決定されたのです。

そして会議終了後、各チーム幹部からはポジティブなコメントが漏れていました。ダラス社長ジム・ライツは「会議の雰囲気は、選手たちと合意に至るために近づいているという感じだった」と楽観論トーク。またカロライナGMジム・ラザフォードに至っては「PAの現在の提案なら、あとは数字の上でさえ合意できればうまくいく」とまで語っていました。ま、実際はその数字の詰めが難しいところなんですけどねえ。

で、NHLが代理選手導入に尻込みした理由なのですが、まずは多くのチームからの反対があったことが一番だった模様。代理選手導入については、実は3月28日にテキサス州にて、数チームの幹部たちが議論する場が持たれていたそうです。この会合を呼びかけたのはダラス・スターズで、スターズはウエスタンカンファレンス7チーム(サンノゼ、コロンバス、セントルイス、ロサンゼルス、シカゴ、ミネソタ、ダラス。代理選手導入反対姿勢を先に表明していたグレ様率いるフェニックスは、この中には入ってませんでした。招かれなかったのか、はたまた招待されたが出席しなかったのか?)の幹部をテキサスに招き、代理選手導入をブッシュしたのだとか。TSNボブ・マッケンジーさん情報だと、サンノゼ、ダラス、ロサンゼルスの幹部が代理選手導入を支持しており、さらにエドモントンのオーナーも「必要ならば」と代理選手導入を認める構えだったようです。そうした活動はあったにせよ、大半のチームは代理選手を導入しても、十分な観客動員やスポンサーは得られないと考えていましたから、依然として導入反対意見が主流だったのです。またいったん代理選手導入となると状況が法廷に持ち込まれる可能性も出て、問題解決にはさらに長期間を要することになってしまう。そんな背景も、反対派に加担したようです。

いずれにしても、2005−06年シーズンを無事開幕するには、労使交渉妥結しかないというのが、オーナー側の意向として明確化したわけで、今後は両陣営の密な対話が必要となってきます。NHLは今後少なくとも週2回の労使交渉会議を持つ意向を示しているそう。ただ9月までに決着が付かない場合、またベットマンコミッショナーは代理選手の話を持ち出す用意もあるんだとか。ベットマンコミッショナーは以前に「2005−06年シーズンは、代理選手を導入してでも、開幕させる」と啖呵切っちゃったわけですしねえ。引っ込み付かないってこともあるでしょう。

とゆーことで、代理選手導入の件では、いちおう「NO」ってことで統一見解を打ち出したオーナー陣&NHLではありますが、PA側とやり合う前にまずはオーナー同士で話をつける必要がある。それが兼ねてから話題になってます、収入分配策であります。NHLのCBA案には、この収入分配案が依然として明確に提示されておらず、それがメディアからの標的にもなっているのです(そのあたりの事情については、こちらをご覧いただければ幸いです)。

で、NHLは収入分配案として何をしたいのか? それはズバリ、収入の多いいわば「金持ちチーム」からより多くの収入分配のためのプール金出資を要求し、収入の少ないチーム(よく槍玉に挙がってるのがカロライナとかですね)に分配する・・・という策であります。

そのあたりの根回しとして、ベットマンコミッショナーは4月15日、トロント・メイプルリーフスに対し、収入分配案について妥協するように申し入れたという報道がありました。リーフスは、フィラデルフィア、コロラド、デトロイトなどと並び、NHLでは収入や利益が最も多いチームと報じられています。

そもそもこの会談は、リーフスが代理選手に対して反対の立場を表明していたことへの調整という目的もあったそうです。収入分配策については、まずはメディアの影響力が強い地区でもあるトロントを口説いておけば、その後他チームも同様なスタンスに流れるのでは? という裏事情があるようです。しかしその会議の内容については誰もが口をつぐんでおり秘密裏に事が運ばれてる。その議論の経過が気になりますねえ。

リーフスと言うと、最近何かといろんな矛先が向けられており、チーム幹部は様々な意味で穏やかではないと思います。3月1日のNHL会合では、リーフスのチーム会長ラリー・タネンボム氏が。他のオーナーから非難を浴びたとの報道もありました。タネンボム氏は、「早急に選手との合意を」という内容の事前準備した声明をこの会議で他のオーナー参加者の前で読み上げたそうです。それだけを聞くと、「別にそれのどこが悪いの?」と思うのですが、「そりゃ、試合開催すればするだけ儲かるリーフスは、早く妥結したいだろうよ」という考えと、「みんなPAより先にギブアップするまいと頑張ってるのに、お前らは団結を破るつもりか?」という他オーナーたちの不満が高まり、その不満は巨大な非難の嵐と化してタネンボム氏を襲撃したのだそうです。驚くべきことは、その非難の声の中には、小市場オーナーたちはもちろん、他の大市場オーナーたちも混じっていたというんです。

その裏側では、大市場の他チームが表向きにはベットマン支持を唱える中、リーフスだけは以前からNHLの決定に対して批判的態度を匂わせていたという部分がありました。現にタネンボム氏は、シーズンが正式に全面中止となる前に、マリオ・ルミュー、タイ・ドミ、NHLビル・デイリー、NHLPA会長リンデンらと密かに会談を企画し、選手とオーナー間の橋渡しを試みたのだとか。そのあたりの行為がスタンドプレー(もちろんリーフス首脳はこれをスタンドプレーではなく、イニシアティブと考えてるはず)とみなされ、同胞オーナー連中から批判の的となったという事情もあるようです。

リーフスって、実際どれほど儲かってるんでしょうかね? 毎年フォーブス誌レポートでは「利益を出しているチーム」としてトップグループに名を連ねており、試合を開催すれば必ず儲かるという仕組みを持っているチームという書かれ方を、カナダのメディアからもされてます。

ただしそうした諸報道については、リーフス社長リチャード・ペリー氏は否定しています。その理由として、エアカナダセンター(公共建造物でなくリーフスの資産です)建設費として3億6000万ドルをリーフスは自己負担しており、これに年間2700万ドル+利子(7.59%)、さらには固定資産税760万ドルを支払っているんだとか。これに対して、アメリカのアリーナは公共建造物であるケースが多く、固定資産税やアリーナ建設費負担がない場合が多いのです。仮にチーム所有のアリーナだった場合においても、カナダのホッケーチームに課せられる税金は一般的に高率と言われています。ただ逆に言えば、チーム所有のアリーナであれば、広告・売店・駐車場などの収入は丸儲けですし、アリーナ賃貸料も支払う必要がありません。そのあたりは、しっかり収入にカウントされていながらも、税金や返済分についてはカウントしてないじゃないか、というのが、ペリー氏の言い分ではないかと思います。

さらにリーフスには、筆頭株主が個人や1企業ではなく、教師組合という特異性もあったりする。ビリオネアオーナーの匙加減ひとつで決められないという事情もあるでしょうし、その気持ちは分からんでもないですが・・・あ、カナダドルvs米ドル為替レートはもはや言い訳にはならんでしょうね。かつてはカナダドル安という理由のもとに、カナダのチームが弱者として扱われる時代がしばらく続き、NHLは一定数のシーズンチケット販売数を満たしたカナダ小市場チームには、リーグから補助金を出す制度を実施しておりましたが、このところの米ドル安傾向で状況は変化したのです。

それに、たとえリーフスにNHLの盟主的チームという自負があったとしても(実際カナダ国内のリーフス人気は依然絶大ではありますし)、オーナー会議、特にCBA問題においてはあくまで30チームのうちのひとつに過ぎない。そのあたりの限界は、リーフス幹部の発言などを注目していると、彼らも十分承知している模様。オーナー間の投票となった場合でも、持てる影響力は30分の1しかないのです。さらに追い打ちをかけるように、今回のCBA交渉には、ミネソタ、ナッシュビル、カロライナ、カルガリーといった小市場チームのオーナーたちが、NHLの諮問機関的に動いているという背景がある。94−95年には、デトロイト、レンジャーズといったリッチなオーナーたちが実権を握っていたことを考えると、今回はまるで立場が逆転しているのです。

ちなみにフィラデルフィア地元紙のインタビューでは、フライヤーズのエド・スナイダーオーナーは、他の金持ちチームが合意すれば、リーグの方針には従うつもり、とコメントしているそうです。

ちなみにレンジャーズをこの「金持ちチーム」に今回含めなかったのは私の意図的な狙いがあります。

NHLレンジャーズと、NBAニックス、マジソンスクエアガーデンを抱える親会社ケーブルビジョン。MSG会長ジェイムズ・ドラン氏がこれまでチームオーナーとして活躍してきたのですが、両チームの不振に、傘下に収めるケーブルTV局MSGネットワーク、フォックスNYが、ヤンキーズ、メッツの放映権を失い、苦境に立たされているんだそう・・・てな事情を、NYポストが報じていました。おまけに、レンジャーズ(チーム年俸7600万ドル)、ニックス(1億300万ドル)は、いずれも高年俸ながら不振を続けている。さらにいまだ社内で影響力の強い父との確執も噂されるというドラン氏は、いつ社内クーデターに遭ってもおかしくない状況らしく、現在会社幹部のメンバーも激しく入れ替わっているんだとか。レンジャーズがチーム幹部として、グレツキーにラブコールするんでは? などという噂もあったのも、そのあたりのお家騒動が起因していると思われます。

ひとことで、「金持ちチーム」と片付けがちですが、それぞれいろんな悩みがあるようで。それだけに、足並みを揃えることが難しいってことも十分解ってるつもりです。ま、いざとなったら「コンクラーベ」の当初の精神に則り、NHLオーナー陣をしょぼいホテル(○リオットとか、○エスティンとかはこの際無用です)に缶詰にして、パンと水だけ与えての「根比べ」をさせる・・・というパターンもあるはずです。

バチカン市民のような笑顔が、NHLファンに戻ってくるのを、心待ちにしている私なのでありました。

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by hockeyworldjapan | 2005-04-23 13:49 | CBA

ルール改正の全貌は?

で、結局、あの拡大版ゴールネットはハッタリだったわけ?

4月7、8日GM会議@デトロイト。
7日の議論では、GMだけでなく7人の選手(リンデン、ブロデューア、ターコ、ブレイク、ニーダーマイヤー、アイザーマン、シャナハン)も招かれ、6時間に渡ってハイスコアリング化への検討が行われたという。その前日の6日には、11人(15人説も)ものNHLゴーリーたちが事前にNHLホッケー部門部長コリン・キャンベルと会談し、NHLが着手しようとしているGK防具への規制やゴールネット拡大について意見したなんて報道もありました。

で、7日の議論に戻りますが、セイバーズGMダーシー・リギアがパワーポイントにて、拡大版ゴールネットのプレゼン実施。噂通り3種類のゴールネット規格が紹介されました。その詳細は以下の通りだったそうです。

1)現在同様長方形だが、幅を8インチ、高さを4インチ拡大する(現行サイズは高さ4フィート、幅6フィート)。これでゴールネット間口面積は21%広がる。
2)基底部の幅は6フィートのままだが、ポスト、クロスバーがともに弓なりに丸みを帯びており、中央が膨らんだ形。最大で幅が6フィート6インチ、高さが4フィート6インチに及ぶ。ゴールネット間口面積は13%増。
3)基底部の幅は6フィートのままだが、6フィート8インチまで外に広がる。高さも4フィート4インチまでアップ。ゴールネット間口面積17%増。

・・・とはいえ、この拡大版ゴールネット、この日は議論の対象にはされなかったそうです。10年前なら散々非難を受けたであろうこの提案。昨今の低得点化が進むNHLにおいて、割と参加者たちはすんなり受け入れていたらしいのですが、さすがにゴーリーたちからは猛反発を受けてしまった。よってこの拡大版ゴールネットについてのプレゼンは、今後を見据えてという意味らしく、どうも早期導入には至らない雰囲気です。

そう聞いて、胸をなでおろしているゴーリーの皆さんも多いのでは? だって、これまで車幅感覚同様にゴールの高さや幅を潜在意識に叩き込み、ミリ単位のプレーを突き詰めて来たゴーリーだっているはず。なのに「じゃ、来季からゴールネットの規格を変えますので、よろしく〜」なんて言われたら、絶句&腰砕け&号泣でしょう。もう1からゴーリー理論をやり直すしかないのですから。

考えてもみてください。間口21%増なんてことになったら、ジョゼ・テオドア、マーティ・ターコあたりの今のNHLゴーリーで小ぶりな部類では、もはや太刀打ちできんのは目に見えている(実際テオドアは拡大版ゴールネットのことをボロクソに語ってました)。そしてスティーブ・ウ゛ァリケットあたりが、NHLナンバーワンゴーリーへと君臨し、ロベルト・ルオンゴが50パウンド増量を目指す・・・ウ゛ァリケットが嫌いってわけじゃありません。でも、あんな巨体ばかりがNHLゴーリーの座を占めてしまったら、そりゃあNHLも凄まじいものがあるでしょう。以前、97年フィラデルフィア・フライヤーズのゴーリータンデム(ロン・ヘクストル&ガース・スノー)と同じエレベーターに乗り合わせた経験があるんだけど、エレベーター内の空気が急に薄くなったような気がしましたもんね。ロッカールームもさぞやし息苦しくなるだろうななどと、容易に予想が付くわけです。

拡大版ゴールネットの話題はこれくらいにして・・・。
7日の議論では、またまたゴーリーたちがターゲットに。今度はかねてから何度も議論されてきたゴーリー防具規制についてです。CCM社からプレゼンされた縮小版GK防具の概要はこんなんでした。

*ゴーリーパッド:現行の12インチ幅から10インチへと縮小。高さは現行36インチから35インチ(34インチ説もあり)へと縮小。
*ブロッカー:現在よりも1インチずつ縦横小さくする。
*グラブ:周囲を48インチから45インチへと小さくする。
*パンツ:1インチ幅狭にする。
*チェストプロテクター:角張りではなく丸形に。
*ジャージ:現行より2サイズ落として身体にフィットさせる。

ゴーリーたちは、グラブ&ブロッカーのサイズ縮小については同意してるものの、ゴーリーパッドについては、上部にフラップも付いていないため、バタフライスタンスとなった場合に膝の部分がむき出しになる可能性があるのを恐れてるそう。特に前述のウ゛ァリケットのようなスーパーサイズな輩が、アルツールズ・イルベやマニー・レガシーのようなミニミー系と、防具規格を同じくするというのはあまりにも不公平。ってわけで、選手の身長に合わせた防具サイズ選びという基準も、当然考慮に入れるべきだと思う訳です。じゃないと、防具が「身体を守る」という本来の目的を果たせなくなってしまう。

とはいえ、確かに最近はこの本来の目的以上に「パックがゴールに収まるのを妨げる」という二次的な目的ばかりが追求されてきたという風潮がありました。パトリック・ロワの「携帯電話(ジャージの脇側に昔の携帯電話サイズの板が入ってた!)」、ガース・スノーの「ショルダーパッド@金物屋さんの父さん手作り」あたりが、その有名どころでありました。いかに現行ルールの抜け道を利用して、小細工するか。そのあざとい精神も、ゴーリー道の奥義を極めるステップのひとつだったわけです。そういう防具の工夫、決して嫌いでなかった私としては、そんな笑いのネタが今後は激減すると思うといささか淋しくもあります。(ま、スノーあたりのこだわりは、含羞とか矜持とかが著しく欠如してる感じがしたし、規制される前に嘲笑されるという感じではあった)

そんなゴーリーたちも防具縮小への動きに賛同せざると得なくなった。思えば、NHLはゴーリーをそう仕向けるために、あの拡大版ゴールネットを提案したんじゃないか? なんてのは、私の深読みでしょうか? 「お前ら、防具小さくしねーと、ゴールネット大きくしちゃうぞ」というNHLの脅しに、ゴーリーたちがしぶしぶ応じたような気がしてならんのです。
その他、この会合で議論対象となったのは、オブストラクション(NHL、まだ懲りなてない(笑))、タグアップオフサイド(IIHFルールでは「ディレイドオフサイド」の文言で知られてます)、ノータッチアイシングなどの、従来から議論されている内容が中心。またシュートアウト導入はほぼ決定とも言われております。

さらにルール改正とは別の議題もありました。

1)プレーオフ進出チームが、現在の16から20に拡大?
各カンファレンス6位までがプレーオフ進出。7位と10位、8位と9位がワイルドカードとしてベストオブスリーで対戦し、勝利チームが従来通りのプレーオフを戦うという提案あり。プレーオフ進出チーム数を増やすのと、各ディビジョン1位のシード制をやめるという2つの目的ありらしい。

2)2005年ドラフトの指名順序
シドニー・クロズビーという目玉選手の存在ゆえ、2003−4年シーズンの成績を基準としたウエイト制抽選か、もしくは30チームに公平に全体1位指名の確率を与えた抽選とするのか、白熱した議論が行われた模様。クロズビーは、今季QMJHLではレギュラーシーズンMVP、2年連続スコアリングリーダーなど5つのトロフィーを受賞。62試合で168ポイントは、昨季の135ポイントから大躍進の跡が見えてます。

3)コスト削減という意味から、現行の23人ロースターをさらにカットする(21人ロースター説あり)という案も、議論されたとか。

・・・てな感じですが、肝心のシーズンが始まらないことには意味はない。NHLは、いよいよ代理選手導入について議論するため、4月20日に代表者会議(いわゆるオーナー会議です)を実施するのですが、その前日にNHL&NHLPAの会合がNYで予定されています。なんらかの進展をその時お伝えできることを祈るしかありません。

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by hockeyworldjapan | 2005-04-15 20:40 | NHL overall

NHL小ネタ集

カナディアンズ、元エキスポスのマスコットを起用か?
MLBモントリオール・エキスポスといえば、極度の観客動員不振に陥り、一時はオーナー不在球団に。その後ワシントンへ移転したことで知られていますが、エキスポス時代のマスコット「ユッピ!」が、NHLモントリオール・カナディアンズへと「移籍」するとの噂が流れています。現在はその権利譲渡に関する交渉が行われている段階とか。このマスコット「ユッピ!」はモントリオールでは子供たちに大人気のキャラクターであり、カナディアンズの試合にお目見えとなれば、子供向けに素晴らしいプロモーションが展開できるのではと予想されています。
79年生まれの「ユッピ!」は、実はマペットのひとつとして作成されたそうだが、マペット軍団には残れず。そんな経緯があって、かつてエキスポスはマペットに彼の権利料を支払っていたんだそうで。
http://www.canada.com/montreal/montrealgazette/news/sports/story.html?id=6be2cd08-fb0c-4153-a472-e11cf80a17c7
http://sports.espn.go.com/espn/page2/story?page=caple/050119

カロライナのオーナー、OHLプリモスを売却?
カロライナ・ハリケーンズのオーナー、ピーター・カーマノスが所有するOHLプリモス・ホエラーズと、その本拠地コンピュウエアスポーツアリーナが、売りに出ているとの報道あり。チーム社長によれば「公然と売りに出すつもりはないが、適正価格でのオファーがあれば」とのこと。ハリケーンズは厳しい財政事情が再三指摘されており、これも親会社「コンピュウエア」のホッケー部門合理化の動きと見られています。カーマノス氏は、NHLハリケーンズ、OHLプリモスの他、ECHLフロリダ・エバグレイズとその本拠地ジャーメインアリーナを所有していますが、エバグレイズとジャーメインアリーナの2つは、すでに公式に売りに出ているそうです。

フルーリー、スタンレーカップ、五輪に続いてアランカップ獲得に一歩前進
以前のブログ記事では、アマチュア資格がもらえないかも? というところで終わってしまい、失礼いたしました。その後、セオレン・フルーリーは、元気にアマチュア選手としてプレーしており、ついにアランカップ2005に出場が決定しました! 
フルーリーの所属するホースレイク・サンダー(アルバータ州代表)は、ブリティッシュコロンビア州代表のパウエルリバー・リーガルズを破っての、カナダのアマチュア最高峰を決定するアランカップに見事進出。アランカップ2005は、4月19〜24日サスカチュワン州ロイドミンスターで開催予定です。
http://www.allancup.ca/AllanCupNews.htm
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by hockeyworldjapan | 2005-04-07 18:21 | NHL overall

合意へ雪解け? それとも蜃気楼?

また、ぬか喜びに終わりたくないんで、冷静に対処しとこっと。

NHLとNHLPAは、4月4日トロントで非公開場所にて7時間に渡る会合を実施。
PA側はまず、3月17日のNHLの提案(1チーム3750万ドル、もしくは収入の54%)を拒否。PA側からの正式な逆提案はなし。

さらに、かねてから噂のあった通り、NHLはNLRB(米・全国労働関係委員会)に対して2回めの提訴を実施(代理選手として契約した選手の交渉を担当した代理人の資格剥奪を、PAがほのめかしたことへの訴えです)。このまま進展がなければ、NHLは4月20日の代表者会議にて、代理選手導入について議論することは必至と言われ、事態は一見ますます泥沼化・・・との様相であります。

ただ、その続報を読んでみると、一筋の光が見え始めたという説も。
この会合には、NHL、NHLPA幹部の他に、PA側から5人の選手(リンデン、ゲリン、ダンフース、ブグナー、クラット)、さらにNHL側からはハーリー・ホチキス(カルガリーオーナー)、ルー・ラモリエロ(ニュージャージーGM)、ジェレミー・ジェイコブス(ボストンオーナー)、クレイグ・リポルド(ナッシュビル)が参加と、かなりの大所帯でありました。このメンバーは、その後小さなグループに分かれ、ルーキーキャップ、収入分配策、FA制度などについて、有意義な議論が交わされたんだそうです。

その参加者のひとり、ボストンのオーナー、ジェレミー・ジェイコブズ氏は、地元紙ボストングローブで、会議の印象をこんな風に語っています。
「やっと議論に現実味が出て来た。楽観的過ぎにはなりたくないが、慎重ながらも私は楽観的だ」

気になるその議論の具体的内容ですが、双方にとって合意できそうな新しいコンセプトが検討され、かなりの成果があったという噂も。前述記事中のジェイコブズ氏によると、非公式ながらNHLPA側からサラリーキャップを含んだ様々な提案が提示され、その中には、NHL側が以前からこだわってきた収入と選手総年俸支出のリンクらしき内容も含まれていたというではないですか! もっとも実際のNHLが提唱するシステムでは、収入が減少に転じた場合は、選手側からプールした金額をNHLにペイバックする方式をNHLは主張している。PA提示内容にはこのプール策が欠落していたため、NHLにしてみれば、「これは厳密に言えば『リンク』ではない」とのこと。とはいえ、PAがそうした方向性を見せたのであれば、それはかなりの進歩と言っていいと思います。

さて、これでCBAがうまく来季開幕までに整えば(ジェイコブズ氏同様、慎重に楽観的な物言いをしときます)、ファンを呼び戻す&新しいファン開拓のためのルール改正作業をNHLは急がねばなりません。4月8、9日両日デトロイトで開催されるGM会議では、選手たちを含めたルール改正に関する議論も実施されるようです。ここでは、NHL側から「ゴールネットを大きくする」3種類の提案がなされるようです。うち2種類はすでに、その要旨がすでにバレてるようですが・・・さて、どんな展開になるのか、こちらの行方も注目しましょう!

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by hockeyworldjapan | 2005-04-07 17:59 | CBA

ショーン・ポディーン@東伏見

子供たちって、正直でいいな〜。

昨日は、東伏見で行われた「日光アイスバックス・ホッケースクール」に行ってまいりました。ここでの目玉といえば、2000年NHLコロラド・アバランチでスタンレーカップを獲得したことでも知られるショーン・ポディーン氏の登場。ポディーン氏は、この日の東伏見と、4月4日神戸でのホッケースクールに参加するため、長年の夢だったという念願の来日を果たしました。

さて、この日のホッケースクールの対象は、小学生と中学生でした。うち、スクールの後半組だった中学生は、ポディーン氏の存在を知ってるはずなのに、みんなスクール終了後も恥じらいのせいか「サインください!」なんて猪突猛進な真似はできない(笑)。そう、思春期ってやつですねえ。多くの選手たちがさっさとロッカールームに引き揚げてしまったのです。あ〜、もったいない。

しかし、前半組の小学生たちは違う。最初は中学生同様、みんな緊張気味にドリルに励んでいたものの、スクール終盤のブレイクアウェイの練習時にポディーン氏が「ゴールを決めたら、こうやって(と腕を頭上に掲げて)喜ぶんだよ。やってごらん」と声をかけると、ボディーン氏の身長の半分くらいの子供たちまで、ゴールを決めて「イエ〜イ」とやってる(笑)。しかも、みんな、しっかりポディーン氏の方に向かって目線でアピールしながら「イエ〜イ」なのです。いやあ、かわいいったらもう。

最後は、全員で記念撮影してスクール終了。すると誰からともなくこの小学生組の子供たちは一斉に、ポディーン氏に握手を求めに行きました。そしてリンクを降りたザンボ入口では、子供たちの凄まじいサイン攻めがスタート。ポディーン氏はお子様軍団の渦巻きにあっという間に飲み込まれてしまいました。お子様だけではありません。ご父兄を含めて握手に、写真に、サインにと、参加者のみなさんはとっても楽しげでした。あ、ひとりデトロイトのジャージを着た子がいましたが、彼だけはちょっと反応がクールだったような・・・(爆)。「その子には『おい、デトロイトのジャージを着るのはルール違反だぞ!』とジョークを言ったんだけど、その子は気づいてなかったみたい」とポディーン氏は爆笑していました。

日本の少年ホッケープレーヤーたちの印象を、ポディーン氏は「みんなスケーティングが素晴らしいね。87年に、ミネソタで日本の選手のプレーを見たことがあるけど、今回来てみて日本の選手は実際の記憶よりもずっとスケーティングがうまいと思ったよ。それに、日本の子供たちはみんなすごく一生懸命でコーチの話をよく聞いてくれるから、教えやすいね」と語っていました。

そして、クリニック全体の印象を「子供たちが笑顔を見せてくれて、ハグを求めてきたり・・・最高だよ。心の底から暖かくなってくるような経験だね。僕も昔ミネソタで、80年レークプラシッド五輪優勝メンバーたちのクリニックに参加したことがある。あの時のことを思い出したよ」と、話してくれました。

今回が初来日というポディーン氏ですが、日本は長年来たくて仕方なかった場所というだけに、すでに観光本を隅から隅まで研究済のご様子でした。日本食は、ご自身も奥様も「ヘルシーだから大好き」ってことで、アメリカでもよく食べてるらしく、お箸使いも手慣れたもの。この日のスクール前にもロッカールームで「おにぎりを3つ食べたよ。おいしかった」とトレードマークの笑顔を見せていました。

滞在中のホテルでは、来日当日すでにひとりのアメリカ人宿泊客から「ポディーンさんですか?」と話しかけられたそうです。さすがは正真正銘の元NHL選手ですね〜。オフというのに陸トレは週6日続けているんだとか。たださすがに37歳という年齢を考えてか、今季はスウェーデンでシーズンを終了してからは、スケーティングはしていなかったのだそうで、それだけに今日3時間通しのホッケースクール参加で「ああ、足が疲れた」「お尻が痛い」と嘆いていました。ちなみに、今日は日本の名マッサージ師を訪れるそうで、それもすんごく楽しみにしているようでした。

ポディーン氏にとって、唯一心残りだったのが、この日のプログラム終了後にデモンストレーションとして、バックス2人のGK(橋本、池田両選手)相手に実施したペナルティショット合戦。1本めこそ、橋本選手の左肩口を恐ろしいスピードのリストショットで抜いたのですが、その後は全部GKに止められてしまったのです。

「スウェーデンリーグが終わった後は、しばらく氷に乗ってなかったんですよね?」と振ると「それを言い訳ってことにしておこう(笑)。でも、神戸に行く前にばっちり練習していくからね」と冗談とも本気ともとれる発言を残していました。あ、フォローするわけではないのですが、ゴールに向かってスケーティングしていくその姿は、日本ではちょっとこれまで見たことのないような大迫力イメージでした。神戸では、彼のリベンジが見られるかもですね。

それから、日本のホッケーファンなら当然気になるのが「来季、日本でプレーするのか?」という部分。今回の来日は、彼にとってそのあたりを見極めるという目的もあるわけで、なんとか日本のいいところをたくさん見て行って欲しいと思っております。

あ、神戸でバックスのホッケースクールに参加する選手たち(神戸では大人の選手もスクール対象なんですね)、ならびにご父兄のみなさま。スクール終了後は、握手するなり、サインをねだるなり、がっつりモトを取っていってくださいね〜。・・・な〜んて、そのあたり関西のみなさんはしっかりされてるから心配ないかな? なんて言ったら怒られそうなのでこのあたりで本日はシメ!!! 今日はこれから、アジアリーグのアウォードに出かけて参ります。

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by hockeyworldjapan | 2005-04-02 09:23 | アジアリーグ