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NHL小ネタ集

年の瀬も押し迫った今日この頃、みなさまいかがお過ごしですか?

管理人、昨日の夜まであるプロジェクトに追われておりましたが、やっとそちらのお仕事が完了。ちょっとこちらでその宣伝を。(NHLと関係なくて恐縮です)

優秀なスタッフのみなさんに囲まれて、素晴らしい作品ができたと自負しております。なので、ぜひこちらを訪れてくださるスポーツファンの方にお楽しみいただきたいと・・・ちなみに、管理人、杉山選手を追いかけて湘南やら成田やら、フランスやらイギリスやらNYやらに出かけておりました。個人的には、ハンチュコバ&ナブラチロワのインタビューのテロップがシンクロしてない(テロップを見やすくするためだそうですが)のが、激しく気になりますが、それ以外は大満足の仕上がりに。ご感想など、またお聞かせ願えれば幸いです。

・・・ということで、テニスのお仕事も一段落し、や〜っと、待望のホッケーモードに戻れます!

別件でテンパってた際にも、気になるニュースがNHLには満載でした。その中でも特に気になったのを、こちらで紹介(多少古いニュースもあったりするので、ご勘弁を)します。

Kansas City builds new arena, but needs a team
ペンギンズに再浮上しつつある移転問題。最近の移転先候補としては、カンザスシティの名前が挙がっておりますが、そのカンザスシティに建設予定の新アリーナ(完成は2007年予定)の詳細やら、カンザスシティ側のペンギンズの接触状況などがつぶさに報じられております。

これによると新アリーナ「スプリントアリーナ(移動体関係が最近スポンサーとして強いですね)」は、総工費2億5000ドルで、カンザスシティ市内再開発の一環事業。18500人収容で、すでにスイートボックスは完成前から販売完了っつーのだから、スゴイ。まだNHLもNBAも招致できていないのに、そのあたりはどういうからくりなんでしょうかね? しかも、このアリーナ建設費の資金繰りは、ホテル税やレンタカーに課せられる税金から賄われるらしく、地元民への税負担は少なく抑えられている模様です。

以前に、石原慎太郎都知事がこのホテル税なるものを提案した際には、どこかの地方の市長さんか県知事さんが「東京の思い上がりだ!」と糾弾したのを記憶しておりますが、アメリカでは結構フツーに導入されております。フロリダ・パンサーズの現在の本拠地(現在の名称は「ベルアトランティックセンター」。ロックアウト中に各地アリーナの名称も随分様変わりしました。一度まとめをやらねば・・・)も同様にしてホテル税から賄われたのは記憶に新しいです。

ただ、フロリダのような観光地やら、東京のような大都市ならそうした税収が見込めるとは思うのですが、カンザスシティでも大丈夫なのでしょうかね? 東京都で1年15億円の収入だそうですが、カンザスシティでかなりの税収を得るには、税率がかなり高くなるような悪寒が・・・まあ、日本ほどアメリカでは地方と中央の格差はないとは思いますが。

その一方で現在のペンギンズのホームアイスであるメロンアリーナは、NHL最古かつキャパシティは最少。「マリオ・ルミューは新アリーナに値すべきだ。(ピッツバーグ地元自治体が)彼に背を向けるということは、我々がジョージ・ブレットに背を向けるようなもの」という、NHLチーム招致関係者(「NHL21」というプロジェクト名だそうで)のコメントには頷けるものがあります。

この関係者のその後のコメントにもありますが、確かに昔カンザスシティにはNHLチームがありました。そして、この記事には書かれてませんが、現ペンギンズGMクレイグ・パトリックは、そのNHLチーム、カンザスシティ・スカウツに所属経験があり、チームの一員として来日してエキシビションゲームにも出場までしております(余談ですね、この辺でやめておこう)。

さらに、興味深いのは、この新アリーナを管理するのが、LAキングズのオーナー、フィリップ・アンシューツ氏の会社だということ。このアンシューツ氏、北米だけでなくヨーロッパも含めてアリーナはスポーツチームを買いまくっていることは周知の事実という大富豪でしたが、なんとこのアリーナもそうだったのか・・・。ちなみに建設費として5000万ドルを拠出しているそうです。

そして見逃してならないのが、この記事後半部分。ペンギンズは、元オーナーのハワード・ボールドウイン(映画「サドンデス」も製作したあの人ね)が、「新アリーナの建設は不要」とピッツバーグ市に告げていたのだと、もうすぐ任期が終了する現職ピッツバーグ市長が証言しているのです。ボールドウイン氏は、「新アリーナ建設よりも現在のアリーナを修繕する1000万ドルがあればいい」と語っていたのだとか。そのお金を使ってか、ボールドウイン氏、メロンアリーナの内部のオーナーエリアをとーっても悪趣味(テーマカラーは赤!)に内装工事をしていました。まあ、一般席の拡張とか、ロッカールームエリアの修繕などに、その資金は使用されたはずでしょうし、オーナーエリアは別ポケットから自腹決済だったのかも知れませんが、私としてはあのオーナーエリアの強烈なインパクトを、記憶から拭い去ることはできません。

ボールドウイン氏、1年以上前のニュースでは、このカンザスシティへのNHLチーム招致運動の仕掛人として動いていたような・・・今回の記事ではこのボールドウイン氏とのカンザスシティ市側との関連性は報じられていないので、彼の関与は消えたということでしょうか? (NHL21という招致グループとは、別みたいだし)。ボールドウイン氏、福藤選手もお世話になっているAHLマンチェスター・モナークスも、以前に所有していたそうで(現在もマイノリティオーナーかも知れません)。エクスパンションの営業権を300万ドルで購入し、その後チーム運営に至る前にロサンゼルス・キングズに権利を転売したそうです。

ホッケー界、いろんなところで繋がってるんだな〜と実感するこの頃です。


さて、HWJ掲示板でも武者さんが話題にされていましたが、アメリカ代表の高齢化(!)について。

1962年1月25日生まれのクリス・チェイオスは、なんとトリノ五輪開会式の頃には44歳になっております。この44歳での五輪ホッケー代表ですが、五輪史上3番目の高齢だとか。とはいっても上位2名の五輪出場は、1928年以前(!!!)ということですから、チェリオスの恐竜ぶりがいかにずば抜けているかお察しいただけるかと・・・。あ、付け加えておきますと、NHLでもマーク・メシエ(1961年1月18日生まれ)引退後、今季のリーグ最長老はチェリオスとなっております。

あれだけ「オヤジチーム」と2004年ワールドカップで揶揄されつつも、オヤジシンドロームから抜けきれないUSA。でも、若手が育ってない(っつーか育ててないか?)というの事実です。また、選に漏れたオヤジがいろいろうるさかったり(カリフォルニア地区のイニシャルJRさんとか)、なんであのオヤジが選ばれてて、このオヤジが選ばれないんだとか(フィラデルフィア地区のDHさんと、ボストン地区のBLさんとか)、そういう論議は尽きないようです。

フィラデルフィア地区の番記者さんによれば、「デリアン・ハッチャー(あ、実名が・・・)は、今季フライヤーズで1試合25分出場している」と、チームにおける重要度を強調。まあそれは百歩譲ったとしても、98年長野五輪で「ハッチャー家のホッケーは、国際規格リンクと相性悪し」と、立証されたはずと私は思い込んでいたのですが・・・う〜む。理解に苦しみます。

まあ、選に漏れたBLさんは、今季序盤はケガしたり、彼自身もチームも苦悩してますから、仕方ないのかな? という気もするのですが。周りの新リーチ派(あ、また実名が・・・)の記者さんたちは「彼の過去におけるUSAホッケーへの貢献を考えたら、選ばれないのはおかしい」と糾弾しておりました。あれ、これって確か、JRさんが自分について語ってた内容とまったく同じのような・・・個人的にUSAはジオンタにでも期待しております。

まだまだ、蓄えたネタがいろいろあるのですが・・・続きは明日にでも。
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by hockeyworldjapan | 2005-12-28 11:40 | NHL overall

スポアイでいよいよNHL放送再開!

待ちに待った日本でのNHL放送が戻ってきました。

以前からお知らせしておりましたが、スポーツアイESPNにて12月27日深夜1時より、NHL放送が再開されます! いや〜、ここまで来るのにいろいろ紆余曲折があったようで、こちらから発信する情報も混乱し、いろいろご迷惑をおかけしましたが、なんとか放送再開に漕ぎ着けたということで、喜ばしい限りであります。

その記念すべき今季の放送第1弾は、現地12月20日に行われたコロラド・アバランチ@ナッシュビル・プレデターズとなりました。以前、掲示板で「TSNから映像供給」と触れたのですが、諸事情により今後数回は他局からの供給になるようで、今回はなんとあの噂(!)のOLNの映像です。

ま、そのOLNの映像については、のちほど議論するとして、まずは試合のみどころなどをお伝えしようと思います。この試合、とにかく好ゲームでした。管理人、NHL禁断症状が深刻だったせいもあって、正直どんな試合を観ても面白いという状況だったのかも知れませんが、それを差し引いても、ホッケー好きなら画面に釘付けになるんではないかという内容、と自信を持ってお勧めしたいのです。

まずは、NHLのスタンディングをチェックしてみて下さい。序盤から好調のプレデターズ、現在もポイントでリーグのトップを争うような素晴らしいシーズンを送っています。それも、デヴィット・レグワンド、スコット・パーカーといった主力がずっと休んでいてのコレです。キャプテンのグレッグ・ジョンソンも故障から戻ってきたばかりですし。

そのプレデターズの好調の秘密は一体なによ? ということになるのですが、その秘密はこの試合を観れば分かってしまう・・・というわけで、これはもう観るしかありませんね! な〜んて焦らすつもりはないのですが、簡潔に言うと今季のプレデターズ(日本語で「捕食者」。恐ろすぃい〜!)は、その名の通りオフェンスが入れ食い状態。テンポのよい組み立てで、イケイケの攻めを展開してくれるのです。

メンバー的には全体的にやや小粒ですが、新ルール導入後の高速NHLにフィットする選手がばっちり揃っていて(サリヴァン、カリヤがその代表格ですね。フェイスオフスペシャリストのペローも小さい)、その一方でガツガツ来る選手もちゃんといる(ハートネル、トゥートゥー、ホーディチャク)。実に適材適所です。着々と地道に戦力を整えてきたチームらしく、チームワークもかなり練れてきていて、PPのパス回しなんてホント見事なものです。特に個人的に前から面白いと思っていたハートネルのプレー(よく「Crush the net(ゴールに突進するプレー)」などと言いますが、この人はマジでゴールに激突しているサマをよく見かけます)、この日は最高に光ってます。

ブルーラインも侮れません。ティモネン、ジトリツキーのテクニックは相変わらず見とれてしまうし、ルーキーのライアン・スーター(ゲイリー・スーターの甥っ子さんです)が、なかなか良いプレーをしておりますので、こちらも必見! そしてゴールは、チェコ代表のゴールをハシェクと争うことになろう、トーマス・ヴォクーンが守ります。膝の故障復帰から2試合めらしいんだけど、かなりの好セーブを連発しております。

その一方で、アバランチはやはり大物(フォースバーグ、フット)が抜けた後、チームを立て直し中という感じがアリアリ。布陣的には決して悪くないと思うのですが、チームとしての結束力という意味で、かなり差が感じられてしまいます。

でも、ポジティブな要素はかなりあります。この試合ではアバランチのゴールを守るのは、カザフスタン出身のヴィタリ・コレズニック。パトリック・ロワ引退後、デヴィッド・アービシャーがアバランチのゴールを引き継ぐと思われたのですが、今季アービシャーは序盤から不安定な出来で、最近はベンチ入りからも外れることしばしば。シーズン途中にAHLローウェルから昇格したコレズニックが最近は先発する機会が増えているのです。

このコレズニック、以前世界選手権でも日本代表と対戦したこともあるので、ご記憶のファンの方もいることでしょう。大型で動きもなかなか俊敏。それにヨーロッパ出身ゴーリーが往々にして苦手とするパックハンドリングも積極的にこなしています。ヴォクーンもそうですが、新ルールによりゴーリーの動きがゴールライン裏の台形エリアに限られてはいるものの、現在の高速NHLにおいては、ゴーリーが素早くパックハンドリングすることによって味方の守りをサポートし、結果的に自分への危機も未然に防ぐという必要があるようです。また、ツーラインパスもOKとなった今、ゴーリーから長いフィードをブルーライン手前のFWに送るというセットプレーも、今季のNHLの見所のひとつ。そのあたり、この2人のゴーリーは今季の宿題をちゃんとこなしているという印象があります。

その他、FWについて注目すべきは、今季加入のピエール・タージョンに、ルーキーのマレク・スヴァトスに、チェッキング玄人芸人ラクソネンあたり。ラペリエル、ハイノートあたりがうまく噛み合ってくれば、相手にとってはすごくイヤなラインにもなりそうですし。Dマンも悪くないですよ。現在NHLの鉄人(連続試合出場トップ)のカーリス・スクラスティンチなどは、かなり堅実な守りを連発しておりますし、PPもブレイクにライルズと駒はちゃんと揃っている。もちろんフォースバーグの天才的プレーはもう観られませんが、あとは、サキック、タンゲイ、ヘイドゥクあたりと、新加入組がどこまでケミストリーを見いだせるか? というのにかかっていると思います。

で、最後にOLNの映像ですが・・・これは皆さんにもいろいろご感想を頂きたいとは思っておりますが、ひと言で表現すると「ローカルのFOXよりも、予算が少なそう」。放映権料にお金かけ過ぎて、制作費がキツキツなんではないか? と心配してしまいます。そのCGは、80年代のESPNみたいなレトロ感が匂い、カメラワークはサイクリングに振られてブルーラインからフォーカスがはみ出し・・・あ、これくらいにしておこっと。

とにかく、好試合なので、お楽しみいただければと・・・まずはそこからですね。
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by hockeyworldjapan | 2005-12-23 12:01 | NHL overall

福藤選手情報&マンチェスター雑感

はあ、やっぱり取材は楽しいなあ・・・っと。もう書ききれないほど情報が一杯なので、乱暴ですか箇条書きにさせて下さい。

その1:今日の試合
vsスプリングフィールドですが、昨日もこちらでお伝えした通り福藤選手は出番なしで、1−0でモナークスのOT負け。最後はカウンターから2オン1の形を作られ、ゴール前でパスアクロス。それまで5オン3のピンチを2回守り切ったハウザーも、最後に力尽きた感じでした。

その2:対戦相手のスプリングフィールド・ファルコンズ
タンパベイ・ライトニングのトップファームなのですが、ライトニングのプロスペクトだけでなくって、アンダーズ・エリクソン(98年にはデトロイトでスタンレーカップを獲得)にジム・キャンベル(こいつ、まだいたのか〜! って感じです。もう32歳になりました。NHLセントルイスで2年連続20ゴールを挙げたのは、もう8年も前のこと。以後、マイナーリーグとNHLを渡り歩いて、2003−04年はロシアまで行ってました。スプリングフィールドが実にプロ16チームめ)とかが在籍していて驚きました。

その3:ファルコンズのGK2人
ライトニングのゴーリーと言えば、ジョン・グラハムとショーン・バークの2人の大型GK(グラハムが187cm、バーク193cm)ですが、トップファームのファルコンズにいる2人は、さらに大きい(ブライアン・エクランド:195cm、ジェラルド・コールマン:193cm)。ゴールネットのスペースをいかに埋めるかという点でサイズのあるGKが有利なのは明らかですが、福藤選手曰く「AHLでは、選手のサイズがアップするのでゴール前のスクリーンが結構大変」なのだそうで、背が高ければそれだけスクリーンされにくくなる。そのあたりも大きなアドバンテージになるわけです。

その4:ファルコンズのヘッドコーチ
ファルコンズのヘッドコーチですが、NHLシカゴでもヘッドコーチを務めていたダーク・グラハムでした。グラハムといえば、確か黒人の血も混じっていたんですよね(黒人&北米先住民族だったはず)。昨夜のハートフォードのコーチ陣といい、意外なる有名人がチームを仕切ったりしているのに、全然AHLについては無知な管理人。己の愚かさを知らされました。モナークス広報さんから、「AHLレコードブック(NHLにもあるオフィシャルレコードブックのAHL版です)」を頂戴したので、これを読んでもっと勉強しま〜す。

その5:AHL本部の所在地は?
その本によると、AHLの本部はなんとスプリングフィールドにあるのだとか。ファルコンズの本拠地の近くに位置してるんだそうで。今年がリーグ創設70周年って(知らなかった〜!)、これまた結構凄いです。

その6:AHLゲームの感想
2試合観たAHLの感想ですが、試合の展開はECHLと似ているかも。NHLのような鮮やかなゴールは少なく、いわゆる「ガベージゴール」と呼ばれるような、ゴール前の混戦からの得点などが多い感じです。ただ、ECHLよりもサイズ&スピード&スキルがアップしているのは確か。なので、ECHLから昇格した選手は多かれ少なかれ、順応を強いられるようです。

その7:マンチェスターのアリーナについて
それから、モナークスのホームアリーナのヴェライゾンワイアレスアリーナについて。
名前が「ワイアレス(携帯電話会社ですが)」なだけに、アリーナ内部は無線LANが完備されていて、インターネットもサクサクでした。こんなひっそりした街、マンチェスターに1万人近くを収容できる立派がアリーナがあるのは、ホントに羨ましい。それに、モナークスの観客動員ですが、今季ここまで1試合平均8232人で、これはリーグ2位の数字。他にあまり娯楽がないと言ったらそれまでですが(マンチェスター市民の皆様、暴言お許し下さい!)、かなり強いファン基盤があるようです。明日のポートランドでの試合も、ファンクラブからバスツアーが出るようでした。
こちらで現地観戦される場合は、アリーナはす向かいの「ラディソン」が便利です。

・・・と、駆け足で情報を書きなぐってしまいましたが、ここで福藤選手情報をひとつ。

福藤選手、今季がスタートしてから坊主頭にした髪も、そろそろ伸びてきました。

福藤選手の中学、高校時代の映像を観る機会が以前にあったのですが(いずれも坊主頭)、現在の福藤選手はまさにそんな感じ。日本であの姿で歩いたら、高校球児と紛れてしまいそうな雰囲気です。福藤選手自身も「中学、高校時代から全然変わってないね」とよく言われるのだとか・・・(いずれその画像はアップします)。

モナークスの選手たちが住むアパートに空きはあるものの、数週間後にまたレディングに送られる福藤選手には「安住」は約束されないのです。よって現在もホテルでひとり暮らし。チームメートとの交遊はあるものの、生活面ではいろんな不便さも経験しているようです。現在心配なのは、自炊ができないために栄養が偏ったりという面などでしょうか? 福藤選手の顎に出来た、赤黒い大きなニキビが、そのあたりを物語っていました(これがまた、高校生っぽさを演出してたりして・・・福藤選手、ごめんなさい)。

明日の相手、AHLポートランド・パイレーツは、NHLアナハイムのトップファーム。今季序盤を1軍で過ごしたコーリー・ペリー、ライアン・ゲツラフが現在降格しているので、得点力はアップしているものと思われます。実際、福藤選手は今年9月のルーキートーナメントで、このポートランドの面々とは対戦しているので、まったく知らないメンバーでは決してないわけです。

さらに、見所としては、現在AHLポートランドのゴールを守っているのが、ネイサン・マースターズ。福藤選手を応援しているファンの方なら聞き覚えのある名前でしょう。2004年夏の若手キャンプでは、キングズは福藤選手よりもこのマースターズの方を高く評価していて、実際にデイブ・テイラーGMも「ウチはおそらくマースターズと契約に至るだろう」と語っていたのです。

ところが、実際にこのキャンプが進むにつれ、当初はあまりキングズ首脳陣に期待されていなかった福藤選手がメキメキ頭角を現した。そして9月のマンチェスターのトレーニングキャンプにおいて、キングズは「マースターズよりも福藤」の方針を打ち出したのです。

その後、マースターズはキングズ支配下から外れたのですが、ECHLルイジアナに在籍。キングズと契約に至れなかった悔しさからか、シーズン前半は素晴らしいプレーを見せてECHLオールスターゲームにも出場していたほどでした。しかし、無理な起用が祟ってか、シーズン中盤から失速してしまい「今季はどこでプレーするのだろう?」と思っていたところで、「アナハイムのキャンプに呼ばれている」という情報を今年の9月に耳にしたのです。

そのマースターズ、今季ここまでAHLポートランドですでに12試合出場、8勝3敗、セーブ率.920と、なかなかの出足なのです。おそらく明日パイレーツは、このマースターズを起用してくるでしょうから(今日はもう1人のGK、グレッグ・ノーメンコ(こちらも福藤選手とはECHLシンシナティ時代に一緒にプレーした仲)が出場し、25セーブ5失点で敗れています)、福藤選手との直接対決が期待されます。アナハイム参傘下のポートランドだけに、明日の試合はダックスのGKコンサルタント、フランソワ・アレール氏(日本でもお馴染み、北米では伝説的GKコーチとして知られています)も観に来るんだとか。彼にも、福藤選手の評価をしっかり聞いてくることとします。

まだまだネタは書ききれないほどあるのですが・・・残りは明日以降、もしくは「In the crease」の方でお伝えすることといたします。
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by hockeyworldjapan | 2005-12-04 14:37 | Fuku-chan report

マンチェスターの夜は更けて

いきなり予告もなく、マンチェスターに来てしまいました。

もちろん、イギリスのマンチェスターでなくって、アメリカ・ニューハンプシャー州の方です。

最近、なかなかこちらのブログの方を更新することができなかったのですが、最近めっきり他の仕事に追われ(テニス関係のドキュメンタリー制作とか、ワイン関連の通訳とか)、なかなかホッケーモードにどっぷり漬かることが困難でした。この怠慢ぶりをどうかお許し下さい。

で、マンチェスターに5時頃到着していきなり夜に試合取材を入れました。
ホームのヴェライゾンワイヤレスアリーナで、マンチェスター・モナークスvsハートフォード・ウルフパック戦。

残念ながら、福藤選手は出場せず。この日を含めてホーム、ホーム、アウェイと3連戦なのですが、明日のホームでのvsスプリングフィールド戦にも福藤選手は「出さない」と、今日の試合後ヘッドコーチのジム・ヒューズから言い渡されました。しかし管理人が試合後ヒューズコーチと話したところによると、「明日のvsスピリングフィールド戦か、もしくは@ポートランド戦のいずれかで、フギー(*)を出場させるつもり」とのことでしたので、12月4日@ポートランド戦での出場に期待したいところです。

(*フギーとは?:福藤選手は現地で「フジ」というニックネームで呼ばれているが、それをFUJIではなく、FUGIと綴る人がいる。どうもヒューズコーチは彼のニックネームを「フギー」だと誤認してしまったようです。ま、小さいことですが気になったので)

今日のハウザーはいい結果を残したので、明日もハウザーで行って確実に格下のスプリングフィールドからポイントを挙げたいというヒューズコーチの思惑か? というのが、まず心に浮かびました。

それ以外に、もうひとつ要因らしきものがありました。実はこの日は、ロサンゼルスからキングズのアシスタントGM、ケウ゛ィン・ギルモア氏が、モナークスの視察に訪れていたのです。

ギルモア氏曰く、当初予定では「今日はvsハートフォード戦を観て、明日はボストン・カレッジの試合に行く。キングズのプロスペクト、ブライアン・ボイル(2003年全体26位指名、身長2mの巨漢センター)を観るためなんだ。明後日はポートランドでもう1試合モナークスを観て帰るんだ」とのこと。つまり、ギルモア氏が観るという前提で、福藤選手の先発を@ポートランド戦に合わせたという考え方も十分できるというわけ。

ちなみにこのギルモア氏ですが、本当にマメなお方。キングズGMデイヴ・テイラー氏譲り(テイラー氏もマメさには定評あり)なのかどうかは分かりませんが、とにかく気遣いのできる人なのです。

管理人はこの日、成田からシカゴ経由でマンチェスター入りしたのですが、このシカゴからのフライトが、ギルモア氏一行と同じ便だったのです。管理人が長旅に疲れて搭乗口でボケーと待っていると、ギルモア氏がやってきて「日本の記者の人でしょう? マンチェスターはどこに泊まるの? 僕たちレンタカーを借りるから乗せていってあげましょうか?」と申し出てくれました。ギルモア氏の横には、かつてキングズPRで勤務していた顔見知りのスタッフがいたのですが、敢えてギルモア氏自ら動くというこのフットワークの良さ。それにまず驚きました。

で、フライト中。ギルモア氏は、管理人の2つ前の列に座っていたのですが、なにやら客室乗務員の女性と話し込んでいる。数分後、その女性が戻ってきて、満面の笑顔で「ありがとうございます。機長もみんなもすごく喜んでいるわ」と、ギルモア氏に告げていました。ギルモア氏、このフライトのクルーが同じホテルに宿泊していることを知り、「よかったら皆さんで今日の試合を観に来て下さい」と声をかけていたのでした。

さらに敬服したのは、空港からホテルへ向かう道での出来事。
1ヶ月に1度は、トップファームの責任者としてマンチェスターにやってくるというギルモア氏にとって、マンチェスターの街はお馴染み。そこで、同乗者のキングズ元PRスタッフと管理人に対し、マンチェスターという街のガイド役までを務めるマメマメしさだったのです。

「もうすぐ、こっち側に野球場ができるんだ。その隣にヒルトンが建つから来年はそっちに泊まろっと」
「マンチェスターの街は、19世紀前半にケベックから移民がやってきて織物業を発達させたんだ。だから川を挟んでこちら側の街は、今でもフランス系の人達が住んでる」
「5年前は、ホントに田舎で何もないところだった。(モナークスが設立されて以来)最近は、来るたびに新しいレストランやバーができてる。試合当日にはどこも満員らしいよ」

NHLのGMや幹部にはいろいろタイプはあるんだろうけど、キングズ首脳はやはりこのマメマメしさこそが魅力。チームの中では人事を掌握する立場にある彼らですが、他チーム首脳を人事情報を交換しつつ良いトレードを敢行するためには、敵を作っていたら損ではある。もちろんオレ様系GM(どのチームとは言いませんが)も存在するNHLですが、威厳をひけらかしたからって成功するわけでは断じてないわけで・・・。

そこで、とあるエッセイストが、「恋愛においてマメな男は、その女性を愛しているからマメというわけでなく、生来マメな性格なのである。むしろ女性にマメにする自分が好きなのだ」と書いていたのを、ふと思い出しました。

テイラー氏&ギルモア氏のマメさが、お二人の女性に対しての接し方にも適用されるのかどうかは判別不能ですが、少なくとも彼らのマメさは付け焼き刃的なものではなく、天性のものではないかと実感した今日の出来事でした。

あ、余談ですが、この日の対戦相手、レンジャーズのトップファームのハートフォード・ウルフパック。ヘッドコーチは、ESPNの解説などでも知られていたジム・ショーンフェルド、そしてアシスタントコーチには、ウルフ・サミュエルソンがおりました。ウルフィー、チーム名と駄洒落ってるのが妙で笑えますが、彼の現役時代のプレースタイルとは裏腹に、この日着用していたシャツがパステルピンクだったのがお茶目でした。

マンチェスター、ひたすら寒いです。
釧路人の福藤選手も「寒い!」と震えるような、冷え込みと風の強さ。
それに、この街のひっそり度もその寒さに拍車をかけているような・・・なにせ「アリーナの建ってる場所=ダウンタウン」ですから。大したものはなさそうなので、仕事に専念できそうです。

まだまだ書き足りない情報はたくさんあるのですが、夜も更けてしまったので本日はこの辺で。
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by hockeyworldjapan | 2005-12-03 17:09 | Fuku-chan report