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ポディーン@築地&浅草

昨日、健闘むなしくプレーオフ敗退となった日光アイスバックス。vsコクドとのシリーズは3連敗ではありましたが、いずれも熱のこもった好試合となりました。特に第3戦は、1−4とされてから1点差にまで詰め寄る挽回ぶり。最後は6人攻撃にてコクドゴール前を襲来続ける素晴らしい戦いでありました。全日本選手権にはクリス・パラダイス選手も復帰することでしょうし、かなりのいい成績が望めるのではないでしょうか?

で、本日から数日間はオフとなったバックス。ショーン・ポディーン一家(本人、妻シェリーさん、娘アナちゃん)は、この短いお休みを利用して東京観光を楽しんでいます。

すでにもう何度も東京は来ているポディーンの常宿は、新宿のとあるホテル。外国人(もしくはアメリカ人)となると、東京だと好きなエリアは六本木というのが定石なのですが、ポディーンの好きな場所は実は新宿だったりするわけです。それも高島屋でショッピングして、歌舞伎町の昭和レトロバー、もしくは思い出横丁で一杯・・・というスタイルは、日本のサラリーマンとなんら変わりはありません。

すでに、両国国技館や浅草、東京タワーなどの観光地の基本は抑え済のポディーン一行、今日はこれまた東京観光の定番、築地市場に足を運びました。朝5時すぎにホテルを出発し、朝のマグロの競売には間に合わなかったものの、そこらじゅうにゴロゴロ置かれてる巨体マグロにさすがのポディーンも口をあんぐり。無類のトロ好きでもあるポディーンは、仲買商たちのマグロ解体ショーをするどい眼光で見つめてるかと思いきや「あ〜、あの大きな切り身にかぶりつきたい」などと呟いておりました(笑)。c0012636_18112825.jpg(写真はそのマグロ解体現場のポディーン)

そして場外市場エリアのお寿司屋さんで朝ご飯。寿司ネタにバックスの選手&スタッフを喩えるとどうなるか? という話になり、たいそう盛り上がりました。(ちなみに土田選手「中トロ」、春名選手「大トロ」、井原選手「あなご」、若林コーチ「ガリ」、上野監督は「わさび」byポディーン)

朝食後、ポディーンは友人夫婦のために浅草を案内しました。

c0012636_18105571.jpg雷門ではまず得意の自由の女神ポーズで記念撮影。ポディーン曰く「オレ、またオレンジ着てるなあ(バックスへの忠誠心、大したものです)」。

そして過去2回のお参りで2回「凶」を引いてしまったおみくじは、なんとこの日は大吉(!)と見事にリベンジ。これでバックスの全日本選手権は期待できるというものですね。そして仲見世では、まだこの時間にホテルで爆睡中の愛娘アナちゃんにおみやげ購入(キティちゃんの提灯でした)と、マメマメしさを発揮します。

浅草寺の後は、吾妻橋のアサヒビール本社ビルへ。ユニークな形のこのビルは、ポディーンが好きな東京名所のひとつでもあります。ビル階上のカフェにて朝10時から黒ビールで乾杯。宿泊先のホテルには12時にもう戻ってきましたが、充実の半日観光だったようです。
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by hockeyworldjapan | 2006-02-20 18:13 | アジアリーグ

北米時代のヒエラルキー

東伏見でのプレーオフ第2戦。思わぬ展開の試合となりました。

先制したのはアイスバックスでした。立ち上がりはペナルティを連発してPKの場面が続く苦しい展開だったのですが、まずは15分45秒。試合序盤からキナ臭い感じだったポディーンとパーピックが取っ組み合いになり、パーピックの怪力にポディーンが転倒。ポディーンはダブルマイナーペナルティを課せられ、バックスにPPのチャンスが訪れました。

そして、バックスはこのチャンスに、スロット上の木村ケビンからゴール左の井原にうまく繋いで1−0とリード。さらにそのわずか23秒後に、ゴール前に切り込んだ高橋が叩いて、あっという間に2点のリードを奪ったのです。

しかし、王者コクドもすかさず反撃。そのまた23秒後の18分11秒に鈴木、さらに18分54秒に佐々木圭司が決めて、試合を振り出しに戻しました。

第2ピリオド6分44秒、コクドは左サークル手前付近からの藤田のパスを、逆サイドにピンチインした宮内が叩いて、3−2とついに逆転。しかしバックスもその後踏みとどまり、第3ピリオド半ばまでこの1点差の膠着状態が続いていました。

試合が決定的になったのが、11分21秒。両チーム1人ずつペナルティボックスに入っての4オン4という局面で、オンアイスとなったジョエル・パーピック。この日は、元スタンレーカップ獲得のNHLコロラド・アバランチの先輩、ショーン・ポディーンに手を出したことも追い打ちとなり、バックスファンから激しいブーイングが彼には浴びせられていました。ここでニュートラルゾーンにてパーピックがパックを持ち、徐々に加速していくと、バックスファンのブーイングはより激しさを増していったのです。しかしそのブーイングを突き破るような見事なドライブを見せたパーピックは、スロットエリア好位置に入り込んだ鈴木に絶妙なフィード。そして、鈴木がこの日2ゴールめを春名のスティックサイドに放り込みました。粘るバックスを引き離す大きなコクド4点目。バックスの選手もファンにとっても、この失点はかなり堪えたに違いありません。その後緊張の糸がぷっつりと切れてしまったバックスは、第3戦に繋がらないまずいプレーを連発。最後は2−6というスコアで敗れたのです。

ジョエル・パーピックという選手、初めて日本で見たときにはスケーティングはゴツゴツだし、ゴールセンスがあるとは思えなかったし、外国人らしからぬ謙虚さと真面目さがあるとは聞いていたのですが、コクドで活躍するには正直「どーでしょうねえ・・・」と思っていました。北米時代の数字を見ても、明らかに「エンフォーサー」の部類。乱闘したらミスコンが待ってる日本のホッケー界において、果たして彼の獲得は有益なのだろうか? と首をかしげたものでした。

しかし、日本のプレーに慣れるにつれ、そのフェイスオフでの強さとか、そのハードワークとか、なによりそのサイズを利した各ゾーンでの圧倒的存在感とか(コクドFWの小粒化も起因していますが)、彼のよい部分がどんどん発揮されるではありませんか。そして、このパーピックの存在の大きさも相まって、日本に帰化していたクリス・ブライトをコクドは放出するまでに至ったわけです。

ここまで行くと、パーピック礼賛記事を書いてるようなのですが、この記事の趣旨はそうではありません。コクドファンならずとも、他チームファンの方もお気づきでしょうが、パーピックがキレると目に余る。それは、リンクで相手選手に吐きまくる言葉であるとか、小さい相手に対して唆す態度をとったり。まあこの手のアジテーションは、北米では日常茶飯事なのかも知れませんが、日本では大きなクエスチョンマークが付きがちなプレーであると言えるでしょう。

その行為を目のあたりにし、我慢ならないとばかりに「いい気になるなよ」と水を差しに行ったのが、なにを隠そうショーン・ポディーンだったのです。不思議なことに、試合中では対等にやり合って見えるポディーンとパーピックですが、試合後の2人とはかなりの好対照。試合中の自らの振る舞いを恥じ入り、反省心さえ表情に浮かばせたパーピックがそこにいるのです。つまり2人には、日本でいう先輩後輩のような階層の違いが歴然と存在しており、それはもうまざまざと北米ホッケー界のヒエラルキーが感じられるほどでした。

で、なにが言いたいかというと、パーピックのああいうプレーは勿体ないね、ということ。せっかくチームに貢献しているのに、日本のファンの前ではああいうラフプレーや振る舞いばかりがクローズアップされてしまう。彼がいつか日本を去って「ジョエル・パーピックとは?」と語り継がれるときには「ああ、あのグーンね」で終わってしまう。それじゃあ、ちと勿体ないんではないの? と思ったまで。

最後にバックスサイド情報なのですが、第1戦に続き、後悔先に立たずのシーンがあったかと・・・どこかでタイムアウト取ってほしかったのよね〜。2−1にされたシーンでも、2−4になった後でもいい。どーせ使わないよりも、使えるときに使ってほしかった。試合後、若林コーチは「プレーオフに出し惜しみは禁物ですね」とひとこと。まったくその通りかと思います。

さて余談ですが、レギュラーシーズンを堂々の2位でフィニッシュしたアニャンハルラは、東伏見に偵察要員を派遣しておりました。それもGMヤン・スンジュン氏自ら東伏見の階上に昇り、デジカメを回すという気合の入り様。しかもヤン氏、持参した三脚は使用せず、試合が白熱してくると立ち上がってビデオ撮影に没頭しておりました。

私も経験があるのですが、三脚を使用せずに1試合通しでデジカメを手回しなどすると、デジカメを支える手がしまいには疲労からぷるぷると震えてしまうもの。実際撮影した映像は、果たしてハルラのスカウティングにうまく運用できるのだろうか? と余計な心配をしてしまいました。今日もまた偵察でしょうかね?
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by hockeyworldjapan | 2006-02-19 13:16 | アジアリーグ

後悔先に立たずという言葉はありますが・・・

昨日は、東伏見でプレーオフ・ファーストラウンド第1戦、コクドvs日光アイスバックス戦を取材してまいりました。

試合は緊迫した内容からOTにもつれましたが、ゲームを決したのはユール・クリスのブレイクアウェイからのゴール。時間にしてOT突入後わずか53秒でした。

4オン4でのOTを前に、バックスのアシスタントコーチである若林弘紀氏は、「OTでは最初の1分で勝負が決まることが多いから、気をつけるように」と、チームに注意を促したんだそうです。しかも、その後4オン4の立ち上がりとして、気をつけるべき項目を数点列挙したんだとか。ただし、あの展開からのユールのゴールは想定外だったらしく、列挙した点から漏れていたんだそうです。

実際、OT開始となって最初にSOGを記録したのはバックスの方でした。0−1、1−2の展開から追いついたチームとして流れも持っていました。そこでDF松田がひらりとコクドの守りをかわして相手ゴール前に内側から切り込んでいってのシュート・・・ここまではよかった。

ただ、4オン4やSHという状況の場合、シュートは必ず枠内に入れなければならない。枠を外して跳ね返ったパックを相手に取られ、カウンターを食うというケースを警戒するためです。ここで松田はうまくシュートを枠内に入れたのですが、そのリバウンドが大きく出たところをうまく河村が拾い、ブルーライン近くまで浮いていたユールにフィード。結果、ブレイクアウェイからのゴールとなったわけです。

「4オン4だったので、シュートは緩めに相手GKに当てるように、と言おうかと思ったんですが・・・(若林氏)」

後悔先に立たずというところでしょうか。いや、もちろん負けは負けですが、そこまで緻密なホッケーが可能になってきたバックスを、まずは讃えたいとは思います。課題とされていたスペシャルチームについては、シリーズ前の集中練習が実り、この日は井原から飯村への見事なパスからのPPゴールもありました。プレーオフでは新米のバックスにとっては、1試合1試合が経験。こういう苦い経験を次にどう生かせるか? ということで、次の試合に期待したいです。

コクドについては、ユールのゴールなどは、さすが試合巧者という印象が相変わらずですが、どうも試合を通してイライラが募っている感じでした。ケガ人が戻ってきたのはいいことなのですが、その戻ってきたパーピック、佐藤翔らのアドレナリンがどうも違う方向に行ってしまい、コクドのペナルティボックスは大賑わいに。2ピリ途中では、2−1という緊迫した展開にもかかわらず、このコクドにとって大切な戦力の2人がしばらく出場機会を与えられず、お灸を据えられるというシーンも見受けられました。というわけで、試合には勝利したものの、決していい内容ではなかったコクドだけに、土日の第2、3戦はかなり気合を入れ直してくるものと思われます。

それにしても、目についたのはバックスGK春名の好調ぶり。この日は28セーブ3失点と数字では平凡に見えますが、その内容はかなり神がかってました。唯一首をかしげたくなる失点は、コクド2点目の小原のゴールくらいでしたが(右フェイスオフサークルからのタイミングの早いシュート、春名はファイブホールを抜かれる)、それも逆サイドにいたコクド選手を警戒してのポジション取りの過ちがあったとのこと。つまり、好調なだけに周りがよく見えていて、それが災いとなってシューターに集中が足りなかったんだそうです。(不調のときは、パックキャリアに集中するだけで精一杯なのだとか)。

一連の国際試合でもその春名の好調さから、コクドGK菊地の出番は名古屋での試合のみに限られてしまったほどでした。この試合でも、バックスゴール前ではかなりの混戦となったのですが、実に状況がよく見えている感じ。新横浜でのチャレンジカップから、長野カップと、5日で3試合を難なくこなした春名は、このプレーオフファーストラウンドのハードスケジュール(今度は4日で3試合)も、「全然問題ないです」ときっぱり。コクドとしては、春名をいかに攻略するかがひとつの焦点となるでしょうね。

それにしても、東伏見の入りが少なくって寂しかった〜。(887人です。苫小牧は1241人動員でした)リンク外には屋台も出てましたし、膝掛けや座布団の貸し出しもやってます。首都圏在住のみなさま、土日はお誘いあわせの上、ぜひぜひ東伏見までお出かけくださいませ。
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by hockeyworldjapan | 2006-02-17 09:59 | アジアリーグ

トリノ五輪ホッケー開幕!

楽しいね、やっぱり五輪は。出来ればリアルタイムで観たいな〜。
(トリノ五輪オフィシャルサイト、しょぼすぎる)

カナダvsイタリア、ドイツvsチェコと立て続けにTV観戦です。

まずはカナダvsイタリア。結果はカナダが7−2と勝利ではありましたが、イタリア大善戦だったのではないでしょうか? 

イタリア女子はカナダ女子に0−16と粉砕されてましたが、男子は一時1−1の同点という緊迫した状況もありました。時差ぼけ気味のカナダの選手に対し、猛然とフォアチェックに行くイタリアのFW。あれで「目が覚めた〜」というカナダの選手も結構いたのではないでしょうか?(具体的には名前を伏せますが・・・DFの某選手とか)

イタリアは現役NHL選手はゼロ、元NHL選手が3人、半数が北米出身者(カナダ9人、アメリカ2人)。ヘッドコーチもカナダ人のミッキー・グレ(オタワ大学で長いコーチングキャリア、放送中に坂井氏が説明していましたが、マーク・マホン日本代表監督はこの人の下でアシスタントコーチを経験)。2005年の世界選手権ディビジョン1を制して、今年は世界選手権@ラトビアに実力での出場です。個人的には、ジェイソン・ムザッティが懐かしかった・・・NHL4チームに所属経験ありのムザッティ、なかなか素敵なマスク(そのデザインはイタリアンカラーのバックに、前ローマ法王ヨハネパウロ2世&聖母マリア、そして自身の子供たちでしょうか?)を着けてましたが、カナダの攻めをよく凌いでたと思います。

五輪前強化が生きたという感じですが、イタリア系カナダ人って多そうですもんねえ・・・その気があればルオンゴだって、イタリア代表になれた(両親がナポリ出身。もちろんNHLキャリアを優先するうちは無理ですが)わけですし、スティーブ・ルーチンのお兄さん(病で亡くなりました)も、イタリア代表でしたよね。そのルオンゴ、次のドイツ戦で先発するそうです。

ドイツvsチェコ(4−1でチェコの勝利)も、なかなかの内容でした。

ドミニク・ハシェクが第1ピリオド途中でいきなり故障退場。現地時間今日にもMRI検査を実施する予定だそうですが、左ハムストリング断裂の恐れありとか。ハシェクは太もも付け根故障が持病なのですが、チェコ関係者はあくまで負傷したのはハムストリングだと主張してるんだとか。う〜ぬ、予選ラウンドは8日間で5試合とかなりのハードスケジュールだし、ウ゛ォクーン1人でこれを全部乗り切るとなると負担増大ですよね・・・ウ゛ォクーンも太もも付け根に不安はあると思うし(今季休んでましたから)。個人的にはチェコに注目したい今大会だったんだけど(奔放なようで、地味な仕事人もいるので)、強みであるGKにケガ人がでてしまうとねえ・・・。

で、ドイツ代表。開会式で別にホッケー関係者を探そうと目を皿のようにしなくても、あっちから私の目に飛び込んで来たのがヘッドコーチのユーウィー・クルップ。ドイツ大選手団の中に混じっても、あのどでかい身体は目立ってました。そのドイツ、かなり強固なトラップを見せてましたよね。

ただ、いったんブルーラインを越えたら、そこはチェコの独壇場。早いパス回しでドイツGKオリー・コルジグを弄ぶこと数回。早くシュートしろ! と思うんだけど、予選ラウンドでこういうプレーをしてしまうのは、チェコの国民性というかなんというか。でも決勝トーナメントになったら、勝ちにこだわってくると思う。全く別のチェコチームが待ってるというわけですね。あ、コルジグ、ヘイドゥクに対するPSはうまく守ってましたね〜。ライトハンドのスナイパー系に対しては、ああやって守るんだ〜と納得。やっぱ五輪のホッケーは観るべきですねえ(ところでPSについてのNHLと国際ルールの違い、気づきましたか?) そのコルジグですが、次のカナダ戦では20歳のトーマス・グレイスに先発を譲る予定。予選ラウンド突破を賭けて、イタリア、スイスとの対戦にコルジグは焦点を絞るらしいです。

あ〜、できれば全試合観たい。アメリカ相手にいい仕事をしたイルベっちの守りも久々に観たかったなあ。オンディマンドで全試合観られればよいのに・・・などと嘆いてみる。

とはいえ五輪のおかげで毎日ホッケー漬け。今日はこれからプレーオフ取材@東伏見です。

先日の国際試合も含め(日本代表、大健闘でしたね!)いろいろ書きたいことは募りに募ってはいるのですが・・・またのちほど!

あ、NHL、五輪、アジアリーグなどについてのご意見用に、こちらのブログのコメントを開放しました。お気軽にコメント書き込んでくださいね〜。(HWJ掲示板の方は、情報交換などの場として続行しますので、ご心配なく)

それからメールを頂いた方、掲示板での呼びかけなどにしばらくの間お答えできず、失礼いたしました。これからひとつひとつ、お返事などしていく予定ですので、どうぞよろしくおつきあいください。
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by hockeyworldjapan | 2006-02-16 16:31 | その他