スポアイでいよいよNHL放送再開!

待ちに待った日本でのNHL放送が戻ってきました。

以前からお知らせしておりましたが、スポーツアイESPNにて12月27日深夜1時より、NHL放送が再開されます! いや〜、ここまで来るのにいろいろ紆余曲折があったようで、こちらから発信する情報も混乱し、いろいろご迷惑をおかけしましたが、なんとか放送再開に漕ぎ着けたということで、喜ばしい限りであります。

その記念すべき今季の放送第1弾は、現地12月20日に行われたコロラド・アバランチ@ナッシュビル・プレデターズとなりました。以前、掲示板で「TSNから映像供給」と触れたのですが、諸事情により今後数回は他局からの供給になるようで、今回はなんとあの噂(!)のOLNの映像です。

ま、そのOLNの映像については、のちほど議論するとして、まずは試合のみどころなどをお伝えしようと思います。この試合、とにかく好ゲームでした。管理人、NHL禁断症状が深刻だったせいもあって、正直どんな試合を観ても面白いという状況だったのかも知れませんが、それを差し引いても、ホッケー好きなら画面に釘付けになるんではないかという内容、と自信を持ってお勧めしたいのです。

まずは、NHLのスタンディングをチェックしてみて下さい。序盤から好調のプレデターズ、現在もポイントでリーグのトップを争うような素晴らしいシーズンを送っています。それも、デヴィット・レグワンド、スコット・パーカーといった主力がずっと休んでいてのコレです。キャプテンのグレッグ・ジョンソンも故障から戻ってきたばかりですし。

そのプレデターズの好調の秘密は一体なによ? ということになるのですが、その秘密はこの試合を観れば分かってしまう・・・というわけで、これはもう観るしかありませんね! な〜んて焦らすつもりはないのですが、簡潔に言うと今季のプレデターズ(日本語で「捕食者」。恐ろすぃい〜!)は、その名の通りオフェンスが入れ食い状態。テンポのよい組み立てで、イケイケの攻めを展開してくれるのです。

メンバー的には全体的にやや小粒ですが、新ルール導入後の高速NHLにフィットする選手がばっちり揃っていて(サリヴァン、カリヤがその代表格ですね。フェイスオフスペシャリストのペローも小さい)、その一方でガツガツ来る選手もちゃんといる(ハートネル、トゥートゥー、ホーディチャク)。実に適材適所です。着々と地道に戦力を整えてきたチームらしく、チームワークもかなり練れてきていて、PPのパス回しなんてホント見事なものです。特に個人的に前から面白いと思っていたハートネルのプレー(よく「Crush the net(ゴールに突進するプレー)」などと言いますが、この人はマジでゴールに激突しているサマをよく見かけます)、この日は最高に光ってます。

ブルーラインも侮れません。ティモネン、ジトリツキーのテクニックは相変わらず見とれてしまうし、ルーキーのライアン・スーター(ゲイリー・スーターの甥っ子さんです)が、なかなか良いプレーをしておりますので、こちらも必見! そしてゴールは、チェコ代表のゴールをハシェクと争うことになろう、トーマス・ヴォクーンが守ります。膝の故障復帰から2試合めらしいんだけど、かなりの好セーブを連発しております。

その一方で、アバランチはやはり大物(フォースバーグ、フット)が抜けた後、チームを立て直し中という感じがアリアリ。布陣的には決して悪くないと思うのですが、チームとしての結束力という意味で、かなり差が感じられてしまいます。

でも、ポジティブな要素はかなりあります。この試合ではアバランチのゴールを守るのは、カザフスタン出身のヴィタリ・コレズニック。パトリック・ロワ引退後、デヴィッド・アービシャーがアバランチのゴールを引き継ぐと思われたのですが、今季アービシャーは序盤から不安定な出来で、最近はベンチ入りからも外れることしばしば。シーズン途中にAHLローウェルから昇格したコレズニックが最近は先発する機会が増えているのです。

このコレズニック、以前世界選手権でも日本代表と対戦したこともあるので、ご記憶のファンの方もいることでしょう。大型で動きもなかなか俊敏。それにヨーロッパ出身ゴーリーが往々にして苦手とするパックハンドリングも積極的にこなしています。ヴォクーンもそうですが、新ルールによりゴーリーの動きがゴールライン裏の台形エリアに限られてはいるものの、現在の高速NHLにおいては、ゴーリーが素早くパックハンドリングすることによって味方の守りをサポートし、結果的に自分への危機も未然に防ぐという必要があるようです。また、ツーラインパスもOKとなった今、ゴーリーから長いフィードをブルーライン手前のFWに送るというセットプレーも、今季のNHLの見所のひとつ。そのあたり、この2人のゴーリーは今季の宿題をちゃんとこなしているという印象があります。

その他、FWについて注目すべきは、今季加入のピエール・タージョンに、ルーキーのマレク・スヴァトスに、チェッキング玄人芸人ラクソネンあたり。ラペリエル、ハイノートあたりがうまく噛み合ってくれば、相手にとってはすごくイヤなラインにもなりそうですし。Dマンも悪くないですよ。現在NHLの鉄人(連続試合出場トップ)のカーリス・スクラスティンチなどは、かなり堅実な守りを連発しておりますし、PPもブレイクにライルズと駒はちゃんと揃っている。もちろんフォースバーグの天才的プレーはもう観られませんが、あとは、サキック、タンゲイ、ヘイドゥクあたりと、新加入組がどこまでケミストリーを見いだせるか? というのにかかっていると思います。

で、最後にOLNの映像ですが・・・これは皆さんにもいろいろご感想を頂きたいとは思っておりますが、ひと言で表現すると「ローカルのFOXよりも、予算が少なそう」。放映権料にお金かけ過ぎて、制作費がキツキツなんではないか? と心配してしまいます。そのCGは、80年代のESPNみたいなレトロ感が匂い、カメラワークはサイクリングに振られてブルーラインからフォーカスがはみ出し・・・あ、これくらいにしておこっと。

とにかく、好試合なので、お楽しみいただければと・・・まずはそこからですね。
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# by hockeyworldjapan | 2005-12-23 12:01 | NHL overall

福藤選手情報&マンチェスター雑感

はあ、やっぱり取材は楽しいなあ・・・っと。もう書ききれないほど情報が一杯なので、乱暴ですか箇条書きにさせて下さい。

その1:今日の試合
vsスプリングフィールドですが、昨日もこちらでお伝えした通り福藤選手は出番なしで、1−0でモナークスのOT負け。最後はカウンターから2オン1の形を作られ、ゴール前でパスアクロス。それまで5オン3のピンチを2回守り切ったハウザーも、最後に力尽きた感じでした。

その2:対戦相手のスプリングフィールド・ファルコンズ
タンパベイ・ライトニングのトップファームなのですが、ライトニングのプロスペクトだけでなくって、アンダーズ・エリクソン(98年にはデトロイトでスタンレーカップを獲得)にジム・キャンベル(こいつ、まだいたのか〜! って感じです。もう32歳になりました。NHLセントルイスで2年連続20ゴールを挙げたのは、もう8年も前のこと。以後、マイナーリーグとNHLを渡り歩いて、2003−04年はロシアまで行ってました。スプリングフィールドが実にプロ16チームめ)とかが在籍していて驚きました。

その3:ファルコンズのGK2人
ライトニングのゴーリーと言えば、ジョン・グラハムとショーン・バークの2人の大型GK(グラハムが187cm、バーク193cm)ですが、トップファームのファルコンズにいる2人は、さらに大きい(ブライアン・エクランド:195cm、ジェラルド・コールマン:193cm)。ゴールネットのスペースをいかに埋めるかという点でサイズのあるGKが有利なのは明らかですが、福藤選手曰く「AHLでは、選手のサイズがアップするのでゴール前のスクリーンが結構大変」なのだそうで、背が高ければそれだけスクリーンされにくくなる。そのあたりも大きなアドバンテージになるわけです。

その4:ファルコンズのヘッドコーチ
ファルコンズのヘッドコーチですが、NHLシカゴでもヘッドコーチを務めていたダーク・グラハムでした。グラハムといえば、確か黒人の血も混じっていたんですよね(黒人&北米先住民族だったはず)。昨夜のハートフォードのコーチ陣といい、意外なる有名人がチームを仕切ったりしているのに、全然AHLについては無知な管理人。己の愚かさを知らされました。モナークス広報さんから、「AHLレコードブック(NHLにもあるオフィシャルレコードブックのAHL版です)」を頂戴したので、これを読んでもっと勉強しま〜す。

その5:AHL本部の所在地は?
その本によると、AHLの本部はなんとスプリングフィールドにあるのだとか。ファルコンズの本拠地の近くに位置してるんだそうで。今年がリーグ創設70周年って(知らなかった〜!)、これまた結構凄いです。

その6:AHLゲームの感想
2試合観たAHLの感想ですが、試合の展開はECHLと似ているかも。NHLのような鮮やかなゴールは少なく、いわゆる「ガベージゴール」と呼ばれるような、ゴール前の混戦からの得点などが多い感じです。ただ、ECHLよりもサイズ&スピード&スキルがアップしているのは確か。なので、ECHLから昇格した選手は多かれ少なかれ、順応を強いられるようです。

その7:マンチェスターのアリーナについて
それから、モナークスのホームアリーナのヴェライゾンワイアレスアリーナについて。
名前が「ワイアレス(携帯電話会社ですが)」なだけに、アリーナ内部は無線LANが完備されていて、インターネットもサクサクでした。こんなひっそりした街、マンチェスターに1万人近くを収容できる立派がアリーナがあるのは、ホントに羨ましい。それに、モナークスの観客動員ですが、今季ここまで1試合平均8232人で、これはリーグ2位の数字。他にあまり娯楽がないと言ったらそれまでですが(マンチェスター市民の皆様、暴言お許し下さい!)、かなり強いファン基盤があるようです。明日のポートランドでの試合も、ファンクラブからバスツアーが出るようでした。
こちらで現地観戦される場合は、アリーナはす向かいの「ラディソン」が便利です。

・・・と、駆け足で情報を書きなぐってしまいましたが、ここで福藤選手情報をひとつ。

福藤選手、今季がスタートしてから坊主頭にした髪も、そろそろ伸びてきました。

福藤選手の中学、高校時代の映像を観る機会が以前にあったのですが(いずれも坊主頭)、現在の福藤選手はまさにそんな感じ。日本であの姿で歩いたら、高校球児と紛れてしまいそうな雰囲気です。福藤選手自身も「中学、高校時代から全然変わってないね」とよく言われるのだとか・・・(いずれその画像はアップします)。

モナークスの選手たちが住むアパートに空きはあるものの、数週間後にまたレディングに送られる福藤選手には「安住」は約束されないのです。よって現在もホテルでひとり暮らし。チームメートとの交遊はあるものの、生活面ではいろんな不便さも経験しているようです。現在心配なのは、自炊ができないために栄養が偏ったりという面などでしょうか? 福藤選手の顎に出来た、赤黒い大きなニキビが、そのあたりを物語っていました(これがまた、高校生っぽさを演出してたりして・・・福藤選手、ごめんなさい)。

明日の相手、AHLポートランド・パイレーツは、NHLアナハイムのトップファーム。今季序盤を1軍で過ごしたコーリー・ペリー、ライアン・ゲツラフが現在降格しているので、得点力はアップしているものと思われます。実際、福藤選手は今年9月のルーキートーナメントで、このポートランドの面々とは対戦しているので、まったく知らないメンバーでは決してないわけです。

さらに、見所としては、現在AHLポートランドのゴールを守っているのが、ネイサン・マースターズ。福藤選手を応援しているファンの方なら聞き覚えのある名前でしょう。2004年夏の若手キャンプでは、キングズは福藤選手よりもこのマースターズの方を高く評価していて、実際にデイブ・テイラーGMも「ウチはおそらくマースターズと契約に至るだろう」と語っていたのです。

ところが、実際にこのキャンプが進むにつれ、当初はあまりキングズ首脳陣に期待されていなかった福藤選手がメキメキ頭角を現した。そして9月のマンチェスターのトレーニングキャンプにおいて、キングズは「マースターズよりも福藤」の方針を打ち出したのです。

その後、マースターズはキングズ支配下から外れたのですが、ECHLルイジアナに在籍。キングズと契約に至れなかった悔しさからか、シーズン前半は素晴らしいプレーを見せてECHLオールスターゲームにも出場していたほどでした。しかし、無理な起用が祟ってか、シーズン中盤から失速してしまい「今季はどこでプレーするのだろう?」と思っていたところで、「アナハイムのキャンプに呼ばれている」という情報を今年の9月に耳にしたのです。

そのマースターズ、今季ここまでAHLポートランドですでに12試合出場、8勝3敗、セーブ率.920と、なかなかの出足なのです。おそらく明日パイレーツは、このマースターズを起用してくるでしょうから(今日はもう1人のGK、グレッグ・ノーメンコ(こちらも福藤選手とはECHLシンシナティ時代に一緒にプレーした仲)が出場し、25セーブ5失点で敗れています)、福藤選手との直接対決が期待されます。アナハイム参傘下のポートランドだけに、明日の試合はダックスのGKコンサルタント、フランソワ・アレール氏(日本でもお馴染み、北米では伝説的GKコーチとして知られています)も観に来るんだとか。彼にも、福藤選手の評価をしっかり聞いてくることとします。

まだまだネタは書ききれないほどあるのですが・・・残りは明日以降、もしくは「In the crease」の方でお伝えすることといたします。
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# by hockeyworldjapan | 2005-12-04 14:37 | Fuku-chan report

マンチェスターの夜は更けて

いきなり予告もなく、マンチェスターに来てしまいました。

もちろん、イギリスのマンチェスターでなくって、アメリカ・ニューハンプシャー州の方です。

最近、なかなかこちらのブログの方を更新することができなかったのですが、最近めっきり他の仕事に追われ(テニス関係のドキュメンタリー制作とか、ワイン関連の通訳とか)、なかなかホッケーモードにどっぷり漬かることが困難でした。この怠慢ぶりをどうかお許し下さい。

で、マンチェスターに5時頃到着していきなり夜に試合取材を入れました。
ホームのヴェライゾンワイヤレスアリーナで、マンチェスター・モナークスvsハートフォード・ウルフパック戦。

残念ながら、福藤選手は出場せず。この日を含めてホーム、ホーム、アウェイと3連戦なのですが、明日のホームでのvsスプリングフィールド戦にも福藤選手は「出さない」と、今日の試合後ヘッドコーチのジム・ヒューズから言い渡されました。しかし管理人が試合後ヒューズコーチと話したところによると、「明日のvsスピリングフィールド戦か、もしくは@ポートランド戦のいずれかで、フギー(*)を出場させるつもり」とのことでしたので、12月4日@ポートランド戦での出場に期待したいところです。

(*フギーとは?:福藤選手は現地で「フジ」というニックネームで呼ばれているが、それをFUJIではなく、FUGIと綴る人がいる。どうもヒューズコーチは彼のニックネームを「フギー」だと誤認してしまったようです。ま、小さいことですが気になったので)

今日のハウザーはいい結果を残したので、明日もハウザーで行って確実に格下のスプリングフィールドからポイントを挙げたいというヒューズコーチの思惑か? というのが、まず心に浮かびました。

それ以外に、もうひとつ要因らしきものがありました。実はこの日は、ロサンゼルスからキングズのアシスタントGM、ケウ゛ィン・ギルモア氏が、モナークスの視察に訪れていたのです。

ギルモア氏曰く、当初予定では「今日はvsハートフォード戦を観て、明日はボストン・カレッジの試合に行く。キングズのプロスペクト、ブライアン・ボイル(2003年全体26位指名、身長2mの巨漢センター)を観るためなんだ。明後日はポートランドでもう1試合モナークスを観て帰るんだ」とのこと。つまり、ギルモア氏が観るという前提で、福藤選手の先発を@ポートランド戦に合わせたという考え方も十分できるというわけ。

ちなみにこのギルモア氏ですが、本当にマメなお方。キングズGMデイヴ・テイラー氏譲り(テイラー氏もマメさには定評あり)なのかどうかは分かりませんが、とにかく気遣いのできる人なのです。

管理人はこの日、成田からシカゴ経由でマンチェスター入りしたのですが、このシカゴからのフライトが、ギルモア氏一行と同じ便だったのです。管理人が長旅に疲れて搭乗口でボケーと待っていると、ギルモア氏がやってきて「日本の記者の人でしょう? マンチェスターはどこに泊まるの? 僕たちレンタカーを借りるから乗せていってあげましょうか?」と申し出てくれました。ギルモア氏の横には、かつてキングズPRで勤務していた顔見知りのスタッフがいたのですが、敢えてギルモア氏自ら動くというこのフットワークの良さ。それにまず驚きました。

で、フライト中。ギルモア氏は、管理人の2つ前の列に座っていたのですが、なにやら客室乗務員の女性と話し込んでいる。数分後、その女性が戻ってきて、満面の笑顔で「ありがとうございます。機長もみんなもすごく喜んでいるわ」と、ギルモア氏に告げていました。ギルモア氏、このフライトのクルーが同じホテルに宿泊していることを知り、「よかったら皆さんで今日の試合を観に来て下さい」と声をかけていたのでした。

さらに敬服したのは、空港からホテルへ向かう道での出来事。
1ヶ月に1度は、トップファームの責任者としてマンチェスターにやってくるというギルモア氏にとって、マンチェスターの街はお馴染み。そこで、同乗者のキングズ元PRスタッフと管理人に対し、マンチェスターという街のガイド役までを務めるマメマメしさだったのです。

「もうすぐ、こっち側に野球場ができるんだ。その隣にヒルトンが建つから来年はそっちに泊まろっと」
「マンチェスターの街は、19世紀前半にケベックから移民がやってきて織物業を発達させたんだ。だから川を挟んでこちら側の街は、今でもフランス系の人達が住んでる」
「5年前は、ホントに田舎で何もないところだった。(モナークスが設立されて以来)最近は、来るたびに新しいレストランやバーができてる。試合当日にはどこも満員らしいよ」

NHLのGMや幹部にはいろいろタイプはあるんだろうけど、キングズ首脳はやはりこのマメマメしさこそが魅力。チームの中では人事を掌握する立場にある彼らですが、他チーム首脳を人事情報を交換しつつ良いトレードを敢行するためには、敵を作っていたら損ではある。もちろんオレ様系GM(どのチームとは言いませんが)も存在するNHLですが、威厳をひけらかしたからって成功するわけでは断じてないわけで・・・。

そこで、とあるエッセイストが、「恋愛においてマメな男は、その女性を愛しているからマメというわけでなく、生来マメな性格なのである。むしろ女性にマメにする自分が好きなのだ」と書いていたのを、ふと思い出しました。

テイラー氏&ギルモア氏のマメさが、お二人の女性に対しての接し方にも適用されるのかどうかは判別不能ですが、少なくとも彼らのマメさは付け焼き刃的なものではなく、天性のものではないかと実感した今日の出来事でした。

あ、余談ですが、この日の対戦相手、レンジャーズのトップファームのハートフォード・ウルフパック。ヘッドコーチは、ESPNの解説などでも知られていたジム・ショーンフェルド、そしてアシスタントコーチには、ウルフ・サミュエルソンがおりました。ウルフィー、チーム名と駄洒落ってるのが妙で笑えますが、彼の現役時代のプレースタイルとは裏腹に、この日着用していたシャツがパステルピンクだったのがお茶目でした。

マンチェスター、ひたすら寒いです。
釧路人の福藤選手も「寒い!」と震えるような、冷え込みと風の強さ。
それに、この街のひっそり度もその寒さに拍車をかけているような・・・なにせ「アリーナの建ってる場所=ダウンタウン」ですから。大したものはなさそうなので、仕事に専念できそうです。

まだまだ書き足りない情報はたくさんあるのですが、夜も更けてしまったので本日はこの辺で。
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# by hockeyworldjapan | 2005-12-03 17:09 | Fuku-chan report

やっぱり好きだな〜釧路!

先週末は釧路取材に行ってまいりました。

しばらくぶりの釧路は、やっぱり最高でした。

c0012636_21161613.jpg到着後まずは、フィッシャーマンズワーフ「MOO」内の屋台に直行し「海鮮丼」をいただきました。ぷりぷりのボタンエビにタラバガニ、うに&いくら、生ガキまで乗ってました。やっぱりこれは基本中の基本でしょう。たまりません。
(あ、今回は和商市場には行きませんでした。釧路が初めての方はぜひ和商市場で「勝手丼」をお試しあれ)

釧路でこの季節といえば、美味しいのはししゃもだそうです。
釧路特有の現象らしいのですが、このししゃもが、釧路を取り囲む河川を昇ってくるというから興味深いではありませんか。その昔は「玉ねぎが入ってるネットの袋ですくえば、簡単に漁れたよ(クレインズ・相澤コーチ)」「ししゃもの大群で川が真っ黒に見えたことも。とにかく入れ食い状態でした。どの家の軒先にもししゃもが干されていたなあ(クレインズ・田中監督)」んだそうです。ただ現在では、川に入ってししゃも漁りにでも出ようなら「密漁」と見なされ、逮捕されるそうなのでくれぐれもご注意を。

釧路では珍しく観光もしてしまいました・・・とはいえ、必ずしもホッケーからかけ離れていたわけではありません。日本製紙クレインズの名前の由来でもある鶴の生態を探りに「釧路湿原」と「鶴公園」に出かけたのです。

釧路湿原、なかなか絶景でした。すでに秋から冬枯れの準備をしている動植物たちに出会えますし、空気はおいしいし、何より都会に住んでる人間にとってはいい気分転換と運動(展望台に登るのに結構息が切れます)になります。

この時期は丹頂が、湿原のとある地域に飛来しているので、バスの窓越しにも数羽丹頂の姿が確認できました。この時期に畑に落ちているベントコーン(トウモロコシの実)を、食べにやってくるそうです。

釧路空港近くの「鶴公園」で、この丹頂を間近で見ることができます。
ここでは、2羽ずつオリの中で仲良く暮らしている番(つがい)の丹頂たちに会えます。あ、入口付近には花嫁募集中のオス丹頂「ミノルくん」もおりました。しかし「ミノルくん」、あんなに隔離されちゃあ花嫁も探せないんではないかと心配。あの辛気臭いオリに、メスが飛来してくれるとはゆめ思えないしなあ・・・

丹頂は番で行動するらしく、夫婦仲がなかなかよろしい鳥なんだそうで。とはいいつつも、私が観察していた時には、とあるオスが隣のオリのメスに求愛行動してしまったらしく、フェンスを挟んで4羽の丹頂(オス2羽とメス2羽)がギャーギャーとけたたましく騒いでる様子も目撃しました。痴話喧嘩って鳥の社会にもあるのね〜と。

この鶴公園を訪れて判明したのは、「鶴になった男」として知られる鶴公園園長の高橋良治氏は、福藤選手の中学校時代のホッケー部顧問だった高橋帝寿先生のお父さんだったという事実。世の中せま! っつーか、やっぱり鶴とホッケーは繋がってるんだなと、改めて実感しました。

ところで、クレインズのユニフォームの図案にもなっている丹頂ですが、一般的呼称である「丹頂ヅル」との名前は実は誤りなんだとか。ツルという名称は、渡り鳥のみに使用されるのであって、釧路近辺で四季を過ごす丹頂は、シベリア付近に起源を持つものの、もはや渡り鳥ではないとのこと。なので「丹頂」という名前が正式名称なんだそうです(と、バスガイドさん情報)。

なお、あの頭の頂上にある赤い点は、にわとりのトサカ同様に皮膚が露出したもの。怒りを覚えるとあの部分が膨張するのも、にわとりのトサカと同様だそうです。

今回の釧路滞在ですが、実は不肖私めの所用のためクレインズの試合取材を泣く泣く諦める羽目に。釧路まで来ておきながら試合に参上できない申し訳なさもあって、十条リンク付近ではコソコソと隠密行動に徹したつもりではありましたが、「びっくりドンキー」前でダーシー・ミタニにあっさり見つかってしまいました。どーせそうなるのであれば、最初から堂々としていればよかったと後悔の嵐でした。

さて、釧路市内の福藤選手ゆかりの場所を訪れた後は、かつて釧路市立景雲中学を指導された高木典男先生(現在は鳥取西中学にお勤め)のご自宅にお邪魔してしまいました。

c0012636_20582774.jpg「とにかくNHLが大好き!」とおっしゃる高木先生宅では、もう度肝を抜かれることしきりでした。
まずは、この写真のメシエクッション。ちなみに既製品ではありません。マーク・メシエの大ファンであられる高木先生は、奥様の典子さん(クレインズのホームゲームではアナウンスを担当されています。その名前も典男さん&典子さんで夫唱婦随とはこのこと!)に頼んで、メシエTシャツをこのクッションにリフォームしてもらったのだそうです。ご夫妻のオリジナルグッズは、このクッションだけにとどまりません。ご愛息滉典(あきのり)くんの幼稚園のスモッグの前面には、オイラーズのロゴが張り付けられ(父・典男さんが着古したオイラーズジャージのロゴを、典子さんがチョキチョキとカットしたんだとか)、お手製リュックサックにもオイラーズのロゴが! しかもリックの底部は、丁寧にブルーとオレンジとホワイトの布を継いで、あの80年代オイラーズジャージのデザインが再現されているではありませんか!!!

c0012636_20585315.jpgそして極めつけは、この写真にあるお手製スタンレーカップ。
私の写真の腕が悪くて申し訳ないのですが、このカップの上部左をよく見ると、注ぎ口が付いているのがお分かりでしょうか? スタンレーカップといえば、最上部の「ボウル」からどんどん台座を足して行って、現在のこの形に収まったことはあまりにも有名ですが、高木宅のスタンレーカップの「ボウル」部分は、まさに台所で使用するあの「ボウル」、しかも注ぎ口付きなわけですからたまりません。ちなみに下部の台座は「バケツ」、途中の繋ぎ部分は木製だそうです。

で、さらにすごいのは、もうすぐ4歳の誕生日を迎えるという「あっき」こと滉典くんが、このカップを頭上に掲げ、キスしてしまうというのです。

実は高木家では、普通のTVの代わりにNHL番組のビデオが流れているのが常なんだそうで(ありがたや〜)。その英才教育が生きてか、滉典くんはこのスタンレーカップを手に(高さ60cm程度ですが、滉典くんの現在の身長からするとちょうどいいバランス)、白手袋のホッケー殿堂職員の方がうやうやしくカップを運び入れる場面から、NHLゲイリー・ベットマンコミッショナーがスピーチしカップを授与するシーンまで、自ら一人芝居を演じてみせるというのです。やはり釧路のお子さんはハンパではありません。

しかも滉典くん、わずか3歳にして、「カナックスの55番は誰?」「ライトニングの4番は?」という父の質問に即答可なんだそうです。山手線の駅名を全部記憶している子供とかは、TVでちょくちょく観かけたことはありますが、NHL選手の名前を記憶しているなんて、その目のつけどころがカッコ良過ぎます。

クレインズラッピング広告バスに、クレインズポスターあり、空港には防具を着込んだホッケー選手の人形ありと、街中の至る所にクレインズの存在が溢れる日本一のホッケーどころ、釧路市なのですが、高木先生によると「不景気の影響で、ホッケーをやる子供の数は年々減少傾向にある」のだとか。現に高木先生の現在勤務されている鳥取西中も、1校単独ではホッケー部を運営することができず。現在は近隣4校(大楽毛(おたのしけ)中、美原中、釧路町富原中、釧路町遠矢中)と合同チームを形成して奮闘中だそうです。釧路でのホッケーをより大きなものにしていくためにも、ぜひぜひ頑張っていただきたいものです。

そんな貴重なお話をお伺いし、東京に戻ってきたら、北海道のとある知人からメールが。
「道東の標茶町で水曜日に射止められた」というシカ肉を送ってくださるとの旨。シカって・・・う〜ん、バックス? え、またホッケーと繋がってるじゃん!!!

それにしてもシカ肉って、どう料理したらよいのでしょう。鍋やジビエ料理として出されたものを食べたことはあるが、自分で料理するのは未体験です。とりあえず、安ワインで煮てみるか・・・いやあ、北海道はいいですねほんと。

釧路湿原ツアーに鶴公園見学、クレインズ観戦と合わせて是非!

追記:北海道だけでなく、東伏見も今年は気合が入っています。レンタル座布団にレンタル毛布あり、会場の外は毎回屋台村気分の美味しいお店が並びます。前回の焼きたてメロンパンは最高でした。入場券の半券があれば、アリーナ入場後も外に出られますので、ぜひお試しあれ! その他、毎回楽しいイベント(コクドDF#43による試合後トークショーはもうすっかり有名ですね)が企画されていますので、ぜひ足を運んでみてください。
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# by hockeyworldjapan | 2005-11-04 21:15 | アジアリーグ

もうYONDA? THNのおちゃらけ特集号

c0012636_11381816.jpgNHLも開幕2週間を過ぎ、すでにチームによっては明暗分かれつつある展開になってますね〜。

オタワ&ナッシュビルが快調に飛ばす一方で、ピッツバーグはズタボロになりつつも今季1勝目を目指し、アトランタは出入りチームへと変貌・・・とリーグの話題については、また後ほどお伝えするとして、まずはこっちの本の話題から。

ホッケー関係の刊行物では老舗の「ザ・ホッケーニュース」が遂に出しました、この手の特集号を。題して「Lighter Side of Hockey」。NHLにまつわるおバカなストーリーを1冊の本にまとめあげたというこの雑誌(計164P)の表紙を飾るのは、ご存じ映画「スラップショット」のハンソン兄弟のお三方です。

で、気になるその内容のほんの一部だけ紹介すると、こんな感じ。

*思わず笑いが漏れる写真が満載。ライトニングファンの息子の上で「この子をもらって」とサインをかざすフライヤーズファンの父。レンジャーズファンと乱闘するマイク・ミルベリー(現NYアイランダーズGM)、フィル・エスポジトの現役時代のロッカーに掛かるお守りの数々(「壽」マークって?)、カルガリーのストリーキング、トレーニングキャンプでエアロビに夢中のロビー・フトレク(なぜだか他の選手と仕様が違うのが彼らしくて笑える)、ロックアウト中のNHL選手ヨーロッパツアーでいたずら中のマーク・バージュバン、今となっては懐かしいイリヤ・コバルチャクの王冠姿&アレクサンダー・デイグのナース姿&セオレン・フルーリーのサンタ姿、バーニー・ニコルズの80年代ファッション(ジュニア時代には毛皮のコートを着てたらしい)などなど。

*ハンソン兄弟のインタビュー記事:バッファローを訪れた際には、当時のテッド・ノーランコーチに「試合前にスピーチして欲しい」と頼まれた。で、セイバーズはこの試合に勝利し、テッド・ノーランコーチはハンソン兄弟のスピーチを絶賛したんだとか。このインタビュー記事の締めくくりに、NHLゲイリー・ベットマンコミッショナーの暴力とホッケーを切り離すスタンスについて、映画では明らかに暴れまくってるハンソン兄弟たちのコメントが載せられているのが、いかにもTHN的。

*ケリー・フレージャーのヘアスタイル@ロックアウト編:レフェリーたちも仕事がなくって経済的に困っていたという2004−05年NHLロックアウト。ケリー・フレージャーの妻キャシーさんは、新聞折り込みなどのクーポンを集めて少しでも安い買物をしようと家計をやり繰り。これを見たフレージャーは「節約のため、美容院に出かける間隔を長くしたら、プレスリーの下手な物真似になってしまった」とのこと。ちなみに残念ながら写真はありません。う〜ん、見てみたかったそのヘアスタイルを。

30チームのビートライターたちが、それぞれのチームについてのネタを2ページ費やしたコーナーもあるんですが、ここでは各記者たちの実力差がくっきり現れているような・・・中にはそのチームのビートライターになってあまり年月が過ぎてない人もいるし、ロードゲームには帯同していない人もいるので、ご用心。

いずれにしても、制作したのがTHNなので渋めのネタがほとんど。ESPNマガジンが同様な企画を練ったら、もっとおバカさを前面に打ち出した内容になったのではと予想できるのだけど、そこはホッケー大国の老舗紙の矜持が邪魔をしたためか、抱腹絶倒というよりは、含み笑いで読み終える内容がほとんどかも。

ここ最近北米ホッケーでは、OHLウインザーの一件を発端に、ルーキーに対するイジメ(いわゆるイニシエーションですね)にスポットライトが当たってしまっており、いわゆるプラクティカルジョークというやつに対して、どこまでが冗談でどこからがイジメなのか、このご時世は微妙な判断が求められるわけなのです。良質なプラクティカルジョークとはなにかを示すのに、皮肉にもタイムリーな一冊でありました。
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# by hockeyworldjapan | 2005-10-24 11:37 | NHL overall

取材こぼれ話

ずっとホッケーを取材してきて思うのは、「広くて狭いホッケー界」ということ。
先日も、こんな出来事がありました。

福藤選手の周辺取材ということで、ECHLレディング・ロイヤルズのカーク・テイラーヘッドコーチに、電話インタビューをした時のことです。

ここで、まずはテイラーコーチのプロフィールをご紹介。ロイヤルズでは、昨季まで2年間ヘッドコーチを務めていたデレク・クランシーが、AHLマンチェスターのアシスタントコーチに昇格しており、その後任としてテイラーが8月22日にヘッドコーチに就任しました。現在のロイヤルズは、2001−02年開始前にコロンバスからチーム移転したもので、移転後5年めでテイラーは4人めのヘッドコーチとなりました。

テイラーによると、昨年、今年と夏のロサンゼルス・キングズの若手育成キャンプ(@ロサンゼルス)で、ゲストコーチを務めていたのが、今回のコーチ就任のきっかけとなったそうです。過去2年間はカナダの大学(ウォータールー大学)で2年間ヘッドコーチを務め、それ以前も1997年からカナダの大学(ニューブランズウイック大学)でアシスタントコーチ職を経て、レッドディア短大でのヘッドコーチ職に就いていました。現役時代は、FWとDFを両方こなすいわゆる「スイングマン」(テイラーコーチ曰く「自分はどっちもちゃんと出来なかったから(笑)」)だったそうで、1988年からOHLで3年間プレー後、ニューブランズウイック大学ではキャプテンを務めていたんだとか。

で、カナダの大学でずっとコーチをやっていた彼が、なぜキングズとのコネを作っていたのか? と疑問に感じた私。大きなお世話だろうなと思いつつ、その辺をテイラーコーチに聞いてみました。苗字が「テイラー」だけに、GMデイウ゛・テイラーと親戚か? と、当然疑いましたとも。

すると、テイラーコーチ、ノンストップでたくさん喋りまくってくれました。

「まず僕は、カナダ・ナショナルチームのプログラムに参画していたんだ。そこでマイク・ジョンストン(現バンクーバー・カナックスアシスタントコーチ、かつてカナダ・ナショナルチームでアンディ・マレー(キングズヘッドコーチ)の下、アシスタントコーチとして活躍)と知り合いになった。そしてジョンソンからアンディ・マレーを紹介してもらったんだ」
「それから、キングズのトレーニングコーチのマイク・ケイダーともそこで知り合った」
「さらに、アンディ・ノウィッキ(キングズGKコンサルタント)、レイ・ベネット(キングズ・アシスタントコーチ)は皆、レッドディア短大で指導していたんだ。そこで知り合ったんだよ」

なるほど、カナダ・ナショナルチーム&カナダの大学繋がり恐るべし。

NHL全体としては少数派のイメージはあるけど、かつてコクドでも指導したビル・モアーズ(現エドモントン・アシスタントコーチ、かつてアルバータ大学のヘッドコーチ)は、戦略派コーチとしてNHLではトップに数えられる。そのモアーズの師匠にあたるクレア・ドレイク氏は、地元エドモントンではまさに伝説的コーチ。エドモントン出身のケン・ヒッチコック(フィラデルフィア・ヘッドコーチ)などは、エドモントン遠征の時は必ずドレイク詣をしている。また、レッドディア短大といえば、マイク・バブコック(デトロイト・ヘッドコーチ)も、一時指導していた。徐々にではあるが、現在のNHLで地味だがじわじわ勢力を伸ばしつつあるのが、こうしたカナダの大学出身の指導者なのかも知れない。

テイラーコーチに、モアーズの話を向けると、今度は彼の「日本繋がり」の話が堰を切ったように飛び出した。

「ビル・モアーズ? もちろん知ってるさ。あ、ウイリー・デジャーデン(元西武鉄道、雪印コーチ、現WHLメディスンハットGM兼コーチ)も知り合いさ。あと、ランディ・エドモンズ(元日光アイスバックス監督)も知ってる。そう、お互いノースベイ出身(注:カナダ・オンタリオ州)だからね。あ、ちなみにエドモンズの方が歳は5つ上さ。これは秘密だけど(笑)。彼は今、ドイツでコーチをやってるよ」

懐かしい名前を聞いてしまった。

本当にホッケー界は狭いです。
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# by hockeyworldjapan | 2005-10-19 20:00 | その他

NHL小ネタ集

Canadiens pay tribute to departed Expos, Youppi! a hit with fans
以前もこちらでお伝えしたネタですが・・・
今季からカナディアンズのマスコットを務めることになった「ユッピ!」。
かつてMLBモントリオール・エキスポスのマスコットとして人気があったのですが、エキスポズは2004年にワシントンにチーム移転。以来職にあぶれていたところを、今季からカナディアンズへマスコット界初の「FA移籍」。アンドレ・ドーソン、ゲイリー・カーターという2人の往年のエキスポス選手と一緒に試合前のセレモニーに出席していました。
カナディアンズ入りが正式発表された頃のインターネットによる調査では、「ユッピ!」の加入には2対1で反対という結果が出ていたものの、この日のベルセンターの観衆は「ユッピ!」に大歓声を送っていたとか。
背番号はエキスポス時代からの「!」だそうです。

Adrian Aucoin has come a long way since he and a guy named Naslund were struggling Canucks
シカゴで今季からキャプテンに就任したエイドリアン・オコインについての、バンクーバーの記者のコラム。ナズランド同様、キーナンには虐げられていたというオコイン。ナズランドは、モギルニーが膝を故障したことで、キーナンがメシエのRWがいなくなったことでチャンスを掴んだが、オコインはその後タンパベイ、NYアイランダーズと渡り歩いて、今夏シカゴではぐっと価値が上がった選手。
確か日本開幕戦で来日した頃のオコイン、攻守ともにまだまだ・・・という感じでしたよね。メジャージュニアでなく、大学ホッケーを選んだ選手は往々にしてフィジカルさが足りないとか言われる傾向があるのですが、彼もその例に漏れなかったと思います。
しかし、現在のルール改正がそのままNHLに根付けば、大学ホッケーで伸び伸びとオフェンス力を身につけたディフェンス選手は、かなり将来が明るいかも知れないなと思う今日この頃。

Wild: Special teams rolling, but don't say anything
ペナルティ増加の今季、鍵を握るのはスペシャルチームス(PPとPKね)ってことは明白。で、両部門でリーグトップを突っ走ってるのが、なんとミネソタ・ワイルド(「なんと」というのは、ジャック・ルメア爺に失礼かしらん)。まだシーズン始まったばかりなので、なんとも言えませんが、太もも付け根故障のマリアン・ガボリク抜きで、PP成功率33.3%、PK阻止率95.0%という数字というのは大したもの。
ちなみに現在はガボリクの代わりに、マーク・シュイナール(アナハイムでは「ジギーの親友」として知られてたけど、ワイルドでは今やスコアラー)、ピエール・マーク・ブシャール(小さいけど速い!)が、頑張ってるようです。ちなみにPP、PKともに最下位はカルガリー(68.2%、6.7%)。ふーむ。

Bolts, Walgreens Strike Deal For Coins
ライトニングは、アメリカ大手のドラッグストアチェーン「ウォルグリーンズ」とスポンサー契約。タンパ地区での「ウォルグリーンズ」では、ライトニングの選手を象った銀のコインを販売(1セット$12.95)するんだとか。まずは第1弾としてブラッド・リチャーズのコインが10月21日vsオタワ戦で5000セット無料配布される模様です。今後はパウ゛ェル・クビナ、ルスラン・フェドテンコ、ダン・ボイル、ヴァンサン・ルカウ゛ァリエ、デイヴ・アンドレチャク、マルタン・サンルイのコインが発行されるそうですが・・・リチャーズ、似てない(笑)。
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# by hockeyworldjapan | 2005-10-19 19:25 | NHL overall

今季のNHLチームキャプテン(その2)

前日からの、今季NHLキャプテンにまつわるミニストーリー、後編です。

ミネソタ:NHLの中で唯一フルタイムのキャプテンを設けず、チーム創設以来月替わりでキャプテンを指名する方式はもうお馴染み。
今季10月のキャプテンはアレックス・ヘンリー。短いチームの歴史で実に13人めのキャプテン就任となった。ヘンリーは2003年ワシントンからウエーバーでワイルドが獲得した選手。恵まれたサイズを生かしたフィジカルなスタイルのDFであるヘンリーは「OHLでプレーすることすら難しいと言われた僕がここまで来れたとは・・・最高さ」と地元紙「スタートリビューン」にコメントしている。
で、ワイルドのチーム内キャプテン予想大会では、このヘンリー就任を唯一GKドゥエイン・ロロソンが見事的中。ただしチーム内ではまだ地味な存在のヘンリーだけに、トレーニングスタッフが「誰のジャージにCマークを縫ったか?」という㊙情報を、ロロソンを提供したのでは? との疑惑が沸いてるらしい。
Aマークはブライアン・ロルストン、ウェス・ウォルツが着ける。

ナッシュビル:グレッグ・ジョンソン。2002年10月9日にプレデターズのキャプテンに就任。現在ではエクスパンションドラフト時からチームに残る3人のうちのひとり(他スコット・パーカー、トーマス・ボクーン)となっており、プレデターズとしての通算出場試合記録を更新中。
ほぼ毎年キャプテンの顔触れが替わるアトランタとは異なり、1998年チーム創設のプレデターズにおいて、ジョンソンはトム・フィッツジェラルドに次いでまだ2代めのキャプテン。Aマークはスコット・パーカー、キモ・ティモネンが着けている。

ニュージャージー:キャプテン職は空席のままシーズン突入。2003−04年までのキャプテン、スコット・スティーブンスが引退を発表、その後継者と目されていたスコット・ニーダーマイヤーがアナハイムに移籍している。Aマークは、ジョン・マッデン、ブライアン・ラフォルスキー、アレクサンダー・モギルニーが着けている。

NYアイランダーズ:アレクセイ・ヤシン。これまでのキャプテン、マイケル・ぺカがエドモントンに移籍し、その後任としてスティーヴ・スターリングコーチはヤシンを指名した。Aマークはマーク・パリッシュ、ブラッド・ルコウィッチが着ける。
ヤシンはオタワ在籍時の1998−99年もキャプテンを務めていたが、そのシーズン終了とともにオタワとの契約が残っているにもかかわらず年俸アップを要求し、翌99ー2000年はプレーせずという経緯があった。そして2001年8月アイランダーズに移籍後は、10年9000万ドルという途方もない契約を結んだが、近年スコアリングは鳴りを潜めてしまった。
そのため、アイランダーズのオーナー、チャールズ・ウォング氏とGMマイク・ミルベリーは、今夏ヤシンをバイアウトすることも考慮に入れた。しかしヤシンとの契約はまだ向こう6年(5400万ドル)も残っており、バイアウトするには3600万ドルを要する。これは今季から導入された1チーム毎のサラリーキャップ(3900万ドル)、つまり1チームの年間選手予算に相当するもので、さすがにIT長者のウォング氏もこれを思いとどまった。代わりに、ヤシンのオフェンス起爆剤として、ミロスラフ・シャタンをFAで獲得している。
で、当のヤシンは、今季ここまで5試合では2ゴール2アシストという数字。プレシーズンでは5試合で3ゴール4アシストと好調だったが、さて今季復活なるか?

NYレンジャーズ:マーク・メシエが引退後はキャプテン職は空席に。現在はヤロミール・ヤーガー、ダリウス・カスパライティス、スティーブ・ルーチンがAマークを着ける。先にもお伝えしたが、ヤーガーにはキャプテン就任への白羽の矢が立ったらしいが、ヤーガー本人は「キャプテンはメディアやファンと話すのも仕事の一部なので、英語のネイティブスピーカーの方がいい」と、キャプテン職には興味なさげ。このヤーガーの論理でいくと、リトアニア出身のカスパライティスもキャプテンには向いていないことになる。ルーチンはアナハイムでキャプテンを務めていたが、今季移籍したばかりということで、Cマークについての決断は焦らずに・・・というのがコーチングスタッフのスタンスらしい。

オタワ:ダニエル・アルフレッドソン。前述のアレクセイ・ヤシンが契約上の不満を訴えてセネターズに合流しなかった1999−2000年シーズンに、セネターズの暫定キャプテンとして活躍。翌2000−2001年、ヤシンはセネターズに戻ってプレーしたがキャプテンの称号を剥奪されたため、アルフレッドソンがそのままキャプテンを務めた。
そのアルフレッドソン自身も、2001年秋には契約交渉のもつれでチーム合流が遅れた。セネターズには一時「アルフレッドソンを放出し、手薄なセンター獲得に至るのでは?」というトレード話まで出たが、結局アルフレッドソンは9月21日1年300万ドルに合意。この一連の問題ゆえに、アルフレッドソン本人はCマーク返上も考えたらしいが、当時のジャック・マルタンコーチ(現フロリダ)やチームメートとの話し合いにより、そのままキャプテンの座に留まったという経緯あり。Aマークはズデノ・チャラ、ウエイド・レッデンの2人で定着。

フィラデルフィア:キース・プリモー。2001年10月23日、エリック・デジャーデンが突然プレッシャーに耐えかねて自らCマークを返上。その後、プリモがキャプテンとしてフライヤーズを引っ張ることになった。
キャプテン就任後は素晴らしいリーダーシップを発揮している。2002年プレーオフファーストラウンド惨敗後には、当時のビル・バーバーヘッドコーチについて「選手との関係に致命的な亀裂があった」とチームオーナーのエド・スナイダーに直訴。結果、バーバーコーチは解任となった。
当時は、選手が自らの権限の枠を飛び越えてオーナーに直訴し、ヘッドコーチをクビにするとは何事か? と論議を呼んだものだった。
しかし近年、プリモーは自ら素晴らしいプレーで、リンクの外だけでなくリンクの中でもチームにとってかけがいのないリーダーだいう事実を見せつけた。相手のトップラインを抑える仕事を請け負いながら、すごい気迫でここぞという局面でゴールを決めるそのプレーは、頼もしさに溢れている。
Aマークはシモン・ガニエ、キム・ヨンソンとフレッシュな顔触れに、デリアン・ハッチャーが着ける。

フェニックス:シェーン・ドーン。2003年9月10日コヨーテズのキャプテンに就任。ウイニペグ時代から数えて通算15代め、96年フェニックス移転以来3代めのキャプテンとなった。現在のコヨーテズのメンバーで、ウイニペグ時代を知る唯一の選手でもある。
Aマークは、ブレット・ハルとショーン・オドネル、デレク・モリス、マイク・リッチが着けているが、リッチが故障、ハルが突然の引退宣言なんてニュースもあって今後はどうするのだろうか?

ピッツバーグ:マリオ・ルミュー。ペンギンズ加入4年目のトレーニングキャンプでキャプテンに指名されて以来、途中病気療養(1994−95年:ホジキン病の放射線治療の後遺症のため欠場。ロン・フランシスが代わりにキャプテンを務める)、そして現役引退(1997−2000年:ロン・フランシス、ヤロミール・ヤーガーがキャプテンを務める)のブランクはあったものの、ペンギンズのCマークを長年務めている。Aマークはマーク・レッキ、ジョン・ルクレアとベテランで固める。

サンノゼ:パトリック・マーロー。2004年1月5日からキャプテンを務める。当時、オーウェン・ノーラン、テーム・セラニとベテランが去ったシャークスの中で、マーローは静かなるリーダーとして台頭。当初マーローのキャプテン就任は10試合限定であったが、以降チームが好調だったことから、その後も継続就任となった。24歳でのキャプテンはチーム史上最年少。マーロー自身、キャプテンに任命されたのは実にピーウィー時代以来だったとか。Aマークはアリン・マコーリー、スコット・ハナンが着ける。

セントルイス:ダラス・ドレイク。トレーニングキャンプ突入前の9月14日に、ドレイクのキャプテン就任が発表された。アル・マキニスが引退し、マキニス負傷後にキャプテンに戻っていたクリス・プロンガーもトレードでエドモントンに移籍。この2人の後を継ぐというのは大役ではあるが、チームメートから好かれ相手から嫌われるタイプのドレイクのキャプテン就任には、チームメートが皆納得というところ。Aマークはバレット・ジャックマン、ダグ・ウエイトが着ける。
ドレイクに難くせつけるつもりは毛頭ないが、本来ならこのキャプテン職にキース・カチャックが収まるはずだったのでは? と考えるファンも多いのではないだろうか? ご存知の方も多いだろうが、今季カチャックは、トレーニングキャンプにオーバーウエイトで参加し、体力測定で不合格。ブルースから出場停止処分を言い渡された後は、個人トレーナーと別メニューをこなしていた。そして9月29日、再び体力測定を実施し今度は合格。その後はロッカールームでチームメートに謝罪した。
今季はリーグ最高レベルの760万ドルという年俸をもらっているカチャックだけに、メディアの矛先はそれは鋭いもので、「カチャンキー(Tkachunky)」だの「カチャビー(Tkachubby)」だの、様々な呼ばれ方で揶揄されていた(注:chunkyもchubbyも、ともに「太っている」の意。多少ニュアンスは違いますが・・・)。
そんな一件があったブルースだけに、カチャックともフェニックス時代から仲良しという意味でも、ドレイクのキャプテン就任はまずまずの人選ではなかろうか?

タンパベイ:デイウ゛・アンドレチャク。2004年プレーオフでは「まだまだやれる」というところを見せつけ、チームをカップ獲得に導いたアンドレチャクは、今夏8月25日に2年契約延長にサイン。夏の間はバッファロー地区で他のNHL選手たちとスケーティングを毎日実施していたとあって、コンディションは良好とか。
9月に42歳となり、今季NHLではクリス・チェリオス(デトロイト)に次ぐ年長プレーヤー。10月8日の試合出場で史上7人めのNHL通算1600試合を記録しており、これは現役選手では最多の数字でもある。
Aマークはヴァンサン・ルカヴァリエ、フレデリック・モディンが着ける。

トロント:マッツ・サンディン。しかし今季開幕戦vsオタワでパックを顔面に受け、現在は左目負傷と眼窩骨折で欠場中。現在は外見上の腫れは収まりつつあり、骨折部分の手術は不要と診断されているが、まだ視力が十分に戻っていない状態とか。このサンディンの負傷が、現在のNHLでのバイザー着用義務化についての論議を再沸騰させたことは間違いない。Aマークはトーマス・カベルレ、ブライアン・マッケイブが着ける。

バンクーバー:マーカス・ナズランド。カナックス全体でスウェーデンにトレーニングキャンプに出かけた2000年の9月15日、故郷スウェーデンでマーク・クロフォードコーチからキャプテン就任のニュースを聞いた。マイク・キーナンがカナックスのヘッドコーチを務めていた時代は、キーナンがあまり起用してくれずトレードを申し出たこともあったほどのナズランドだが、1998−99年に36ゴールと爆発。以来カナックスには不可欠な存在となっている。
今夏はスウェーデンに戻ってプレーするのではとの憶測や、幼なじみのピーター・フォースバーグとセットで同じチームでプレーしたいとの願望もあったそうだが、8月3日にカナックスと契約延長(3年1800万ドル)。ご存知のようにフォースバーグは、同日8月3日にフィラデルフィアと契約に至っている。
Aマークはブレンダン・モリソン、トレウ゛ァー・リンデン、トッド・バーツッジ、エド・ジョウ゛ァノフスキー、リチャード・パークが着ける。

ワシントン:ジェフ・ハルパーン。9月23日キャピタルズの12代めキャプテンに就任したハルパーンは、地元ポトマック出身で、子供時代から「リトルキャピタルズ」で少年ホッケーをプレー。父メルは1974年からキャピタルズのシーズンチケットホルダーという、筋金入りの家族揃ってキャピタルズファン。1999年にFAでキャピタルズと契約した際には、地元でプレーできるということで他チームの高額オファーを蹴っていた。
このハルパーンのキャプテン就任は、キャピタルズのファンの集いで発表されたもの。その一方でAマークは、ラインナップ表を見る限り発表されていない。2003−04年途中では、6人の「A」(ピーター・ボンドラ、ブレンダン・ウイット、セルゲイ・ゴンチャー、ロバート・ラング、マイク・グリアー、ヤロミール・ヤーガー)を抱えていたキャピタルズなのだが・・・(新しい情報お持ちの方、お待ちしています)。
話はハルパーンに戻そう。ユダヤ系選手として知られるハルパーンは、10月12日vsカロライナ戦は、ユダヤ教の教えによる最も神聖かつ厳粛な1日(Yom Kippur 贖罪日)にあたり、断食を守るため欠場している。ちなみにNHLでの過去5シーズンは、この贖罪日には試合が入っていなかったのだそう。過去に同じくユダヤ系選手のマシュー・シュナイダーも、この贖罪日には欠場した経験ありとか。
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# by hockeyworldjapan | 2005-10-16 16:53 | NHL overall

今季のNHLチームキャプテン(その1)

シーズン開幕したNHLですが、やはり日本でTV放送がないというのは、寂しい限りですね。

ネットラジオを聴いてても、ルール改正の恩恵で今季はリードしても「安全圏」というのがないので、すぐ試合がひっくり返るエキサイティングさがあります。ただ、そういう内容を実際に目にしないと、それについてここで書くのもなんだかな〜というのが私の本音ではありました。だからNHLについては、正直いろんなニュースを目にしながらも筆は重かった。

そういうことで、TV放送が始まるまでか、もしくは私本人が現地に赴いて実際の試合を目にするまでは、実際のプレーまで突っ込んだ内容ではなく、小ネタ繋ぎになるとは思いますが、よろしくお付き合い下さい。

で、今季目についた事象として、NHLのチームキャプテンの動きでもまず紹介しておこうと思います。新キャプテンがかなり多いですし、その他のキャプテンについてもちょっとしたトリビア系情報をお伝えするにはいい機会かなと思いまして・・・

結構長文なので、2回に分けての掲載です。

アナハイム:スコット・ニーダーマイヤー。8月3日FAでマイティダックスと4年2700万ドル契約で移籍後、10月3日にキャプテン就任。弟のロブ、フェドロフがAを着ける。ニーダーマイヤーは2003−04年シーズンもニュージャージーで、キャプテンのスコット・スティーヴンスがシーズン後半脳震盪のため欠場中に、Cマークを着けていた。古巣ニュージャージーからは5年契約、しかも現労使協定枠内最高額の年俸780万ドルと提示されていたが「弟ロブと一緒にプレーしたい」との理由で、デビルズよりも低い提示内容だったダックスを選んだ。弟ロブは4年800万ドル契約に今夏合意済。
マイティダックスは2002−03年まではポール・カリヤ、2003−04年はスティーヴ・ルーチンと、キャプテンマークを着けた選手が移籍するという一時のモントリオール・カナディアンズ状態になっていたが、ニーダーマイヤーは4年契約で今後は安泰そう。

アトランタ:スコット・メランビー。9月28日にキャプテン就任(スラッシャーズ創設6シーズンめで5人めのキャプテン)。ピーター・ボンドラ、ボビー・ホリク、スラヴァ・コズロフの3人が、Aマークをローテーションで着ける。2003−04年はショーン・マケクランがキャプテンを務めていたが、マケクランはボストンに移籍していた。メランビーがC若しくはAマークを着けるのは、これが12シーズン連続。

ボストン:ジョー・ソーントン。8月12日に3年2000万ドル契約合意(ノートレード条項含む)。現在背中を痛めて欠場中だが、重症ではなさそう。
2002年10月8日、ブルーインズの17代キャプテンに就任。シーズン開幕直前にチーム練習施設の外に当時のヘッドコーチ、ロビー・フトレクに呼び出され、10分ほど他愛ののない話のあとで、キャプテンに指名されて驚いたとか。そして感激して早速両親に電話したらしい。レイ・ボークという偉大なキャプテンの後で就任したジェイソン・アリソン(現トロント)は、ブルーインズのキャプテンという仕事の重圧に対応できなかったと言われており、フトレクコーチはソーントン指名までかなり時間をかけた。そしてソーントンが近年スコアラー&リーダーとして台頭し、不振に悩む選手にまでケアできる性格であることも考慮に入れ、キャプテン指名に至った。

バッファロー:9月15日ダニエル・ブリエール、クリス・ドゥルーリーの2人で務めることが発表された。2003−04年セイバーズは「ミネソタ方式」で、ミロスラフ・シャタン、ドゥルーリー、ジェイムズ・パトリック、JPドゥモン、ブリエールの5人で、Cマークを月毎ローテーションし、ドゥルーリーは2003年11月と2004年3月、4月に、ブリエールは2004年2月にキャプテンを務めた経験あり。この2人は試合毎にC若しくはAマークを交互に着ける。

カルガリー:ジャローム・イギンラ。8月3日3年2100万ドル契約に合意。2003−04年シーズン年俸(750万ドル)からはわずかに減俸となっている。
イギンラは、2003年黒人選手として初のNHLでのチームキャプテンに就任。フレイムズのキャプテンとしてはチーム史上18代めで、現在フレイムズ在籍期間もチーム最長となっている。それまで「C」マークを着けていたコンロイが、イギンラにこれを譲る決断を下し、GM兼任コーチのサターもこれを容認したもの。

カロライナ:ロド・ブリンダモア。8月25日にキャプテン就任。Aマークはグレン・ウエスリー、ケビン・アダムス、コーリー・スティルマンが着ける。ブリンダモアはチーム内最高年俸選手であり、2000年1月にカロライナ移籍以来ずっとAマークを着けており、かねてからリーダーシップとトレーニング好きには定評のあるベテラン。フィラデルフィア在籍時代にも、エリック・リンドロスが故障欠場時にCマークを着けたことも。ハリケーンズのキャプテンの座は、2004年3月にロン・フランシスが移籍後は空席となっていた。

シカゴ:エイドリアン・オコイン。8月2日FAでブラックホークスに移籍(4年1600万ドル)、10月4日キャプテン就任。チームメートの投票後、ヘッドコーチのトレント・ヨーニーの承認を経て就任となった。カイル・コルダー、マルタン・ラポイントがAマークを着ける。
オコインはNYアイランダーズ時代もAマークを着けていた。ブラックホークスでは2004年2月に、アレクセイ・ジャムノフ(「静かなるキャプテン」だったが、リーダーシップ欠如が指摘されていた)が移籍以来、キャプテンが空席となっていた。
ニーダーマイヤーといい、このオコインといい、移籍直後のオフェンス力のあるDFがキャプテンに就任とは、今季のNHLの傾向を象徴しているのかも。

コロラド:ジョー・サキック。チームがまだコロラド移転前のケベック時代(1992−93年)からのキャプテンで、当時のノルディックスにはマッツ・サンディン(現トロントキャプテン)、オーウェン・ノーラン(元サンノゼキャプテン)も在籍していた。ケベックでのルーキー時代には、背番号88を着けていたことも。ソン後ケベックは91年ドラフトでエリック・リンドロスを全体1位で指名。しかしリンドロスが、当時万年「ドアマット」状態のケベックで88番を着けることは一切なく、1試合もプレーしないままトレードでフィラデルフィアに移籍したのは周知の通り。
サキックの同一チームでの在籍期間(1988〜)は、現役選手ではスティーブ・アイザーマン(デトロイト)に次ぐ長さ。

コロンバス:ルーク・リチャードソン。2003年9月11日にキャプテン就任。36歳でかなりスローダウンしているため、2005年夏はバイアウト候補にも名前が挙がっていたが、なんとかチームに残留。今季ブルージャケッツにはアダム・フットが移籍したため、フットがキャプテンに就任するのではという憶測もあったが、ジェラード・ギャラントコーチはリチャードソンの顔を立てた。Aマークは、リック・ナッシュ、フット、デヴィッド・ヴィボルニーがローテーションで着ける。

ダラス:マイク・モダノ。キャプテン就任1年目の2003−04年は、自己NHLキャリア最悪のシーズンに(14ゴール30アシスト、マイナス21)。
今夏はチームとの契約延長交渉が難航。一時は移籍の可能性もあった。ブレット・ハルのいるフェニックスにボストン、はたまた故郷ミネソタなどが移籍先候補に挙がったが、いずれもモダノほどの選手を抱える資金的余裕がなかったり、他の安い選手と先に契約に至ったりという状況で、モダノ陣営は厳しい現実を思い知らされた。その後、スターズオーナーのトム・ヒックス氏直々にモダノ陣営と接触し、モダノは8月4日5年1725万ドル契約延長に合意。結局ダラスに留まった。
ちなみにモダノの契約を単純割りで年俸に直すと1年350万ドル程度。モダノの市場価格は年俸約500万ドルと言われている。さらにスターズは今季のルール改正を考慮し、モダノよりもズボフにモダノより高い評価(3年1200万ドル)を与えてさっさとサインしていたので、モダノとしては大層面白くなかったはずだが、契約合意後は一応そうしたわだかまりを水に流した格好に。
その後、今季もキャプテンに留まるか否かを、GMダグ・アームストロング、デイヴ・ティペットコーチとミーティングを持ったが、そこでモダノが「今季もキャプテンを続けたい」と意思表示した。モダノもすでに35歳。スターズとの契約が切れる頃には、引退も考えられる。
アイザーマン、マリオ、サキックよろしく、ひとつのチームで骨を埋める数少ない選手となるか?(サキック、モダノはチーム移転のため、実質2チームをまたがっています。念のため)

デトロイト:スティーヴ・アイザーマン。今季1年契約で最後のシーズンが囁かれる。今季序盤は太もも付け根故障で欠場していが、10月13日@ロサンゼルス戦で今季初出場。2004年5月1日にはパックを左目付近に当てており、その後NHLはロックアウト突入。一時はそのまま引退も予想されていた。8月2日1年契約(175万ドル)に合意。2006年トリノ五輪カナダ代表入りも、ウエイン・グレツキーからすでに太鼓判を押されている。

エドモントン:ジェイソン・スミス。今季はクリス・プロンガー、マイケル・ぺカと、次々とキャプテン格の選手がオイラーズに移籍したが、いずれの選手もAマークすら着けず。従来通りジェイソン・スミスがキャプテンに収まり、Aマークはライアン・スミス、イーサン・モローと、従来のオイラーズメンバーが着ける。
プロンガーは移籍後、クレイグ・マクタヴィッシュコーチとCマークについての議論をした際に「自分の個性を発揮するのに、CマークやAマークが必要というわけじゃない」と説明したとか。またライアン・スミスは、世界選手権カナダ代表でのキャプテンとしても知られるが、2002年大会でぺカが負傷後にCマークを着けて以来、キャプテンを務めることになったという縁あり。

フロリダ:オリ・ヨキネン。2003年10月7日にキャプテン就任。歴史の浅いパンサーズにおいては、ブライアン・スクルードランド、スコット・メランビー、パヴェル・ブレ、ポール・ロウスに次いで5代めキャプテン。今夏は契約更改が遅れて心配されたが9月11日に合意(1年250万ドル)。ただ1年契約で今季終了後は制約なしFAとなる可能性があるだけに、今後の動向は要注目。ヨキネン本人は「フロリダで今後も長い間プレーしたい」と意思表示しているが、マイク・キーナンGMの心の内は? ヨキネンはキーナンGMとの確執は否定している。今季序盤は太もも付け根故障に悩まされながらも好調を維持。

ロサンゼルス:マティアス・ノーストロム。今季序盤はハムストリング負傷と高熱により欠場していた。2001年10月1日にキングズの12代キャプテンに就任。キングズではロブ・ブレイクがトレードされた後はキャプテン職が空いていた。Aマークは、ルュク・ロバタイユ、アーロン・ミラー、ジェレミー・ローニック、クレイグ・コンロイがローテーションで着ける。

モントリオール:サク・コイヴ。1999−2000年開幕前にカナディアンズのキャプテンに就任。選手たちの投票による選出で、シェーン・コーソンを僅差で破った。1904年チーム創設以来28代めキャプテン。2001年9月5日にガンを宣告され、その後の検査の結果、腹部の非ホジキン型リンパ腫と判明。12日から抗がん剤による治療を開始し、2002年1月15日に化学療法終了。2月7日には寛解宣言し、2002年4月9日地元でのvsオタワ戦で復帰した。
カナディアンズでは、1993−94年以来、ギイ・カルボノ、カーク・マラー、マイク・キーン、ピエール・タージョン、ヴァンサン・ダンフースと、めまぐるしくキャプテンが代わっていたため、「カナディアンズのキャプテンになると移籍することになる」とのジンクスまで一時は出来上がっていたが、現在はコイヴで安泰。
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# by hockeyworldjapan | 2005-10-15 14:28 | NHL overall

福藤選手、AHLマンチェスター入りに向け大きく前進

さて、お待たせしました。福藤豊選手関連ニュースです。

現地時間9月26日から、NHLロサンゼルス・キングズの2軍にあたるAHLマンチェスター・モナークスのキャンプに参加していた福藤豊選手。27日から氷上練習を開始し、30日、10月1日は、2日連続での紅白戦に出場しました。HWJ掲示板でも速報をお伝えした通り、福藤選手はこの2試合で十分に持てる実力を発揮しました。

まずは9月30日の内容から。ニューハンプシャー州マンチェスターで午前11時から実施された紅白戦。福藤選手は1試合を通して出場し、33セーブ2失点で、チームの勝利に貢献(3−2)しました。相手側のGKとしては、バリー・ブラストが前半27分をプレーして15セーブ1失点、ライアン・マンスが後半に出場し18セーブ2失点という数字でした。

経験の少ないマンスはさておき、マンチェスターでのGK残り1席を争う相手となるブラストを差し置いて、1試合全てに出場させてもらえたということ自体、モナークス首脳陣の福藤選手に置ける大きな信頼と期待が窺えるところです。

福藤選手がこの紅白戦で「1試合通して出場」を言い渡されたのは、この日の朝だったそうです。許した2失点のうち、2点目はやや悔やまれる内容だったそう。「あれは僕のミス。ディフェンス選手のシュートでした。パックがちゃんと見えていたのに、シュートがジャストミートじゃなかったために、うまくセーブできなかった(福藤選手)」とのこと。セーブし損ねて、今度は右膝にパックを当ててしまい、その右膝が少し腫れているのだそうです。古傷の左膝に加えて、今度は右膝? と心配したのですが「ちゃんと治療しているので大丈夫」との、明るい声が返ってきました。

この試合は、福藤選手にとって、9月16日キングズキャンプでの紅白戦以来実に2週間ぶり。それだけに、試合感やケガをした箇所への不安など尽きないのではとも考えたのですが、それは管理人の杞憂でした。

「この日をすごく楽しみにしていたんです。2週間ぶりだったけど、実力通りのプレーしかできないのだから、後悔のないようにやろうと思って」

そして、翌10月1日。前日同様福藤選手は1試合通しての出場となり、対して相手チームはブラストが1試合通しての出場と、モナークスでの仕事を賭けての一騎打ちとなりました。
福藤選手はこの日も19セーブ1失点と安定した内容で、チームは2日間連続勝利(4−1)。失った1ゴールは「味方の身体に当たって入った」ゴーリーとしては仕方のない失点だった模様。「昨日も1試合通しで出場させてもらったし、調子はいいですよ」と、福藤選手からは頼もしいコメントが。一方のブラストは、20セーブ4失点とやや乱調気味だったようです。

さて、モナークスでは、この紅白戦2試合でほぼ今季ロースターが決定するようで、明日(現地10月2日)にもカットされる選手が発表されるのだとか。キングズではカットされる選手がひとりずつ面談されるという形で通告されましたが、モナークスの場合はまずはロースターリストがロッカールーム外に貼られるという方法で選手たちに知らされるんだそうです。そして、チームから放出された選手は、コーチとひとりずつ面談となるんだとか。昨年は放出される側だった福藤選手ですが、今年はかなり期待を持って明日のロースター発表に臨めるのではないでしょうか?

ちなみに、マンチェスターでの本拠地ヴェライゾンワイヤレスアリーナのロッカールームでは、キャンプイン当初から福藤選手のロッカーが「背番号44」でちゃんと用意されていたそうです。
キングズのキャンプでは、チームから与えられた36番という背番号で通すことを強いられた福藤選手ですが、マンチェスターでは最初から44番が与えられたことも、モナークス首脳陣からの期待の現れであると言っていいでしょう。

さらに追加情報ですが、福藤選手の元にやっと今季規定内のゴーリー防具が届いたそうです。
届いたのが試合前日だったため、まだ着用して練習はしていないそうですが、ぱっと見た目がすでに「ああ、小さいなあ」という印象が大なのだとか。今後こちらのブログでも、モナークス・ロースター発表の内容や、新パッドの感触などについても、電話インタビューを含めてお送りしていきたいと思います。

さて、余談になりますが、モナークスのニュースのチェックは、モナークスHP並びに地元紙「ユニオンリーダー」でどうぞ。地元紙の方には、福藤選手のコメント(短いですが(笑))も載っています。

ご感想はHWJ掲示板まで
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# by hockeyworldjapan | 2005-10-02 08:53 | Fuku-chan report