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HWJ管理人によるプレーオフファーストラウンド予想

NHL備忘録の方にすでにアップしておきましたが、こちらにも一応載っけときます。

イースタン
オタワ(1位)ータンパベイ(8位)
ゴーリーはどっちもどっち。プレーオフでの故障からの復帰を目指してたハシェクだが、マレーコーチは練習時間をエムリー、モリソンの2人に譲るようにハシェクに命令。ファーストラウンドでの出場はおそらくないものと考えられる。エムリー、モリソンともにサイズがあるが、経験不足に加えプレーにやや癖あり。相手シューターは最初は攻めあぐむかも知れないが、シリーズが長引くにつれて攻略法はじきに分かってくるはず。ライトニングは終盤の結果で、一応グレアムが1番手の模様。しかし今季はシーズンを通してグレアム、バークと、好調な方をトートレラコーチは起用しており、1人がコケたら2人めにあっさり切り替えてくることが予想される。
FW、DFに関しては、セネターズが終盤欠場者が戦列復帰し、ほぼフルメンバーで戦えることから圧倒的有利とされる。トップライン、セカンドラインの強烈さは言うまでもなく、ヴァーメットを中心とするサードラインも相手をきっちり抑えられるし、4つめのフィッシャー、シェイファーあたりにも得点力があるのが恐ろしいところ。ライトニングは優勝時の2004年のようなチームケミストリーは、残念ながら今季全く感じられない。見ていて面白いホッケーが売りだったはずなのに、閉塞感漂う戦いに終始した。リチャーズ、サンルイが終盤調子をアップさせてきたものの、総合力で圧倒的にセネターズが上回ると評価し、4勝2敗でオタワの勝利と予想。

カロライナ(2位)ーモントリオール(7位)
カナディアンズは、中盤の追い上げにゴーリーはクリストバル・ユエを起用、しかし終盤はデヴィッド・アービシャーがゴールを守る機会が増えており、どちらのゴーリーを1番手に据えるのか? という問題が新たに発生。オフェンス面では、今季コイヴと組むクリス・ヒギンズがブレイク。高いスキルを持つコヴァレフに、マイケル・ライダーも好調だった。
一方のハリケーンズは、2002年のプレーオフに、相手の守りを突き破るような働きで活躍したエリック・コールがいまだ故障者リストに入っているのが痛い。とはいえプレーオフを睨んでじっくり戦力強化し、センターだけでもストール、ブリンダモア、ウエイト、マット・カレンとかなり豪華版。しかし終盤Gマーティン・ガーバーの調子を含め、チーム全体の調子がいまいちだったのが気がかり。選手層を比べればハリケーンズの方が有利であり、今季はホームでの成績がリーグトップという強さがあるのだが、カロライナでの第1戦にカナディアンズが勝利したことから、4勝3敗でモントリオールの勝利を予想。

ニュージャージー(3位)ーNYレンジャーズ(6位)
終盤11連勝でレギュラーシーズンをフィニッシュしたデビルズ。この期間のマルタン・ブロデューアの安定感は極めつけだった。さらに今季はルール改正の恩恵を受け、小粒FWブライアン・ジオンタが大ブレイク。ジオンタ、ゴメス、パリジーで組むこの小さいけどスピーディなラインをどう攻略するかが、ブロデューア攻略とともに相手チームにとっては最大のポイントとなる。ジオンタ、ゴメスと切り離したエリアシュと組むランゲンブルナー、ブリリンのセカンドライン以降が、プレーオフで長らえるためには発奮が必要となってくる。
レンジャーズは、デビルズと逆に終盤はかなりの息切れ状態。五輪金メダル獲得に輝いたヘンリク・ランドクイストも臀部故障に見舞われ、プレーオフは病み上がりスタートと不安を抱える。トレード期限前に獲得したオゾリンチは、ヘルシースクラッチになるなど活躍していないし、カスパライティスも故障持ちで、トップラインは風邪引き。ただし、短期決戦となると目の色を変えるのはヤーガー、ストラカ、ロジヴァル、マリクを中心とするチェコ人選手たち。長野五輪や世界選手権で見せるあの恐ろしい集中力は、誰にも予想できないサプライズをもたらす力を持っている。さらにチームカナダ出身トム・レニーは、緻密なホッケーでデビルズのトップライン封じを講じてくる一方で、ヤーガーのラインを逆にデビルズのマッデン、パンドルフォらのチェッキングラインがびっちり抑えてくることも予想できる。第1戦ではヤーガーが故障、大差でのデビルズの勝利となったが、近隣チーム同士の火花バチバチという背景もあって、意外にシリーズは長引くかも? 4勝3敗でニュージャージーの勝利と予想。

バッファロー(4位)ーフィラデルフィア(5位)
なぜか例年プレーオフになると点が取れなくなる傾向があるフライヤーズ。近年プレーオフのここ一番に決定的ゴールを決めてくれたキース・プリモも今季は戦列離脱で、フォースバーグの太もも付け根故障がぶり返さないことを祈るのみ。もちろん、ジェフ・カーター、マイク・リチャーズ、RJアンバーガーといった若い選手たちが、Xファクター的存在として今季は台頭しているが、基本はサイズのあるFW、DFによるやや大味な展開。FWは小粒だがスピーディー、しかもバランスが取れた戦力を有するセイバーズに、フライヤーズの重量級DFが振り回されるのは容易に予想できる。例年プレーオフでは、急にレフェリーがペナルティをとらなくなる傾向があるが、今季新ルールの下、レギュラーシーズン同様にホイッスルが吹かれるのであれば、難なくセイバーズが乗り切るのでは? プレーオフでの1番手ゴーリーは、セイバーズはライアン・ミラー、フライヤーズはロバート・エシュということになっているが、状況次第でそれぞれの控え(ビロン、ニートゥマキ)との入れ替えの可能性は十分。4勝2敗でバッファローの勝利を予想。

ウエスタン
デトロイト(1位)ーエドモントン(8位)
今季プレジデンツトロフィー獲得に、終盤は21試合中20試合で1ポイント以上を挙げたという横綱相撲ぶりのレッドウイングズ。一方、プレーオフがかかっていた終盤も、のらりくらりという感があったオイラーズ。成績だけで比べるとあっさり「レッドウイングズの4勝0敗」と言いたくなるところだが、実際にはもつれるシリーズを予想したい。
レッドウイングズに死角はあるのか? というと、そう簡単にあら探しはできるものではない。ただ、今季はロードでは好調だったもののホームではなぜかいまいち、主力ダツックが病み上がり、過去の歴史においてプレーオフではトラップしてくるチームに苦戦する、などの材料が挙げられる。
そのあたりを睨み、オイラーズはすでにトラップの練習などでシリーズ準備をしているという報道あり。バランスのとれたレッドウイングズのラインに、ペカやプロンガーなど守りの職人たちをどう対応させてくるのかも、コーチ陣の腕の見せ所である。フェイスオフでの強さを活かし、レッドウイングズにできるだけパックを支配させず、スピードある走りと戦略的守りで上回ることができれば、オイラーズにもチャンスの芽が出てくる。レガシー、ロロソンの2人のゴーリーは、実力、経験から言ってほぼ互角。もつれる材料は十分にあると見て、4勝3敗でデトロイトの勝利を予想。

ダラス(2位)ーコロラド(7位)
スターズの今季好調の要因としては、ルール改正によるマイク・モダノの復活、フィンランド選手たちによる選手層底上げ、DF選手の充実、シュートアウトでの強さなどがあったように思う。ただシーズンを通して、ディビジョントップの一人旅を続けてきたチームだけに、戦いぶりにあまり危機感が感じられない。ビル・ゲリンの不振ぶりも目につく。一方のアバランチは、ウエスタン7位とはいえ、これはノースウエストという厳しいディビジョン内での戦いがかなり影響していたようにも思える。今季開幕後は戦力ダウンが囁かれたものの、実際にチーム得点のみで見れば、ウエスタンでは2位とかなりの強力ぶり。ましてや、相手のスターズに対しては、2004年もファーストラウンドで撃破している相手でもあり、苦手意識はない。GKターコの攻め方も選手たちはよく分かっているのでは? レギュラーシーズン終盤もよくなかったセオドアが、このシリーズでどれほどやれるのか全く読めないのだけど、スターズの選手はあまりセオドアの攻め方を実はまだ分かっていないのでは? という気もする。ということで、4勝3敗でコロラドの勝利を予想。

カルガリー(3位)ーアナハイム(6位)
東のバッファローvsフィラデルフィア同様、レフェリーの判定基準によって流れが左右されそうなシリーズ。フレームズはダリル・サターコーチの下、得意のタイトチェッキングな守りでダックスのスコアラーをびっちり抑えたいところ。特に今季はオフェンス面でやや苦しんでいるだけに、失点を最小限に抑えて、守りで逃げ切るという展開が勝ちパターンとなっている。
一方のダックスだが、シーズン前半からセラニ、マクドナルドというところが新ルールの恩恵で活躍。さらに中盤から若手のルパル、ゲツラフ、ペリーあたりが戦力押し上げに成功し、一気にプレーオフ圏外から好位置の6位シードまで追い上げた。そのあたりの勢いは買いたいところ。
キッパーvsジギーのゴーリー対決も見物だが、今季に関していえば圧倒的にキッパーが優位にあることは間違いない。攻撃力と勢いではダックスに軍配を上げたいところなのだが、ゴーリーとコーチングではフレームズに分があり。予想するには非常に悩むところだが、第1戦でジギーがいきなり「下半身の故障」にて欠場。ブリズガロフの方が実はいいんではないの? という声もあるだろうが、ジギーが完調ではないのは痛いということで、4勝3敗でカルガリーの勝利を予想。

ナッシュビル(4位)ーサンノゼ(5位)
今季のナッシュビルのチーム戦力は、新ルールに即した素晴らしい内容だった。それゆえに、やはりヴォクーンの戦列離脱は痛すぎる。代わって控えのメイソンがよく頑張っていたのだが、正直言って私は彼のプレーを1試合ちゃんと通しでみたことがないので、正当な評価が下せず申し訳ない(笑)。ただ相手チームにとっても多いに未知なる部分が多いため、最初の3試合くらいは相手チームが攻めあぐむという利点はあるかと。しかしヴォクーンのように「ゴーリーの違いで勝利した」という結果をもたらせるかどうか? というと疑問が残る。終盤にはサリヴァン、ジドリツキーと、プレデターズのオフェンスを支える主力が次々と故障していたのも不安材料。この2人が100%でプレーできるのなら彼らにも十分チャンスはあると思われるのだが。
一方のシャークスは、ソーントン(アートロス)、チーチュー(リシャール)がタイトルを大逆転で獲得。サイズ、パワー、テクニックのあるこの2人は、他チームがどうあがいても止められない凄さを持つ。ホームアドバンテージを持つプレデターズはこのトップラインに、誰をマッチアップさせてくるかが大きなポイント(DFはウイットあたりが予想されている)だが、FWは全体的に小粒、DFも素材はいいがまだ若いというのは、対シャークス(というかソーントン&チーチュー)にとって不利に働く。不安があったシャークスGKも、終盤はトスカラが安定していた。ということで、第1戦は落としたものの、4勝2敗でサンノゼの勝利を予想。

ま〜、ファーストラウンドは予想的中した試しがないのですが。今年は比較的ギャンブルせずにオーソドックスに攻めてみました。さあどうなるか。
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by hockeyworldjapan | 2006-04-24 08:29 | NHL overall