ポディーン@築地&浅草

昨日、健闘むなしくプレーオフ敗退となった日光アイスバックス。vsコクドとのシリーズは3連敗ではありましたが、いずれも熱のこもった好試合となりました。特に第3戦は、1−4とされてから1点差にまで詰め寄る挽回ぶり。最後は6人攻撃にてコクドゴール前を襲来続ける素晴らしい戦いでありました。全日本選手権にはクリス・パラダイス選手も復帰することでしょうし、かなりのいい成績が望めるのではないでしょうか?

で、本日から数日間はオフとなったバックス。ショーン・ポディーン一家(本人、妻シェリーさん、娘アナちゃん)は、この短いお休みを利用して東京観光を楽しんでいます。

すでにもう何度も東京は来ているポディーンの常宿は、新宿のとあるホテル。外国人(もしくはアメリカ人)となると、東京だと好きなエリアは六本木というのが定石なのですが、ポディーンの好きな場所は実は新宿だったりするわけです。それも高島屋でショッピングして、歌舞伎町の昭和レトロバー、もしくは思い出横丁で一杯・・・というスタイルは、日本のサラリーマンとなんら変わりはありません。

すでに、両国国技館や浅草、東京タワーなどの観光地の基本は抑え済のポディーン一行、今日はこれまた東京観光の定番、築地市場に足を運びました。朝5時すぎにホテルを出発し、朝のマグロの競売には間に合わなかったものの、そこらじゅうにゴロゴロ置かれてる巨体マグロにさすがのポディーンも口をあんぐり。無類のトロ好きでもあるポディーンは、仲買商たちのマグロ解体ショーをするどい眼光で見つめてるかと思いきや「あ〜、あの大きな切り身にかぶりつきたい」などと呟いておりました(笑)。c0012636_18112825.jpg(写真はそのマグロ解体現場のポディーン)

そして場外市場エリアのお寿司屋さんで朝ご飯。寿司ネタにバックスの選手&スタッフを喩えるとどうなるか? という話になり、たいそう盛り上がりました。(ちなみに土田選手「中トロ」、春名選手「大トロ」、井原選手「あなご」、若林コーチ「ガリ」、上野監督は「わさび」byポディーン)

朝食後、ポディーンは友人夫婦のために浅草を案内しました。

c0012636_18105571.jpg雷門ではまず得意の自由の女神ポーズで記念撮影。ポディーン曰く「オレ、またオレンジ着てるなあ(バックスへの忠誠心、大したものです)」。

そして過去2回のお参りで2回「凶」を引いてしまったおみくじは、なんとこの日は大吉(!)と見事にリベンジ。これでバックスの全日本選手権は期待できるというものですね。そして仲見世では、まだこの時間にホテルで爆睡中の愛娘アナちゃんにおみやげ購入(キティちゃんの提灯でした)と、マメマメしさを発揮します。

浅草寺の後は、吾妻橋のアサヒビール本社ビルへ。ユニークな形のこのビルは、ポディーンが好きな東京名所のひとつでもあります。ビル階上のカフェにて朝10時から黒ビールで乾杯。宿泊先のホテルには12時にもう戻ってきましたが、充実の半日観光だったようです。
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# by hockeyworldjapan | 2006-02-20 18:13 | アジアリーグ

北米時代のヒエラルキー

東伏見でのプレーオフ第2戦。思わぬ展開の試合となりました。

先制したのはアイスバックスでした。立ち上がりはペナルティを連発してPKの場面が続く苦しい展開だったのですが、まずは15分45秒。試合序盤からキナ臭い感じだったポディーンとパーピックが取っ組み合いになり、パーピックの怪力にポディーンが転倒。ポディーンはダブルマイナーペナルティを課せられ、バックスにPPのチャンスが訪れました。

そして、バックスはこのチャンスに、スロット上の木村ケビンからゴール左の井原にうまく繋いで1−0とリード。さらにそのわずか23秒後に、ゴール前に切り込んだ高橋が叩いて、あっという間に2点のリードを奪ったのです。

しかし、王者コクドもすかさず反撃。そのまた23秒後の18分11秒に鈴木、さらに18分54秒に佐々木圭司が決めて、試合を振り出しに戻しました。

第2ピリオド6分44秒、コクドは左サークル手前付近からの藤田のパスを、逆サイドにピンチインした宮内が叩いて、3−2とついに逆転。しかしバックスもその後踏みとどまり、第3ピリオド半ばまでこの1点差の膠着状態が続いていました。

試合が決定的になったのが、11分21秒。両チーム1人ずつペナルティボックスに入っての4オン4という局面で、オンアイスとなったジョエル・パーピック。この日は、元スタンレーカップ獲得のNHLコロラド・アバランチの先輩、ショーン・ポディーンに手を出したことも追い打ちとなり、バックスファンから激しいブーイングが彼には浴びせられていました。ここでニュートラルゾーンにてパーピックがパックを持ち、徐々に加速していくと、バックスファンのブーイングはより激しさを増していったのです。しかしそのブーイングを突き破るような見事なドライブを見せたパーピックは、スロットエリア好位置に入り込んだ鈴木に絶妙なフィード。そして、鈴木がこの日2ゴールめを春名のスティックサイドに放り込みました。粘るバックスを引き離す大きなコクド4点目。バックスの選手もファンにとっても、この失点はかなり堪えたに違いありません。その後緊張の糸がぷっつりと切れてしまったバックスは、第3戦に繋がらないまずいプレーを連発。最後は2−6というスコアで敗れたのです。

ジョエル・パーピックという選手、初めて日本で見たときにはスケーティングはゴツゴツだし、ゴールセンスがあるとは思えなかったし、外国人らしからぬ謙虚さと真面目さがあるとは聞いていたのですが、コクドで活躍するには正直「どーでしょうねえ・・・」と思っていました。北米時代の数字を見ても、明らかに「エンフォーサー」の部類。乱闘したらミスコンが待ってる日本のホッケー界において、果たして彼の獲得は有益なのだろうか? と首をかしげたものでした。

しかし、日本のプレーに慣れるにつれ、そのフェイスオフでの強さとか、そのハードワークとか、なによりそのサイズを利した各ゾーンでの圧倒的存在感とか(コクドFWの小粒化も起因していますが)、彼のよい部分がどんどん発揮されるではありませんか。そして、このパーピックの存在の大きさも相まって、日本に帰化していたクリス・ブライトをコクドは放出するまでに至ったわけです。

ここまで行くと、パーピック礼賛記事を書いてるようなのですが、この記事の趣旨はそうではありません。コクドファンならずとも、他チームファンの方もお気づきでしょうが、パーピックがキレると目に余る。それは、リンクで相手選手に吐きまくる言葉であるとか、小さい相手に対して唆す態度をとったり。まあこの手のアジテーションは、北米では日常茶飯事なのかも知れませんが、日本では大きなクエスチョンマークが付きがちなプレーであると言えるでしょう。

その行為を目のあたりにし、我慢ならないとばかりに「いい気になるなよ」と水を差しに行ったのが、なにを隠そうショーン・ポディーンだったのです。不思議なことに、試合中では対等にやり合って見えるポディーンとパーピックですが、試合後の2人とはかなりの好対照。試合中の自らの振る舞いを恥じ入り、反省心さえ表情に浮かばせたパーピックがそこにいるのです。つまり2人には、日本でいう先輩後輩のような階層の違いが歴然と存在しており、それはもうまざまざと北米ホッケー界のヒエラルキーが感じられるほどでした。

で、なにが言いたいかというと、パーピックのああいうプレーは勿体ないね、ということ。せっかくチームに貢献しているのに、日本のファンの前ではああいうラフプレーや振る舞いばかりがクローズアップされてしまう。彼がいつか日本を去って「ジョエル・パーピックとは?」と語り継がれるときには「ああ、あのグーンね」で終わってしまう。それじゃあ、ちと勿体ないんではないの? と思ったまで。

最後にバックスサイド情報なのですが、第1戦に続き、後悔先に立たずのシーンがあったかと・・・どこかでタイムアウト取ってほしかったのよね〜。2−1にされたシーンでも、2−4になった後でもいい。どーせ使わないよりも、使えるときに使ってほしかった。試合後、若林コーチは「プレーオフに出し惜しみは禁物ですね」とひとこと。まったくその通りかと思います。

さて余談ですが、レギュラーシーズンを堂々の2位でフィニッシュしたアニャンハルラは、東伏見に偵察要員を派遣しておりました。それもGMヤン・スンジュン氏自ら東伏見の階上に昇り、デジカメを回すという気合の入り様。しかもヤン氏、持参した三脚は使用せず、試合が白熱してくると立ち上がってビデオ撮影に没頭しておりました。

私も経験があるのですが、三脚を使用せずに1試合通しでデジカメを手回しなどすると、デジカメを支える手がしまいには疲労からぷるぷると震えてしまうもの。実際撮影した映像は、果たしてハルラのスカウティングにうまく運用できるのだろうか? と余計な心配をしてしまいました。今日もまた偵察でしょうかね?
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# by hockeyworldjapan | 2006-02-19 13:16 | アジアリーグ

後悔先に立たずという言葉はありますが・・・

昨日は、東伏見でプレーオフ・ファーストラウンド第1戦、コクドvs日光アイスバックス戦を取材してまいりました。

試合は緊迫した内容からOTにもつれましたが、ゲームを決したのはユール・クリスのブレイクアウェイからのゴール。時間にしてOT突入後わずか53秒でした。

4オン4でのOTを前に、バックスのアシスタントコーチである若林弘紀氏は、「OTでは最初の1分で勝負が決まることが多いから、気をつけるように」と、チームに注意を促したんだそうです。しかも、その後4オン4の立ち上がりとして、気をつけるべき項目を数点列挙したんだとか。ただし、あの展開からのユールのゴールは想定外だったらしく、列挙した点から漏れていたんだそうです。

実際、OT開始となって最初にSOGを記録したのはバックスの方でした。0−1、1−2の展開から追いついたチームとして流れも持っていました。そこでDF松田がひらりとコクドの守りをかわして相手ゴール前に内側から切り込んでいってのシュート・・・ここまではよかった。

ただ、4オン4やSHという状況の場合、シュートは必ず枠内に入れなければならない。枠を外して跳ね返ったパックを相手に取られ、カウンターを食うというケースを警戒するためです。ここで松田はうまくシュートを枠内に入れたのですが、そのリバウンドが大きく出たところをうまく河村が拾い、ブルーライン近くまで浮いていたユールにフィード。結果、ブレイクアウェイからのゴールとなったわけです。

「4オン4だったので、シュートは緩めに相手GKに当てるように、と言おうかと思ったんですが・・・(若林氏)」

後悔先に立たずというところでしょうか。いや、もちろん負けは負けですが、そこまで緻密なホッケーが可能になってきたバックスを、まずは讃えたいとは思います。課題とされていたスペシャルチームについては、シリーズ前の集中練習が実り、この日は井原から飯村への見事なパスからのPPゴールもありました。プレーオフでは新米のバックスにとっては、1試合1試合が経験。こういう苦い経験を次にどう生かせるか? ということで、次の試合に期待したいです。

コクドについては、ユールのゴールなどは、さすが試合巧者という印象が相変わらずですが、どうも試合を通してイライラが募っている感じでした。ケガ人が戻ってきたのはいいことなのですが、その戻ってきたパーピック、佐藤翔らのアドレナリンがどうも違う方向に行ってしまい、コクドのペナルティボックスは大賑わいに。2ピリ途中では、2−1という緊迫した展開にもかかわらず、このコクドにとって大切な戦力の2人がしばらく出場機会を与えられず、お灸を据えられるというシーンも見受けられました。というわけで、試合には勝利したものの、決していい内容ではなかったコクドだけに、土日の第2、3戦はかなり気合を入れ直してくるものと思われます。

それにしても、目についたのはバックスGK春名の好調ぶり。この日は28セーブ3失点と数字では平凡に見えますが、その内容はかなり神がかってました。唯一首をかしげたくなる失点は、コクド2点目の小原のゴールくらいでしたが(右フェイスオフサークルからのタイミングの早いシュート、春名はファイブホールを抜かれる)、それも逆サイドにいたコクド選手を警戒してのポジション取りの過ちがあったとのこと。つまり、好調なだけに周りがよく見えていて、それが災いとなってシューターに集中が足りなかったんだそうです。(不調のときは、パックキャリアに集中するだけで精一杯なのだとか)。

一連の国際試合でもその春名の好調さから、コクドGK菊地の出番は名古屋での試合のみに限られてしまったほどでした。この試合でも、バックスゴール前ではかなりの混戦となったのですが、実に状況がよく見えている感じ。新横浜でのチャレンジカップから、長野カップと、5日で3試合を難なくこなした春名は、このプレーオフファーストラウンドのハードスケジュール(今度は4日で3試合)も、「全然問題ないです」ときっぱり。コクドとしては、春名をいかに攻略するかがひとつの焦点となるでしょうね。

それにしても、東伏見の入りが少なくって寂しかった〜。(887人です。苫小牧は1241人動員でした)リンク外には屋台も出てましたし、膝掛けや座布団の貸し出しもやってます。首都圏在住のみなさま、土日はお誘いあわせの上、ぜひぜひ東伏見までお出かけくださいませ。
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# by hockeyworldjapan | 2006-02-17 09:59 | アジアリーグ

トリノ五輪ホッケー開幕!

楽しいね、やっぱり五輪は。出来ればリアルタイムで観たいな〜。
(トリノ五輪オフィシャルサイト、しょぼすぎる)

カナダvsイタリア、ドイツvsチェコと立て続けにTV観戦です。

まずはカナダvsイタリア。結果はカナダが7−2と勝利ではありましたが、イタリア大善戦だったのではないでしょうか? 

イタリア女子はカナダ女子に0−16と粉砕されてましたが、男子は一時1−1の同点という緊迫した状況もありました。時差ぼけ気味のカナダの選手に対し、猛然とフォアチェックに行くイタリアのFW。あれで「目が覚めた〜」というカナダの選手も結構いたのではないでしょうか?(具体的には名前を伏せますが・・・DFの某選手とか)

イタリアは現役NHL選手はゼロ、元NHL選手が3人、半数が北米出身者(カナダ9人、アメリカ2人)。ヘッドコーチもカナダ人のミッキー・グレ(オタワ大学で長いコーチングキャリア、放送中に坂井氏が説明していましたが、マーク・マホン日本代表監督はこの人の下でアシスタントコーチを経験)。2005年の世界選手権ディビジョン1を制して、今年は世界選手権@ラトビアに実力での出場です。個人的には、ジェイソン・ムザッティが懐かしかった・・・NHL4チームに所属経験ありのムザッティ、なかなか素敵なマスク(そのデザインはイタリアンカラーのバックに、前ローマ法王ヨハネパウロ2世&聖母マリア、そして自身の子供たちでしょうか?)を着けてましたが、カナダの攻めをよく凌いでたと思います。

五輪前強化が生きたという感じですが、イタリア系カナダ人って多そうですもんねえ・・・その気があればルオンゴだって、イタリア代表になれた(両親がナポリ出身。もちろんNHLキャリアを優先するうちは無理ですが)わけですし、スティーブ・ルーチンのお兄さん(病で亡くなりました)も、イタリア代表でしたよね。そのルオンゴ、次のドイツ戦で先発するそうです。

ドイツvsチェコ(4−1でチェコの勝利)も、なかなかの内容でした。

ドミニク・ハシェクが第1ピリオド途中でいきなり故障退場。現地時間今日にもMRI検査を実施する予定だそうですが、左ハムストリング断裂の恐れありとか。ハシェクは太もも付け根故障が持病なのですが、チェコ関係者はあくまで負傷したのはハムストリングだと主張してるんだとか。う〜ぬ、予選ラウンドは8日間で5試合とかなりのハードスケジュールだし、ウ゛ォクーン1人でこれを全部乗り切るとなると負担増大ですよね・・・ウ゛ォクーンも太もも付け根に不安はあると思うし(今季休んでましたから)。個人的にはチェコに注目したい今大会だったんだけど(奔放なようで、地味な仕事人もいるので)、強みであるGKにケガ人がでてしまうとねえ・・・。

で、ドイツ代表。開会式で別にホッケー関係者を探そうと目を皿のようにしなくても、あっちから私の目に飛び込んで来たのがヘッドコーチのユーウィー・クルップ。ドイツ大選手団の中に混じっても、あのどでかい身体は目立ってました。そのドイツ、かなり強固なトラップを見せてましたよね。

ただ、いったんブルーラインを越えたら、そこはチェコの独壇場。早いパス回しでドイツGKオリー・コルジグを弄ぶこと数回。早くシュートしろ! と思うんだけど、予選ラウンドでこういうプレーをしてしまうのは、チェコの国民性というかなんというか。でも決勝トーナメントになったら、勝ちにこだわってくると思う。全く別のチェコチームが待ってるというわけですね。あ、コルジグ、ヘイドゥクに対するPSはうまく守ってましたね〜。ライトハンドのスナイパー系に対しては、ああやって守るんだ〜と納得。やっぱ五輪のホッケーは観るべきですねえ(ところでPSについてのNHLと国際ルールの違い、気づきましたか?) そのコルジグですが、次のカナダ戦では20歳のトーマス・グレイスに先発を譲る予定。予選ラウンド突破を賭けて、イタリア、スイスとの対戦にコルジグは焦点を絞るらしいです。

あ〜、できれば全試合観たい。アメリカ相手にいい仕事をしたイルベっちの守りも久々に観たかったなあ。オンディマンドで全試合観られればよいのに・・・などと嘆いてみる。

とはいえ五輪のおかげで毎日ホッケー漬け。今日はこれからプレーオフ取材@東伏見です。

先日の国際試合も含め(日本代表、大健闘でしたね!)いろいろ書きたいことは募りに募ってはいるのですが・・・またのちほど!

あ、NHL、五輪、アジアリーグなどについてのご意見用に、こちらのブログのコメントを開放しました。お気軽にコメント書き込んでくださいね〜。(HWJ掲示板の方は、情報交換などの場として続行しますので、ご心配なく)

それからメールを頂いた方、掲示板での呼びかけなどにしばらくの間お答えできず、失礼いたしました。これからひとつひとつ、お返事などしていく予定ですので、どうぞよろしくおつきあいください。
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# by hockeyworldjapan | 2006-02-16 16:31 | その他

レギュラーシーズンも終盤、プレーオフは?

昨日は、日光まで足を伸ばしてきました。

最終戦とあって、日光・霧降アリーナはもうオレンジ一色。かなりの盛況ぶりでした。
この日のアイスバックスの対戦相手は、2日前の神戸でも顔を合わせたコクド。神戸ではバックスが橋本三千雄の好セーブもあって快勝しましたが、この日のコクドは序盤から気合十分。「もう、秒殺されちゃいました」というバックスGK春名の言葉通り、コクドが第1ピリオドから一挙3ゴールという展開。結局このリードをGK菊地が守り切って、3−0とレギュラーシーズン最終戦を飾りました。

しかし、試合後のコクド・岩崎監督は、このリベンジにも満足がいかない様子でした。

「今日の試合は1ピリは良かったがその後がよくなかった。この教訓をプレーオフに役立てたいです。2ピリ以降、楽しようという動きになり、反則も増えてしまった。今日は最後の試合なのでプレーオフホッケーをしようというテーマだったのに、それが20分しか続かなかった。今後の課題ができました」

プレーオフでは例年圧倒的な強さを発揮するコクドではありますが、それがどうも逆プレッシャーとなっているらしい。岩崎監督が後でちらりと漏らしたところによると、「まあ、コクドはレギュラーシーズンはこんな感じでも、プレーオフでは締めるんじゃないの?」と、周囲から冷やかされることしきりなのだとか。

「年明けも、いいプレーが続いたと思ったら何試合か落としてしまった。まだウチのスタイルのホッケーじゃない。このままプレーオフに備えるのは不安です。疲れている選手もいるので、いったんリセットしたいと思っています」

そうはいっても、コクドの最終順位はまだ確定していない。可能性として2位か3位ではあるが、2位ならファーストラウンド免除で3月9日からセミファイナル、3位ならいきなり2月16日からファーストラウンドと、日程的に大きな違いがでるのです。調整するにしても、全然違った内容になりかねない。

「ウチはケガ人も多いので、2位になれればと願っているのですが、こうなったのは自業自得。来週はまず疲労をとることを中心に、再来週から試合に向けていつものルーティーンで準備していきますよ」

そこまで言うと、また岩崎監督は、この試合のコクドの不完全燃焼について語り出した。

「気持ちの中に甘えがあるんでしょうかね? 大事な試合と口に出してみるものの、プレーにそれが出ていないんです。点差や勝ち負けよりも、内容を今日は重視したかったのに、残りの40分で納得いかないプレーになってしまった。そこは選手の気持ちの問題ですし、選手のモチベーションの上げ方が間違っていたかも知れないですが・・・プレーオフでは言い訳なくベストで臨みたいです」

そうは言っても、この日のコクドにはひとつの収穫がありました。
パーピック、内山、佐藤翔と、オフェンシブな面々を欠くコクドとしては、PPをどうするのかという一件に対峙し、PPのファーストユニットにユール、鈴木貴人、藤田の最強トリオ、セカンドユニットには、今に小原、石黒というフレッシュな選手を送り出しました。そしてこの狙いが見事的中し、外からのシュートをゴール前の石黒が押し込んでコクドの2点目となりました。

岩崎監督によると、この試合の前日にPPのメンバーを変えた模様。もちろん休んでいる3人が復帰すればまたPPの陣容は変わることが予想されるにせよ、代わりを務めた選手がスコアリングに絡んでくれるというのは首脳陣としては喜ばしいことではないでしょうか?

「パックコントロールのうまい洋介(今)、大輔(小原)に加え、大(石黒)はフィジカルなプレーといいシュートを打てる。この3人でポイントが挙げられれば大きいですよ。キレイなプレーは求めてないですし、今日はいい仕事をしてくれました。ケガ人が戻った後でも、彼らの経験値はどこかで生きると思う。上のラインでプレーする選手たちがうかうかしてられないような押し上げをしてくれればと・・・」

この3人は、この試合でかなりのアイスタイムを貰っていた。今の場合、PPでの出場は通常通りですが、小原と石黒にとっては大きなアピールのチャンスでもありました。

だが当の小原は、試合後明かしたところによると「今日は朝6時にいきなり嘔吐したんです。体調が悪くって・・・でもこんなに出させてもらったんで、いいプレーがしたかったです」。

一方、石黒は、「気持ちが前に出過ぎることがあるんです」。そもそも抑制の効いた攻守に優れる選手というイメージの石黒であったが、選手層の厚いコクドにおいては「目立たないと試合に出られないと思って、以来フィジカルプレーに徹するようになったんです」という。

西武廃部により、コクドが大所帯を構えていた頃、出番のない自分の身を憂いて「札幌の友達が今ホストをしているんですが、僕もいっそのことそっちに転向しようかと・・・」(「アホかっ!」と即どやしましたけどね、はい。)などと、ほざいていた頃の石黒が懐かしい。ただ、この「ホスト転向説」はどうも彼特有のポーズだったようで、密かに自分がラインナップに食い込むためには何をすべきか、いろいろ模索していたのだそう。

そして現在では意識的に「ガツガツ行く」プレースタイルに変えた彼は、アドレナリン噴出のコントロールに苦労してしまっているというから、ホッケーというスポーツは面白いですよね。いずれにせよ、FWが小粒化しているコクドにおいて(除:パーピック)、石黒のゴール前での粘りあるプレーは貴重な存在なのです。

さて、この試合で欠場したコクドの主力FW3人ですが、プレーオフには問題なく出場できるそうです。

「日光遠征にパーピックは来てませんが、もうシュートも普通にできるし、フェイスオフも大丈夫。スラップショットもバンバン打っていますよ。内山についても、ほとんど不安はありません。明日がプレーオフなら出られる状態です。この2人は、チーム遠征中も東伏見のリンクを貸し切り状態でバンバン練習していたんです。なので、この試合に出ているメンバーより、ある意味コンディションはいいかも知れないですよ。佐藤翔も大事を取っただけで、すぐ試合には復帰できると思います(岩崎監督)」

というわけで、最終順位がいずれになろうと、今年もプレーオフのコクドはかなりの手強さになると予想できます。

一方のアイスバックスはどうか? 5オン5での攻防はコクドとほぼ互角(これは大いに評価されていいと思うのです)。とはいえ、決定力不足は永遠の課題のように思われますが、その中でも改善の余地が大いにありそうなのがPPでした。

この日の試合でも、いったん相手ゾーンでセットした後に、ゴール前での存在が薄いために、なかなか内側へ展開することができず。外側にパックを回すだけで時間が経過してしまう・・・というシーンが目につきました。バックドアにDF松田がスルスルと入って来るプレーは非常に有効に思えたのですが、他のバリエーションがないとこれも相手に読まれてしまいます。まだプレーオフファーストラウンドでの対戦相手は決定していませんが、このあたりの調整が求められるんではないでしょうか? まあ、私ごときが指摘する前に、バックス首脳陣はすでにその必要性を重々承知し、対策を講じるべく動いていることでしょう。

それにしてもバックスにとって、対戦相手がどこになるかという問題は、試合だけに限ったものではないようです。資金難に苦しむバックスとしては、相手がハルラやバイキングズという国外チームになると、その移動費を捻出するのもひと苦労なのだそうです。

余談ですが、バックスのクリス・パラダイス選手夫妻。真面目に面白すぎ。
もうすっかり日光に馴染んでるこの夫婦、試合後の食事は「らーめん」。奥さんのエメリーさんは、一見すると典型ホッケーワイフなのですが、話し出すと実は大したコメディエンヌであることが解ります。

2人で日光猿軍団を訪れた時の様子を、身振り手振りを交え、口吻とがらせ、夫婦で面白おかしく再現してくれたのですが、なんかすごいシンクロしてるのですよ、このおふたり。夫クリスはダークヘア、妻エメリーさんはブロンドと違いはあれど、目元のあたりとか、なんとなく表情が似ている。似たもの夫婦とはかくあるべき・・・と実感した夜でした。

追記:JR日光線で、鹿沼〜文鋏間で右手に見える溶岩っぽいごつごつした山(って、ちゃんと名前があるのでしょうが)近くで、パラグライダーが20機ほど飛び交っている風景を、目撃しました。おそらく、この溶岩っぽいごつごつ山から、パラグライダー愛好家たちはテイクオフしたのだと思うのですが、あの山は一見して非常に険しそう。いったい、パラグライダー愛好家たちはどうやってあの山の頂に到達し、テイクオフに至ったのか・・・と考え出すと、何も手につきません。ご存じの方、教えて下さい!!!

追記その2:バックスファンでいらっしゃる方から、あの山は「古賀志(こがし)山」という名称で、その麓にはパラグライダーの学校が2つあるのだと、メールにて教えて頂きました。ありがとうございます。

追記その3:クリス・パラダイス、そういえば故ハーブ・ブルックス氏と遠縁にあたるそうで。彼のおじさんの娘がブルックス氏の息子と結婚した(んだっけ? こういうのは何回聞いても覚えられないのです)んだとか。ホッケー界は狭い! っつかー、ミネソタが狭いのか?
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# by hockeyworldjapan | 2006-01-24 23:15 | アジアリーグ

NHLにおける新儀式?

アトランタ・スラッシャーズがシュートアウトの場面でやり始めた新儀式、みなさんご存知でしたか?

MLBの「ラリーキャップ」よろしく、シュートアウトの最中にはベンチにいる選手がヘルメットを前後逆に被ってチームメートを応援。1月11日vsナッシュビル戦で初めて試したこの儀式が効を奏したのか、今季5回めにしてシュートアウト初勝利を飾っています。カリ・レートネンも故障が直って出て来たし、イリヤ・コヴァルチャクは今季60ゴール達成しそうな勢いでゴールを量産。パトリック・ステファンがこうなっていたのにはちょっと驚きでしたが(スタッツではなくって外見上の話ですみません・・・)、現在のところ同ディビジョンのディフェンディングチャンプ、ライトニングを抑えて2位、プレーオフ進出圏内を走るという健闘ぶり。晴れてプレーオフ進出となれば、チーム創設6シーズンめにして初の快挙となるわけです。

こういう儀式というか、なんらかの現象が生まれるチームは、どこかいい流れがあると経験上思うのです。1996年@フロリダ(ネズミ投げ儀式)、1997年@デトロイト(タコ投げ儀式の再燃)はいずれもファン主導のものでしたが、2005−06年はもうひとつ、選手主導のこんな儀式があるようです。

この記事によると、NYレンジャーズは地元MSGでの試合後、センターアイスでスティックを掲げ、ファンに挨拶するのが今お約束の儀式になっているとのこと。アジアリーグの試合でも、日本のチームはスティックを掲げてファンに試合後挨拶するのは、定番の流れであり、我々にとっては何の違和感もないことなのですが、そういう慣習がないNHLにおいて、ヨーロッパ出身選手主導(「A」を付けてるヤーガー&カスパライティスが始めたらしい)でこれを始めたというところに、新NHLの薫りを感じます。

ヤーガーは「オレたちは、新CBA導入で24%ペイカットされて、さらに12%天引きされてる(注:NHLでのプール金。今季収入が予定より上回ればまた選手にペイバックされる)。だからファンには足を運んでもらわなければ」とジョークを飛ばすが、これはおそらくヤーガー独特の照れ隠し。「ヨーロッパでは試合の勝ち負けに関係なく、ファンに来てくれてありがとうと感謝するのは、多くのチームがやってる」というカスパライティスのコメントが、公式コメントとして相応しい。

しかし、ここで一番注目すべきは、あのマンハッタンに位置するMSGで、欧州化が起こっているという事実。つまり明らかに、ヤーガー&カスパは「レンジャーズ文化の欧州化」の共犯者なわけです。いや、共犯者などというと語弊がありますが、チェコ人選手をはじめ、ゴーリー、ヘンリク・ランドクイストはスウェーデン人だし、ヨーロピアンの多い今季のレンジャーズでは、カルチャー自体が「新世界」から「旧世界」に傾いても何らおかしくはない。それにNYといえば元々人種の坩堝なのですから、こういうのもアリかな? と思うのです。

すなわち「レンジャーズに入れば、ヨーロッパ出身選手に従え」状態。これに対して、Aマークを付ける唯一の北米出身者、スティーヴ・ルーチンは「だせーよ」とカスパライティスに漏らしてるそうです。でもねえ、ルーチンがどう文句いおうと、これが実はグローバルスタンダードなのだよねえ・・・と、東洋の孤島に住む私は俯瞰する。(NHLらしくないといえばそれまでだけどね)

レンジャーズといえば、1月12日にマーク・メシエの永久欠番セレモニーを実施した。NY地区だけでなく、カナダからも多くのメディアが集ったこの舞台で、ヤーガーはOTゴールでレンジャーズに勝利をもたらし、「今のレンジャーズはヤーガーのチーム」という印象づけた。奇しくもヤーガーは、グレツキー引退試合(1999年4月18日、この時はまだヤーガーはピッツバーグ在籍)にもOTゴールを挙げている。

現在レンジャーズでは、依然としてキャプテンなしのA3人状態が続いているが、ヤーガーは「僕としてはCマークとつけていようとなかろうと、関係ない」と相変わらずの調子。ペンギンズでも5年Cを付け、2002年ソルトレークでもキャプテンを務めたが、それ以来チェコ代表のキャプテンは拒否しているそうです。

そういう側面もあってか、レンジャーズはブライアン・リーチ再獲得に乗り出しているとの噂もあり。12月にはすでにボストンに対し、トム・ポティを見返りに提示したらしいが、ブルーインズGMマイク・オコネルはこれをはねつけたらしい。リーチは今季ケガの多いシーズンを送っており、現在もふともも付け根故障と苦しいシーズン。トリノ五輪アメリカ代表からも漏れています。

ボストンの地元紙は「キャリアをボストンで終えたい」とリーチが語ったとしていますが、リーチの現契約は1年限り(年俸400万ドル)。よってリーチ獲得に出るチームには、来季以降の契約を背負うリスクはないわけで、なにかと後腐れがない。ちなみにレンジャーズ、サラリーキャップ上限までにはまだ若干の余裕があるようです。

リーチが来てくれれば、ルーチンにとっては貴重な援軍になるかも知れませんが・・・新しい儀式はそのまま続行に一票。そもそもこれまでは何事も一流を求め過ぎる「レンジャーズ主義」が、自縄自縛の根源であったと思う。それが、トム・レニーのヘッドコーチ就任で崩壊しつつある(決してレニーが二流だというわけではありません。ヘッドコーチ就任前にレンジャーズの基準に満たないと言われていただけの話)今、香ばしい伝統をぶちこわす破壊的エネルギーが地盤下に満ち満ちているのが、レンジャーズの昨今ではないかと思われます。
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# by hockeyworldjapan | 2006-01-18 12:25 | NHL overall

アイルズファンの願いが叶った日

1月12日、NYアイランダーズのオーナー、チャールズ・ウォング氏は、自ら会見を開いて重大人事を発表しました。

まずは以前から噂されていた通り、スティーヴ・スターリングコーチが解任に。後任は今季からアシスタントコーチを務めるブラッド・ショーが暫定コーチとして昇格。そして、周囲を驚かせたのが、10年間アイランダーズのGMを務めた「マッドマイク」こと、マイク・ミルベリーが、自ら退陣を決めたという内容でした。ミルベリーに代わる後任GMを今後アイランダーズは探すとのことで、後任が見つかり次第ミルベリーはGM職から退くのだそうです。

ウォングオーナーによれば、以前からミルベリーと今後の彼の処遇について何度も話し合っていたのだとか。そして1月10日、ついにミルベリーの方からウォングオーナーについて「GM職から退きたい」との申し出があったという。

このニュースを受けて、地元紙「ニューズデイ」にはこんな見出しが躍ってました。

「Isles fans finally get their wish(アイランダーズファンの願い、ついに叶う)」

これ見て思わず笑ってしまいました。よほど地元では嫌われてたのね〜ミルベリーは。今季地元ナッソーコロシアムでは「FIRE STIRLING」コールが優勢だったというものの、「MIKE MUST GO」コールはここ数年の定番となっていたというから、その嫌われ方は尋常ではなかったはずです。80年代前半に黄金時代を送ったアイランダーズだけに、その頃を知るファンとしては現在のチームの惨状ぶりは目に余るものがあるのでしょう。その惨状をもたらした張本人が、このミルベリーといっても過言ではないわけですし。

そして「マッドマイク」とのニックネームでも知られたミルベリーの、過去における「マッド」ぶりをあげつらう地元紙記事。これに私個人の意見やリサーチを加えてちょっとまとめてみました。

その1:有望選手をさっさとトレード:
トッド・バーツージ、ロベルト・ルオンゴ、ズデノ・チャラ、ブライアン・マッケイブ、ウエイド・レッデン、オリ・ヨキネン・・・こいつらがいたら、今頃アイランダーズはどうなっていたか?

その2:10年GM在任期間にクビにしたコーチ:リック・ボウネス、マイク・ミルベリー(そう、ミルベリーは自分もクビにしているのです)、ビル・スチュワート、ブッチ・ゴーリング、ローン・ヘニング、ピーター・ラヴィオレット、スティーヴ・スターリング

その3:ボストンでの現役時代には、観客席にまで乗り込んで観客と乱闘経験あり。

その4:年俸調停では、かつてアイランダーズに在籍したGトミ・サロのプレーをボロカスにけなし、サロは調停会場で涙した。(調停ではGMと選手の泥仕合はよくあることだが、選手がGMの口撃のあまり泣いてしまったというのは、この一件くらい)

その5:2001年9月5日、アレクセイ・ヤシンと10年8890万ドル契約を交わす。
こんな契約を承認するオーナーもどうかとは思いますが・・・当時のヤシンの市場価格からして年俸ベースであの額は仕方ないにしても、10年はあり得ません。今季から新CBA下で24%ペイカットとなったけど、今季ヤシンの年俸は760万ドルとアイランダーズのペイロールに重くのしかかっている。ヤシンは今季ここまで43試合で39ポイント。いちおうチームのスコアリングリーダーですが、今季は突如働かなくなったりで4つめラインに落とされたりなんてこともちょくちょくあった。その一方、隣町ではヤーガーが67ポイント挙げてるのを見ると、やっぱり・・・ねえ。

・・・てなわけです。

ただこの後のミルベリーですが、アイランダーズにはシニアヴァイスプレジデントとして留まり、ウォングオーナーのアドバイザー的立場は変わらず。そもそもウォング氏のアイルズ買収(2000年)以前にチームGMとして存在していたミルベリーは、1990年代後半にチームオーナーが猫の目のごとく変わったどさくさに紛れ、チーム内権力をじわじわ膨らませていた。そして既得権からかウォング氏に対しても強い立場にあったようで、今回はクビになる前に自分から幕引きしたことで生き延びる姑息策に出たという感じです。

しかし、オーナーのアドバイザーであり続けるのなら、今後GMになった人間をまた解雇しまくるのかな? と考えると、アイルズファンが浮かばれない。ただし今後は、アイランダーズだけでなく、ウォング氏が所有するアリーナフットボールのチーム(ドラゴンズというチーム名です。中国から移民のウォング氏らしい)や、ウォング氏が燃えてる新アリーナ建設計画(奇天烈な60階建てタワー案で周囲を騒然とさせましたが、地元政府から不認可となった模様です。ウォング氏の他、NYメッツその他もアリーナ含むナッソー地区再開発案を提出中)など、どちらかと言うと、ウォング氏のスポーツ事業全般の仕事を任されることになる模様。もしそうなれば、やっとアイルズファンも溜飲が下がるというものです。

で、NHLのGM浪人、コーチ浪人にはこれは大きな朗報! アイランダーズに行けば今やGM、コーチ、あるいはGM兼コーチの仕事が待っているわけです。

そこで白羽の矢が立ったのは、デビルズも狙っているとされるブレント・サター。サターにとっては、アイランダーズは元選手として2回スタンレーカップ獲得。88−91年はキャプテンも務めている。ただし、前日も説明した通り、サターは現WHLレッドディアのオーナー、GM、ヘッドコーチであり、息子のブランドン、甥のブレット(兄ダリルの息子)もレッドディアに所属。少なくとも今季中はレッドディアを去るつもりはないことを明言しているんだとか。

兄ダリル曰く「彼の興味はゼロだと思う。アイランダーズとの繋がり? それはビル・トーリーと、アル・アーバーの時代で終わってる」。ビル・トーリー&アル・アーバーといえば、アイランダーズ黄金時代を支えたGMとヘッドコーチです。ナッソーコロシアムには、数枚のバナーがかかっていますが、トーリーについては背番号の代わりに彼のトレードマーク、蝶ネクタイ柄のバナーが掲揚されていることでも有名であります。ダリル氏の言葉はごもっともで。それならそれで、地元紙は「ならばブレント獲りのために、ビル・トーリーをチームアドバイザーとして復活させろ! 」との声もあるほど。

その他、地元紙ニューズデイは、元アイランダーズ選手としてGM候補:スティーブ・タンベリニ(現バンクーバーのフロント)、デニ・ポトヴァン(まじかい?、現フロリダ解説者)、ピーター・シアレリ(オタワのアシスタントGM。ミルベリーとの繋がりあり)、ジム・ニル(デトロイトのアシスタントGM)、ジョン・ウェスブロド(ダラススカウト、ロングアイランド出身、元NBAオーランドGM)の名前を挙げています。ウェスブロドの名前は、確かアナハイムの後任GMとしてもまことしやかに噂に出ていましたっけね。

それにしても、後任GMってすんなり見つかるんでしょうか? ブレント・サターでなくても「ヤシンがいるうちは嫌」とみんな尻込みしそうな・・・やっぱり2005年夏にヤシンをバイアウトしとくべきだったのかも。そのお金をケチったことで、来季以降5年もヤシンの年俸はサラリーキャップ内にカウントされてしまうわけです。一番いいのはトレードすることでしょうが、引き取り先がない。おそらくアイランダーズがヤシンの年俸の70%くらい負担しないと、欲しがるチームはいないでしょう。それだったら、残り年俸の3分の2支払ってバイアウトした方がお得だったと思うのですが・・・もう遅いですね。

ヤシンはウエーバーにかけられても、おそらく引き取り手はない。なのに、地元紙に「ヤシンなんてウエーバーにかけちゃえ!」と書かれる有り様。まあ、これも当時ホッケー初心者で、ミルベリーの助言を鵜呑みにし、見栄もあって大枚はたいてしまったウォング氏の自業自得ってことでしょうか。それにしても、ウォング氏、NBAネッツを買おうとしたり、故郷中国でのホッケー振興に力を入れたり(アジアリーグの会議@北京にも、なぜか参画していたという話ですこのお方)。いろいろ活動しています。

最後に、暫定コーチとなったブラッド・ショー。隣町レンジャーズでは、トム・レニーが暫定コーチから正式にヘッドコーチに就任しているし、ショーが同じ道を辿る可能性は皆無ではない。ただ、チームカナダでコーチ道一筋で来たレニーとは、経験が違い過ぎるかな?

ショーは、今季アイランダーズのアシスタントコーチとして就任。かつて現役時代はDFとして活躍、地味に守る選手という印象でした。過去3年間はAHLシンシナティでヘッドコーチを務めた後、アイランダーズへ。1999−2000年はタンパのアシスタントコーチを務めていました。そこで気づいたのですが、アイランダーズのアシスタントコーチが、ダン・バイルズマだったとは知らなかった(爆)。昔から「引退したらコーチ目指す」って言ってたのは知ってたけどね! 

こうして見ると、NHLのコーチも世代交代が進んでいるのですね。あぶれてる人がいるようで、実は人材不足なのがこのコーチなのかも知れません。
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# by hockeyworldjapan | 2006-01-14 13:54 | NHL overall

アリーナ改名、もうヤメテ!

あ〜、もうついてけません。正直言って。

オタワ・セネターズの本拠地(現名称は「コレルセンター」)が、スコシャバンクプレイスと改名されるそうです。スコシャバンクとは、カナダ国内2位の大手銀行。名称権は向こう15年間有効だとか。

セネターズの本拠地であるこのアリーナは、オタワの郊外カナタ市に1996年1月15日オープン。当時は「パラディアム」という名称でしたが、その後カナダのソフトウェア会社が名称権を買い、同年2月27日に「コレルセンター」と改名されました。

当時、業績好調だったコレル社は、アリーナ名称権に2600万ドルを支払う契約を交わしたそうなのですが、近年になって権利の放棄についてセネターズ関係者と議論していました。とはいうものの、今後も何らかの形でスポンサーシップは継続していくそうで、アリーナ外部の「コレルセンター」の文字はしばらくそのまま、アリーナ内のスコアボードに入った「コレル」の文字も、今後3年間は存続するんだとか。ただし、アリーナ名称は1月12日vsサンノゼ戦を最後に、早くも1月19日vsアナハイム戦から新名称に変更されるということですから、みなさん要注意です。

以前にもどこかで話題にしましたが、最近元気なカナダドルのお陰か、カナダの銀行の元気さがNHLの世界でも目立ちます。すでにこのスコシャバンクのライバルにあたるカナダの銀行2行(ロイヤルバンク、トロントドミニオンバンク)が、アメリカにてアリーナ名称権を保有。ロイヤルバンクは、カロライナ・ハリケーンズの本拠地RBCセンター、トロントドミニオンバンクはボストン・ブルーインズ、NBAセルティックスの本拠地TDバンクノースガーデン、さらにNBAオーランド・マジックの本拠地TDウォーターハウスセンターに、その社名を冠しているわけです。

この相次ぐアリーナ改名。ボストンの場合、そもそもオープン前はショーマットセンターと命名されたのですが、この冠スポンサーとなったショーマット銀行がフリート銀行に買収されて、完成時には「フリートセンター」となっていた逸話あり。時代とともに改名されるのはもはや運命なのかもしれません。その後フリート銀行がバンクオブアメリカに吸収合併され、今後は「バンクオブアメリカセンター」と呼ばれることになるかと思いきや、バンクオブアメリカは違約金を支払ってスポンサー権利を放棄(すでに他スタジアムやアリーナの名称権を持ってます)。その後、ボストン地区に知名度を得たいTDバンクがこの名称権に飛びついたのでした。

チームにとって大切な資金源というのは分かります。これが時代の趨勢とはいえばそれまでですが、正直もうヤメテ・・・という感じです。私のような古い人間はついて行けません。エドモントンの「ノースランズコロシアム」が「レクソルプレイス」へ改名された時も、しばらく「何それ?」という感じでしたし・・・一番の問題は、相次ぐ改名によってアリーナのアイデンティティが失われることでもあると思う。

フロリダのバンクアトランティックセンター(ちょっと前まで、ナショナルカーレンタルセンター、オフィスデボセンターと呼ばれてました。みんな忘れてるかも)、フィラデルフィアのワコヴィアセンター(かつてコアステイツセンター、ファーストユニオンセンターと呼ばれてました)、ピッツバーグのメロンアリーナと、バッファローのHSBCアリーナ(以前はマリーンミッドランドアリーナ)と、金融系の名称は多いです。

まあ、ボストンの場合、ずっと銀行がスポンサーゆえに「Vault(金庫)」の愛称は変わらないわけですが、これだけ銀行のスポンサーが雨後のタケノコのように増えると、「Vault」だらけになってしまうわけで、それもいかがなものかと。

いずれにしても、スコーシャバンクプレイスという名前は長過ぎる。そのうち略称が使われることでしょうね。

で、話題は変わって連日のデビルズねたですが・・・こっちもアリーナ関連情報で。

数年間に渡るすったもんだの末に、やっとニューアーク市に新アリーナを建設することになったデビルズですが、どうやらまだ問題があるらしいのです。

新アリーナ建設費3億1000万ドルのうち、ニューアーク市が2億1000万ドルを負担。残りの1億ドルはデビルズが拠出という合意だったらしいのですが、どうもデビルズがこの公約を果たせていないらしい。デビルズは今季チーム不調もあって、現アリーナ(コンチネンタルエアラインズアリーナ、ってこの名前も長いといつも思ってます)の入りも悪いのです。

すでに新アリーナ建設用地では、古い建物の取り壊しを実施して更地にする作業が行われており、これにニューアーク市は2500万ドルを費やしたとか。アリーナの基礎工事にも着手しており、数週間後には鉄骨も立ち上がるという時期に来てのこのひと悶着。ニューアーク市側は「基礎工事にもう2500万ドル使っちゃったから後戻りはできないぞ!」と、デビルズに睨みをきかせているようです。

で、デビルズとしては、なんとか建設費負担を最小限に抑えたいと、大手建設会社数社と今も交渉中だそう。当初予算を超えた分を建設会社が負担するという、デビルズにとって有利な契約を引き出そうとするあまり、合意に至れないというのがその遅延の理由らしい。有利な契約はいいんだけど、構造計算はちゃんとやってくれる会社に依頼してよね? と思う今日この頃。アメリカの建築基準って、そのあたりはちゃんとしてるんでしょうか? アメリカは日本のような地震国じゃないから、使用する鉄骨は細い、あるいは少ないんでしょうか? 教えて詳しい方!

そうこうしてるうちに、アイランダーズの首脳陣が解任ですか。あ、ついに「マッド・マイク」が退陣です。詳報はまたアイランダーズねたとともに、後日にでも。

追記:デビルズの新アリーナ案、なんとか妥結したそうです。
詳しくはこちらをご覧下さい。
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# by hockeyworldjapan | 2006-01-13 11:23 | NHL overall

ベテランがNHLを去る時

1月10日、タンパベイ・ライトニングはキャプテンのデイヴ・アンドレチャクをウエーバー扱いにしました。

この前日の1月9日、アンドレチャクは、ライトニングGMジェイ・フィースター、ジョン・トートレラコーチと55分に渡るミーティングを実施。その上で、チームはアンドレチャクをウエーバー扱いとすることを決めたという。これで23年に渡るアンドレチャクのNHLキャリアは実質上終わりを迎えたことになりました。

アンドレチャクは翌1月11日にウエーバーを通過。まだ現役にこだわるのであれば、AHLスプリングフィールドでのプレーが待っているが、おそらくそれは彼のプライドが許さないので、このまま引退が予想されています。アンドレチャクは2005年夏にライトニングと2年契約を結び、今季に臨んでいました。

2004年プレーオフでは素晴らしい活躍を見せてチームを優勝に導いたアンドレチャクでしたが、今季は11月8日にヘルシースクラッチになるなど苦悩のシーズン。ここまで6ゴール12アシストを挙げていましたが、マイナス13はチーム最悪の数字。スローダウンしたベテランは、新ルール下のでNHLではもはや通用しなくなっていたのだそうです。ロックアウトという空白の1年間も、アンドレチャクにとっては不利に働いたはずです。

アンドレチャクの輝かしいキャリアは、NHL22年めにして初のスタンレーカップ獲得に加え、NHL史上トップのPPゴール(274)、通算試合出場(1639、史上4位)と素晴らしいものがあります。ただアンドレチャク自身のコメントを見る限りだと、こうなったのはもちろん非常にショックでもあるが、スタンレーカップバナー掲揚は見届けたし、今季も現役としてスタートして燃え尽きた。つまり納得ずくでの結論、という風にも見受けられます。

現役時代はそのオフェンス面での存在感だけでなく、フェイスオフの強さも光っていました。若い頃はオフェンス中心の選手だったけど、年を重ねることに攻守両面に優れた選手にも成熟していった典型例でもありました。そしてライトニングにもたらしたあのリーダーシップ。ライトニングのロッカールームのロゴを「踏んではいけない!」と位置付け、尊重するように仕向けた仕掛人でもありました。

それにしても、これもサラリーキャップ時代ならではのトレンドなのか、 チームの精神的支柱という存在感だけでは、もはやチーム所属も許されない時代になってきたのかな〜と思う今日この頃。ただし、トートレラコーチは「年俸の問題ではない。純然にリーダーシップの要因だ」と断言しております。

そのあたりは、ライトニングの今季のチーム事情を知っていれば、頷けないこともない。

前年チャンピオンのライトニングだが、ここまでのチーム成績はなかなか勝ち星をつかめず、プレーオフ進出ラインを行ったり来たり。その厳しい戦いの中で追い打ちを掛けるように、アシスタントコーチのクレイグ・ラムジーが前立腺がん治療のため、チームを離れることになった。ラムジーは治療後復帰可能とされており、早期発見というのはなによりの朗報だが、なにかと強硬派のトートレラコーチと選手の繋ぎ役の好々爺、ラムジーが休養するのは、ライトニングにとってかなりの痛手でもあるという。そんな状況でのアンドレチャク、ウエーバー扱いのニュースであったのです。

ライトニングにしてみれば、アンドレチャクがチームを離れた後は、誰がリーダーとなるのか? という大問題が残ります。GMフィースターによると、この後Cマークはしばらく空き屋となり、これまでの2人のAマーク(フレドリック・モディン、ヴィニー・ルカヴァリエ)に加え、3人めを指名する(リチャーズ、テイラー、サンルイが候補)予定だそうです。

このニュースが報道されてひとつ感じたのは、あれだけリーダーとして活躍したアンドレチャクに対し、わざわざウエーバー扱いという屈辱的な形を取らねばならなかったのか?  という疑問。アンドレチャクという名選手の最後が、ウエーバーというのは淋しすぎる。自主的に引退という形で花道を飾らしてやれば? と思うのが人情なのですが、その辺は地元紙記事を読んで、自己解決。自らの浅学ぶりを反省いたしました。

実は、ウエーバー扱いとしたのはライトニングの思いやりでもあったのだそうです。アンドレチャクが自主的に引退すると、今季残り年俸を放棄したとみなされ、ライトニングがたとえ今季残り年俸を功労金的に彼に支払いたくてもできなくなるんだとか。あ、なるほどね。

ちなみに今季分残りのアンドレチャクの年俸(33万5000ドル)は、サラリーキャップ加算分から差し引かれるそうです。ただし、ライトニングがバイアウトであろう来季年俸分(52万5000ドル)は、サラリーキャップ分に加算されるということです。新CBAでは35歳以上の選手の複数年契約の場合、引退後も年平均年俸が加算される、ということでした。いやいや、勉強になりました。

実際ライトニングは、アンドレチャクに敬意を表し、ライトニングは引退後の仕事をアンドレチャクに提示をしているそうです。またウエーバー扱いとする前週に、フィースターGMは他29チームのGMに対し、アンドレチャク獲得に興味はないかとEメールを出していたんだとか。つまり、アンドレチャクに対しては、ライトニングとして考えられる誠意が尽くされたといっていい。

1月5日には、アレクサンダー・モギルニーをウエーバーを通過。こっちは34試合で12ゴール25ポイントと仕事はそれなりだったのですが、年俸175万ドル、来季は350万ドルが重過ぎた。数年前からモギルニーは臀部故障に悩まされており、持ち味の快脚は戻らなかったのがウエーバーの要因だそうで。

それにしても、サラリーキャップ提唱者のひとりで、NHLきっての吝嗇家GMとして知られたデビルズGMルー・ラモリエロ(現在はヘッドコーチも見つからず、コーチ兼任です)。キャップ導入後はいいチーム作りをするであろうと思われていたのですが、このモギルニーへの高額契約も含め、今季はやりくり下手だと、地元ではかなり叩かれています。実際今季のデビルズは、モギルニーだけでなく、マラコフ、マギリスと、大枚はたいては切りまくってる。モギルニー、マラコフ、マギリスで1860万ドル突っ込んで、1人引退、2人はマイナー送り。株で言ったら大損出している感じですね。

それにしてもモギルニー。ヘルシースクラッチになっていたという話は聞いていたのですが、彼の場合、あの御し難さゆえ、その気にさえさせればまだ働くのでは? との期待(幻想?)を私は抱いてました。まだまだいけると思っていたのですが・・・今季のブレット・ハル引退といい、モギルニー、アンドレチャクの一件といい、寂寞の感は否めません。まあモギルニー&マラコフの場合、給料高過ぎて若手に悪影響はあるわ、ラモリエロGMはオーナーに自己責任を表明し、次の手段を講じるべくこう動かざるを得なかったのでしょうけどね。

ちなみに混迷しているデビルズのヘッドコーチ探し。ポール・モリースを希望していたらしいが、トロントから接触を断られ(そりゃそうだ! シーズン途中だし、なにせモリースはパット・クインの後釜候補でしょうが)、現在はブレント・サター(ご存知サター兄弟のひとりで、世界ジュニア・カナダ代表ヘッドコーチでも知られる)に興味を示しているそう。でもサター兄弟って、やっぱりアルバータが好きなのよね(笑)。というか、アルバータで輝くというべきか。ブレントは、WHLレッドディアのコーチ職と、世界ジュニア代表コーチで結構財政的にも満足しているようなので、デビルズの勝算は薄そうです。ちなみに立候補者として寄ってきたのは、NHLコーチ万年浪人、テッド・ノーランのみという惨状であります。

まだまだ、デビルズねたについては語りたいのですが、今日はこの辺で・・・
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# by hockeyworldjapan | 2006-01-12 10:21 | NHL overall

NHL小ネタ集

年の瀬も押し迫った今日この頃、みなさまいかがお過ごしですか?

管理人、昨日の夜まであるプロジェクトに追われておりましたが、やっとそちらのお仕事が完了。ちょっとこちらでその宣伝を。(NHLと関係なくて恐縮です)

優秀なスタッフのみなさんに囲まれて、素晴らしい作品ができたと自負しております。なので、ぜひこちらを訪れてくださるスポーツファンの方にお楽しみいただきたいと・・・ちなみに、管理人、杉山選手を追いかけて湘南やら成田やら、フランスやらイギリスやらNYやらに出かけておりました。個人的には、ハンチュコバ&ナブラチロワのインタビューのテロップがシンクロしてない(テロップを見やすくするためだそうですが)のが、激しく気になりますが、それ以外は大満足の仕上がりに。ご感想など、またお聞かせ願えれば幸いです。

・・・ということで、テニスのお仕事も一段落し、や〜っと、待望のホッケーモードに戻れます!

別件でテンパってた際にも、気になるニュースがNHLには満載でした。その中でも特に気になったのを、こちらで紹介(多少古いニュースもあったりするので、ご勘弁を)します。

Kansas City builds new arena, but needs a team
ペンギンズに再浮上しつつある移転問題。最近の移転先候補としては、カンザスシティの名前が挙がっておりますが、そのカンザスシティに建設予定の新アリーナ(完成は2007年予定)の詳細やら、カンザスシティ側のペンギンズの接触状況などがつぶさに報じられております。

これによると新アリーナ「スプリントアリーナ(移動体関係が最近スポンサーとして強いですね)」は、総工費2億5000ドルで、カンザスシティ市内再開発の一環事業。18500人収容で、すでにスイートボックスは完成前から販売完了っつーのだから、スゴイ。まだNHLもNBAも招致できていないのに、そのあたりはどういうからくりなんでしょうかね? しかも、このアリーナ建設費の資金繰りは、ホテル税やレンタカーに課せられる税金から賄われるらしく、地元民への税負担は少なく抑えられている模様です。

以前に、石原慎太郎都知事がこのホテル税なるものを提案した際には、どこかの地方の市長さんか県知事さんが「東京の思い上がりだ!」と糾弾したのを記憶しておりますが、アメリカでは結構フツーに導入されております。フロリダ・パンサーズの現在の本拠地(現在の名称は「ベルアトランティックセンター」。ロックアウト中に各地アリーナの名称も随分様変わりしました。一度まとめをやらねば・・・)も同様にしてホテル税から賄われたのは記憶に新しいです。

ただ、フロリダのような観光地やら、東京のような大都市ならそうした税収が見込めるとは思うのですが、カンザスシティでも大丈夫なのでしょうかね? 東京都で1年15億円の収入だそうですが、カンザスシティでかなりの税収を得るには、税率がかなり高くなるような悪寒が・・・まあ、日本ほどアメリカでは地方と中央の格差はないとは思いますが。

その一方で現在のペンギンズのホームアイスであるメロンアリーナは、NHL最古かつキャパシティは最少。「マリオ・ルミューは新アリーナに値すべきだ。(ピッツバーグ地元自治体が)彼に背を向けるということは、我々がジョージ・ブレットに背を向けるようなもの」という、NHLチーム招致関係者(「NHL21」というプロジェクト名だそうで)のコメントには頷けるものがあります。

この関係者のその後のコメントにもありますが、確かに昔カンザスシティにはNHLチームがありました。そして、この記事には書かれてませんが、現ペンギンズGMクレイグ・パトリックは、そのNHLチーム、カンザスシティ・スカウツに所属経験があり、チームの一員として来日してエキシビションゲームにも出場までしております(余談ですね、この辺でやめておこう)。

さらに、興味深いのは、この新アリーナを管理するのが、LAキングズのオーナー、フィリップ・アンシューツ氏の会社だということ。このアンシューツ氏、北米だけでなくヨーロッパも含めてアリーナはスポーツチームを買いまくっていることは周知の事実という大富豪でしたが、なんとこのアリーナもそうだったのか・・・。ちなみに建設費として5000万ドルを拠出しているそうです。

そして見逃してならないのが、この記事後半部分。ペンギンズは、元オーナーのハワード・ボールドウイン(映画「サドンデス」も製作したあの人ね)が、「新アリーナの建設は不要」とピッツバーグ市に告げていたのだと、もうすぐ任期が終了する現職ピッツバーグ市長が証言しているのです。ボールドウイン氏は、「新アリーナ建設よりも現在のアリーナを修繕する1000万ドルがあればいい」と語っていたのだとか。そのお金を使ってか、ボールドウイン氏、メロンアリーナの内部のオーナーエリアをとーっても悪趣味(テーマカラーは赤!)に内装工事をしていました。まあ、一般席の拡張とか、ロッカールームエリアの修繕などに、その資金は使用されたはずでしょうし、オーナーエリアは別ポケットから自腹決済だったのかも知れませんが、私としてはあのオーナーエリアの強烈なインパクトを、記憶から拭い去ることはできません。

ボールドウイン氏、1年以上前のニュースでは、このカンザスシティへのNHLチーム招致運動の仕掛人として動いていたような・・・今回の記事ではこのボールドウイン氏とのカンザスシティ市側との関連性は報じられていないので、彼の関与は消えたということでしょうか? (NHL21という招致グループとは、別みたいだし)。ボールドウイン氏、福藤選手もお世話になっているAHLマンチェスター・モナークスも、以前に所有していたそうで(現在もマイノリティオーナーかも知れません)。エクスパンションの営業権を300万ドルで購入し、その後チーム運営に至る前にロサンゼルス・キングズに権利を転売したそうです。

ホッケー界、いろんなところで繋がってるんだな〜と実感するこの頃です。


さて、HWJ掲示板でも武者さんが話題にされていましたが、アメリカ代表の高齢化(!)について。

1962年1月25日生まれのクリス・チェイオスは、なんとトリノ五輪開会式の頃には44歳になっております。この44歳での五輪ホッケー代表ですが、五輪史上3番目の高齢だとか。とはいっても上位2名の五輪出場は、1928年以前(!!!)ということですから、チェリオスの恐竜ぶりがいかにずば抜けているかお察しいただけるかと・・・。あ、付け加えておきますと、NHLでもマーク・メシエ(1961年1月18日生まれ)引退後、今季のリーグ最長老はチェリオスとなっております。

あれだけ「オヤジチーム」と2004年ワールドカップで揶揄されつつも、オヤジシンドロームから抜けきれないUSA。でも、若手が育ってない(っつーか育ててないか?)というの事実です。また、選に漏れたオヤジがいろいろうるさかったり(カリフォルニア地区のイニシャルJRさんとか)、なんであのオヤジが選ばれてて、このオヤジが選ばれないんだとか(フィラデルフィア地区のDHさんと、ボストン地区のBLさんとか)、そういう論議は尽きないようです。

フィラデルフィア地区の番記者さんによれば、「デリアン・ハッチャー(あ、実名が・・・)は、今季フライヤーズで1試合25分出場している」と、チームにおける重要度を強調。まあそれは百歩譲ったとしても、98年長野五輪で「ハッチャー家のホッケーは、国際規格リンクと相性悪し」と、立証されたはずと私は思い込んでいたのですが・・・う〜む。理解に苦しみます。

まあ、選に漏れたBLさんは、今季序盤はケガしたり、彼自身もチームも苦悩してますから、仕方ないのかな? という気もするのですが。周りの新リーチ派(あ、また実名が・・・)の記者さんたちは「彼の過去におけるUSAホッケーへの貢献を考えたら、選ばれないのはおかしい」と糾弾しておりました。あれ、これって確か、JRさんが自分について語ってた内容とまったく同じのような・・・個人的にUSAはジオンタにでも期待しております。

まだまだ、蓄えたネタがいろいろあるのですが・・・続きは明日にでも。
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# by hockeyworldjapan | 2005-12-28 11:40 | NHL overall